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一皿目-TKG
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※本作はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。
また一人の漢が門を潜る。その門の名は『TKGの門』…。
「…何だこれ」
とある安アパートの一室で。独り青年がパソコンチェアーに腰掛け、呆れた顔でモニターを眺めていた。
青年の名は南瀬夏樹(みなせなつき)。
職にあぶれ、派遣先を転々とする、今時どこにでもいる様な男だった。
南瀬が観ていたのはBGM代わりに流していた無料動画に差し込まれていたCMだった。
時には五分刻みで細かく入る上、飛ばす手間もかかるので鬱陶しかったが、タダ観しているのはこっちなのだから仕方ない。
しかし、今観せられたCMはハッキリ言って意味不明だった。
男の渋い声で、何処かで聞いた様な意味深なモノローグが流れるが、画面には和室でひたすら生卵をかきまぜ、ご飯にかけてかっこむ様子しか流れない。
隙間から陽が差しているので昼間の様だが、部屋は締め切っていて薄暗く、男の顔も影になっていて分からない。
分かるのは、影でも尚分かる男の体格の良さ。袖無しのTシャツとジーンズのみを着た男の剥き出しの腕は太く、しかし力強く引き締まり、汗で布地の貼り付いた腹は見事に割れている。
真夏なのか、汗みずくで身体を湿らせながら飯をかっこみ続ける姿は不思議と暑苦しさを感じさせず、「これぞ日本男児の飯だ」と背中で語っているかの様だった。
最後に『やり遂げた』感のある溜息と共に丼と箸を置いて終了し、元のBGM動画に切り替わるのだが…。
「一体、何の広告だったんだ…?」
『TKG』は分かる。『卵かけご飯』の略称だ。
近年広まりつつあるネットスラングだが、今やTKG専用の醤油がどこでも買える位で、日本人なら誰でも作れてボリューム満点な所が有難い。
しかし今のCMは単に卵食の推進なのか、ドラマなりバラエティなり、何らかのメディアの予告なのか。
そう言った説明が一切無いまま終わってしまい、妙にモヤモヤする南瀬だった。
「TV関連かな…。もう何年も観て無いからサッパリ話題がわからん」
首を捻って悩む南瀬だが、ふと小腹が空いている事に気が付いた。
「…あんなの観たせいか、無性に食べたくなって来たな」
席を立った南瀬は早速部屋に残っている食材を確認し始めた…。
あったのは、まず弁当用に一食分づつ急速冷凍させたご飯と、冷蔵庫の卵。何は無くとも、これが無くては始まらない。
ご飯をレンジにかけている間に、輪切りにして、これまた冷凍させた長葱を一掴み取り出し、凍ったままのそれを包丁で叩いた。
切ると言うより砕く。そんな感じで葱のシャーベットを作ると、南瀬は次に納豆のパックをひとつ取り出した。
蓋を開け、保護フィルムを外すと南瀬はそのまま納豆を混ぜる。
味付けしてから混ぜる人も多いが、納豆は先に白くなる迄混ぜるべき。と言う話を聞いて色々試したが、最終的に南瀬は先に混ぜる派になった。
混ぜる。混ぜる。更に混ぜる。
荷運び等の重労働で鍛えられた南瀬の二の腕は、CMの筋肉俳優には及ばずとも充分太い。残像の見えそうな速さで、納豆は瞬く間に地蜘蛛の巣にも似た白い塊へと姿を変える。
それを小鉢に放り込み、備え付けの辛子、タレ、葱、醤油。そして最後に卵を割り入れた。
買ったばかりのそれは新鮮で、黄身は色濃く、大きく盛り上がり、白身もプルプルしている。
「たまたま、いつもの特売じゃない方を買ってて良かった…」
満足気に卵を眺めた南瀬が再び人間ミキサーとなって小鉢を掻き混ぜていると、丁度レンジが止まり、ご飯が温まった。
普段は適当に百均の丼で済ます南瀬だが、CMに触発されたせいか、戸棚の奥から重厚な漆塗りの小丼に、桜皮細工の盆と箸置きと。取って置きの食器類を出して『お膳』の雰囲気作りを楽しむ事にした。
小丼にご飯をてんこに盛り、脇には『卵入り納豆』と言うより『納豆入り卵』と言う体の小鉢。そして物産展で仕入れた板海苔、青海苔、鰹節等のミックスフリカケの小鉢も添えて、準備は整った。
「ここまでやれば、誰もTKGを『ビンボ飯』とは言うまい…」
金が無いからと言って食卓がみすぼらしいと、心まで貧しくなる時がある。そんな時、余裕があった時期にコツコツと揃えた食器類を使う事で南瀬は癒しを得ていた。
この一時、安アパートと言う空間は料亭や旅館となるのだ。
「…いただきます」
手を合わせた南瀬は、早速ご飯に卵をかける。まずは上澄みの卵だけを少し。
そして盛られたご飯の天辺によく和えて一口頬張る。
「んんん…!濃厚…!」
上質で新鮮な卵だからこそ楽しめるTKGは、ある意味最高の贅沢だ。
海外では生卵を食べると言うとゲテモノ扱いされる。
何故なら本来卵はとても不衛生で食中毒になり易い為、加熱しなければ食べられないのが普通だからだ。
昔、あるボクサー映画の名作で主人公が生卵の一気飲みをして観客が騒然としたエピソードが有名なのも、そうした『常識』が前提なので、日本人には今ひとつ理解されなかった。
では、何故日本では生卵が平気なのかと言えば、日本の養鶏場が生食出来る様に衛生管理を徹底しているからだ。
生食を好む民族であると、ただそれだけの理由で海外では必要の無い一手間を極める所が日本人の業の深さだろうか。
「ともあれ。キチンと仕事してくれる養鶏場の皆さんには感謝だよなぁ」
こうして今日も生卵を安心して食べられる訳だが、それを当たり前と思っていたら、海外旅行した先で酷い目に会いそうだ。
「まあ、海外に出る宛なんて無いんだが…。さて納豆行ってみるか」
この部屋にTKG用の醤油は無いが、こうして味変アイテムを揃えているので食べ飽きる心配は無い。卵の絡んだ納豆は更にコクが深く、納豆の備え付けのタレが出汁醤油の様に。そして辛子の辛さが味を引き締めてくれる。
ここで更にフリカケをバサッとかけてご飯を頬張ると、磯の香りと旨味の倍増で益々箸が止まらない。
フリカケと言っても、その辺の塩辛い化学調味料の塊とは全くの別物で、味付けはされていない。まさに磯の旨味だけの贅沢な味わい。
よりジャンクな味わいが欲しい人はラー油やお酢を足しても良いし、大葉や紫蘇を刻んでも良いだろう。
まさに人の数だけアレンジが無限大に広がるのがTKGの魅力と言える。
先のCMをなぞる様に南瀬は一心不乱にご飯を掻き込み、ついに丼は空になった。
「………ふはっ」
些か乱暴に丼を置いた南瀬は、満足気に息を付いた。
…TKG。こんなにも簡単で、料理とすら言えないかも知れない物に、人は何故惹かれるのだろうか。
そんな答えの無い問いに思いを馳せる彼もまた、TKGの門を潜る一人の漢…。
「やめい」
ともあれ。今日の所は...、
「...ご馳走様でした」
南瀬は箸を置いた。
ー完ー
また一人の漢が門を潜る。その門の名は『TKGの門』…。
「…何だこれ」
とある安アパートの一室で。独り青年がパソコンチェアーに腰掛け、呆れた顔でモニターを眺めていた。
青年の名は南瀬夏樹(みなせなつき)。
職にあぶれ、派遣先を転々とする、今時どこにでもいる様な男だった。
南瀬が観ていたのはBGM代わりに流していた無料動画に差し込まれていたCMだった。
時には五分刻みで細かく入る上、飛ばす手間もかかるので鬱陶しかったが、タダ観しているのはこっちなのだから仕方ない。
しかし、今観せられたCMはハッキリ言って意味不明だった。
男の渋い声で、何処かで聞いた様な意味深なモノローグが流れるが、画面には和室でひたすら生卵をかきまぜ、ご飯にかけてかっこむ様子しか流れない。
隙間から陽が差しているので昼間の様だが、部屋は締め切っていて薄暗く、男の顔も影になっていて分からない。
分かるのは、影でも尚分かる男の体格の良さ。袖無しのTシャツとジーンズのみを着た男の剥き出しの腕は太く、しかし力強く引き締まり、汗で布地の貼り付いた腹は見事に割れている。
真夏なのか、汗みずくで身体を湿らせながら飯をかっこみ続ける姿は不思議と暑苦しさを感じさせず、「これぞ日本男児の飯だ」と背中で語っているかの様だった。
最後に『やり遂げた』感のある溜息と共に丼と箸を置いて終了し、元のBGM動画に切り替わるのだが…。
「一体、何の広告だったんだ…?」
『TKG』は分かる。『卵かけご飯』の略称だ。
近年広まりつつあるネットスラングだが、今やTKG専用の醤油がどこでも買える位で、日本人なら誰でも作れてボリューム満点な所が有難い。
しかし今のCMは単に卵食の推進なのか、ドラマなりバラエティなり、何らかのメディアの予告なのか。
そう言った説明が一切無いまま終わってしまい、妙にモヤモヤする南瀬だった。
「TV関連かな…。もう何年も観て無いからサッパリ話題がわからん」
首を捻って悩む南瀬だが、ふと小腹が空いている事に気が付いた。
「…あんなの観たせいか、無性に食べたくなって来たな」
席を立った南瀬は早速部屋に残っている食材を確認し始めた…。
あったのは、まず弁当用に一食分づつ急速冷凍させたご飯と、冷蔵庫の卵。何は無くとも、これが無くては始まらない。
ご飯をレンジにかけている間に、輪切りにして、これまた冷凍させた長葱を一掴み取り出し、凍ったままのそれを包丁で叩いた。
切ると言うより砕く。そんな感じで葱のシャーベットを作ると、南瀬は次に納豆のパックをひとつ取り出した。
蓋を開け、保護フィルムを外すと南瀬はそのまま納豆を混ぜる。
味付けしてから混ぜる人も多いが、納豆は先に白くなる迄混ぜるべき。と言う話を聞いて色々試したが、最終的に南瀬は先に混ぜる派になった。
混ぜる。混ぜる。更に混ぜる。
荷運び等の重労働で鍛えられた南瀬の二の腕は、CMの筋肉俳優には及ばずとも充分太い。残像の見えそうな速さで、納豆は瞬く間に地蜘蛛の巣にも似た白い塊へと姿を変える。
それを小鉢に放り込み、備え付けの辛子、タレ、葱、醤油。そして最後に卵を割り入れた。
買ったばかりのそれは新鮮で、黄身は色濃く、大きく盛り上がり、白身もプルプルしている。
「たまたま、いつもの特売じゃない方を買ってて良かった…」
満足気に卵を眺めた南瀬が再び人間ミキサーとなって小鉢を掻き混ぜていると、丁度レンジが止まり、ご飯が温まった。
普段は適当に百均の丼で済ます南瀬だが、CMに触発されたせいか、戸棚の奥から重厚な漆塗りの小丼に、桜皮細工の盆と箸置きと。取って置きの食器類を出して『お膳』の雰囲気作りを楽しむ事にした。
小丼にご飯をてんこに盛り、脇には『卵入り納豆』と言うより『納豆入り卵』と言う体の小鉢。そして物産展で仕入れた板海苔、青海苔、鰹節等のミックスフリカケの小鉢も添えて、準備は整った。
「ここまでやれば、誰もTKGを『ビンボ飯』とは言うまい…」
金が無いからと言って食卓がみすぼらしいと、心まで貧しくなる時がある。そんな時、余裕があった時期にコツコツと揃えた食器類を使う事で南瀬は癒しを得ていた。
この一時、安アパートと言う空間は料亭や旅館となるのだ。
「…いただきます」
手を合わせた南瀬は、早速ご飯に卵をかける。まずは上澄みの卵だけを少し。
そして盛られたご飯の天辺によく和えて一口頬張る。
「んんん…!濃厚…!」
上質で新鮮な卵だからこそ楽しめるTKGは、ある意味最高の贅沢だ。
海外では生卵を食べると言うとゲテモノ扱いされる。
何故なら本来卵はとても不衛生で食中毒になり易い為、加熱しなければ食べられないのが普通だからだ。
昔、あるボクサー映画の名作で主人公が生卵の一気飲みをして観客が騒然としたエピソードが有名なのも、そうした『常識』が前提なので、日本人には今ひとつ理解されなかった。
では、何故日本では生卵が平気なのかと言えば、日本の養鶏場が生食出来る様に衛生管理を徹底しているからだ。
生食を好む民族であると、ただそれだけの理由で海外では必要の無い一手間を極める所が日本人の業の深さだろうか。
「ともあれ。キチンと仕事してくれる養鶏場の皆さんには感謝だよなぁ」
こうして今日も生卵を安心して食べられる訳だが、それを当たり前と思っていたら、海外旅行した先で酷い目に会いそうだ。
「まあ、海外に出る宛なんて無いんだが…。さて納豆行ってみるか」
この部屋にTKG用の醤油は無いが、こうして味変アイテムを揃えているので食べ飽きる心配は無い。卵の絡んだ納豆は更にコクが深く、納豆の備え付けのタレが出汁醤油の様に。そして辛子の辛さが味を引き締めてくれる。
ここで更にフリカケをバサッとかけてご飯を頬張ると、磯の香りと旨味の倍増で益々箸が止まらない。
フリカケと言っても、その辺の塩辛い化学調味料の塊とは全くの別物で、味付けはされていない。まさに磯の旨味だけの贅沢な味わい。
よりジャンクな味わいが欲しい人はラー油やお酢を足しても良いし、大葉や紫蘇を刻んでも良いだろう。
まさに人の数だけアレンジが無限大に広がるのがTKGの魅力と言える。
先のCMをなぞる様に南瀬は一心不乱にご飯を掻き込み、ついに丼は空になった。
「………ふはっ」
些か乱暴に丼を置いた南瀬は、満足気に息を付いた。
…TKG。こんなにも簡単で、料理とすら言えないかも知れない物に、人は何故惹かれるのだろうか。
そんな答えの無い問いに思いを馳せる彼もまた、TKGの門を潜る一人の漢…。
「やめい」
ともあれ。今日の所は...、
「...ご馳走様でした」
南瀬は箸を置いた。
ー完ー
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