異世界に転生したはずなのに、こうなるんですね

第1章

騒がしい1日⑤

そんなこんなで朝ごはんを食べ終えて、お部屋でまったりとしています。

アルガード様が、準備してくださった淡い青色を基調としたとても可愛らしいお部屋です。

今日は特にすることはないようで、とっても暇です。

レジーナさんがお茶を入れてくれています。

レジーナさんのお茶は、前世を合わせて今まで飲んだどんなお茶よりも美味しいです。

飲むと心がぽかぽかと暖かくなってきます。

「シアン様、お茶が入りました。」

「レジーナさん、ありがとうございます。」

あれから、レジーナさんは私に普通に話しかけてくれるようになり、少しずつですが仲良くなりました。

まだまだ他のメイドさんとは、仲良くなれていないけれど、レジーナさんがいるだけでも私は凄く嬉しいです。

「レジーナさん、ここに座って一緒にお茶･･･飲みませんか？？」

私の座っているソファーの隣をポンポンと叩きながら誘ってみると、レジーナさんは嬉しそうに「はい！」と言って隣に座ってくれました。

私が嬉しくて笑っていると、レジーナさんも微笑んでくれます。

本当に幸せです。