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黒猫と共に迷い込む
従魔戦隊!(特に活躍する予定はない)
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「緋龍姫クレナイ!」
「天翔王シロガネ!」
「翠療姫リン!」
「「「従魔戦隊、見参!」」」
アホなこと教えるんじゃなかった。
「あるじ~、ハヤテも~」
人化したリンちゃんも一緒に、クレナイとシロガネと共にポーズを取っている。
その中に入りたいのか、ハヤテもカッコイイ名が欲しいだけなのか、ハヤテがしきりに自分にも名前をと縋ってくる。
事の起こりは皆で起きて、朝の支度をしていた時、昨夜の話しになり、皆が名前を挙げ連ねた。それを聞いて私が、「戦隊ものの名乗りみたい」とぽろっと言ってしまったのがいけなかった。
戦隊ものとはなんぞや?という質問に、まあできうる限り答えたら、皆の頭の中でどう変換されたのか、カッコイイと言う話しになり、今に至る。
三者三様にポーズを取りながら、ああでもないこうでもないと話し合っている。
クレナイとリンちゃんが時折チラチラとクロを見ているのは、クロも引き摺り込みたいのだろう。
なにせ、戦隊ものは、基本5人だからね。
ハヤテが入っても4人。1人足りない。
しかし、クロは従魔ではない。そして、クロも乗り気ではない。
ということで、膠着状態が続いているのであった。
「う~んとね~。そうね~。ハヤテはね~」
私は朝から頭を捻っている。
天翔はシロガネで使ってしまったから、何か別のカッコイイ感じの言葉。
そしてハヤテにピッタリきそうな言葉。
ハヤテは空の王者的な名前がいいと思うのよね。ハヤテはグリフォン。獅子の体と鷲の上半身。空挺王。船じゃない。え~と、獅子王。なんか空が足りない。んじゃあくっつけて、空獅子王。お、ちょっと良い感じ?
「空獅子王、でどうかな? ハヤテ」
「くうじしおう?」
「獅子は百獣の王って言われてて…、私の世界では、ね。そこに空を足して、空の王者みたいな感じで」
この世界の王者はドラゴンですね。
「くうじしおう…。わかったの!」
「おお、ハヤテ、名が決まったか。ではこちらへ早う。ポーズを決めねばならんぞ」
「あい!」
ハヤテも混じって、ポーズ決めが始まった。
・・・・・・。
このまま1人で食事に行っちゃおうかな?
「我が輩もおるぞ」
おおクロさん。一緒に参るかね?
みんなを置いて食事に行こうとしたら、泣きつかれた。
なんで置いて言ってしまうのかと。
いや、あんなに夢中になってちゃ、声かけ辛いって。
無事にお食事も終わり、さて王都へ向かおうと言う話しになったので、ギルドへ。
丁度良い依頼はないかと、今日はあのフワリとしたお姉さんがいなかったので、代わりのお姉さんに聞いてみた。お休みかな?
特に依頼はないとのこと。数日待てば出てくるかも知れないと言われたけど、これ以上待つのは嫌です。
依頼はないけど言っちゃおうかと考えた時、受付のお姉さんに、領主様からお呼びがかかっていると言われる。
あ、シアに会いに行くの忘れてた。
皆で連れ立って領主様のお屋敷へ。リンちゃんは元の姿で頭の上です。
行くと顔パスで中に通された。う~ん、VIPな感じ。
こちらでお待ち下さいと通された部屋で、皆で寛いでいると、
バタン!
勢いよく扉が開かれた。
「遅いじゃないのよ!」
シアが飛び込んできた。
「え~と、ゴメン」
忘れてましたとも言えない。
後から来た領主様にもお願いされ、シアとお話しすることに。
庭に行って、シアとフリードの仲良し度も確認。最初の頃よりは慣れてきた感じ。けど、まだまだだね。
「これくらいにならないとね!」
とクロに頬ずり頬ずり。
クロさんが嫌そうな顔。マジでキュート。可愛すぎてハートがブレイクしちゃいそうだよ。ドッキンドッキン。
ダンジョンでの話しなどもして遊んでいたら、泊まって行けとの流れになった。
ま、ここお風呂大きいし、1日くらいいいかと、泊まっていくことになった。
次の日、出立する時に、やはりシアがぐずった。
可愛い子に、
「もう1日!」
と懇願されて、ぐっとなったけど、そこは堪える。
私のラーメンが王都で待っているからね!
「またこの街に来たら絶対に寄るから」
「本当ね?! 約束よ!」
今度は忘れないようにするよ。
領主様やお屋敷の人達にも見送られ、北門へと向かう。
門から出て、しばらく歩く。
人が少なくなってきたところで、シロガネに変身してもらい、その背中に乗せてもらう。
「よ~し、よろしくねシロガネ~」
「合点承知である!」
足の間にクロ、頭にリンちゃん、後ろにクレナイ。そして荷物。重くないか?
ハヤテは自力で飛んでもらいます。その方が本人も楽しそうだしね。
そして王都へ向かって飛び立った。
途中の村にも立ち寄ったりしながら、のんびり空の旅を楽しむ。
うん。私は乗ってるだけで楽させてもらってます。
1日が終わると、シロガネががっくり疲れている。お疲れさんだわ。
お風呂があったら入りに行き、精のつくもの、と言っても馬だから野菜だけだけどしっかり食べさせて、労いのブラッシング。
それだけでかなり元気になっていた。表面上だけじゃないよね?
シロガネの体調に気を配りながら、さてそろそろ王都が見え始めたと言う時だった。
「キャアアアアアアアア!!」
森の中からつんざくような悲鳴が。
「な、なんだ今の悲鳴?!」
「主殿、あの辺りから聞こえたのじゃ」
「シロガネ、向かって!」
「承知!」
悲鳴が起こった辺りに向かって飛ぶ。
少し開けた所を見つけて降りる。
「どこだろ? 降りるとさっぱり分からないや」
「あちらの方から気配がするの。しかし、随分気配が微弱だの。これは、まずいかもしれんぞ」
クロさんのまずいは相当まずい。
クロの案内で森の中を駆け抜ける。
茂みを掻き分け、覗いて見ると、少し大きな木の根元で、女の子が腹を食いちぎられ、木にもたれかかるようにして倒れていた。
う、内臓…?
「リンちゃん!」
リン!
リンちゃんがすぐさま出動。女の子の頭に降り立ち、少し強い光が少女を包む。
酷い怪我だから治すのに時間がかかった。
傷が塞がってお腹が綺麗になっても、すぐにはその子は眼を覚まさなかった。
そして、気になるものが頭に生えてるんだが…。
「これ、耳?」
ぴょこんと、フサフサとした獣の耳が、頭の上ににょっきり生えていた。
「天翔王シロガネ!」
「翠療姫リン!」
「「「従魔戦隊、見参!」」」
アホなこと教えるんじゃなかった。
「あるじ~、ハヤテも~」
人化したリンちゃんも一緒に、クレナイとシロガネと共にポーズを取っている。
その中に入りたいのか、ハヤテもカッコイイ名が欲しいだけなのか、ハヤテがしきりに自分にも名前をと縋ってくる。
事の起こりは皆で起きて、朝の支度をしていた時、昨夜の話しになり、皆が名前を挙げ連ねた。それを聞いて私が、「戦隊ものの名乗りみたい」とぽろっと言ってしまったのがいけなかった。
戦隊ものとはなんぞや?という質問に、まあできうる限り答えたら、皆の頭の中でどう変換されたのか、カッコイイと言う話しになり、今に至る。
三者三様にポーズを取りながら、ああでもないこうでもないと話し合っている。
クレナイとリンちゃんが時折チラチラとクロを見ているのは、クロも引き摺り込みたいのだろう。
なにせ、戦隊ものは、基本5人だからね。
ハヤテが入っても4人。1人足りない。
しかし、クロは従魔ではない。そして、クロも乗り気ではない。
ということで、膠着状態が続いているのであった。
「う~んとね~。そうね~。ハヤテはね~」
私は朝から頭を捻っている。
天翔はシロガネで使ってしまったから、何か別のカッコイイ感じの言葉。
そしてハヤテにピッタリきそうな言葉。
ハヤテは空の王者的な名前がいいと思うのよね。ハヤテはグリフォン。獅子の体と鷲の上半身。空挺王。船じゃない。え~と、獅子王。なんか空が足りない。んじゃあくっつけて、空獅子王。お、ちょっと良い感じ?
「空獅子王、でどうかな? ハヤテ」
「くうじしおう?」
「獅子は百獣の王って言われてて…、私の世界では、ね。そこに空を足して、空の王者みたいな感じで」
この世界の王者はドラゴンですね。
「くうじしおう…。わかったの!」
「おお、ハヤテ、名が決まったか。ではこちらへ早う。ポーズを決めねばならんぞ」
「あい!」
ハヤテも混じって、ポーズ決めが始まった。
・・・・・・。
このまま1人で食事に行っちゃおうかな?
「我が輩もおるぞ」
おおクロさん。一緒に参るかね?
みんなを置いて食事に行こうとしたら、泣きつかれた。
なんで置いて言ってしまうのかと。
いや、あんなに夢中になってちゃ、声かけ辛いって。
無事にお食事も終わり、さて王都へ向かおうと言う話しになったので、ギルドへ。
丁度良い依頼はないかと、今日はあのフワリとしたお姉さんがいなかったので、代わりのお姉さんに聞いてみた。お休みかな?
特に依頼はないとのこと。数日待てば出てくるかも知れないと言われたけど、これ以上待つのは嫌です。
依頼はないけど言っちゃおうかと考えた時、受付のお姉さんに、領主様からお呼びがかかっていると言われる。
あ、シアに会いに行くの忘れてた。
皆で連れ立って領主様のお屋敷へ。リンちゃんは元の姿で頭の上です。
行くと顔パスで中に通された。う~ん、VIPな感じ。
こちらでお待ち下さいと通された部屋で、皆で寛いでいると、
バタン!
勢いよく扉が開かれた。
「遅いじゃないのよ!」
シアが飛び込んできた。
「え~と、ゴメン」
忘れてましたとも言えない。
後から来た領主様にもお願いされ、シアとお話しすることに。
庭に行って、シアとフリードの仲良し度も確認。最初の頃よりは慣れてきた感じ。けど、まだまだだね。
「これくらいにならないとね!」
とクロに頬ずり頬ずり。
クロさんが嫌そうな顔。マジでキュート。可愛すぎてハートがブレイクしちゃいそうだよ。ドッキンドッキン。
ダンジョンでの話しなどもして遊んでいたら、泊まって行けとの流れになった。
ま、ここお風呂大きいし、1日くらいいいかと、泊まっていくことになった。
次の日、出立する時に、やはりシアがぐずった。
可愛い子に、
「もう1日!」
と懇願されて、ぐっとなったけど、そこは堪える。
私のラーメンが王都で待っているからね!
「またこの街に来たら絶対に寄るから」
「本当ね?! 約束よ!」
今度は忘れないようにするよ。
領主様やお屋敷の人達にも見送られ、北門へと向かう。
門から出て、しばらく歩く。
人が少なくなってきたところで、シロガネに変身してもらい、その背中に乗せてもらう。
「よ~し、よろしくねシロガネ~」
「合点承知である!」
足の間にクロ、頭にリンちゃん、後ろにクレナイ。そして荷物。重くないか?
ハヤテは自力で飛んでもらいます。その方が本人も楽しそうだしね。
そして王都へ向かって飛び立った。
途中の村にも立ち寄ったりしながら、のんびり空の旅を楽しむ。
うん。私は乗ってるだけで楽させてもらってます。
1日が終わると、シロガネががっくり疲れている。お疲れさんだわ。
お風呂があったら入りに行き、精のつくもの、と言っても馬だから野菜だけだけどしっかり食べさせて、労いのブラッシング。
それだけでかなり元気になっていた。表面上だけじゃないよね?
シロガネの体調に気を配りながら、さてそろそろ王都が見え始めたと言う時だった。
「キャアアアアアアアア!!」
森の中からつんざくような悲鳴が。
「な、なんだ今の悲鳴?!」
「主殿、あの辺りから聞こえたのじゃ」
「シロガネ、向かって!」
「承知!」
悲鳴が起こった辺りに向かって飛ぶ。
少し開けた所を見つけて降りる。
「どこだろ? 降りるとさっぱり分からないや」
「あちらの方から気配がするの。しかし、随分気配が微弱だの。これは、まずいかもしれんぞ」
クロさんのまずいは相当まずい。
クロの案内で森の中を駆け抜ける。
茂みを掻き分け、覗いて見ると、少し大きな木の根元で、女の子が腹を食いちぎられ、木にもたれかかるようにして倒れていた。
う、内臓…?
「リンちゃん!」
リン!
リンちゃんがすぐさま出動。女の子の頭に降り立ち、少し強い光が少女を包む。
酷い怪我だから治すのに時間がかかった。
傷が塞がってお腹が綺麗になっても、すぐにはその子は眼を覚まさなかった。
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