異世界は黒猫と共に

小笠原慎二

文字の大きさ
186 / 194
黒猫と共に迷い込む

御礼参り(殴り込みではありません)

しおりを挟む
順次、正気に戻った人達の治療をして行くと、無事だった人達などが玄関ホールに集まって来た。

「お嬢様!」

ちょっとお年を召したメイドさんの1人が、いかにもな人に飛びつく。

「マーヤ、何が、どうなったのかしら?」
「私も、よく分かりません」

涙目で答えるメイドさん。その他の訳の分かっていない人達の視線が、私達に集まる。まあ当然か。

「どうしよう…。あの人、帰しちゃったんだよね…」
「うむ。一応奴も子爵という立場の人間だったの」

治療にくっついて来ない方が良かったかしら?
クレナイとシロガネは残った魔獣達の従魔紋を解いてやったり、行き場が分からないと言う者達に指示していたりする。長年人に関わりすぎて、元の生活圏に戻れなくなった者もいるとか。そういう者達にはドラゴンの里のある山などを紹介しておくそうだ。あそこはドラゴンが怖くて他の魔獣達もあまり近寄らないから、縄張り争いもあまりないのではないかと。他に生活圏を見つけたならそこで暮らせば良いと説得していた。

「ここは簡潔に死んだということにしておいた方が、色々説明がやりやすそうだの」
「説明できる?」
「まあ、良い感じにしてみようかの」

というわけで、私より口が上手い…もとい説明が上手いクロに皆様への説明を任せる。
クロの説明によると、従魔を奪われた私達がこっそり屋敷に忍び込み、子爵と口論になったおりに子爵がドラゴンをけしかけようとして謝って屋敷を壊してしまった。その時に崩れた瓦礫に埋まって、子爵は運悪く絶命してしまったのだと。そして、正気に戻った魔獣達が子爵に群がり、その死体を綺麗に片付けてしまったと…。
う~ん、まあいいか。

「そんなことが…」

と、皆様口を押さえながら絶句。納得はしてくれたようだけど、その最後の姿を聞いて想像してしまったのかもしれない。

「事情は分かりました。あの方は亡くなったのですね…」

先程お嬢様と呼ばれていた人が、毅然と答えた。もしかしてこの人は、あの人の人生をある意味狂わせてしまった貴族のご令嬢なのだろうか。

「ではすぐに王宮へ連絡して頂戴。そして今後のこの家の事を色々話し合わないと。マーヤ、バスチャ、力を貸して頂戴」
「はい」
「かしこまりました」

先程の年長のメイドさんと、これまた少し年の行った執事さんらしき人が頭を下げた。

「貴女方には、お礼を言わなければならないのかしら? でも、この家の当主を…、いえ、事故だったわね。私達を解放してくれてありがとう。何かお礼をしたいのだけれど、ごめんなさい。ちょっとまだよく分かっていなくて…」
「ああ、お礼なんていりません。早々に退散させてもらいますので、後はどうぞご自由に」
「でも、そんなわけには…」
「いえいえ、では」

捕まる前にとスタコラ逃げる。別に礼が欲しくてやったわけではないし、皆の挨拶回りもさっさと終わらせなければならない。こんな所で捕まっている暇はない。
玄関から外に出ると、すでに皆待機していた。

「よし、夜だし、クレナイ、頼んだ!」
「分かったのじゃ!」

シロガネ達が距離を取ると、クレナイの体が光り、ドラゴンの姿に。追いかけて来ていたお屋敷の人達の足が止まる。

「それじゃ、さよなら!」

クロにクレナイの背中まで飛び乗って貰い、皆が乗ったのを確認して、そのまま夜空へと飛び立つ。
ポカンと見上げる人達を残し、リュースルー国を後にしたのだった。


















マメダ王国の国境を越え、近くに街などがない場所に降り立つ。目立つからね。
ひとまずそこで野宿。ああ、皆がいる野宿、安心安全快適だわ…。
逃避行の際は酷い物だったなどと思い出しながら、いつものように出されたシロガネとリンちゃん作のベッドにクレナイと共に横になり、猫の姿に戻ったクロを左に抱きしめ、寄り添ってきたハヤテを撫でつつ、シロガネの結界の中で眠る。最高か。

朝になり、王都を目指した。シロガネに乗ればあっという間。王都に到着し、さっそくギルドに行っていつものように奥の部屋に通される。

「やあ、お帰り。光の宮はどうだった?」

いつものように書類の束を持ってやって来たオンユさん。さっそく仕事をさせる気だな。

「まあ、色々ありました。それで、ご相談があるのですけど」

と話を切り出し、故郷へ帰るので冒険者を引退すると説明する。オンユさんの顔が固まったまま動かなくなった。

「故郷? 帰る? 引退?」

なにやら復唱しているよ。

「冗談だよね?」
「冗談じゃないです」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

「頼むよ! せめて、せめてこれだけでもこなして行って下さいいいいいいい!!!」
「これだけって、何枚あるんですかこの束!!」

出来るか!!













押しつけられる束を押し返しつつ、時間がないから失礼すると無理矢理部屋を出る。最後はクレナイの威圧によって、オンユさんを金縛り状態にして逃げ出す。
おかしいな…。笑って「ありがとう」とか言われて、涙ながらにさよならするはずだったのに…。

捕まってはたまらんと、そのまま王都を出て、次は同じ従魔師仲間のチャージャの元へ。唯一居場所を知っているからでもある。あの後の2人の展開も気になるし。
シロガネの背に乗って、チャージャの家まで移動。

「こんにちは~」

トントンと扉を叩くと、

「は~い」

チャージャの声が聞こえ、扉が開かれた。

「ヤエコ、お久しぶりっす!」

といきなり飛びついて来る。

「久しぶり~。元気そうだね~」
「元気っす! そんで、ヤエコに、是非相談したい事があって、丁度良い所に来てくれたっす!!」

なんだか必死だ。

「久しぶり」

奥からブルちゃん(人型)も現われた。

「2人で話したい事があるっす。ブルちゃんは皆の相手をしていて欲しいっす」
「分かった」

にっこりイケメンスマイルをすると、皆と一緒に外に出て行った。反対に私はチャージャと共に家の中に入る。

「おお?」

家の中は前と様相が違っていた。
まず、家具がある。
きちんとしたテーブルに、椅子が2脚。うふふ、2脚ですなぁ。そして、ベッドがあった。

「チャージャ…」
「あ、その、ブルちゃんが頑張ってくれるので、売った家具もちょっとずつ買い戻してるっす」

ちょっと頬を赤らめながら、嬉しそうに答える。良かった、貧乏暮らしからはちょっとずつ脱却してるのね。台所にはお鍋も少し増えていた。料理してるのね。

「あの、あの小さい子は…」

そうだよね、あの頃は、まだコハクがいたんだよね。

「コハクはね、ちょっと、先に天国に行っちゃった」
「そうだったんすね…。悪い事聞いちゃったっす」
「ううん。いいよ」

胸がチクリとするけど、隠しておくような事じゃない。
チャージャがお茶を用意し(用意出来るほどに財政が整ったのね)、椅子に座って話を始める。

「で、相談てのは?」
「実は…。その、最初から、ブルちゃんはあの調子だったから、大体は想像つくかと思うんすけど…」

え~と? 最初からというのはなんだっけ?

「その、魔獣と交配って…、大丈夫なんすかね?!」

意を決したようにチャージャが言い切った。
思わず思考が停止する。

「う、うえ…?」

「その、毎日毎日、あの顔で迫ってくるんすよ! チャージャ、好きだ…。とか、ストレートに! しかも耳元で! 腰砕けになるっすよ! しかも慣れてきたからって、近頃はずっと人型で行動してるし! 気付くと熱い視線を感じるし! でも、その、ちゃんと私の気持ちは考えてくれてるみたいで…、嫌な事はしないし…、無理強いもしてこないし…。でも、でも、毎日迫られて、こっちは心臓バクバクっす!!」

顔を真っ赤にして、肩で息を吐きながら、チャージャが一息に言い切った。
ぜーはー言いながら、必死な顔でこちらを見てくる。
いや、そんなに見つめられても…。

「いやその、どうなんでしょう?」
「教えて欲しいっす! ヤエコは、あのシロガネさんと、関係持っちゃったりしてるんすか?!」
「はい?! んなわけないでしょう!」

シロガネは馬だよ?!

「え、でも、シロガネさんも、ヤエコのこと熱い視線送って…」
「ないない。シロガネはそんなじゃないよ」



その時、離れた場所にいたシロガネがくしゃみをした。



「じゃ、じゃあ…、やっぱり、ブルちゃんもちゃんと拒否した方が…」
「う~ん、道徳観的にはそんな気もするけど…」

でもなあ。チャージャもブルちゃんの事、想っちゃってる気がするのよね。でも、相手一応魔獣と呼ばれる者でもあるし。
と、テーブルの片隅で寛いでいたクロが、肩を震わせ出した。

「くくくく、もう我慢出来ん…」

あ、喋っちゃった。

「・・・。この子も従魔だったすか…」
「いえ。この子は…、なんて言ったらいいのかしら…」
「我が輩は妖と呼ばれる者だの。魔獣とはちと違う」

クロが平然と喋りだした。

「あやかし?」
「まあ、魔獣のようでいて魔獣ではない者だの」

余計にややこしくないかい?

「八重子、我が輩達の世界にも、獣や妖と呼ばれる者と一緒になった話はあろう」

雪女とか、狐の女房とか?

「何やら西洋の方では、神が獣の姿をとって美女と交わったとか、人と牛のハーフのミノタウロスの話とかの」

ギリシャ神話だっけ? あっちの神様も日本の神様みたいに結構自由だなと思ったのよね。しかも可愛い人間の女の子とか男の子とか見つけると、攫ったり無理矢理ニャンニャンしたり…。いや、同意の上でやってることもあるけどね。下手すりゃ日本の神より自由だな。
チャージャがぱちくりしている。うん、話について来れてないよね。

「お互いに気持ちが通じておるのならば、一緒になっても良いのではないかの? 例え子供が出来ようと出来まいと。種族を超えた想いなど、まあそこそこ伝説の中にもあることだしの」

伝説というか、おとぎ話だと思いますが。

「そ、そうなんすね?!」

ガタリと椅子を鳴らして立ち上がるチャージャ。

「そうっすね…。伝説の中にも語られてるなら…、ありっすよね?!」

私し~らない。

「互いが想い合っておるのであれば、種族など関係ないのではないかの?」
「あ、ありがとうっす! クロさん! 私、頑張ってみるっす!」
「うむ。頑張れ」

なにやら、私を置いて話しが纏まってしまったようです。
少し冷めたお茶を、音を立てて啜ってみた。あ、以外に美味いかも、このお茶。












「じゃ、チャージャ、元気でね」
「ヤエコも、元気で!」

戻って来た皆と共に、再びシロガネの背に跨がって空へと飛び上がる。
チャージャもブルちゃんも、なんだかすっきりした顔で手を振っている。

ん? ブルちゃんも?

見えなくなった所で、ブルちゃんと何を話していたのか聞いてみると、ブルちゃんもブルちゃんで、皆に相談していたらしい。

「最終的には、気持ちが通じなくとも、チャージャの幸せな姿を見ていられれば良いと落ち着いたのじゃ」

うう、報われない恋の常套文句じゃないですか。

「どうなるなるのかなぁ? あの2人」
「チャージャ次第だの」
「・・・。遺伝子的に、子供って出来るんだろうか…」
「そこまでは分からぬの」

一抹の不安を残しつつ、幸せになれるよう祈りながら、空を急いだ。













夕方頃、ダンジョンの街へ着いた。二度と行かないかもしれないと思ってたけど、あそこのお嬢様にまた来るって言っちゃったしね。いろいろ忙しさもあって足が向かなかったのもあるけど。
久しぶりに訪れたら、怒られた。なんでもっと頻繁に来ないのよと。ごめん。

犬のフリードどは大分仲良くなったようで、ふふんと言いながらどれだけ仲良くなったかを見せられた。まあ、普通に取ってこいを出来るようになって、普通に走ったりして遊んでいるだけだったけど。お手とお代わりも出来るようになっていたから、前進はしているのだわね。
シアに引き留められたので、時間も時間だったのでまた泊まらせて貰った。ここの風呂は豪華でいいわ。

次の日、ぐずるシアを宥め、お別れを言って旅立つ。

「またいつでも来なさいよ!」

とシアが叫んでいるのを聞いた。
もう来れないって説明したんだけど、分かってなかったかな?















次はあのコロシアムの街だ。なんて名前だっけ? 確か豆関連の名前だったはずだけど?
あそこのコロシアムの人には世話になったし、一応礼を言って行こうと思ったんだけど。
受付の所に行って、聞いてみる。

「すいません、ターレンさんて人、どこにいらっしゃいますか?」
「はあ。ええと、ここじゃ分からないんで、あっちに事務所があるんで、そこで聞いて下さい」

そう言われたので事務所へ。

「すいません、ターレンさんにお会いしたいんですけど」
「はい。お約束をしておりますか?」
「いえ、特に」
「では、まずは予約をお取り頂いてよろしいでしょうか?」

あ、これ時間かかるやつだ。

「じゃあいいです」

そう言って立ち去る。
あの時会えたのは幸運だったのだろうか。

「妾の事を言えば、すぐに取り次いでもらえたやもしれぬのに」
「忙しそうだし、いいよ」

ただ挨拶するだけに呼び出すってのもね。それに、どうしても会いたいって訳でもないしね。
なのでその街から早々に出て行ったのだった。




後になって、黒猫を抱いた女性の話を知り、ターレンが会いたかったと悔しがったのは余談である。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~

ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~ 大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。 話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。 説明口調から対話形式を増加。 伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など) 別視点内容の追加。 剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。 高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。 特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。 冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。 2021/06/27 無事に完結しました。 2021/09/10 後日談の追加を開始 2022/02/18 後日談完結しました。 2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

幼女と執事が異世界で

天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。 当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった! 謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!? おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。 オレの人生はまだ始まったばかりだ!

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~

日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!  斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。  偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。 「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」  選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。

《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。 そして夢をみた。 日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。 その顔を見て目が覚めた。 なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。 数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。 幼少期、最初はツラい状況が続きます。 作者都合のゆるふわご都合設定です。 日曜日以外、1日1話更新目指してます。 エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。 お楽しみ頂けたら幸いです。 *************** 2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます! 100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!! 2024年9月9日  お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます! 200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!! 2025年1月6日  お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております! ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします! 2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております! こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!! 2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?! なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!! こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。 どうしよう、欲が出て来た? …ショートショートとか書いてみようかな? 2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?! 欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい… 2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?! どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…

処理中です...