キーナの魔法

小笠原慎二

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始まりの旅

レイ

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キーナの意識がゆっくりと覚醒する。
一瞬意識を失ったが、何かに呼ばれるようにキーナは意識を取り戻した。

(生きてる…)

死んだかと思った。
だが、体はどこも痛みを発しない。

「グ…」

キーナの下からうめき声が上がる。

「テル!」

痛みが増しているのか、脂汗がひどくなっている。

(僕の下に…かばってくれたんだ…)

意識を失いかけながら、キーナをかばって落ちたのだ。

「テル!」
「ぐ…あ…」

足を見ると、さっきは足首くらいまでだったのが、今は膝の上まで真っ黒な闇に包まれてしまっている。

(さっきよりひどくなってる…)
「がああっっ!」
「テルッ!」

痛みがひどくなっていっている。
見ているだけでそれが感じ取れる。
だけど…

「どうしよう…どうしたらいいの…? 僕…何も出来ないの?」

魔法の使い方もやっと分かってきたばかり。
簡単な魔法しかまだ習っていない。
自分に出来ることは…見ていることだけ。

(僕…僕…結局足手まといにしかなってない!)
「テルゥ!!!!!」

何も出来ない自分の不甲斐なさを呪った。
魔女のことも甘く考えていた。
自分が全て悪いのだ。
だからテルディアスがこんな目に合っている。
どうしようもできない。
どうしようも…。

「いやだ!」

キーナは叫んだ。

「いやだいやだ! テル! 死なないで! 誰か! 誰かテルを助けてェ!」

テルディアスに覆いかぶさるようにしながらキーナは泣き叫んだ。
どうしようもできない自分を呪いながら。

「キ…ナ」

テルディアスが声を絞り出す。
残った力を振り絞り、キーナの頭にポソッと手を置いた。

「に…げろ…」

このままここにいてはタレ目に遅かれ早かれ見つかって殺されてしまう。
そう考えてテルディアスはキーナに言ったのだった。
こんな目に合っているのに、テルディアスは自分のことを心配してくれている…。

「テ…ル…」

キーナの中で何かが弾けた。




















ブオッ

深い森の一角から、突然光の柱がたった。

「なんだ?!」

動けなくなっているはずのテルディアスを探していたタレ目男は、突然の光の柱に驚きの声を洩らす。
光の柱は徐々に小さくなって、やがて消えた。

「あれは…」

いやな予感に囚われながらも、タレ目男は光の柱が消えた場所へ向かった。

















キーナの内からはじけ出た光が、柔らかな光へと変わり、キーナを包み込む。

「キ…ナ?」

うっすらと光を纏うキーナ。
まるで別人のように見える。
閉じていた瞳が開かれる。
その瞳には何が映っているのか、どこを見ているのか。
無言のまま、キーナがテルディアスの足へと手をかざす。

「ぐうっ」

テルディアスが苦痛のうめき声をあげた。
キーナがなにか言葉を発した。
何を言ったのかは聞き取れない。
とたんに

パンッ!!!

破裂音がして、テルディアスの足にまといついていた闇が、一瞬のうちに消え去った。
痛みも何もかもがまるで何もなかったかのように消え去ってしまっていた。
あっけにとられるテルディアス。

「闇が…」

通常の四大精霊の力では退けることの出来ない闇の力。
それを退けられたということは…。

「貴様…」

いつの間にかタレ目男がすぐそこまで来ていた。

「闇の力を退けるとは…、一体…何者だ!」

思わぬ出来事に驚愕の色を隠せない。
聞いているのかいないのか、無言のままキーナは男に向かって手をかざした。
嫌な予感がタレ目男の背筋を走った。
慌てて掌に力を集中させる。

「くそ、これでも…」

持てる限りの力を収束させる。

「くらえ!」

すべてを飲み込む闇の力が、キーナとテルディアスの姿を飲み込んだ。
これで助かるはずはない。
だが…。
タレ目男は愕然となった。
闇の力はキーナの目の前で、何かの力によって防がれていた。

「何故だ…なぜ…」

いや、分かっているのだ。だが、その存在は稀少で、滅多に姿を現すものでもない。
しかも、タレ目男は、あの魔女から力を授かっている。
さすがにあの魔女ほどの力はないにせよ、その存在が多少の力を持っていたとしても負けるはずがない。
となると…それ以上の力を持った存在…。
そんな稀少な存在が目の前にいるとは…。
キーナが人差し指をタレ目男に向けた。
その指先が一瞬光った。

キュオッ

鋭い光が男の眉間に集まった。

「ぐっ」

と一声発すると、タレ目男はばったりと倒れた。

「キーナ?」

今までとは違って異様な雰囲気を纏うキーナに、テルディアスは恐る恐る声を掛ける。
あのタレ目男をいとも簡単に倒してしまうなんて…。
と、キーナがすっと何気ない動作でテルディアスの目の前に手をかざした。
テルディアスはギョッとなって、

「キーナ! 俺だ!」

掌がうっすらと光を帯びる。
そのまま光が強くなっていく…と思ったら、不意にキーナは前にばったり倒れ、テルディアスの膝枕ですや~~~と寝だした。
よくそんな体制で寝られるもんだ。

「なんだ?」

一瞬攻撃されるかと思ってしまったテルディアスだった。
しかし、この変わりよう…どういうことだろう?

「ここは…」

呟き声が聞こえた。

「私は…?」

タレ目男が目を覚ましたらしい。
体を起こし、呆然と自分の掌を眺めている。

「まだやるか!」

テルディアスが戦闘体制をとる。

「君は…、あの時の少年か?」

なにやら素っ頓狂なことを言い出した。
何がなにやら訳が分からないテルディアス。
とりあえず、先程のような殺気などが消えている。
闘うというわけではなさそうだ。

「よかった…。逃げ延びていたんだね…」

よく分からないことを呟き、タレ目男は顔を覆った。
その肩は細かく震え、泣いているようにも見えた。


















「僕はレイ。君が囚われた時、僕にはまだ自我が残っていたんだ」

気分が落ち着いたところで、タレ目男、レイは語りだした。
テルディアスが魔女に囚われ、何ヶ月も洗脳の苦しみに耐えているとき、レイはその横で魔女の手伝いをしていたのだ。

「あの魔女の洗脳の苦痛に耐える君を、僕は見続けていた」

その姿を見せることも、魔女の遊びだったのだろう。

「助けてやりたかった。しかし、僕の自我はもうわずかしかなかったから・・・」

闇にすべてを飲み込まれていくような感覚。
自分が闇と同化してしまったような嫌悪感。
自分が既に人ではなくなってしまっているという絶望。
そんな感覚を味わわせるためか、洗脳はゆっくりと行われていく。
始めは意識が遠くなり、体が自分の言うことを聞かなくなる。
思ってもいない魔女の望みに応える自分。
その食い違いに苦しむことも、魔女の楽しみだったのかもしれない。

「あの魔女に操られるがままに…」

洗脳するために何の飲み物だか分からないものを、レイはテルディアスに飲ませていた。
一昔前に、自分が飲んでいた液体…。
体の自由を、意識を、自分の人生も夢も、すべてを奪われていく。
抗うことは叶わない。
だが…。
テルディアスは違った。
洗脳されたフリをして魔女を騙し、手枷足枷を外させた後、逃げ出したのだ。

「君が逃げ出したとき…」

その時レイはテルディアスの世話をしていたのだ。
テルディアスはレイの鳩尾に肘を食らわせ、逃げ出した。

「嬉しかった。あの魔女に負けなかった君が羨ましかった」

痛みを堪えながら、残る自我でテルディアスの後姿を見送った。
捕まらないことを祈りながら…。

「そして僕の自我は…、闇に、取り込まれた」

そこからの自分の記憶は、あってないに等しく、まるで他人の意識を覗いているような感覚だったという。

「ところで、…その子は何者なんだ?」

すやすやと眠り続けるキーナを二人は見下ろす。
まさに平和ボケ、といった言葉の似合う寝顔である。

「闇の力を払いのけ、私の洗脳まで解いてしまった」
「本人は異世界から来たと言っているが」

テルディアスはキーナの言葉を思い出す。
信憑性は全くないが。

「異世界の力なのか?」
「いや、しかし、俺が見せるまで魔法を見たことがなかったとか…」

人を幾人も乗せ走る機械だの、空を飛ぶ機械だの機械だの…。
機械ってそもそもなんだ?

「魔法を使わない世界?!」
「そうらしい」

信じられない。

「そんな世界が存在するのか?」

魔法があって当たり前のこの世界から見れば、機械だらけの世界のことなんて想像もできないだろう。

「こいつがキチガイでなければな」

テルディアスは半分信じて半分信じていない。
確かにキーナからは何か違うものを感じるが、それが異世界のものなのかなんて分かるわけがない。
そもそも異世界なんて信じられない。
普通の人とは何かが違う。
テルディアスに分かるのはそれだけだ。

「むにゃ?」

キーナが目覚めたようだ。
途端に

ガバッ

と身を起こす。

「キ、キーナ?」

突然の行動に少し驚くテルディアス。
なにやらぽや~っとどこかを眺めているキーナ。
と、突然、

「はっ!」

何かに気付く。
くるっと振り向くと、テルディアスに掴みかかり、

「テルーーーーーーーーーーー!!!!」

と半泣きでテルディアスにしがみつく。

「なんだなんだなんだ?!」

いまだにキーナの行動は予測がつかないテル君。
まぁ、仕方ないよなぁ。

「あれ?」

キーナが一瞬止まる。
確か目の前でテルディアスが死にかけていたような…、しかし、目の前のテルディアスはいたってピンピンしている。
その違いに気付いたキーナはテルディアスの足元に目を向ける。
テルディアスの足は綺麗なままだ。
闇なんてどこにもない。
訳がわからなくなったキーナは、ちょっとばかし考えると、一言で片付けることにした。

「夢」

ポンと手を打つキーナ。それで終わりだ。

「覚えてないのか?」

終わっていないらしい。

「何を?」
「本当に覚えていないのか?」

レイが不思議そうな顔をしてキーナに問う。
そこで初めて、キーナは目の前に座っているレイに気付いた。

「誰?」

なんと言ったらいいのか、言葉詰まる二人…。

















「えーーーー! 僕がーーーー!」

驚き仰天ビックリしたキーナの、けたたましい声が森中に響いた。

「本当に覚えてないんだな…」

前に魔女を撃退(?)したときも何も覚えていなかったなぁ、とテルディアスは思い出す。

「とりあえずここから移動しよう」

レイが言った。

「ああ」

(僕が? どうやって?)

上を見ても下を見ても掌を見てもどこも変わりないなと、キーナが自分の体を確認する。
傍から見ると踊っているようだ。

「あの魔女が探しているはずだ…」

三人は街道目指して歩き出した。

「君にかけられている魔法はね、目印にもなっているんだよ」
「えっ!」
「君がどこで何しようが、あちらには全て筒抜けなのさ」
「何だって・・・!」

テルディアスには思い当たることがあった。
いつもいいようなタイミングで魔女が現れたりするのだ。
逃げ回っているつもりが、全て見張られていたなんて…。

「今魔女はかなり力を失っている。その子から受けた傷がまだ完全に治っていないんだ。だから僕が出てきた」

またもやご指名を受けるキーナ。
でも何のことかさっぱり分からない。

「今頃必死で僕等を探しているだろう」

レイの顔が一瞬険しくなった。

「だが皮肉なことに、僕には魔女から与えられたこの力がある。これで僕と君の気配をしばらくは隠せるだろう」
「本当か?!」

掌に闇の力が発現する。
何かしら作用したのか、すぐに消えた。

「ああ、だから、ミドル王国まで送ってやるよ。そうすれば魔女に気付かれずに行けるだろう」

話に入れず、キーナはちょっと拗ねていた。
なにやら難しくてついていけない。

「そこまでして…、あんたは平気なのか…?」
「ああ。ただ、途中ハチェートに寄ってくれ。やり残したことを、片付けたいんだ」

そう言ってレイは遠い目をした。
懐かしむような、そして、どこか悲しげな瞳。

「ああ…」
「?」

テルディアスには何となく分かっているのだろうか。
キーナは勿論わかっていない。
きょとんとした顔で二人を見比べた。

「ところで、僕の服装おかしくないかい?」
「おかしい!」

まってましたといわんばかりにキーナが口を挟む。
だけど、少しは気を使うということを知らんのかこやつ。

「キーナ…」
「正直だね…」

二人は苦笑いするしかなかった。
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