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ちょっと寄り道編
ちょっと寄り道
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連れが一応女だということもあり、野宿は辛かろうと宿屋に泊まる。
もちろん部屋は別々。
自分のことを周りに知られないように、きちんと施錠し、念の為結界を張って寝る。
だのに…。
目覚めると、なぜか腕の中にこげ茶色の頭が…。
どうやって?
静かな朝に、テルディアスの悲鳴がこだました。
むすっとした仏頂面で歩くテルディアス。
まあ当然と言えば当然だろう。
「テル~、なんで怒ってるの~?」
元凶たる能天気娘は何も分かっちゃいない。
「久しぶりに一緒に寝たかっただけじゃん」
一応こいつ14です。
キーナの言葉にビシリっと怒りマークの浮かぶテル君。
ギロリっとキーナを睨み付けるが、暖簾に腕押し。
何故睨まれているのかも理解できないキーナには、あまり効き目はなかった。
諦めて溜息をつく。
(結界は張られたまま。鍵もしてあった。どうやって入ってきたんだ? …の前に、隣にこいつが入ってきたことに、何故気づかないんだ俺は?!)
頭を抱えて座り込んでしまうテル君。
「テル?」
一応心配して声をかけるキーナ。
お前が元凶だっつーに。
「顔色悪いよ?」
だからお前が元凶だ。
スタスタスタと街道を順調に進んでいく二人。
水の都はまだまだ遠い。
ふと木立が途切れ、珍しく花畑が広がっていた。
色とりどりの花、花、花。
「おおっ!」
キーナが歓声を上げた。
「お花畑~♪」
小さい花、大きい花、中くらいの花。
赤、青、黄色に白、ピンク。
花好きな者にはまさに天国とも言えるべき光景が広がっていた。
そしてまあ、例に洩れず、キーナも一応女の子なので、花が好きだった。
「摘んでもいい?」
と振り向いたその顔には、摘むぞ、と書いてあった。
(摘む気満々だろ…)
ここで拒否してもきっと面倒くさいことになる、と察知したテル君は、大人しくキーナの要望を聞き入れた。
ほんの少しの間ならよい、と。
「わーい!!」
街道の結界から出るのは危険が伴う。
まあ前にも説明したが、妖魔に襲われる確率が高くなるのだ。
そんなことを知っているのか知らないのか、はたまた理解していないのか。
軽々と結界を飛び越えて、キーナは花の野に駆けだした。
テルディアスも大人しくキーナの後に続いた。
抗議しても無駄だと分かっているからかな?
足を踏み入れて、テルディアスはその花畑の空気の清々しさに驚いた。
(珍しいな…、魔の気配がない…。聖域か?)
聖域。
自然に作られた結界域とでもいうのか。
その場所には魔たるものは近づくことさえできない場所。
(昔はこれがあちこちにあったらしいが、考えられんな)
人が住む町などは、そんな聖域の名残らしいとかなんとか。
昔はもっと妖魔が少なかったらしい。
何故妖魔が増えてきているのかは、さすがにテル君も知らない。
「テル~、フードとマスク取っちゃったら? 誰もいないんだし。暑苦しくない?」
花を摘むことに精を出していたキーナが、テルディアスを見上げて言った。
(暑苦しい…。まあそうではあるが…)
素直にフードとマスクを取るテルディアス。
やはりなければない方がありがたい。
どうせ街道を行き来する物好きもそう滅多にいるものでもないし、少し陰になっているところにいれば、見られる心配もないだろう。
そして少し街道から見えないところに腰を下ろすテル君。
その間にもキーナはまるで忍者のように、あちこち花畑を移動している。
「女ってやつは…」
テルディアスが呟いた。
(あいつもそうだったな…)
少し昔を思い出した。
「はい」
差し出されたのは百合のような少し大きめの白い花だった。
花に疎いテルディアスにはその花の名前は分からなかった。
「なんだ? これは?」
「お花よ!」
摘んで来た当人のティアが叫ぶ。
「おばさまによ。綺麗だから摘んで来たの!」
テルディアスは至極迷惑そうな顔。
「2、3日で枯れるだろう」
「ちゃんと水を変えればもっと持つわよ!」
ティアがテルディアスの腕に花を押し付けた。
もっと迷惑そうな顔。
「おばさまはご病気で滅多に外に出られないのよ! 綺麗な花を持っていけば、少しは元気が出るでしょ!」
と力説。
だが…、
「枯れる様を見て、余計にしおれないか?」
テルディアスは真剣に質問した。
「…テルディアス、もう少し女心ってものを勉強したほうがいいわよ」
目の前の朴念仁に向かって、ティアは忠告した。
ほんとにこいつはまるで女心ってものを分かろうとしないのだから…。
ティアが溜息をついた。
その花を持っていったら、母も喜んでいた。
綺麗だと儚く笑いながら。
その後その花がどうなったかは、テルディアスは覚えていなかった。
パサリ。
頭の上で何かの音。
「花冠~!」
いつの間にかキーナが隣にいた。
器用に編まれた花冠が、頭に乗せられていた。
キーナも自分の頭に花冠を乗せた。
「おそろい。うまいっしょ?」
あの短時間で二つも作り上げたらしい。
器用な。
「小さい頃よく作ってたんだ~。いやあ懐かしい」
作者も小さい頃はシロツメクサの花冠作ってました。
それは置いといて。
と、花畑の中から、ピョコン、と小さな顔が飛び出した。
白い毛に覆われた長い耳の持ち主…。
「う?」
そう、長い耳といえば、
「うっさぎ~~~!!!!」
と叫びながら、器用に四つん這いでウサギを追いかけ始めた!
ずべっ
ずっこけるテル君。
どこの世界に四つん這いで追いかける女がいるか!
ここに。
しかも何気に早い。
ウサギに負けじ劣らじ、四つん這いで走る姿は…
「人間か?」
と呟きたくなるのも仕方ない。
ウサギの方が一枚上手だったらしく、花や草の影を移動して、キーナの目から逃れた。
見失ったキーナが花畑を眺めまわしている。
「まったく、キーナといると退屈しないというか…」
(自分がダーディンであるということを忘れそうになる…)
「とったーーー!」
キーナの勝どきがあがった。
どうやらウサギは逃げ切ることができなかったらしい。
「テルテル~! 見て見て! 捕まえた~!」
(器用な…)
野生のウサギを素手で捕るとは…いよいよ、人間か?
だいたい捕まえてどうする気なのだろう。
と考えたその時、キーナが何かに気づいたように動きを止めた。
ウサギにも違う緊張感が走った。
辺りを見渡すと、手の中のウサギを解き放つ。
「逃げて!」
言われずともとばかりにその場から逃げだすウサギ。
異常に気付いたテルディアスが立ち上がったと同時に、花畑の真ん中辺りから、黒いものが噴き出してきた!
光を、命を飲み込む闇のもの。
「ドールか?! 聖域に侵入して来たのか?!」
「いいえ、力が弱まっているの…」
そう呟いたキーナは、いつもと違うなんだか大人びたような気配を漂わせていて…。
「キーナ?」
「テルっ! とにかくあれを退治しないと!」
「あ、ああ!」
気のせいだったのか?
一瞬大人びたような気がしたが?
今はそんなことを考えている暇はなかった。
吹き出てきた闇の妖魔は、次第に形を整え、周りにある命を喰わんと、触手を伸ばし始める。
「火・球!」
キーナが火の玉を作り出し、ドールに向かって放つ。
見事命中し、頭と思われる部分が地面に落ちる。
「火・斬!」
テルディアスの放った火の刃は、ドールを真っ二つに割り斬った。
これだけの痛手を受ければ、普通のドールならば倒せるはずであった。
普通のものなれば。
もちろん部屋は別々。
自分のことを周りに知られないように、きちんと施錠し、念の為結界を張って寝る。
だのに…。
目覚めると、なぜか腕の中にこげ茶色の頭が…。
どうやって?
静かな朝に、テルディアスの悲鳴がこだました。
むすっとした仏頂面で歩くテルディアス。
まあ当然と言えば当然だろう。
「テル~、なんで怒ってるの~?」
元凶たる能天気娘は何も分かっちゃいない。
「久しぶりに一緒に寝たかっただけじゃん」
一応こいつ14です。
キーナの言葉にビシリっと怒りマークの浮かぶテル君。
ギロリっとキーナを睨み付けるが、暖簾に腕押し。
何故睨まれているのかも理解できないキーナには、あまり効き目はなかった。
諦めて溜息をつく。
(結界は張られたまま。鍵もしてあった。どうやって入ってきたんだ? …の前に、隣にこいつが入ってきたことに、何故気づかないんだ俺は?!)
頭を抱えて座り込んでしまうテル君。
「テル?」
一応心配して声をかけるキーナ。
お前が元凶だっつーに。
「顔色悪いよ?」
だからお前が元凶だ。
スタスタスタと街道を順調に進んでいく二人。
水の都はまだまだ遠い。
ふと木立が途切れ、珍しく花畑が広がっていた。
色とりどりの花、花、花。
「おおっ!」
キーナが歓声を上げた。
「お花畑~♪」
小さい花、大きい花、中くらいの花。
赤、青、黄色に白、ピンク。
花好きな者にはまさに天国とも言えるべき光景が広がっていた。
そしてまあ、例に洩れず、キーナも一応女の子なので、花が好きだった。
「摘んでもいい?」
と振り向いたその顔には、摘むぞ、と書いてあった。
(摘む気満々だろ…)
ここで拒否してもきっと面倒くさいことになる、と察知したテル君は、大人しくキーナの要望を聞き入れた。
ほんの少しの間ならよい、と。
「わーい!!」
街道の結界から出るのは危険が伴う。
まあ前にも説明したが、妖魔に襲われる確率が高くなるのだ。
そんなことを知っているのか知らないのか、はたまた理解していないのか。
軽々と結界を飛び越えて、キーナは花の野に駆けだした。
テルディアスも大人しくキーナの後に続いた。
抗議しても無駄だと分かっているからかな?
足を踏み入れて、テルディアスはその花畑の空気の清々しさに驚いた。
(珍しいな…、魔の気配がない…。聖域か?)
聖域。
自然に作られた結界域とでもいうのか。
その場所には魔たるものは近づくことさえできない場所。
(昔はこれがあちこちにあったらしいが、考えられんな)
人が住む町などは、そんな聖域の名残らしいとかなんとか。
昔はもっと妖魔が少なかったらしい。
何故妖魔が増えてきているのかは、さすがにテル君も知らない。
「テル~、フードとマスク取っちゃったら? 誰もいないんだし。暑苦しくない?」
花を摘むことに精を出していたキーナが、テルディアスを見上げて言った。
(暑苦しい…。まあそうではあるが…)
素直にフードとマスクを取るテルディアス。
やはりなければない方がありがたい。
どうせ街道を行き来する物好きもそう滅多にいるものでもないし、少し陰になっているところにいれば、見られる心配もないだろう。
そして少し街道から見えないところに腰を下ろすテル君。
その間にもキーナはまるで忍者のように、あちこち花畑を移動している。
「女ってやつは…」
テルディアスが呟いた。
(あいつもそうだったな…)
少し昔を思い出した。
「はい」
差し出されたのは百合のような少し大きめの白い花だった。
花に疎いテルディアスにはその花の名前は分からなかった。
「なんだ? これは?」
「お花よ!」
摘んで来た当人のティアが叫ぶ。
「おばさまによ。綺麗だから摘んで来たの!」
テルディアスは至極迷惑そうな顔。
「2、3日で枯れるだろう」
「ちゃんと水を変えればもっと持つわよ!」
ティアがテルディアスの腕に花を押し付けた。
もっと迷惑そうな顔。
「おばさまはご病気で滅多に外に出られないのよ! 綺麗な花を持っていけば、少しは元気が出るでしょ!」
と力説。
だが…、
「枯れる様を見て、余計にしおれないか?」
テルディアスは真剣に質問した。
「…テルディアス、もう少し女心ってものを勉強したほうがいいわよ」
目の前の朴念仁に向かって、ティアは忠告した。
ほんとにこいつはまるで女心ってものを分かろうとしないのだから…。
ティアが溜息をついた。
その花を持っていったら、母も喜んでいた。
綺麗だと儚く笑いながら。
その後その花がどうなったかは、テルディアスは覚えていなかった。
パサリ。
頭の上で何かの音。
「花冠~!」
いつの間にかキーナが隣にいた。
器用に編まれた花冠が、頭に乗せられていた。
キーナも自分の頭に花冠を乗せた。
「おそろい。うまいっしょ?」
あの短時間で二つも作り上げたらしい。
器用な。
「小さい頃よく作ってたんだ~。いやあ懐かしい」
作者も小さい頃はシロツメクサの花冠作ってました。
それは置いといて。
と、花畑の中から、ピョコン、と小さな顔が飛び出した。
白い毛に覆われた長い耳の持ち主…。
「う?」
そう、長い耳といえば、
「うっさぎ~~~!!!!」
と叫びながら、器用に四つん這いでウサギを追いかけ始めた!
ずべっ
ずっこけるテル君。
どこの世界に四つん這いで追いかける女がいるか!
ここに。
しかも何気に早い。
ウサギに負けじ劣らじ、四つん這いで走る姿は…
「人間か?」
と呟きたくなるのも仕方ない。
ウサギの方が一枚上手だったらしく、花や草の影を移動して、キーナの目から逃れた。
見失ったキーナが花畑を眺めまわしている。
「まったく、キーナといると退屈しないというか…」
(自分がダーディンであるということを忘れそうになる…)
「とったーーー!」
キーナの勝どきがあがった。
どうやらウサギは逃げ切ることができなかったらしい。
「テルテル~! 見て見て! 捕まえた~!」
(器用な…)
野生のウサギを素手で捕るとは…いよいよ、人間か?
だいたい捕まえてどうする気なのだろう。
と考えたその時、キーナが何かに気づいたように動きを止めた。
ウサギにも違う緊張感が走った。
辺りを見渡すと、手の中のウサギを解き放つ。
「逃げて!」
言われずともとばかりにその場から逃げだすウサギ。
異常に気付いたテルディアスが立ち上がったと同時に、花畑の真ん中辺りから、黒いものが噴き出してきた!
光を、命を飲み込む闇のもの。
「ドールか?! 聖域に侵入して来たのか?!」
「いいえ、力が弱まっているの…」
そう呟いたキーナは、いつもと違うなんだか大人びたような気配を漂わせていて…。
「キーナ?」
「テルっ! とにかくあれを退治しないと!」
「あ、ああ!」
気のせいだったのか?
一瞬大人びたような気がしたが?
今はそんなことを考えている暇はなかった。
吹き出てきた闇の妖魔は、次第に形を整え、周りにある命を喰わんと、触手を伸ばし始める。
「火・球!」
キーナが火の玉を作り出し、ドールに向かって放つ。
見事命中し、頭と思われる部分が地面に落ちる。
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