キーナの魔法

小笠原慎二

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記憶喪失編

別れ

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茂みの影に数人の気配。

「ち、急所は外したわね」

一人こちらを睨み付けている女。
お姉ちゃんと呼ばせていた女だ。

(しまった・・・!)

痛みを堪え、洞窟内に走り込む。

「洞窟へ逃げたわ! 追うわよ!」

お姉ちゃんを先頭に洞窟へ向かって皆駆け出す。

ガガガガガガ!

洞窟の地面が錐のようにあちこち突き上がってきた。

「避けて!」

皆飛び退る。
牙が並ぶように地面が盛り上がった洞窟内。

「迂闊には入れそうにないわね・・・」

洞窟の前で身動きが取れなくなってしまった。
洞窟内のテルディアスも同じだった。
右脇腹に穴が開き、身動きが取れない。

(アホか俺は・・・。考える事に夢中になって気配に気づかないとは・・・)

のどの奥に何かがこみ上げてくる。

「ゴホッ、ゴホッ!」

手を見ると赤く染まっていた。

(やられたか・・・)

多分致命傷だ。
放っておけば死ぬだろう。

(ずっと死ぬことばかり考えて・・・、でも魔女の呪いで死ねなくて・・・。
これで終われるのか・・・? ここが俺の終わりなのか?
こんな暗い洞窟で独り。全ての人に憎まれて・・・。
ひねくれ者の俺には、お誂え向きか・・・。)

目の前が暗くなっていく。

「キ・・・ナ・・・」

最後の最後にキーナの笑顔が浮かんだ。
そのまま、テルディアスは目を閉じた。















「一気に炎で攻めるしかないわね」

火炙りにしておびき出す、または出てこなくても蒸し焼きにできるだろう。
そう相談していると、

「待って!」

全速力で駆けてきたキーナが茂みから跳びだしてきた。

「やめて、お姉ちゃん・・・」

ハアハアと肩で息をしながらも、しっかりした足取りで進んでくる。

「フロウ・・・、あなた、どうやって・・・?」

魔法が使えなければ、簡単に解けるものではない。
それをどうやってこの少女は戒めを解いてきたのだろうか。
キーナは洞窟の前で両手を広げて通せんぼする。

「やめて! お姉ちゃん! この人は違うの!」
「フロウ・・・? 何を言ってるの? そいつはダーディンなのよ」
「違う! 違う! この人はただのダーディンさんじゃないの!」
「いい加減にしなさい!」

お姉ちゃんが怒鳴った。
ビクリとなるキーナ。

「今退治しておかないと他の誰かが襲われるかもしれないのよ!」
「お、・・・襲わないもん・・・。ダーディンさんはそんな人じゃないもん!!」

キーナも声を張り上げる。
お姉ちゃんがキーナを睨み付けた。

「フロウ・・・。そこをどきなさい」

実力で排除しようとするためか、一歩一歩キーナに近づいてくる。

「やだ・・・。ダーディンさんを殺すなら・・・。僕も死ぬもん!」

そう叫ぶと、洞窟の中に向かって走り出した。

「フロウ!」

慌てて後を追おうとしたが、トマムに腕を捕まれる。

「ローザ!」
「放してトマム!」
「バカ! お前も行ってどうする!」
「フロウを助けるのよ! 放して!」

引きはがそうとするローザの両腕をトマムが押さえ込む。

「ローザ! そのお前がフロウと呼んでいる、あの子・・・は誰だ?」

ローザの瞳が揺れる。

「フロウよ。あの子はフロウよ」
「ローザ! いい加減現実を見ろ! フロウは、三ヶ月前に死んだんだ」
「やめて!!」

ローザが顔を振る。

「違う・・・、フロウは死んでなんかいないわ・・・、死んでなんかいない・・・」

ブツブツと呟き続けるローザを、トマムは冷静に見つめ続けていた。













「ダーディンさん! ダーディンさん!」

名を叫びながら、牙のように地面が盛り上がった洞窟を乗り越え避けて進んで行く。
奥の暗がりに足が見えた。

「ダ・・・!」

名を呼んで駆け寄ろうとした時、血溜まりが見えた。
ゆっくりと近づいていく。

「ダーディンさん・・・?」

落ちた頭。
動かない指先。
キーナの背筋が寒くなる。

「ダ、ダーディンさん! 嫌だ! やだやだ! 死なないで! お願い、目を開けて!」

肩を揺すってもなんの反応もない。
ただなすがままにユラユラと揺れるだけ。

「やだ! 死んじゃやだ! 誰か・・・、誰か助けて!!」
(?!)

何かを思い出した。
何かが・・・。

(そういえば・・・、前にもこんなことが・・・)

そう、自分の目の前で、誰かが苦しんでいて、助けを求めていた。
同じように・・・。
キーナの中で、何か熱いものが弾けたように感じた。

















キュオ!

突如、洞窟内から光が溢れる。
まるで洞窟から光線が発射されたかのようだった。
洞窟の前に立っていたローザとトマムが光に包まれる。

「なんだ?! この光は!」

眩しいはずなのに、何故か二人は光の奥を見ることができた。
そしてそこに、一つの人影が。

「!」

ローザによく似た女の子が立っていた。
肩までの髪が柔らかく揺れている。

「フロウ・・・」

ローザの口からその名前が漏れた。

「フロウ!」

呆気にとられたトマムの手を振り切って、フロウに駆け寄っていく。

「まさか・・・」

よく見知ったその顔に、トマムは驚き、動けなかった。
その少女は、ローザと共に、三ヶ月前に見送ったはずだったから。

「フロウ!」

ローザがフロウの肩に手をかけようと手を伸ばすが、その手は空を切った。

「え?」

ローザの手はフロウの体を突き抜けていた。
そこにはあるはずの体の感触はなかった。

「ふ、フロウ?」

ローザがおどおどとフロウを見つめる。
何故触れられないのか分からないのか、分かりたくないのか。

〈お姉ちゃん・・・。ごめんね、お姉ちゃん。そして、ありがとう〉
「フロウ?」

フロウの声が聞こえると言うより、その音が頭の中で響いているようだった。
フロウがローザの首に手を回し、優しく抱きしめる。

〈あたしが死んだのは、お姉ちゃんのせいじゃないから。だからもう、苦しまないで〉

ローザの目から涙が溢れる。
感触はないが、フロウを抱きしめるように腕を回す。

「フロウ・・・。ごめんね、ごめんね・・・。あなたを守ると誓ったのに、ごめんね・・・」

フロウがふわりとローザの顔を手で包み込む。

〈お姉ちゃん、あたしの分まで生きて。幸せになってね〉

そう言って、ちらりとトマムの方を見ると、

〈お姉ちゃんをよろしくね〉

そう声がトマムの頭で響いた。
トマムはこくりと頷いた。
フロウはにっこりと笑った。
フロウの体がローザから離れていく。

「フロウ!」
〈大好きだよ、お姉ちゃん。ありがとう〉

そう言って笑いながら、フロウが光の中に溶け込んでいった。

「フロウ!!」

手を伸ばし、フロウを追おうとするが、その手は何も掴めない。
光が強まり、目を開けていられなくなった。
あまりの眩しさに目を瞑ると、一瞬強まった光があっという間に消えてなくなった。
恐る恐るトマムが目を開けると、そこにはもう光はなかった。

(なんだったんだ?)
「ローザ?」

呆けたように立っているローザに近づく。

「フロウが、あたしのこと、大好きって・・・。恨まれてても、しょうがないって、思ってたのに・・・」

流れ落ちる涙を拭う。
その頭にトマムはポンと手を置く。

「恨むわけないだろ。たった二人きりの姉妹なんだから」

その言葉にまた涙が溢れる。
今までならばその言葉も受け入れられなかっただろう。
ずっと自分を責めていた。
病気がちな妹の傍に居てやれなかったことを。

「今の光はなんだったんだ?!」
「ダーディンはどうなった?!」

村人達が集まって声を荒げる。
その声に我に返る。

「そうだわ! あの子!」

洞窟に一人で入っていった少女を思い出す。

「記憶喪失なのよ! ダーディンの恐ろしさも知らないから! 助けないと!」

そう言ってローザは洞窟に駆け込んでいく。

「まったく!」
「トマム!」

トマムも後を追った。

「お嬢ちゃん! フロウ!」

なんと呼んでいいかも分からず、とにかく呼びながら奥へ奥へと進んでいく。
その後をトマムが追う。
ローザが足を止めた。
トマムが追いついて横に並んだ。

「血溜まり・・・?」

床に赤黒い血溜まりが広がっていた。

「まさか・・・、あの子?」
「違うわ。きっとダーディンの血ね。ダーディンにはあの時深手を負わせたから。もしあの子が襲われてたとしたら、血しぶきが周りに飛んでなければおかしいわ」
「そうか」

血溜まりの他に赤いものは見当たらない。
あの少女は無事だと考えられる。

「だとしても、二人はどこへ?」

襲われてないにしても、少女の姿もダーディンの姿も見当たらない。
洞窟はそこで行き止まりになっていて、他に出口などもありそうにない。

「あの光の中を女の子が運んだ?」
「そうとしか考えられないけど、でも、あんな華奢な女の子が、大の男一人担いで、あんな短時間で移動できるかしら?」

しかも洞窟内の床はボコボコだ。

「だったら・・・二人はどこへ?」

ローザとトマムは顔を見合わせる。
だが、答えをもたらしてくれるものは誰もいなかった。














洞窟からだいぶ離れた森の中。
倒れた人影、それに縋り付く人影。

「・・・ル、テル!」

必死に倒れている人影の名を呼んでいた。
ゆっくりと倒れている者が目を開ける。

「テルっ!」

涙でぐしゃぐしゃになった顔のキーナがテルディアスに縋っていた。

「キーナ・・・?」

テルディアスがキーナの顔を見る。
それを見て余計に泣き出すキーナ。

「テルぅ~。よ、良かった。し、死んだかと、お、おも、おも・・・」

言葉が続かない。

「キーナ・・・?」

ゆっくりとテルディアスが体を起こす。

「お前、俺が、分かるのか?」

びいびい泣いていたキーナが、きょとんとした顔でテルディアスを見つめる。

「ふにゃ? にゃんで?」
(記憶が、戻ってる?!)
「気づいたらテルが血だらけで―」

その後の言葉をキーナは紡げなかった。
なぜなら、テルディアスに抱きすくめられたから。

「?」

突然抱きしめられて、泡を食うキーナ。
テルディアスはきつくキーナを抱きしめる。

「・・・かった・・・」

テルディアスが小さく呟いた。

「? にゃ、にゃんか言った?」

キーナにはよく聞こえなかった。
別に構わなかった。
ただ、なんとなく口をついて出てしまっただけだから。

(本当に、よかった・・・)

きつく、きつくキーナを抱きしめる。
その存在を体中で感じる。
キーナが小さくぎゅうと漏らした。
やっぱりきつかったらしい。
キーナはさすがになんだか照れくさくて、どうにかこの状況から逃げだそうと頭をフル回転。
おお、そういえばと思いつき、

「テ、テル、怪我は、大丈夫なの?」

と尋ねる。

「・・・」

テルディアス、そこでやっと今までのことを思い出す。

「そういえば・・・」

キーナを放し、腹を見る。

「なんともない」

きれいさっぱり、抉られたことも分からないほどに治ってしまっていた。
抉られたという証拠に、服は破けてしまっている。

「うっそん! この赤黒いの、血でしょ?」
「ああ・・・」

腹から下の服が、赤黒く染まってしまっている。
しかもまだ乾ききっていない。
魔女の呪いが生きていて、死ねない体になっていたとしても、こんなに早く傷が治ることはない。

(考えられるとしたら、こいつだ・・・)

目の前で呆けた顔をした少女。

「僕の顔に何かついてる?」

と的外れな質問をして来やがる。

(どうせ何も覚えちゃいないだろうが)

記憶喪失になっていた間のことは忘れてしまっているようだし、今までも光の力を使った時のことなど覚えていなかった。
つまりこいつは今まで通り何も知らない。

「ねいねい、何かあったの?」

という質問をしてきた。
ほらやっぱり。

「気づいたらこんな服着てるし、テルは血まみれだし、泥棒7つ道具は失くなってるし。あれは失くしたくないにゃあ」

と周りをキョロキョロ。

「お? あんな所に!」

と木の上に目的の物を見つけたらしく、さっさと走り去っていく。

(ここは・・・、キーナを最初に探しに来た場所か? いつの間に、どうやって・・・)

袋に入れていた双子石を取り出す。
キラリと双子石が手の中で光った。

(まあ、分かるわけがないか・・・)

なにせ当の本人が分かっていないのだから。
その当の本人は、木の枝に引っかかった泥棒7つ道具の鞄を取ろうと、「ジュワッチ!」というかけ声を掛けながら、ジャンプを繰り返している。

「むう~、これでも届かぬか~。かくなるうえは・・・」

と呟いている隙に、テルディアスがジャンプして、軽々と鞄を取ってしまった。

「取ってやったのに、なんだその顔」

タコのような顔をして、ブーブーと文句を垂れている。
遊んでいたらしい。
遊ぶな。

「ほれ」

と、双子石と鞄を差し出す。

「あれ? なんでテルが持ってるの?」

キーナがそういえばと左耳を触ると、やっぱり付いてない。

「ま、いろいろあったからな・・・」
「いろいろ?」

キーナの顔が青ざめていく。

「て、テル? 僕、またなんか足引っ張った?」
「いや、その・・・」

キーナがテルディアスにしがみつく。

「ねいねい、教えてよう! 僕何したのう?!」
「道々教えてやるって! 離れろ! 歩きにくい!」

しがみつくキーナを半分引き摺りながら、テルディアスはなんとか歩き始める。
キーナの左耳で、双子石が再び、ユラユラと揺れていた。
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