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テルディアス変身!
変身!
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げっそりとやつれ果てたテルディアスの前を、楽しそうに女性二人が歩いて行く。
一行は次の街に辿り着いていた。
「少し早いけど、この先長いから、この街で宿を探しましょう」
「うん」
まだ陽は高かったが、その先の道を考えるとここで体力温存しておいた方がいいだろう。
とある看板がメリンダの目に入った。
(あ、そうだ)
先程ピンときたアイディアが浮かんでくる。
「キーナちゃん、ちょっとテルディアスと待っててね」
「うん」
メリンダはタタタッと走ってとある店に入って行った。
そしてすぐに何かを買って出てきた。
「何か買ってきたの?」
「ええ! と~ってもいいものよ!」
メリンダが楽しそうにキーナに微笑む。
「テルディアス」
ビク!
メリンダに呼ばれてビクつくテルディアス。
余程の目にあったのだろう・・・。
「何ビクついてるのよ」
事情をいくらか知るキーナは、
(ちょっと可哀相・・・)
とも思うが、なんとなくメリンダには逆らえない気がしている。
「良い物買ってきてあげたんだから、感謝しなさい」
と紙袋を掲げて見せる。
「良い物?」
テルディアスは良い物とはなんだろうと首を捻る。
「一時だけでも人間に戻れる道具!」
「本当か?!」
テルディアスが目を剥いた。
まさか、そんな道具があるとは、聞いた事もない。
自分の知らない知識を持つこの女を、初めて連れてきて良かったと心から思った。
世界は広い。文献だけでは分からない事がやはり山ほどあるのだ。
とテルディアスが感慨に耽っていると、
「ここじゃ人目が多くてできないから、裏通りに行きましょう」
「ああ!」
(テルの人間姿♪)
三人は足取りも軽く、人通りの少ない路地へと入っていった。
三方壁に囲まれた丁度いい空間を見つけ、キーナが見張りに立ち、メリンダが始めるから座れ、とその辺りにあった箱にテルディアスを座らせた。
ガサゴソと道具をメリンダが袋から出すと、テルディアスが見慣れない物に目を凝らした。
メリンダが蓋を開け、その様相から、昔の記憶が蘇る。
年頃になったティアが使っているのを見た事があった。
メリンダがそれを顔に近づけてくる。
「ちょ、ちょっと待て!! それって、女の使う化粧道具じゃ・・・」
「男でも道化師とか使ってる人いるわよ! 大人しくしなさい!」
だがなんとなく、化粧=女のすること、という先入観があり、なんとなく受け入れがたい。
抵抗するテルディアスに向かって、メリンダが切れる。
「いい加減大人しくしないと大事な所を燃やすわよ!!」
反射的に大事な所を庇ってしまったテルディアス。
見張りをしていたキーナは、
(大事な所?)
と首を傾げた。
(心臓?)
まあ、そこも大事な所ではありますけどね。
「これでよし!」
メリンダが自分の仕事の完璧っぷりに満足する。
「あとはその耳を、これで隠して~」
と買ってきたバンダナでテルディアスの耳を隠すように頭を覆った。
「ん! これでよし!」
再度確認し、青緑の肌が見えない事を確かめる。
「キーナちゃ~ん、いいわよ~」
「ほ~い」
呼ばれてキーナが物陰から顔を覗かせる。
「どりどり、どーなったん?」
見た瞬間、
「おお!」
目を見張った。
「ホヨヨ~」
「んふふ」
メリンダがキーナの反応に満足そうに笑った。
銀の髪、肌色の、耳は見えていないが、普通の人間の姿に見えるテルディアスがそこに座っていた。
「ホヨ~、すご~い」
「んふ!」
キーナの言葉にますます嬉しそうにするメリンダ。
「テル! 人間に見えるよ!」
「そ、そうか・・・?」
キーナの素直な賞賛にも、なんとなく複雑な気持ちのテルディアス。
慣れない化粧に顔が粉っぽくて落ち着かない。
意識せず手が顔に行きかけるが、メリンダに睨まれ手を下ろす。
そんなテルディアスをじぃ~~~~~と見続けていたキーナが突然、
「テルってさ~、前々から思ってはいたけど、綺麗な顔してるよね~」
「は?!」
真っ正面からじぃ~~~~~と顔を見つめられたまま言われたテルディアスは、いきなりの言葉に顔を赤らめる。
(こ、こいつは・・・)
正直すぎるというか・・・、脳天気過ぎるというか・・・。
(確かにテルディアスはいい男だけど、それを直で言えるキーナちゃんが凄い・・・)
メリンダも少し呆れた。
そういうことは普通、言葉にしないだろう。
ましてや男に。
じぃ~~~~~と見つめ続け、見つめられ続ける二人をそのまま固まらせているわけにもいかない。
「さ、とりあえず、その姿で街中を歩いてみましょ」
と提案する。
「ええ?!」
「ちゃんと人間に見えるかの実験よ。当たり前でしょ。あんたもフード取って歩けたら楽でしょぉ~?」
「だ、だが、もしバレたら・・・」
ただでは済まないだろう。
「あん? あんた、あたしの腕を疑う気?」
「そういうわけでは・・・」
ということになった。
少し背の低い、少年のような少女と、赤い髪の背の高い女と、バンダナを頭に巻いた、銀髪の背の高い、マントでほぼ体が隠れてしまっている男の三人組が、街を歩いている。
通りにいる人々、主に女性が、その三人組に目を向けている。
擦れ違った女性などは、後ろをわざわざ振り返り、やはりその三人組を見つめている。
三人組、というより、銀髪の背の高い男に、だが。
一人で通りにいるほとんどの人の視線を集め、その視線を気にしながら、内心ビクビクもののテルディアス。
よく分からないが、なんだかすんごい人が見つめてきている。
まさかバレているのではと不安になる。
「おい、やっぱりなんだか視線が痛いぞ」
ヒソヒソとメリンダに話しかけるが、
「あ~、大丈夫よ」
とメリンダは軽く流す。
「何が大丈夫なんだ!!」
この視線は異常だ。
やはりこの作戦は間違っていたのだ!と抗議しようとするが、
「違う意味であんたは視線を集めてるのよ」
と一蹴。
違う意味?
どんな意味だ?とテルディアス頭を捻るが、ダーディンであること以外に何か視線を集めるようなものがあっただろうか?と考え込む。
その様子に少し苛立つメリンダ。
無自覚男をキッと睨み付けると、
「あんたね~、自分がどれだけ人目を引く容姿かって、自覚してないでしょ?」
テルディアス黙り込む。
そういえば、遙か昔にも、そんなことで周りの者からどつかれた記憶がある・・・。
近頃は素顔などキーナにしか見せなかったし、フードを被って人目を避けて暮らしていた為、そんなことも忘れてしまっていた。
ダーディンになる前の自分も、そういえば歩く度に女性の視線が何故か集まって来ていた。
あの頃はそれが当たり前だったので、そこまで気にならなかったが。
今は人目を避ける暮らしに慣れて来てしまっている為か、昔より敏感になってしまっているのだろう。
チクチクと刺さる大勢の視線にさらされながら、
(フードを被りたい・・・)
と内心泣きながら、歩き続けるテルディアスであった。
前を歩くキーナも、テルディアスの肌色の顔が珍しくて、チラチラと振り返って見ていたりする。
一行は次の街に辿り着いていた。
「少し早いけど、この先長いから、この街で宿を探しましょう」
「うん」
まだ陽は高かったが、その先の道を考えるとここで体力温存しておいた方がいいだろう。
とある看板がメリンダの目に入った。
(あ、そうだ)
先程ピンときたアイディアが浮かんでくる。
「キーナちゃん、ちょっとテルディアスと待っててね」
「うん」
メリンダはタタタッと走ってとある店に入って行った。
そしてすぐに何かを買って出てきた。
「何か買ってきたの?」
「ええ! と~ってもいいものよ!」
メリンダが楽しそうにキーナに微笑む。
「テルディアス」
ビク!
メリンダに呼ばれてビクつくテルディアス。
余程の目にあったのだろう・・・。
「何ビクついてるのよ」
事情をいくらか知るキーナは、
(ちょっと可哀相・・・)
とも思うが、なんとなくメリンダには逆らえない気がしている。
「良い物買ってきてあげたんだから、感謝しなさい」
と紙袋を掲げて見せる。
「良い物?」
テルディアスは良い物とはなんだろうと首を捻る。
「一時だけでも人間に戻れる道具!」
「本当か?!」
テルディアスが目を剥いた。
まさか、そんな道具があるとは、聞いた事もない。
自分の知らない知識を持つこの女を、初めて連れてきて良かったと心から思った。
世界は広い。文献だけでは分からない事がやはり山ほどあるのだ。
とテルディアスが感慨に耽っていると、
「ここじゃ人目が多くてできないから、裏通りに行きましょう」
「ああ!」
(テルの人間姿♪)
三人は足取りも軽く、人通りの少ない路地へと入っていった。
三方壁に囲まれた丁度いい空間を見つけ、キーナが見張りに立ち、メリンダが始めるから座れ、とその辺りにあった箱にテルディアスを座らせた。
ガサゴソと道具をメリンダが袋から出すと、テルディアスが見慣れない物に目を凝らした。
メリンダが蓋を開け、その様相から、昔の記憶が蘇る。
年頃になったティアが使っているのを見た事があった。
メリンダがそれを顔に近づけてくる。
「ちょ、ちょっと待て!! それって、女の使う化粧道具じゃ・・・」
「男でも道化師とか使ってる人いるわよ! 大人しくしなさい!」
だがなんとなく、化粧=女のすること、という先入観があり、なんとなく受け入れがたい。
抵抗するテルディアスに向かって、メリンダが切れる。
「いい加減大人しくしないと大事な所を燃やすわよ!!」
反射的に大事な所を庇ってしまったテルディアス。
見張りをしていたキーナは、
(大事な所?)
と首を傾げた。
(心臓?)
まあ、そこも大事な所ではありますけどね。
「これでよし!」
メリンダが自分の仕事の完璧っぷりに満足する。
「あとはその耳を、これで隠して~」
と買ってきたバンダナでテルディアスの耳を隠すように頭を覆った。
「ん! これでよし!」
再度確認し、青緑の肌が見えない事を確かめる。
「キーナちゃ~ん、いいわよ~」
「ほ~い」
呼ばれてキーナが物陰から顔を覗かせる。
「どりどり、どーなったん?」
見た瞬間、
「おお!」
目を見張った。
「ホヨヨ~」
「んふふ」
メリンダがキーナの反応に満足そうに笑った。
銀の髪、肌色の、耳は見えていないが、普通の人間の姿に見えるテルディアスがそこに座っていた。
「ホヨ~、すご~い」
「んふ!」
キーナの言葉にますます嬉しそうにするメリンダ。
「テル! 人間に見えるよ!」
「そ、そうか・・・?」
キーナの素直な賞賛にも、なんとなく複雑な気持ちのテルディアス。
慣れない化粧に顔が粉っぽくて落ち着かない。
意識せず手が顔に行きかけるが、メリンダに睨まれ手を下ろす。
そんなテルディアスをじぃ~~~~~と見続けていたキーナが突然、
「テルってさ~、前々から思ってはいたけど、綺麗な顔してるよね~」
「は?!」
真っ正面からじぃ~~~~~と顔を見つめられたまま言われたテルディアスは、いきなりの言葉に顔を赤らめる。
(こ、こいつは・・・)
正直すぎるというか・・・、脳天気過ぎるというか・・・。
(確かにテルディアスはいい男だけど、それを直で言えるキーナちゃんが凄い・・・)
メリンダも少し呆れた。
そういうことは普通、言葉にしないだろう。
ましてや男に。
じぃ~~~~~と見つめ続け、見つめられ続ける二人をそのまま固まらせているわけにもいかない。
「さ、とりあえず、その姿で街中を歩いてみましょ」
と提案する。
「ええ?!」
「ちゃんと人間に見えるかの実験よ。当たり前でしょ。あんたもフード取って歩けたら楽でしょぉ~?」
「だ、だが、もしバレたら・・・」
ただでは済まないだろう。
「あん? あんた、あたしの腕を疑う気?」
「そういうわけでは・・・」
ということになった。
少し背の低い、少年のような少女と、赤い髪の背の高い女と、バンダナを頭に巻いた、銀髪の背の高い、マントでほぼ体が隠れてしまっている男の三人組が、街を歩いている。
通りにいる人々、主に女性が、その三人組に目を向けている。
擦れ違った女性などは、後ろをわざわざ振り返り、やはりその三人組を見つめている。
三人組、というより、銀髪の背の高い男に、だが。
一人で通りにいるほとんどの人の視線を集め、その視線を気にしながら、内心ビクビクもののテルディアス。
よく分からないが、なんだかすんごい人が見つめてきている。
まさかバレているのではと不安になる。
「おい、やっぱりなんだか視線が痛いぞ」
ヒソヒソとメリンダに話しかけるが、
「あ~、大丈夫よ」
とメリンダは軽く流す。
「何が大丈夫なんだ!!」
この視線は異常だ。
やはりこの作戦は間違っていたのだ!と抗議しようとするが、
「違う意味であんたは視線を集めてるのよ」
と一蹴。
違う意味?
どんな意味だ?とテルディアス頭を捻るが、ダーディンであること以外に何か視線を集めるようなものがあっただろうか?と考え込む。
その様子に少し苛立つメリンダ。
無自覚男をキッと睨み付けると、
「あんたね~、自分がどれだけ人目を引く容姿かって、自覚してないでしょ?」
テルディアス黙り込む。
そういえば、遙か昔にも、そんなことで周りの者からどつかれた記憶がある・・・。
近頃は素顔などキーナにしか見せなかったし、フードを被って人目を避けて暮らしていた為、そんなことも忘れてしまっていた。
ダーディンになる前の自分も、そういえば歩く度に女性の視線が何故か集まって来ていた。
あの頃はそれが当たり前だったので、そこまで気にならなかったが。
今は人目を避ける暮らしに慣れて来てしまっている為か、昔より敏感になってしまっているのだろう。
チクチクと刺さる大勢の視線にさらされながら、
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