176 / 296
狙われる御子編
東の果ての都
しおりを挟む
暇な時は遊び回っていると思われているサーガであるが(実際遊んでもいるが)、実は人知れずしていることがある。
今日も振られたのか、事が済んだのか、とある街の酒場で、一人酒を飲んでいると、後ろの席の方の話が耳に届く。
「光の御子様がいるらしいって…」
「俺達もあやかりたいものだな!」
「光の御子様に会えたなら…」
「あんな願いとかこんな願いを…!」
徐に席を立つと、話をしている二人の男の席へと向かい、遠慮なしにどかりと席に座り込む。
「俺も聞いたぜ! 光の御子様の話!」
そう言いながら。
「なんだボーズ?」
「どんな話だ?」
男達は無遠慮にやって来たことなど構わず、新しい話を持って来たサーガの言葉に食いつく。
サーガはことさら秘密感を出すかのように口元に手を当て、少し声を落とす。
「ここだけの話、光の御子様を見たって奴の話なんだが…」
「フンフン!」
男達はサーガの言葉を聞き漏らすまいと、思わず顔を近づける。
サーガは少しもったいつけるように間を開けると、指を立て、言い放つ。
「なんでも、絶世の美女らしい!!」
「おおお~~~」
男達が感嘆の溜息を吐く。
男であれば、美女と聞いて悪い気はしない。
「目も眩むような美人らしいぜ!」
「そいつは見てみたいな!」
「一度でいいから見たいなぁ…」
美人と言うことで、男達の話も盛り上がっていく。
(嘘は言ってないぞ。あの姿になればそれなりに美人だし)
何故か心の中で言い訳しつつ、サーガは光の御子様について、華美に脚色していくのであった。
何故こんなことをしているのかというと、偏にキーナの身の安全の為である。
まさか、光の御子とも呼ばれるべき存在が、少年のような格好をして、その辺りを歩いているとは思うまい…。
光の御子へのイメージを華美に盛り上げることにより、キーナ本人への注目を下げさせる。
これによりキーナは、今までも街中で特に注目を集めるでもなく、通り過ぎることができた。
どちらかというと、目立っていたのはフードにマントで全身をほぼ隠しているテルディアスの方だったりする。
もし光の御子だとバレたりしたら…。
「ったく、光の御子ったって、何でも願いを叶えてくれる万能の神じゃねーんだっつーの」
宿屋への道を辿りつつ、サーガが溜息を吐いた。
人の欲望は底が知れない。
なので、光の御子が現われたなどという噂が立っても、どうせ光の宮にいるのだろうとか、絶世の美女という話を真に受けて、キーナに気付く者はいなかった。
まさか少年のような格好をして、普通に街を歩いているとは思うまい。
本人としては、ただショートヘアの方が活動するのに楽だからというだけであって、少年の格好をしている気はないのだが。
そう、気付く者は、誰もいないはずだったのだ。
国境や大きな街となると、お馴染み検問などがあったりするのである。
決して作者が書き忘れていた訳ではない。
最初二人旅の頃は、それほど大きな街に入らなかったということもあるのだ。
だからなのだ!
メリンダやサーガが仲間になって、ある程度誤魔化しが利くようになってからは入るようになった。
毎度ドキドキではあるが。
そして、辿り着いたこの街、東の未開地域に隣接しているこの国の、王都でもあるこの街に、一行は入ろうとしているのであるが。
何やら検問所で止められている様子。
さっきからなんだか待たされている4人。
そんな4人を見ながら、衛兵らしき人達が、何か書状を見ながらボソボソと相談している。
こんな時の対応係のサーガが、顔を曇らせながら、コソコソと話をする衛兵達を観察している。
そそそっとメリンダがサーガの側に寄ってくると、
(な~に? 何か長くない?)
とコソコソとサーガに耳打ち。
(ああ、なんか、例の御一行だとか、国王に連絡とか、変な事言ってるんだよな…)
コソコソ話そうがヒソヒソ話そうがボソボソ話そうが、空気そのものを操る事のできるサーガに、拾えない音はない。
4人に聞こえないようにと声を潜めて話している衛兵達の会話も、サーガには丸聞こえであった。
こういう時は本当に非常に便利な力である。
(避けて行きたいけど、この先でかい街とかないとなると…)
この王都から先は小さな街か村しかない。
別名東の果ての都とも呼ばれていた。
(ここで補給していかねばならない…)
テルディアスも不安を覚えつつ、この先の事を考えると、やはりこの街に入りたいと思っている。
未開地域といっても完全に人がいないわけではないが、おそらくあっても小さな村や集落。
地図もなく彷徨うにはリスクが高い。
旅の消耗品など、手に入れることが困難になると予想されるので、やはりこの街に寄っていきたいのである。
足止めはさらにしばらく続いた。
キーナは待ちくたびれて欠伸していた。
のんきだな。
いい加減お役所仕事にしても時間がかかり過ぎではないかい?とさすがのキーナも待ちくたびれて、ご機嫌がちょっと傾いて来た頃。
ガラガラガラガラ…
2台の少し豪華な馬車がやってきた。
「ワオ。馬車だ」
滅多に見ない豪奢な馬車に、キーナが声を上げる。
すると、衛兵達がやって来て、
「あなた様はこちらへ」
そう言ってキーナだけを前の馬車に案内していく。
「後のお三方は2台目にご乗車下さい」
そう言って3人を後ろの馬車へと案内しようとする。
「何故キーナだけ別なんだ?」
テルディアスが問いかける。
「乗り合いの方がいらっしゃって、あの方で満員なのです」
テルディアスとサーガはキーナを見た。
なんの疑いも持たない様子で、キーナは言われた通りに前の馬車に乗り込んでいく。
ちらりと一瞬目配せをした2人は、それ以上何も言わず、後ろの馬車へと乗り込んだ。
ゴトゴトゴトゴト
馬車に揺られ、進んで行く。
(知らない人と二人きり…)
1人前の馬車に乗り込んだキーナ。
中には人が1人先に乗り込んでいて、向かいの席に腰掛けている。
フードを被っているので男か女かもよく分からない。
なんとなく気まずくて、キーナは窓の外を眺めていた。
しばらくすると、突然その人物が話しかけてきた。
「タンジェント王国へようこそおいでくださいました」
声の感じからして女性らしい。
次に出て来た言葉に、キーナは驚いた。
「御子様」
ギクリとなったキーナが、思わず声を荒げる。
「どうして僕が御子だって分かったの…」
キーナが言い終える前に、その女性はキーナに向かって何かを吹き付けた。
その臭いを嗅いだ途端、キーナは意識が遠ざかり、そのまま横に倒れ込んだ。
女性はスヤスヤ眠るキーナを、ただ見守っていた。
「行かないで! お願い!」
「…ごめん。君の側にずっといたかったけど、僕は…行かなきゃ…」
「嫌! 嫌よ!」
「アリーシャ。僕の分までこの国を守ってあげてくれ」
「行かないで! テッド! テッド――――!」
「光の宮へなど行く必要は無い。我がハーレムの一員となり、よい世継ぎを産むのだ。それが其方の使命なのだ」
愛しいあの人は遠くへ行ってしまった。
私は選ぶ自由もなく、ほぼ強制的にハーレムへと入れられた。
子を成す為だけに体を開く。
もう、涙も流れない。
この国を守る。
あの人が、テッドがそう望んだ。
ならば私は…。
私は…。
今日も振られたのか、事が済んだのか、とある街の酒場で、一人酒を飲んでいると、後ろの席の方の話が耳に届く。
「光の御子様がいるらしいって…」
「俺達もあやかりたいものだな!」
「光の御子様に会えたなら…」
「あんな願いとかこんな願いを…!」
徐に席を立つと、話をしている二人の男の席へと向かい、遠慮なしにどかりと席に座り込む。
「俺も聞いたぜ! 光の御子様の話!」
そう言いながら。
「なんだボーズ?」
「どんな話だ?」
男達は無遠慮にやって来たことなど構わず、新しい話を持って来たサーガの言葉に食いつく。
サーガはことさら秘密感を出すかのように口元に手を当て、少し声を落とす。
「ここだけの話、光の御子様を見たって奴の話なんだが…」
「フンフン!」
男達はサーガの言葉を聞き漏らすまいと、思わず顔を近づける。
サーガは少しもったいつけるように間を開けると、指を立て、言い放つ。
「なんでも、絶世の美女らしい!!」
「おおお~~~」
男達が感嘆の溜息を吐く。
男であれば、美女と聞いて悪い気はしない。
「目も眩むような美人らしいぜ!」
「そいつは見てみたいな!」
「一度でいいから見たいなぁ…」
美人と言うことで、男達の話も盛り上がっていく。
(嘘は言ってないぞ。あの姿になればそれなりに美人だし)
何故か心の中で言い訳しつつ、サーガは光の御子様について、華美に脚色していくのであった。
何故こんなことをしているのかというと、偏にキーナの身の安全の為である。
まさか、光の御子とも呼ばれるべき存在が、少年のような格好をして、その辺りを歩いているとは思うまい…。
光の御子へのイメージを華美に盛り上げることにより、キーナ本人への注目を下げさせる。
これによりキーナは、今までも街中で特に注目を集めるでもなく、通り過ぎることができた。
どちらかというと、目立っていたのはフードにマントで全身をほぼ隠しているテルディアスの方だったりする。
もし光の御子だとバレたりしたら…。
「ったく、光の御子ったって、何でも願いを叶えてくれる万能の神じゃねーんだっつーの」
宿屋への道を辿りつつ、サーガが溜息を吐いた。
人の欲望は底が知れない。
なので、光の御子が現われたなどという噂が立っても、どうせ光の宮にいるのだろうとか、絶世の美女という話を真に受けて、キーナに気付く者はいなかった。
まさか少年のような格好をして、普通に街を歩いているとは思うまい。
本人としては、ただショートヘアの方が活動するのに楽だからというだけであって、少年の格好をしている気はないのだが。
そう、気付く者は、誰もいないはずだったのだ。
国境や大きな街となると、お馴染み検問などがあったりするのである。
決して作者が書き忘れていた訳ではない。
最初二人旅の頃は、それほど大きな街に入らなかったということもあるのだ。
だからなのだ!
メリンダやサーガが仲間になって、ある程度誤魔化しが利くようになってからは入るようになった。
毎度ドキドキではあるが。
そして、辿り着いたこの街、東の未開地域に隣接しているこの国の、王都でもあるこの街に、一行は入ろうとしているのであるが。
何やら検問所で止められている様子。
さっきからなんだか待たされている4人。
そんな4人を見ながら、衛兵らしき人達が、何か書状を見ながらボソボソと相談している。
こんな時の対応係のサーガが、顔を曇らせながら、コソコソと話をする衛兵達を観察している。
そそそっとメリンダがサーガの側に寄ってくると、
(な~に? 何か長くない?)
とコソコソとサーガに耳打ち。
(ああ、なんか、例の御一行だとか、国王に連絡とか、変な事言ってるんだよな…)
コソコソ話そうがヒソヒソ話そうがボソボソ話そうが、空気そのものを操る事のできるサーガに、拾えない音はない。
4人に聞こえないようにと声を潜めて話している衛兵達の会話も、サーガには丸聞こえであった。
こういう時は本当に非常に便利な力である。
(避けて行きたいけど、この先でかい街とかないとなると…)
この王都から先は小さな街か村しかない。
別名東の果ての都とも呼ばれていた。
(ここで補給していかねばならない…)
テルディアスも不安を覚えつつ、この先の事を考えると、やはりこの街に入りたいと思っている。
未開地域といっても完全に人がいないわけではないが、おそらくあっても小さな村や集落。
地図もなく彷徨うにはリスクが高い。
旅の消耗品など、手に入れることが困難になると予想されるので、やはりこの街に寄っていきたいのである。
足止めはさらにしばらく続いた。
キーナは待ちくたびれて欠伸していた。
のんきだな。
いい加減お役所仕事にしても時間がかかり過ぎではないかい?とさすがのキーナも待ちくたびれて、ご機嫌がちょっと傾いて来た頃。
ガラガラガラガラ…
2台の少し豪華な馬車がやってきた。
「ワオ。馬車だ」
滅多に見ない豪奢な馬車に、キーナが声を上げる。
すると、衛兵達がやって来て、
「あなた様はこちらへ」
そう言ってキーナだけを前の馬車に案内していく。
「後のお三方は2台目にご乗車下さい」
そう言って3人を後ろの馬車へと案内しようとする。
「何故キーナだけ別なんだ?」
テルディアスが問いかける。
「乗り合いの方がいらっしゃって、あの方で満員なのです」
テルディアスとサーガはキーナを見た。
なんの疑いも持たない様子で、キーナは言われた通りに前の馬車に乗り込んでいく。
ちらりと一瞬目配せをした2人は、それ以上何も言わず、後ろの馬車へと乗り込んだ。
ゴトゴトゴトゴト
馬車に揺られ、進んで行く。
(知らない人と二人きり…)
1人前の馬車に乗り込んだキーナ。
中には人が1人先に乗り込んでいて、向かいの席に腰掛けている。
フードを被っているので男か女かもよく分からない。
なんとなく気まずくて、キーナは窓の外を眺めていた。
しばらくすると、突然その人物が話しかけてきた。
「タンジェント王国へようこそおいでくださいました」
声の感じからして女性らしい。
次に出て来た言葉に、キーナは驚いた。
「御子様」
ギクリとなったキーナが、思わず声を荒げる。
「どうして僕が御子だって分かったの…」
キーナが言い終える前に、その女性はキーナに向かって何かを吹き付けた。
その臭いを嗅いだ途端、キーナは意識が遠ざかり、そのまま横に倒れ込んだ。
女性はスヤスヤ眠るキーナを、ただ見守っていた。
「行かないで! お願い!」
「…ごめん。君の側にずっといたかったけど、僕は…行かなきゃ…」
「嫌! 嫌よ!」
「アリーシャ。僕の分までこの国を守ってあげてくれ」
「行かないで! テッド! テッド――――!」
「光の宮へなど行く必要は無い。我がハーレムの一員となり、よい世継ぎを産むのだ。それが其方の使命なのだ」
愛しいあの人は遠くへ行ってしまった。
私は選ぶ自由もなく、ほぼ強制的にハーレムへと入れられた。
子を成す為だけに体を開く。
もう、涙も流れない。
この国を守る。
あの人が、テッドがそう望んだ。
ならば私は…。
私は…。
0
あなたにおすすめの小説
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる