キーナの魔法

小笠原慎二

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シゲール襲来編

兆し

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朝、テルディアスはいろいろ気持ちの整理をつけたようで、少し張り切っている様子だった。
まあぽんやりしていなければどうでも言い気がする。
街へ向かう道すがら、「慣れる為」とキーナがテルディアスに恋人繋ぎを提案。なんだか2人共ギクシャクしている気がする。
ダンはとにかく事が良い方向へ進んでいそうなのでキーナ達のことは置いておくことにした。問題はメリンダの方だ。
2人の後を歩いていると、のほほんとした声が聞こえてくる。

「テル、ごめんね」
「何が?」
「その、恋人役にしちゃったこと」

ダンはそれを聞いて首を傾げる。何故謝る必要があるのか。
テルディアスも首を傾げているようだ。

「だってさ、恋人って好きな人同士がなるものでしょ?」

ますます訳が分からない。ダンは耳をそばだてる。

「好きでもないのにこんな役やって、テル、迷惑じゃない?」

迷惑どころか嬉しさで舞い上がっているようにしか見えなかったのだが。
ダンは目をぱちくりさせながら2人の様子を見る。

「め、迷惑、ではないぞ…」

心なしか、テルディアスの声に失望の色が混ざっている気がする。後ろ姿なうえにフードとマントを羽織っているのではっきりとは分からない。

「だったらいいけど。この街にいる間・・・・・・・だけ・・のことだから、少しの間だけどよろしくね」
「…ああ…」

テルディアスの声にあからさまにガッカリ感が出ている。
無表情と名高いダンも、思わず口元を抑えた。

(ここまであからさまなのに、キーナは分かっていないのか…)

心の中では文章を喋れるダン君。
恋愛には疎いと自他共に認めるダンでさえ、テルディアスの想いには気付いていた。
自分を越える鈍さを備えたキーナにまさに驚愕。
さすがにテルディアスが可哀相すぎて、哀れみの視線を向けてしまった。
しかしテルディアスは背を向けているので気付いてはいなかった。














朝よりもなんだか元気がなくなったテルディアスと、いつもと変わらないキーナと見送って、ダンはいつものように迷いに迷いながら食材を買い込む。
無駄になるかもしれないと溜息を吐きつつ、心なし重くなった足を向ける。
いつものように森の中に入り、いつものように目隠しの壁を潜り抜け、いつものように地の結界を通り、いつものように風の結界をすり抜けた。

「あーう」
「そうそう。はい、あーん」

今までとは違った声が聞こえてきた。
メリンダの声のようだったが、唸り声ではない。
ダンが足を早めてサーガの元へ向かうと、焚き火の前でメリンダにご飯を食べさせるサーガの姿があった。

「よっ」

サーガが振り向いて挨拶をする。

「ふぇ…」
「あ~あ~、大丈夫大丈夫。怖くないよ~。大丈夫だよ~」

まるで赤子をあやすかのように、サーガがメリンダの頭を撫でる。

「おい、立ってねえでしゃがめ! 姐さんが怖がる!」

ダンが慌てて身を屈めた。四つん這いでサーガに近づく。

「ほ~れ、怖くないだろ~? 大丈夫でちゅよ~」
「あー?」

メリンダがまるで赤子のような反応をしている。
ダンはメリンダとサーガを交互に見つめた。はっきり言って状況が全く分からない。

「とりあえずそこで縮こまってろ。もうすぐ姐さんの飯が終わる」

言われたとおりにダンは縮こまって、メリンダが食べ終えるのを待った。

「よ~しよし、よく食べたな~。美味かったろ~?」
「あ~」

メリンダが幼子のような屈託のない笑顔をサーガに向けている。唖然としているダン。

「よ~し、お腹が膨れたら眠くなったろ~? お兄さんが子守唄歌ってやるから、ちょっと早いがお昼寝してようか~」

メリンダが言われている事が分からないのか、サーガの顔を不思議そうに見上げた。
サーガが優しくメリンダの頭を撫でる。
そして歌い出した。









「おい! おい! なんでてめえも寝てんだよ!」

肩を揺さぶられ、ダンがはっと目を覚ました。
慌てて姿勢を正す。見れば、メリンダの姿がない。キョロキョロしていると、

「姐さんは小屋の中に寝かして来たよ」

呆れたようにサーガが言った。
サーガが腰を下ろし、報告会を始める。
ダンはキーナ達の事をどう話したら良いのか、説明に困った。

「カツラ、つけた、人気、なった。テルディアス、怒った。恋人、やる。機嫌、治った。落ち込んだ」
「お前、報告する気あんのか?」

さすがに全く状況が分からない。
その後もなんとか状況を掴もうとサーガが質問するも、ダンは余計に言葉を詰まらせてしまい、余計に分からなくなってしまったのだった。

「もういい。とにかく大丈夫そうではあるんだな?」

ダンがこくこくと頷く。もう、はいかいいえで答えた方が早いかもしれない。
詳細を知ることは諦め、とにかく問題が起こってなければいいかとサーガは投げた。なにせサーガはメリンダのことで手一杯だ。あちらはテルディアスに任せるしかない。

「んでまあ、姐さんのことだが…」

サーガがう~んと唸る。

「俺も良く分からんが、朝起きたらああなってた」

簡潔に説明した。
ダンが微妙な目を向ける。

「仕方ねえだろ。俺にもさっぱりなんだから」

とりあえず状況を説明し出す。










朝、メリンダが起きる気配がしたので近寄ってみた。すると、

「あー?」

今までと違う反応が聞こえてくる。
恐る恐る中を覗いてみた。
メリンダと目が合った。
すると、みるみるメリンダの目に涙が溜まり、

「あーーーーーーーーーーん」

泣き出した。

「えええええ…」

今までと全く違う反応にサーガも困る。
どうすれば良いのかと焦って、剥いたばかりの果物を皿に載せてメリンダに見せた。

「ほら~、果物だぜ~? 食べな~い?」

とにかく何か食べてくれれば…と出したのだが、果物を目にし、メリンダが少し泣き止んだ。

「う~?」

メリンダが不思議そうに果物を見つめる。

「美味いぜ~? ほれ。んぐんぐ。あー美味し」

サーガが殊更美味そうに果物を頬張った。
それを見て興味を惹かれたように、メリンダが果物に手を伸ばした。一つ掴んで口に運ぶ。
そして、食べた。
サーガの目が驚きに見開かれた。
一つ食べ終わると気に入ったのか、もう一つと手を伸ばして来た。

「おお、おお! どうぞどうぞ! お好きに食べて!」

皿に盛っていた果物を、メリンダはペロリと平らげた。
サーガは嬉しさのあまり叫び出したがったが、メリンダが目の前にいるので我慢する。
ただ、小さくガッツポーズを何度もしていた。

「あーう」

もっととでも言うように皿に手を乗せ、サーガを見つめるメリンダ。その瞳にはハッキリとサーガを映している。

「あ、ああ! もっと食いたいのか?! よしよし、もっと持ってくるぜ!」

サーガが外に飛び出す。
果物を手に取り、急いで皮を剥いていると、メリンダが四つん這いでのそのそと小屋から出て来た。

「ね、姐さん?」
「あー。あー」

一定の距離以上は縛ってあるので進めない。

「姐さん、それ以上はちょっと…」
「う・・・」
「う…?」
「ああーーーーーーん」
「分かった分かった!」

サーガは腰の縄以外は解いてやり、腰の縄もサーガ手に持ってそこそこ自由にうごけるようにしてやった。
動けるようになったメリンダは果物を頬張り、お粥に興味を示した。なのでそれも少し温めて、サーガが食べさせてやっていたのだった。

「てなところだよ。俺だって訳が分からないんだから」

突然赤子のようになってしまったメリンダ。これも闇の力の後遺症なのだろうか?

「まあ、食ってくれるようにはなったから、良かった、のかな?」

サーガが嬉しそうに笑った。
















メリンダが寝ている間にサーガを休ませる。
いつもより穏やかな顔をして寝ている気がした。ずっと気が張っていたのだ、無理もないだろう。
ダンもやはり少し明るい兆しが見えたせいか、いつもよりも炊事洗濯掃除を張り切った。

「いや、作りすぎじゃね?」

張り切りすぎたようで、料理を作りすぎた。眼を覚ましたサーガに突っ込まれた。
なにせやっとメリンダが食べるようになってくれたので…。
一部はお持ち帰りすることになった。

サーガが目を覚ましてすぐにメリンダも目覚めた。
ダンが少し様子を見ていると、赤子のようになってしまってはいるが、食欲はあるようだ。
良かったと胸を撫で下ろす。しかしダンが怖いのか、メリンダが少し怯えたような目を向けるのがちょっと傷ついた。
帰る時もできるだけ低姿勢を保ってその場を離れた。

「キーナ達によろしく!」

サーガが明るい笑顔を向けて手を振った。















足取り軽く仮宿へ帰り、いつもより張り切って掃除を済ませる。
そして夕食の準備だが、今日はサーガの所で作りすぎてしまった物を温めるのと少し作るだけだ。
なんだか嬉しくて体が軽いのに、やることがないと残念だ。
ふと思い、ダンが適当な木を拾って来てなにやら削り始めた。何かを作るようだ。
そうこうしているうちに、キーナ達が帰って来た。

「ただいま~ダン!」

いつも通りに元気なキーナ。手を繋いできたのかテルディアスと並んでいる。
なんとなくテルディアスがまたぽんやりしているように見えるのは気のせいだろうか。
作っていた物を脇に置き、夕飯の準備を始める。

「なんか今日豪勢?」

キーナが準備された食事を見て首を傾げた。
一見無表情だが、よく見ればどことなく嬉しそうなダンが頷いた。

「メリンダ、少し、良くなった」
「本当?!」

キーナが飛び上がって喜ぶ。

「お見舞いに行けそう?!」

目を輝かせてダンに問うが、そこは首を横に振らざるを得ない。

「そっか…」

キーナが肩を落とした。

「せっかくなら明日のデートで行こうかと思ったのに…」

なんだか耳慣れない言葉が聞こえ、ダンがキーナを見た。
しかしキーナはそんな視線に気付かずに、食事の仕度を手伝う。
食事が始まると、やはりどこかぽんやりしているように見えるテルディアス。いや、ソワソワしている?
キーナが尋ねてくるので、メリンダの様子を話す。と言ってもダンである。

「元気になったの?」

首を傾げる。あの状態を元気になったと言えるのだろうか。

「飯、食うようになった」
「ご飯は食べられるのね」

今まで全く食べなかったのだ。大きな進歩である。

「早く会いたいなぁ…」

キーナが少し遠い目をする。
思い返してみれば、キーナは攫われた時以降、まともにメリンダの姿を見ていない。これだけ離れているのも初めてのことだ。
キーナにとってはメリンダは頼りになるお姉さんだ。テルディアスでは埋められない不安を埋めてくれる人なのだろう。
次はキーナ達の報告なのだが、

「んとね、明日デートすることになったの」

なにがどうしてそうなった。

テルディアスがどことなくソワソワしているのはそれが原因なのだろう。
とにかく順を追って説明を求める。













お店では交代で休みがある。キーナも休まなければならないのだが、暇になると嫌なことを考えてしまう、と働かせて貰っていた。この世界ではそこまで労働基準法がしっかりしているわけではないので連勤しても誰も文句を言わない。
しかしやはり従業員は定期的に休ませなければと、責任者のミラが休むことを命令。

「せっかくだから、デートでもしてきたら?」

となったらしい。
これに同僚のレイファとチナが同意。

「2人の仲の良さを街中に見せつけて来なさい!」

となったのだそうな。
というわけで、明日急遽お休みを貰い、テルディアスとデートすることになったのである。
で、迎えに来たテルディアスにそのことを話すと、この状態になったのだそうな。

「ただね、問題があるの…」

そのキーナの言葉に、テルディアスもこくりと頷いた。

「2人共、デートというものがどういうものか分からなくて…」

組んだ手の上に顎を乗せ、キーナが真剣な表情で呟く。
帰り道、デートについて話しをして来たのだが、2人共そういう経験は全くない。そして知識もない。
テルディアスがどことなくソワソワしているのはキーナとデート出来る、ということが嬉しいのだろう。しかし昨日よりぽんやりしていないのは、やはりデートというものがよく分からないからなのだろう。
始終一緒にいるのだ、今更デートも何もないだろう。

と、そういうことは置いといて。明日は見せつける為にも街中でいちゃいちゃしなければならないのだ。
いちゃいちゃ…。出来るのかこの2人?
ダンも考える。しかし、ダンもそういう経験は乏しい。
う~んと3人で頭を付き合わせて考えるも、そのデートとはいかなるものなのかよく分からない。
そこでダンがふと思いつく。丁度作り始めたあれに、とある材料が必要なので2人に買ってきてもらえば良いのでは?と。
少し珍しい物なのでどこに店があるのかダンには分からない。多分街中にそれ用の店はあると思うのだが、今まで食材関連の店しか見ていないので探し回らなければならないと思っていた所である。
で、それを提案してみた。

「買い物か。いいね!」

デートと聞いてキーナが思い浮かべていた物は、映画館や遊園地。しかしこの世界にそんなものは存在しない。それ以外に何があると思っていたが、買い物だったらデートになり得るのではないかと思う。多分。

「そうしよう」

他に何も思い浮かばないテルディアスも賛成した。
ということで、2人は明日デートという名目の買い物をすることになったのだった。
いや、デートだよね?










キーナが風呂に入っている間に、2人はメリンダの様子について話す。

「メリンダ…、赤子みたいになった」
「赤子?」

テルディアスが首を傾げる。
辿々しく話すダンの言葉を、テルディアスは我慢強く聞く。
ダンは話したいことは頭の中にあるのだが、それを言葉にするのが下手なだけだ。落ち着いて時間をかければそこそこ分かる言葉になる。

しかし風の気質のサーガは少しせっかちなので、そんなダンの言葉を待っていられず、早く話せとダンを追い立てる。そうなると余計に緊張してしまい、ダンは言葉が出なくなってしまう。悪循環。

テルディアスはダンの気質を理解しているのか、辛抱強くダンの言葉を待ってくれる。なのでダンも幾分落ち着いて話しをすることが出来た。

「赤ん坊返りか? 闇の力の後遺症か?」

テルディアスも同じような結論に辿り着いたようだ。

「なんにせよ、良い兆しが見えたのは僥倖だ。ダン、すまんがこれからも頼むぞ」

ダンが頷く。

「しかし…、赤ん坊から、成長するのか?」

もしメリンダが赤子のままの状態で回復しなかったら…。
いやいや結論を出すのはまだ早いと、2人は首を振った。









今日も今日とてベッドに潜り込むと、枕元に置いてある火の宝玉にキーナは祈る。

(メリンダさん。早く良くなってね。メリンダさんとまたいっぱいお話ししたいよ…)

そしてキーナの意識は微睡みの中へ落ちて行った。
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