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2 飲み怪
彼氏を作る。
それは私の念願でもあったわけよ。
幼い時から金魚のフンのように逢生につきまとわれ、『奏花ちゃんの彼氏って逢生君だよね』と勘違いされる日々。
気がつくと逢生が常に私の彼氏ポジション。
公認の仲にしないで欲しいわ。
しかも逢生はモテるらしく、『逢生君の彼女がどんな人なのか見に来ました』なんて子もいた。
「どこがいいんだろ……」
あんな省エネモード全開のいつも気だるげなかんじの男なのに。
地球には優しいかもしれないけど、世の中のイケメン基準が不思議すぎる。
その謎は今日も解読不能のままだった。
仕事を終わらせて、飲み会があるイタリアンレストランへと向かった。
調べたところワインバーがあるらしく、それも楽しみだった。
店内は赤茶色のレンガの壁面、高い天井にはバブルシャンデリアが吊るされて椅子は一人がけのソファー席。
ゆったり座れるようになっている。
うわー、おしゃれー!
こんなとこ一人じゃ絶対にこれない。
きょろきょろとしていると寿実が手を振っているのが見える。
相手側のイベント会社の営業の人達は何人かは顔見知りだった。
並んだところを見れば確かにイケメンぞろい。
爽やかな笑顔が素晴らしい。
「すみません。遅くなってしまって」
私だけ課を出る前に課長に捕まった。
寿実や他の女子メンバー達は助けてくれるどころか、『お先にー』なんて涼しい顔で私の横を通り過ぎていった。
しかも、にやりと笑っていたのを見逃さなかったわよ。私は。
くっ!女の友情とは……
「渓内さん、来てくれたんですね」
「嬉しいな。一緒に飲みたいと思ってたんだよ」
すでに盛り上がっていたのに遅れてやってきた私にそんな優しい言葉をかけてくれる。
「えー!奏花さんにだけ、そんな風に言うんですか!私も遅れてくればよかったー」
「私達、急いできたんですよー?」
一つ下の後輩二人はずるいですーなんて可愛い声で言った。
こ、こいつらー!
私は知ってるんだよ!?
仕事が終わる前にメイクを直しに席をはずしていたことを。
これが仁義なき戦いってやつですかー!
「渓内さんに何度か食事を誘ったけど来てくれないから彼氏がいるんだと思ってたよ」
「先輩達は相手にされてなかったんで、喜びもひとしおなんですよね」
「おい、弘部ー!言うなよ」
営業チームの中で一番年下の弘部君がうまくフォローする。
誘われた覚えはないけど、まあ、いいやと思いながら席に着いた。
「渓内さんはいつも仕事が終わるとさっさと帰るから、てっきり決まった相手がいると思ってたなあ」
「そうそう。気づいたら『いない!?』ってなるんだよな」
それは遅くなる前に帰らないと逢生から電話がかかってくるから。
でないで放置しておくとうちの家族に電話するからね?
あんたは私のお父さんかってのよ!
とはいえ、逢生の生存確認のためでもあるからしかたない。
留学先でホームシックになった時、食事が食べられなくなったことがあり、留学先まで行くことになった。
私の有給休暇よ、さようならってなったからね。
逢生の両親は二人とも医者で息子は放置。
五体満足なら自分のことは自分でやれのスタイルを貫かれている。
なかなかサバイバルな親なのだ。
「忙しくて、すみません」
そんなこっちの事情は話せない。
また『奏花ちゃんの彼氏って―――以下同文』ってなるのは目に見えている。
一番無難な答えを返しておいた。
「奏花は仕事ができるから、仕事量が私達より多いのよ」
「渓内さんは仕事ができるって俺らの会社でも評判だし、わかる気がするな」
「そんなことないです。寿実のほうが上司に認められてるし、信頼されていますから」
寿実がワインを飲みながら照れたように笑った。
そういう寿実も新人教育任されていて、上司からも信頼されている。
後輩からも相談を受けているのをよく見る。
「渓内さんと安西さん。仲いいんですね」
「私達、入社式からつるんでいたのよね。弘部君は仲いい女性多そうよね」
寿実はうまく探りをいれた。
これは弘部君狙いとみた。
「僕ですか?僕は意外と人見知りなんですよ。でも、今日は渓内さんと仲良くなりたいと思って参加したんです」
えっ!私!?
弘部君がちらっと私を見る。
これはまさか恋の始まり?
「それは嬉し―――」
私が最後まで言う前にざわっと店内が騒がしくなった。
……嫌な予感がする。
視線がその騒ぎの元凶へと注がれた。
「すっごいイケメンの三人がいるって」
「うっそ!本当!?」
三人―――もう嫌な予感しかしない。
振り向くのが怖い。
これはもうホラーだ!
そっと後ろを振り向き、心の中で『ぎゃあああああっ!』と叫んだ。
う、うん。イケメン三人が確かにいるね。
そのうちの一人は逢生だ、逢生がいるー!
ちょっとおおおっ!
ドイツにいたんじゃないの?
目があいそうになり、バッと前を向いた。
どうか私を見つけませんように!
そう心の中で願いながら顔を手で覆った。
「あれー?奏花ちゃん。奇遇だね?」
「久しぶりだな」
あっさり見つかった。
絶対に奇遇じゃないでしょ!
邪魔しにきたでしょ?
ねぇー!?
「どうしてここにいるのよ!」
涙目で声を張り上げた。
イケメンレベル平均以上どころか特級クラスの二人が笑顔を浮かべている。
女の子の心をわしづかみにしちゃうくらいの笑顔でね……
絶対わかっててやっているでしょ……
ピアニスト渋木唯冬さんとバイオリニストの陣川知久さん。
二人とも逢生と同じ年齢。
私の二個下なんだけど、なんとなく呼び捨てにできない。
この二人が持つ威圧感のせいで、つい『さん』を付けて呼んでしまう。
キラキラした空気が場を支配した。
寿実や他の女子メンバーいや、店内にいる女性全員の視線を独占していた。
なにこの飲み会殺し。
「渓内さん、知り合い?」
さすが営業チーム。
この状況で話せるとはコミュ力高すぎ。
「え、えーと。幼馴染みとその友人達です」
二人の後ろには不機嫌そうな逢生がいた。
どうして逢生がそんな不機嫌なのよ。
そんな顔をしたいのは私のほうよっ!
逢生は犬がおやつをもらえなかった時みたいな恨めしい目で私を見ていた。
ふ、ふーん。
そんな顔してもね、私は動揺なんかしないんだからね。
三人揃っての登場はさすがに威圧感がある。
でも、この二人と並んでも見劣りしてないってことは逢生もなかなかイケメンなのかもしれない。
幼馴染補正のせいで普通にしか見えないのが悲しい。
生まれた頃からの付き合いじゃそうなるわよね。
蒙古斑が消えた年齢を知ってくるくらいの付き合いだから、いまさら男として見ろっていう方が無理。
「友達?彼氏だけど?」
こともあろうか、逢生はそんなことを言った。
ふっ、ふざけんじゃないわよー!
近くにいたら、胸ぐらをつかんでいたかもしれない。
「違うっ!彼氏じゃないっ!」
何度も繰り返してきたセリフをここでもまた口にすることになった。
やっと彼氏いない歴年齢にピリオドがうてると思ったのに。
ひどい、ひどすぎるよー!
しかも微妙な雰囲気になった飲み会。
それなのに逢生は微塵も悪いと思っていない顔をしていた。
それは私の念願でもあったわけよ。
幼い時から金魚のフンのように逢生につきまとわれ、『奏花ちゃんの彼氏って逢生君だよね』と勘違いされる日々。
気がつくと逢生が常に私の彼氏ポジション。
公認の仲にしないで欲しいわ。
しかも逢生はモテるらしく、『逢生君の彼女がどんな人なのか見に来ました』なんて子もいた。
「どこがいいんだろ……」
あんな省エネモード全開のいつも気だるげなかんじの男なのに。
地球には優しいかもしれないけど、世の中のイケメン基準が不思議すぎる。
その謎は今日も解読不能のままだった。
仕事を終わらせて、飲み会があるイタリアンレストランへと向かった。
調べたところワインバーがあるらしく、それも楽しみだった。
店内は赤茶色のレンガの壁面、高い天井にはバブルシャンデリアが吊るされて椅子は一人がけのソファー席。
ゆったり座れるようになっている。
うわー、おしゃれー!
こんなとこ一人じゃ絶対にこれない。
きょろきょろとしていると寿実が手を振っているのが見える。
相手側のイベント会社の営業の人達は何人かは顔見知りだった。
並んだところを見れば確かにイケメンぞろい。
爽やかな笑顔が素晴らしい。
「すみません。遅くなってしまって」
私だけ課を出る前に課長に捕まった。
寿実や他の女子メンバー達は助けてくれるどころか、『お先にー』なんて涼しい顔で私の横を通り過ぎていった。
しかも、にやりと笑っていたのを見逃さなかったわよ。私は。
くっ!女の友情とは……
「渓内さん、来てくれたんですね」
「嬉しいな。一緒に飲みたいと思ってたんだよ」
すでに盛り上がっていたのに遅れてやってきた私にそんな優しい言葉をかけてくれる。
「えー!奏花さんにだけ、そんな風に言うんですか!私も遅れてくればよかったー」
「私達、急いできたんですよー?」
一つ下の後輩二人はずるいですーなんて可愛い声で言った。
こ、こいつらー!
私は知ってるんだよ!?
仕事が終わる前にメイクを直しに席をはずしていたことを。
これが仁義なき戦いってやつですかー!
「渓内さんに何度か食事を誘ったけど来てくれないから彼氏がいるんだと思ってたよ」
「先輩達は相手にされてなかったんで、喜びもひとしおなんですよね」
「おい、弘部ー!言うなよ」
営業チームの中で一番年下の弘部君がうまくフォローする。
誘われた覚えはないけど、まあ、いいやと思いながら席に着いた。
「渓内さんはいつも仕事が終わるとさっさと帰るから、てっきり決まった相手がいると思ってたなあ」
「そうそう。気づいたら『いない!?』ってなるんだよな」
それは遅くなる前に帰らないと逢生から電話がかかってくるから。
でないで放置しておくとうちの家族に電話するからね?
あんたは私のお父さんかってのよ!
とはいえ、逢生の生存確認のためでもあるからしかたない。
留学先でホームシックになった時、食事が食べられなくなったことがあり、留学先まで行くことになった。
私の有給休暇よ、さようならってなったからね。
逢生の両親は二人とも医者で息子は放置。
五体満足なら自分のことは自分でやれのスタイルを貫かれている。
なかなかサバイバルな親なのだ。
「忙しくて、すみません」
そんなこっちの事情は話せない。
また『奏花ちゃんの彼氏って―――以下同文』ってなるのは目に見えている。
一番無難な答えを返しておいた。
「奏花は仕事ができるから、仕事量が私達より多いのよ」
「渓内さんは仕事ができるって俺らの会社でも評判だし、わかる気がするな」
「そんなことないです。寿実のほうが上司に認められてるし、信頼されていますから」
寿実がワインを飲みながら照れたように笑った。
そういう寿実も新人教育任されていて、上司からも信頼されている。
後輩からも相談を受けているのをよく見る。
「渓内さんと安西さん。仲いいんですね」
「私達、入社式からつるんでいたのよね。弘部君は仲いい女性多そうよね」
寿実はうまく探りをいれた。
これは弘部君狙いとみた。
「僕ですか?僕は意外と人見知りなんですよ。でも、今日は渓内さんと仲良くなりたいと思って参加したんです」
えっ!私!?
弘部君がちらっと私を見る。
これはまさか恋の始まり?
「それは嬉し―――」
私が最後まで言う前にざわっと店内が騒がしくなった。
……嫌な予感がする。
視線がその騒ぎの元凶へと注がれた。
「すっごいイケメンの三人がいるって」
「うっそ!本当!?」
三人―――もう嫌な予感しかしない。
振り向くのが怖い。
これはもうホラーだ!
そっと後ろを振り向き、心の中で『ぎゃあああああっ!』と叫んだ。
う、うん。イケメン三人が確かにいるね。
そのうちの一人は逢生だ、逢生がいるー!
ちょっとおおおっ!
ドイツにいたんじゃないの?
目があいそうになり、バッと前を向いた。
どうか私を見つけませんように!
そう心の中で願いながら顔を手で覆った。
「あれー?奏花ちゃん。奇遇だね?」
「久しぶりだな」
あっさり見つかった。
絶対に奇遇じゃないでしょ!
邪魔しにきたでしょ?
ねぇー!?
「どうしてここにいるのよ!」
涙目で声を張り上げた。
イケメンレベル平均以上どころか特級クラスの二人が笑顔を浮かべている。
女の子の心をわしづかみにしちゃうくらいの笑顔でね……
絶対わかっててやっているでしょ……
ピアニスト渋木唯冬さんとバイオリニストの陣川知久さん。
二人とも逢生と同じ年齢。
私の二個下なんだけど、なんとなく呼び捨てにできない。
この二人が持つ威圧感のせいで、つい『さん』を付けて呼んでしまう。
キラキラした空気が場を支配した。
寿実や他の女子メンバーいや、店内にいる女性全員の視線を独占していた。
なにこの飲み会殺し。
「渓内さん、知り合い?」
さすが営業チーム。
この状況で話せるとはコミュ力高すぎ。
「え、えーと。幼馴染みとその友人達です」
二人の後ろには不機嫌そうな逢生がいた。
どうして逢生がそんな不機嫌なのよ。
そんな顔をしたいのは私のほうよっ!
逢生は犬がおやつをもらえなかった時みたいな恨めしい目で私を見ていた。
ふ、ふーん。
そんな顔してもね、私は動揺なんかしないんだからね。
三人揃っての登場はさすがに威圧感がある。
でも、この二人と並んでも見劣りしてないってことは逢生もなかなかイケメンなのかもしれない。
幼馴染補正のせいで普通にしか見えないのが悲しい。
生まれた頃からの付き合いじゃそうなるわよね。
蒙古斑が消えた年齢を知ってくるくらいの付き合いだから、いまさら男として見ろっていう方が無理。
「友達?彼氏だけど?」
こともあろうか、逢生はそんなことを言った。
ふっ、ふざけんじゃないわよー!
近くにいたら、胸ぐらをつかんでいたかもしれない。
「違うっ!彼氏じゃないっ!」
何度も繰り返してきたセリフをここでもまた口にすることになった。
やっと彼氏いない歴年齢にピリオドがうてると思ったのに。
ひどい、ひどすぎるよー!
しかも微妙な雰囲気になった飲み会。
それなのに逢生は微塵も悪いと思っていない顔をしていた。
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