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15 私の初恋
梶井理滉―――彼の奏でるチェロはその音色は彼の人生そのもの。
大人の女性を魅了する深みのある濃い音色。
彼の経験を物語っているようだ。
「―――って、コーヒーのCMかっ!」
音楽の雑誌に素敵な写真とともに載っているのは私の初恋の人である梶井さん。
チェリストであることがわかったから、どんな活躍をしているのか知りたくて仕事帰りに本屋に立ち寄った。
いつもなら、通り過ぎるだけの音楽の雑誌コーナー。
「たまたま表紙だったから、手にしただけで気になってるわけじゃないし……」
「気になっているんじゃないの」
「ぎゃっ!」
背後から声がして飛び上がった。
「す、寿実……」
「浮気?ねぇ。浮気なの?」
「違うっ!私は逢生と付き合っていないって言ったでしょ」
「ふーん。で、その人は?」
「私の初恋のお兄さんよ。偶然、引っ越し先のマンションで再会したの。だから少しだけ気になって調べていただけよ。ほんの少しだけね」
「初恋の人と再会なんてロマンチックね。でも、引っ越したって聞いたから、てっきり逢生君と付き合い始めたのかと思ったわ」
「付き合ってないってば!」
「はいはい」
なんて鋭い。
寿実に住居の変更届を会社に提出しているのがバレて、しつこく問い詰められた。
もちろん、逢生と暮らしていることも住所も秘密にした。
教えると厄介なことになりそうだし……
秘密にしていたのにそこまで思考を発展させていたとは。
恐るべし。
恋愛ハンター。
「どんな人なの?」
「私が小学生の頃、公園に遊びに行ったらチェロを弾く高校生がいてね。チェロを弾く姿がすっごくかっこよかったの。ほら、小さい頃って大人の人に憧れたりするじゃない?そのノリよ、そのノリ!」
「楽器を弾ける男はいいわよね」
同感と寿実がうなずいた。
私が梶井さんに会ったのはちょうど逢生と二人でピアノを習っていた時期だった。
夏休みに入った最初の週、ピアノのお稽古かばんを手にして逢生と一緒にピアノ教室に向かっていた時のことだった。
ピアノ教室へは公園を抜けると近道でいつものように最短ルートを選ぶ。
逢生と二人、緑の多い公園の小道を歩いていた。
公園の木々が夏の日差しを遮って涼しい木陰を作り、暑さをやわらげてくれる。
「音楽が聴こえる」
最初に気づいたのは逢生だった。
耳がいい逢生はどこから聴こえるかわかったらしく、木々の中にある東屋を指さした。
「ほんとだ。見に行ってみようよ。逢生!」
「でも、ピアノ教室に遅刻する」
「ちょっとくらい平気よ」
逢生を引きずって東屋にいくと高校の制服を着たお兄さんが大きな楽器を手にし、真剣な顔で曲を弾いていた。
お兄さんの表情はどこか悲しそうで泣いてしまうのかな?と思って近寄れなかった。
『母さん』と口が動き、目を閉じる。
逢生が足元の草をかき分け、がさっと音をたててると、その音が聞こえたのか演奏する手が止まった。
お兄さんは私と逢生を見ると不機嫌そうな顔をし、黙ってうつむいた。
演奏が終わったから、近寄ってもいいよね?と逢生の顔を見るといいんじゃないって顔をしていたから、そのお兄さんのそばに歩いて行った。
「ねえねえ。お兄さんは外国人?」
「……は?」
そう思ったのは長い前髪や目鼻立ちがくっきりとしているせいだった。
制服のシャツの首元のボタンを二つも外し、着崩して胸元が見える。
不良というより、着こなしでそうしているんだって思った。
なんとなくだけど。
「その大きな楽器なに?すごく素敵な曲だったけど、なんの曲?」
「うるさいガキだな」
「教えてよー!けちー!」
お稽古かばんをぶんぶんと振り回すとピアノの楽譜が落ちた。
お兄さんは落ちた楽譜に気付き、私が拾う前に拾ってくれた。
「ピアノ習ってんのか」
「うん。私はうまくないけど。逢生は上手だよ。ね、逢生?」
「ふつう」
「なんだ、この不愛想なガキ」
「変な音」
「うわっ……!生意気な奴だな」
逢生は私の後ろにさっと隠れた。
人見知りな逢生は初対面ではいつもこうだ。
「私はバイエルだけど、逢生はもう本を三つも終わってるんだから!」
「ふーん」
「もっと驚いてよ」
「俺の方がすごいし」
おとなげないってこういうこと言うんだなと思いながら、手にある楽器を見た。
にやりとお兄さんは得意気な顔で笑った。
「特別に教えてやるよ。これはチェロって楽器だ。さっきの曲はサンサーンスの白鳥」
「これがチェロ……。もう一回、弾いてみて」
「ガキが聴いてもつまらないだけだろ」
「そんなことない。綺麗な曲だったよ」
ふっとお兄さんは笑った。
笑うと優しく見えた。
それに大人っぽい。
「ねえ、もう一回、聴かせて」
「図々しいガキだな。俺の演奏なんかへたくそで聴けたもんじゃないだろ」
自信があるのかないのか、わからないけど、お兄さんが悩んでいるだけはわかった、
お兄さんの顔が苦しそうに歪んでいたから。
「ううん。上手だよ」
「お前に言われてもな。まあいいか。弾いてやるよ」
そう言うとお兄さんは細い弓を弦に触れさせ、視線を下に向けた。
大きな楽器から出る音は私が思うよりずっとなめらかで途切れることなく―――そして空気が震えていた。
「すごい楽器だね」
逢生が後ろからそっと囁いた。
「うん」
逢生は私と同じ気持ちだった。
最近、私と逢生はうまくいってなかった。
同じピアノ教室に通っていて、逢生だけがどんどん先に行くから、どこかぎくしゃくしていた。
でも今は一人じゃなくて逢生とこの演奏を聴けて嬉しい。
演奏を終えるとお兄さんは得意顔で私を見た。
「どうだ!」
わっーと拍手をするとお兄さんは嬉しそうだった。
「かっこよかった!ね、逢生!」
逢生は無言で小さくうなずいた。
「そっか。かっこよかったか」
「うん!弾いてる時の方がすごくかっこよかった」
「……弾いてなかったら、だめか」
「そうだねー」
子供相手に張り合ってくる高校生だし……
そう思って頷くと苦笑していた。
「やっぱり俺は弾かないとだめなんだな」
「やめようと思ってたの?」
「まあ、食える奴なんか一握りだし、俺じゃなくてもいいかって思ってた」
「そうなの?よくわからないけど、聴かせてくれてありがとう」
「いや、こっちこそありがとな。本当はやめようと思ってた」
「え?」
「いや。決めたってこと」
なにを決めたんだろうと思っているとお兄さんはチェロを片付けて、その大きな楽器を背中に背負った。
立ち上がると身長も高くてずっと私達より大人に見えた。
「さてと。先生に叱られるだろうけど、学校に戻るかな」
お兄さんが着ているのはこの近くにある菱水音大附属高校の制服だった。
「俺がプロになったら、お前のせいだから責任とれよ」
「えっ!?おかげじゃなくて!?」
「お前のせいだ。じゃあな」
ぽんぽんっと頭を叩いて去って行った。
その手のひらが大きくていつまでも触れた感触が残っていた。
「素敵な人だったなぁ……」
「奏花、あんな男が好き?」
「そうだねー。すっごくかっこよかったし。チェロを弾けるなんてすごいよね!」
「チェロを弾けたら、かっこいい?」
「うん!」
「わかった」
なにがわかったなんだろうと思っていると、逢生がぐいっと手をひいた。
「行こう」
「うん?」
逢生はこの日、突然ピアノ教室をやめると言い出して先生を困らせた。
止められたけど、結局、逢生はピアノをやめて数か月後、チェロを始めた。
なんて美しい思い出って―――あ、あれ?
「どうしたの?奏花」
「逢生がチェロを始めたのって……ううん、なんでもない」
まさかね?
「私はこれから弘部君とデートなの。じゃあね、奏花」
「順調なのね」
そう言うと少しだけ寿実は表情を曇らせた気がした。
けれど、すぐにいつものように笑った。
「じゃあ、また明日ね!」
明るく寿実が言って、立ち去った後も私は雑誌の梶井さんを見ていた。
かっこいいっていうのもあるけど、私の記憶にある梶井さんより暗い表情をしている気がしてならない。
公園で会った時も確かに苦しそうではあったけど。
でも、これが歳を重ねるってことなのかな。
梶井さんのどこか影が差した表情が気になっていた。
大人の女性を魅了する深みのある濃い音色。
彼の経験を物語っているようだ。
「―――って、コーヒーのCMかっ!」
音楽の雑誌に素敵な写真とともに載っているのは私の初恋の人である梶井さん。
チェリストであることがわかったから、どんな活躍をしているのか知りたくて仕事帰りに本屋に立ち寄った。
いつもなら、通り過ぎるだけの音楽の雑誌コーナー。
「たまたま表紙だったから、手にしただけで気になってるわけじゃないし……」
「気になっているんじゃないの」
「ぎゃっ!」
背後から声がして飛び上がった。
「す、寿実……」
「浮気?ねぇ。浮気なの?」
「違うっ!私は逢生と付き合っていないって言ったでしょ」
「ふーん。で、その人は?」
「私の初恋のお兄さんよ。偶然、引っ越し先のマンションで再会したの。だから少しだけ気になって調べていただけよ。ほんの少しだけね」
「初恋の人と再会なんてロマンチックね。でも、引っ越したって聞いたから、てっきり逢生君と付き合い始めたのかと思ったわ」
「付き合ってないってば!」
「はいはい」
なんて鋭い。
寿実に住居の変更届を会社に提出しているのがバレて、しつこく問い詰められた。
もちろん、逢生と暮らしていることも住所も秘密にした。
教えると厄介なことになりそうだし……
秘密にしていたのにそこまで思考を発展させていたとは。
恐るべし。
恋愛ハンター。
「どんな人なの?」
「私が小学生の頃、公園に遊びに行ったらチェロを弾く高校生がいてね。チェロを弾く姿がすっごくかっこよかったの。ほら、小さい頃って大人の人に憧れたりするじゃない?そのノリよ、そのノリ!」
「楽器を弾ける男はいいわよね」
同感と寿実がうなずいた。
私が梶井さんに会ったのはちょうど逢生と二人でピアノを習っていた時期だった。
夏休みに入った最初の週、ピアノのお稽古かばんを手にして逢生と一緒にピアノ教室に向かっていた時のことだった。
ピアノ教室へは公園を抜けると近道でいつものように最短ルートを選ぶ。
逢生と二人、緑の多い公園の小道を歩いていた。
公園の木々が夏の日差しを遮って涼しい木陰を作り、暑さをやわらげてくれる。
「音楽が聴こえる」
最初に気づいたのは逢生だった。
耳がいい逢生はどこから聴こえるかわかったらしく、木々の中にある東屋を指さした。
「ほんとだ。見に行ってみようよ。逢生!」
「でも、ピアノ教室に遅刻する」
「ちょっとくらい平気よ」
逢生を引きずって東屋にいくと高校の制服を着たお兄さんが大きな楽器を手にし、真剣な顔で曲を弾いていた。
お兄さんの表情はどこか悲しそうで泣いてしまうのかな?と思って近寄れなかった。
『母さん』と口が動き、目を閉じる。
逢生が足元の草をかき分け、がさっと音をたててると、その音が聞こえたのか演奏する手が止まった。
お兄さんは私と逢生を見ると不機嫌そうな顔をし、黙ってうつむいた。
演奏が終わったから、近寄ってもいいよね?と逢生の顔を見るといいんじゃないって顔をしていたから、そのお兄さんのそばに歩いて行った。
「ねえねえ。お兄さんは外国人?」
「……は?」
そう思ったのは長い前髪や目鼻立ちがくっきりとしているせいだった。
制服のシャツの首元のボタンを二つも外し、着崩して胸元が見える。
不良というより、着こなしでそうしているんだって思った。
なんとなくだけど。
「その大きな楽器なに?すごく素敵な曲だったけど、なんの曲?」
「うるさいガキだな」
「教えてよー!けちー!」
お稽古かばんをぶんぶんと振り回すとピアノの楽譜が落ちた。
お兄さんは落ちた楽譜に気付き、私が拾う前に拾ってくれた。
「ピアノ習ってんのか」
「うん。私はうまくないけど。逢生は上手だよ。ね、逢生?」
「ふつう」
「なんだ、この不愛想なガキ」
「変な音」
「うわっ……!生意気な奴だな」
逢生は私の後ろにさっと隠れた。
人見知りな逢生は初対面ではいつもこうだ。
「私はバイエルだけど、逢生はもう本を三つも終わってるんだから!」
「ふーん」
「もっと驚いてよ」
「俺の方がすごいし」
おとなげないってこういうこと言うんだなと思いながら、手にある楽器を見た。
にやりとお兄さんは得意気な顔で笑った。
「特別に教えてやるよ。これはチェロって楽器だ。さっきの曲はサンサーンスの白鳥」
「これがチェロ……。もう一回、弾いてみて」
「ガキが聴いてもつまらないだけだろ」
「そんなことない。綺麗な曲だったよ」
ふっとお兄さんは笑った。
笑うと優しく見えた。
それに大人っぽい。
「ねえ、もう一回、聴かせて」
「図々しいガキだな。俺の演奏なんかへたくそで聴けたもんじゃないだろ」
自信があるのかないのか、わからないけど、お兄さんが悩んでいるだけはわかった、
お兄さんの顔が苦しそうに歪んでいたから。
「ううん。上手だよ」
「お前に言われてもな。まあいいか。弾いてやるよ」
そう言うとお兄さんは細い弓を弦に触れさせ、視線を下に向けた。
大きな楽器から出る音は私が思うよりずっとなめらかで途切れることなく―――そして空気が震えていた。
「すごい楽器だね」
逢生が後ろからそっと囁いた。
「うん」
逢生は私と同じ気持ちだった。
最近、私と逢生はうまくいってなかった。
同じピアノ教室に通っていて、逢生だけがどんどん先に行くから、どこかぎくしゃくしていた。
でも今は一人じゃなくて逢生とこの演奏を聴けて嬉しい。
演奏を終えるとお兄さんは得意顔で私を見た。
「どうだ!」
わっーと拍手をするとお兄さんは嬉しそうだった。
「かっこよかった!ね、逢生!」
逢生は無言で小さくうなずいた。
「そっか。かっこよかったか」
「うん!弾いてる時の方がすごくかっこよかった」
「……弾いてなかったら、だめか」
「そうだねー」
子供相手に張り合ってくる高校生だし……
そう思って頷くと苦笑していた。
「やっぱり俺は弾かないとだめなんだな」
「やめようと思ってたの?」
「まあ、食える奴なんか一握りだし、俺じゃなくてもいいかって思ってた」
「そうなの?よくわからないけど、聴かせてくれてありがとう」
「いや、こっちこそありがとな。本当はやめようと思ってた」
「え?」
「いや。決めたってこと」
なにを決めたんだろうと思っているとお兄さんはチェロを片付けて、その大きな楽器を背中に背負った。
立ち上がると身長も高くてずっと私達より大人に見えた。
「さてと。先生に叱られるだろうけど、学校に戻るかな」
お兄さんが着ているのはこの近くにある菱水音大附属高校の制服だった。
「俺がプロになったら、お前のせいだから責任とれよ」
「えっ!?おかげじゃなくて!?」
「お前のせいだ。じゃあな」
ぽんぽんっと頭を叩いて去って行った。
その手のひらが大きくていつまでも触れた感触が残っていた。
「素敵な人だったなぁ……」
「奏花、あんな男が好き?」
「そうだねー。すっごくかっこよかったし。チェロを弾けるなんてすごいよね!」
「チェロを弾けたら、かっこいい?」
「うん!」
「わかった」
なにがわかったなんだろうと思っていると、逢生がぐいっと手をひいた。
「行こう」
「うん?」
逢生はこの日、突然ピアノ教室をやめると言い出して先生を困らせた。
止められたけど、結局、逢生はピアノをやめて数か月後、チェロを始めた。
なんて美しい思い出って―――あ、あれ?
「どうしたの?奏花」
「逢生がチェロを始めたのって……ううん、なんでもない」
まさかね?
「私はこれから弘部君とデートなの。じゃあね、奏花」
「順調なのね」
そう言うと少しだけ寿実は表情を曇らせた気がした。
けれど、すぐにいつものように笑った。
「じゃあ、また明日ね!」
明るく寿実が言って、立ち去った後も私は雑誌の梶井さんを見ていた。
かっこいいっていうのもあるけど、私の記憶にある梶井さんより暗い表情をしている気がしてならない。
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