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18 そばにいて ※R-18
しおりを挟む惟月さんと一緒に土日の間に買い物を済ませ、婚姻届けを出した。
もちろん、清永の家にも挨拶に行き、おじ様とおば様に報告すると、驚いていたけれど、とても喜んでくれた。
あまり長居をしたくないのか、惟月さんは必要なことだけを二人に話すと清永の家から出て、すぐにマンションに戻ってきた。
「清永の家にいい思い出はないから」
ぽつりと惟月さんは言った。
そっと手を握ると、惟月さん小さく笑った。
どんなふうに育ったのか、わからない。
ただ清永の家に入る時、惟月さんが苦しそうにしていたのはわかった。
マンションに帰ると、ほっとしたように惟月さんは息を吐き、肩の力を抜いた。
「大丈夫ですか?」
「ああ。悪い」
「お茶入れますね」
「お茶はいいから、ここにいてくれ」
隣に座ると、惟月さんは抱きしめて、髪に顔を埋めた。
「やっと触れられる」
「惟月さんが私に触れないのは私のこと、子どもっぽいからだって、思ってました」
惟月さんは笑った。
「そんなわけないだろう?」
「だって」
「黙って」
惟月さんはぞくりとするほどの色香を放ち、目を細め、顔を近づけると唇を重ねた。
唇を塞がれて、激しい口づけを何度も交わした。
まるで、今までの分を取り戻すような貪り尽くすような口づけに息をする暇もなく、惟月さんの腕にしがみついた。
「はっ…あっ…」
「大丈夫か?」
「ご…めんなさ…い」
どうやって息をしたらいいか、わからない。
息を荒げる自分に顔を赤くして、惟月さんを見上げた。
よくみると瞳は茶色で見つめていると、魂を吸いとられてしまいそうなくらいに綺麗な瞳だった。
なんて不思議な色。
いつまでも、見つめていれそうな気がした。
髪を手の平でなでられると、びくっと体が震え、惟月さんの手で触れられる場所、全てがこそばゆく感じた。
「そんな顔で見られたら止められなくなる―――」
惟月さんは唇を首に這わせ、胸元のボタンを一つずつ器用に外していく。
胸が苦しいほどに緊張して、身を強張らせていると、シャツの隙間から手が滑り込み、胸に触れた。
「んっ、ふ」
声を出す前に唇を塞がれ、舌が絡めとられ、意味のある言葉はなにも紡ぐことができなかった。
体を優しく倒されると、耳元に熱い息が吹きかかり、ぞくりと肌が粟立った。
「あっ――」
触れられた胸の先端は徐々に固さを増して、胸をすくいあげられるたび、体は悶え、恥ずかしさのあまり、涙がこぼれた。
「こ、こんなっ」
なぜか、触れられているだけで、体は痺れたようになって感じてしまい、固く閉じていたはずの両脚は力が入らない。
力の入らない両脚の間を割って、するりと脚を滑り込ませられると、指が下腹部に侵入し、自分でも触れたことのない場所を繊細な指がなぞった。
「そ、こはっ」
「大丈夫。力を抜いて」
「……っ!」
再び唇を塞がれて、くぐもった声しか発することができなかった。
長く細い指が蜜口に添えられると、中に差し込まれ、腰が跳ねた。
「やっ!あっ、ああ!」
初めての感触に恐怖し、逃げ出そうとした体はがっちりと固定され、動かない。
指が浅くなぞり、中をかき回されると嬌声が漏れた。
「んあっ、んんっ」
ぎゅ、と唇をがむと、舌が唇をなぞった。
「声を我慢しなくていい」
「だ、だって、恥ずかしいです……」
指がクチュと水音をたて、かき回されると下腹部が熱さをまして、じくじくとしたうずきを覚えた。
熱を吐き出したくて、腰をくねらせると太ももにとろりとした液体がつう、と流れた。
「あっ、やっ………」
思わず、惟月さんにしがみつくと、耳元で熱い息と声が吐かれて、体がまたびくっと跳ねてしまう。
「感じやすい体だな」
「そ、んなっ、あ、んっ」
指を出し入れされるたび、腰が動き、惟月さんの指が固くなった突起をぐっと押し潰すと、強すぎる刺激に悲鳴をあげた。
「ひあ、やああっ、あ、ああ」
熱が一気に下腹部に集中し、腰を浮かせた。
目の前がチカチカと点滅し、中の指を締め付けた。
「あ、だ、だめ」
なにがが、自分を飲み込んでいくのがわかった。
それが、わかるのか指が激しく出し入れさせ、追い立てるように深くまで、突き立てられると、甲高い声があがった。
「やっ……!ああっ!」
体を仰け反らせ、ぱたりと手から力が抜け、体が沈みこんだ。
指が水音を立て抜かれた。
「あっ、んっ」
それだけなのに腰が浮き、中はひくっと蠢き、指をまるで離さないかのように吸い付き、とろりとした蜜をこぼした。
「やあっ」
こぼれた蜜をからめ、熱く固いものが添えられ、固くすると、惟月さんは額に優しく唇をあてた。
「力を抜かないと入らない」
「こ、怖いの」
「大丈夫。これだけ、濡れてれば、痛みは少ない」
恥ずかしくて目を閉じた私のまぶたに何度も口づけを落とす。
熱く固いものが蜜を纏わせて、蕩けた中をえぐるように推し進められ、痛みに息を止めた。
「ひっ、い、いたっ」
「息を吐いて、もう止めれない―――」
苦し気な表情に気付き、余裕がないのは惟月さんも同じで、言われた通りに息を吐くと、腰をつかんだ手に力がこもり、一気に奥まで貫かれた。
「ひっ、あーーー!」
痛みに涙をこぼした。
「あっ、ああ、あっ」
惟月さんが動くたびに痛みを和らげたくて、自分の体も動いてしまう。
痛みの中に甘い刺激が広がり、体を支配し、激しく突き動かされると蜜がこぼれた。
「やっ、ああ、も、またっ」
頭の奥が痺れ、何も考えられず、うちつけられるたび、身を震わせ泣いた。
「あんっ、ひあ、ああ」
ごり、とえぐられ、中をきつく締め付けると、どくっと熱いものが、放たれ、また達してしまった。
「ああっ、あっ」
お腹の中に熱いものが広がり、揺さぶられて、最後までそそがれると、崩れ落ちた。
耳元に蕩けたような甘い声が囁かれた。
「ずっとそばにいてくれ」
懇願に近いその声に私は惟月さんの体を抱き締めて答えた。
「…っ、は、い、ずっと……そばに」
惟月さんの涙が私の胸に落ちていった。
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