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24 泣くのは ※R-18
自宅に帰るなり、直真さんは私と向き合ってキッパリと言った。
「いいか、有里。もう二度と、俺と喧嘩しても宮ノ入本邸には行くな」
そんなことを言ったら、『宮ノ入本邸は夫婦喧嘩に有効』と自分で言っているようなものだった。
「わかりました(棒)」
疑いの眼差しを向けていたけど、仕方ない。
おじいちゃん、頼りになるんだもん。
とりあえず、返事をしたので安心したのか、どさっとベッドに転がった。
殴られたところが痛むのか、シャツの下の痣を庇っていた。
「痛そうですね」
「……誰のせいだ」
「直真さん」
「なんだ」
「本当は迎えに来ないかと思ってました」
「それで、お前はジジイに俺よりマシな男を紹介してもらおうと思っていたわけか」
「ひねくれてますねー。違いますよ。いざとなったら、直真さんをボコボコにしてもらおうと思っていただけです」
「てめぇ……」
どすっと頭を直真さんの体の上にのせた。
「いっ、てぇって言ってるだろうがっ!」
そう言いながら、頭を撫でてくれた。
「悪かった」
「全部ですよ」
「全部悪かった―――だから、泣くな。有里」
落ちた涙に目を細め、直真さんは唇を重ねた。
ベッドでしか、正直になれない私達ってどうなんですか―――そう思いながら、いつもよりしょっぱいキスを味わっていた。
同じことを直真さんも思っているのか、何度も角度を変えて長いキスをして、そして耳元でそっと囁いた。
「二度と俺を置いて行くな」
小さく頷くと、直真さんが少しほっとしたのが分かった。
伸ばした手に自分の手を重ね、指を絡めた。
「上に乗られるのは嫌いなんだよ」
「知ってます」
わざとに決まってる。
殴られて赤くなったところに唇を這わすと、直真さんがわずかに動揺した。
「これは罰ですから」
「なにが罰だ」
腕を掴み、体を引き寄せてシーツの中に体を埋めさせると、荒々しく首から胸に噛みつくようなキスをした。
「…っ」
指が下腹部に触れて中をかき混ぜると、直真さんが笑った。
「もう欲しくなってるくせにな」
「直真さんの……せいっ……」
色気がありすぎるんですよ―――と、言う言葉を塗りつぶして貪るようなキスをして、頭の中で何も考えられないくらいまで感じさせられてしまう。
指が何度も感じる部分を擦りあげて、前の固い部分をぐっと指で押さえられると腰が跳ねた。
「んくぅ……」
「我慢しなくていいぞ。限界までやってやる」
な、なにを―――見上げると不敵に笑っていた。
こ、これはまさか、仕返し!!?!?
「子供を作るんだろ?」
「い、嫌がらせですか!?」
「なんでそうなる」
ふっと笑っていた。
いや、そうなるよ!?だ、だって―――直真さんの本気の抱き方って。
ぐっと硬いものが入り口に当たった。
「や、あっ」
浅い部分をなぞられるだけで、感じてしまう。
一番、気持ちいいところを知られているせいか、そこを何度も擦りあげられるとあっという間に体は火がついて欲しくて仕方なくなる。
それをわかっていて、直真さんはわざと焦らしてくる。
私が欲しいというまで。
胸を撫でる指もわざと触ってほしいところを触らずにギリギリをなぞった。
「ひどっ…あっ、ん」
硬いものを飲み込もうと中が蠢いていて、それをわざと押し止めていた。
「有里…言えよ」
「な、にを……」
「俺が必要だって言え」
ぽたぽたと汗が顔に落ちた。
苦し気な呼吸をしてまで、その言葉を求める直真さんの孤独に触れた気がした。
「必要ですよ―――だから、直真さん、私に下さい、全部」
心も体も。
全て。私に。
「お前は欲深いやつだ」
私が欲深くないわけがない。
「まだまだ我慢してる方です」
そう言って、口づけた瞬間、直真さんは体を深くつなぎ合わせた。
「んっ……」
もう中はどろどろであっさり飲み込むと、激しく直真さんは体を打ちつけた。
「あっ……んっ……あっ、あ」
「はっ……中、熱い……」
奥深くまで繋がった瞬間、熱いものが流れ込んできた。
「んっ……あっ……」
その余韻に体を震わせていると、引き抜かれ、後ろから一気に貫かれて、悲鳴をあげかけた。
「ま、まだっ」
「この体勢の方が子供ができやすいらしいぞ?」
「わ、わざとっ……」
シーツを握りしめ、直真さんの顔を振り仰ぐと唇を塞がれ、口腔内をなぞられた。
「ひあっ……あっ」
もう言葉も出ない。
「有里、ほら」
後ろから貫かれると、普段と違うところが当たって、ぞくぞくした。
「や、あ、おかしくなるからっ」
「気持ちよすぎて、な?」
最悪だ―――わかってて、わざと感じる部分ばかりを擦りあげて、泣くまで繰り返す。
「ひっあ、あっ」
ビクッと体を大きく震わせ、力の抜けた体をシーツに埋めた。
力が抜けた所を見計らったかのように激しくぶつけ、息を乱した。
「や、あっ、あ、ついからっ」
また中に熱いものが吐き出され、達したのに体がまた反応して苦しかった。
直真さんは微笑み、汗ではりついた髪を指ですくった。
「まだやるか。有里は余裕のない男は嫌いだもんな?」
「もっ、無理ですっ、て」
余裕がないと言われたのがよっぽど頭にきていたのか、そんなことを言った。
「遠慮するな」
「いえっ……だから、あれはっ!そういう意味じゃなくっ……!」
もう無理っ!と首をぶんぶんっと横に振っているのを無視して、直真さんはまた体を重ねた。
もうやめてと泣くまで、繰り返し。
本当に性悪で執念深い男だとつくづく思い知らされた―――嫌ってほどに。
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