8 / 26
8 【木苺】魔女の儀式!?
しおりを挟む
「魔女だっー!」
「町にやって来るのがいつもより早いわね。買い忘れでもあったのかしら」
「ひええええっ! 今日は使い魔まで連れてるよっ!」
「強そうな使い魔だけど、新種のコウモリかな?」
「でも、綺麗な使い魔だね。宝石みたいだ」
町に入ったなり、あっさり私が魔女と呼ばれていることがラウリにバレてしまった。
よくよく考えると、こうなるのはわかっていたんだから、隠す必要はどこにもなかった。
それにしても、使い魔なんてひどすぎる。
でも、ラウリは私と違って、子竜の姿になっても褒められている。綺麗なんて、私は一言も言われたことがない。
ラウリはなにを言われても町の人達の言葉を気かける様子はなく、堂々とした様子で飛んでいる。
大通りの中央にある広い噴水のところまでやってくると、私の姿が目に入る。黒いフードを目深にかぶり、マント、肩のあたりには黒いコウモリのような子竜。
「魔女か」
噴水に映った私と自分が並んだ姿を見、ぷっとラウリが笑ったような気がしたけど、きっと気のせい。
「この格好じゃ無理もない」
――気のせいじゃなかった。
とぼっ……と歩く足取りがいつもより元気がなくなった。
町の人達だけじゃなく、ラウリにまで魔女認定されてしまう現実。
私のなにがいけないんだろう。
しょんぼりしながら、湧き水が出る水汲み場までやって来ると木の籠から空のガラス瓶を取り出した。
甘い木苺シロップを冷たい水で薄める。これは昼食のサンドイッチと一緒に飲むつもりで持ってきた木苺シロップ。ガラス瓶に水を注げば、鮮やかな赤色の木苺ジュースとなるのだ。
「ジュースか」
「そうです。町で人気のフルーツシロップ屋さんのシロップで冷たくて甘酸っぱいジュースになるんですよ。見てください。木苺色が綺麗でしょう?」
「ふーん。自分で作れそうだな」
ラウリと話していると、町の子供達が怯えていることに気が付いた。
「あれ、血じゃないよね?」
「わ、わかんないよ……」
「僕達の血を抜かれるんじゃ……」
「魔女の儀式に使うのかな」
私と目が合った瞬間、子供達は一目散に逃げ出した。自分達の血を私が搾り取るんじゃないかという疑いによって――それを眺めていたラウリが私に言った。
「だから、怪しすぎると言っただろう? 次からは花柄かチェック柄にでもするんだな」
「花柄やチェック柄のマントなんて、私のプリントドレスと柄がかぶるじゃないですか」
「怪しいと思われるより、趣味が悪いと思われた方がマシだぞ」
「……考えておきます」
ラウリが言うことは正しいのかもしれない。
本人は気づいてないだろうけど、おつかい竜の格好をしたラウリは可愛い感じで、怖い雰囲気はなかったから、なおさら説得力があった。
ガラス瓶の縁ギリギリまで水を入れ終わると、木苺ジュースの瓶に蓋をした。
この町には湧き水群が存在し、豊富な水がいつも湧き出ている。
私がこの地域を選び工房を構えた理由のひとつに綺麗な水がたくさん使えるというのがあった。湧き水は森の池を透明にし、渇水の時期にも豊富な湧き水が町の用水路に流れ、池を満たす。
石造りの水路は町の人達によって清掃され、草や苔は取り除かれて清らかな水質を保っていた。
馬や牛、羊に山羊と動物達の水飲み場にも事欠かないし、小川では白鳥やアヒルが気持ち良さそうに浮かんでいるのを目にすることができる。
「綺麗な町だな」
「そうなんです。私が気に入るのも無理はないっていうか……」
「町はな」
ラウリが言わんとしていることを察したけど、あえてそこは聞き流した。
私の家にある物はゴミじゃなくて、コレクション品なのにわかってもらえない悲しみよ……
趣味や価値観が違うとわかりあえないこともある。
木苺ジュースを布に包み、籠に入れると湧き水近くに店を構える古着屋へと入った。
「古着屋か」
「ロク先生の服はラウリに小さいでしょう? 仕立てるとなると、時間もかかるし、着替えがなくて全裸でいられても困りますから」
「まあ、そうだが」
古着屋の店先にまでドレスやチュニック、サンダル、靴、帽子やベルトがあふれている。これらは古着屋が王都で仕入れていて、裕福な商家のお下がりや貴族の家から出た古着が多く置かれていた。
町では一番品質も評判もいい古着屋は客足が途絶えることはない。
時々、異国の刺繍があしらわれたスカートや見事なレース織りなどの掘り出し物があって楽しい。
「いらっしゃいませ」
「ようこそ」
古着屋の中へ入ると、メガネをかけた二人の店員が抑揚のない声で挨拶をする。
この二人は古着屋の店員というよりは真贋を見極める鑑定士のような印象がある。
愛想のない店員さん達だけど、これは誰に対しても同じ。だから、私は気にしていなかった。
「ラウリはどんな服が好きですか?」
「家政夫だからな。動きやすい服がいいだろう」
チラッとラウリの姿を見る。
彼にどんな服が似合うだろうと、思案しているとラウリが店内を一周し、戻って来た。
そして、私が服を見立ててあげようとしたのをラウリはきっぱりと断ってきた。
「自分で選ぶ」
「私のセンスを疑っているんですか?」
「その黒マントの怪しげなスタイルを見て信用しろと言うほうが無茶だろう」
ぐっと言葉に詰まり、反論できなかった。けれど、私が簡単に諦めると思ったら大間違い。
ラウリが気に入るかもしれないと、手にしていた服や寝間着をチラチラと見せた。けれど、一考の余地なしとばかりに完全に無視されてしまった。
私の手には可愛いクマちゃん柄の寝間着があったのに却下とはどういういことだろう。
ラウリは手早く服を選び、器用に口にくわえたり、尻尾でぽんぽんと私に投げて寄越す。
人の姿をしている私のほうが動きやすいはずなのに投げられる衣服や小物を受け取るので精一杯だった。
「毎度ありがとうございます」
たくさん買ったけど、業務的な挨拶で終わった。でも、いつもと少し違うのは男物を大量に買った私を怪しむような目で店員さん達が見ていたことだった。
まさか生け贄でも森の家にいるのでは、なんて勘違いされてしまった……?
自分の評判が気になる年頃の私はドキドキしながら包まれた品物を受け取り、古着屋を出た。
「値切らなくてよかったのか?」
「えっ……ね、値切るなんて。私にそんな高度な会話術はできません……」
値切ることができると知っていたけど、まだ一度もしたことがない。
それに――
「魔女が使い魔を連れて買い物をしているぞ」
「使い魔を召喚したのか?」
「いや、森で密かに使い魔を育てていたのでは?」
私が魔女ではないかという疑惑がさらに深まっている今、交渉というより脅しになりそうな気がしていた。
のんびりしているヒマはない。
買い物は服だけじゃなく、まだまだ買わなくてはいけないものがたくさんある。ラウリが家を出る前に書いてくれた買い物リストを眺めた。
「あとは小麦と野菜、バターと牛……牛っ? まさか、竜のエサになるとか?」
「そんなわけあるか。乳牛だ」
「却下です」
「食生活が向上するぞ」
「生き物を飼うのは竜だけで手一杯です」
「俺をペット扱いするな!」
言い争いながら、大通りを歩いていると、ガラガラと馬車が走る音が聞こえた。その馬車の周りには護衛と思われる兵士達が数人いて、穏やかな町に相応しくない物騒な雰囲気を感じる。
兵士達は怖い顔をして馬に乗り、馬上から周囲を警戒し、鋭い視線を走らせる。馬車の周りに誰も近寄らせない。
先日、町に来た時に見かけた馬車で、貴族のお忍びではないかと、私が疑っていた立派な馬車だった。
案の定そうだったらしく兵士の護衛が増えていた。その兵士達は昨日はなかった王家の紋章が入った旗を掲げている。
王家の紋章があるということは馬車の中にいるのは王族で間違いない。
地方の田舎町へ視察にやって来る王族は私が知り得る中でただ一人だけ。
「大仰な一団だな」
「それは仕方ないというか……」
ラウリは私の顔を見た。なぜ、お前が馬車の中の人物をわかるんだという目だった。
だって、この馬車に乗っているのは他でもない――
「町にやって来るのがいつもより早いわね。買い忘れでもあったのかしら」
「ひええええっ! 今日は使い魔まで連れてるよっ!」
「強そうな使い魔だけど、新種のコウモリかな?」
「でも、綺麗な使い魔だね。宝石みたいだ」
町に入ったなり、あっさり私が魔女と呼ばれていることがラウリにバレてしまった。
よくよく考えると、こうなるのはわかっていたんだから、隠す必要はどこにもなかった。
それにしても、使い魔なんてひどすぎる。
でも、ラウリは私と違って、子竜の姿になっても褒められている。綺麗なんて、私は一言も言われたことがない。
ラウリはなにを言われても町の人達の言葉を気かける様子はなく、堂々とした様子で飛んでいる。
大通りの中央にある広い噴水のところまでやってくると、私の姿が目に入る。黒いフードを目深にかぶり、マント、肩のあたりには黒いコウモリのような子竜。
「魔女か」
噴水に映った私と自分が並んだ姿を見、ぷっとラウリが笑ったような気がしたけど、きっと気のせい。
「この格好じゃ無理もない」
――気のせいじゃなかった。
とぼっ……と歩く足取りがいつもより元気がなくなった。
町の人達だけじゃなく、ラウリにまで魔女認定されてしまう現実。
私のなにがいけないんだろう。
しょんぼりしながら、湧き水が出る水汲み場までやって来ると木の籠から空のガラス瓶を取り出した。
甘い木苺シロップを冷たい水で薄める。これは昼食のサンドイッチと一緒に飲むつもりで持ってきた木苺シロップ。ガラス瓶に水を注げば、鮮やかな赤色の木苺ジュースとなるのだ。
「ジュースか」
「そうです。町で人気のフルーツシロップ屋さんのシロップで冷たくて甘酸っぱいジュースになるんですよ。見てください。木苺色が綺麗でしょう?」
「ふーん。自分で作れそうだな」
ラウリと話していると、町の子供達が怯えていることに気が付いた。
「あれ、血じゃないよね?」
「わ、わかんないよ……」
「僕達の血を抜かれるんじゃ……」
「魔女の儀式に使うのかな」
私と目が合った瞬間、子供達は一目散に逃げ出した。自分達の血を私が搾り取るんじゃないかという疑いによって――それを眺めていたラウリが私に言った。
「だから、怪しすぎると言っただろう? 次からは花柄かチェック柄にでもするんだな」
「花柄やチェック柄のマントなんて、私のプリントドレスと柄がかぶるじゃないですか」
「怪しいと思われるより、趣味が悪いと思われた方がマシだぞ」
「……考えておきます」
ラウリが言うことは正しいのかもしれない。
本人は気づいてないだろうけど、おつかい竜の格好をしたラウリは可愛い感じで、怖い雰囲気はなかったから、なおさら説得力があった。
ガラス瓶の縁ギリギリまで水を入れ終わると、木苺ジュースの瓶に蓋をした。
この町には湧き水群が存在し、豊富な水がいつも湧き出ている。
私がこの地域を選び工房を構えた理由のひとつに綺麗な水がたくさん使えるというのがあった。湧き水は森の池を透明にし、渇水の時期にも豊富な湧き水が町の用水路に流れ、池を満たす。
石造りの水路は町の人達によって清掃され、草や苔は取り除かれて清らかな水質を保っていた。
馬や牛、羊に山羊と動物達の水飲み場にも事欠かないし、小川では白鳥やアヒルが気持ち良さそうに浮かんでいるのを目にすることができる。
「綺麗な町だな」
「そうなんです。私が気に入るのも無理はないっていうか……」
「町はな」
ラウリが言わんとしていることを察したけど、あえてそこは聞き流した。
私の家にある物はゴミじゃなくて、コレクション品なのにわかってもらえない悲しみよ……
趣味や価値観が違うとわかりあえないこともある。
木苺ジュースを布に包み、籠に入れると湧き水近くに店を構える古着屋へと入った。
「古着屋か」
「ロク先生の服はラウリに小さいでしょう? 仕立てるとなると、時間もかかるし、着替えがなくて全裸でいられても困りますから」
「まあ、そうだが」
古着屋の店先にまでドレスやチュニック、サンダル、靴、帽子やベルトがあふれている。これらは古着屋が王都で仕入れていて、裕福な商家のお下がりや貴族の家から出た古着が多く置かれていた。
町では一番品質も評判もいい古着屋は客足が途絶えることはない。
時々、異国の刺繍があしらわれたスカートや見事なレース織りなどの掘り出し物があって楽しい。
「いらっしゃいませ」
「ようこそ」
古着屋の中へ入ると、メガネをかけた二人の店員が抑揚のない声で挨拶をする。
この二人は古着屋の店員というよりは真贋を見極める鑑定士のような印象がある。
愛想のない店員さん達だけど、これは誰に対しても同じ。だから、私は気にしていなかった。
「ラウリはどんな服が好きですか?」
「家政夫だからな。動きやすい服がいいだろう」
チラッとラウリの姿を見る。
彼にどんな服が似合うだろうと、思案しているとラウリが店内を一周し、戻って来た。
そして、私が服を見立ててあげようとしたのをラウリはきっぱりと断ってきた。
「自分で選ぶ」
「私のセンスを疑っているんですか?」
「その黒マントの怪しげなスタイルを見て信用しろと言うほうが無茶だろう」
ぐっと言葉に詰まり、反論できなかった。けれど、私が簡単に諦めると思ったら大間違い。
ラウリが気に入るかもしれないと、手にしていた服や寝間着をチラチラと見せた。けれど、一考の余地なしとばかりに完全に無視されてしまった。
私の手には可愛いクマちゃん柄の寝間着があったのに却下とはどういういことだろう。
ラウリは手早く服を選び、器用に口にくわえたり、尻尾でぽんぽんと私に投げて寄越す。
人の姿をしている私のほうが動きやすいはずなのに投げられる衣服や小物を受け取るので精一杯だった。
「毎度ありがとうございます」
たくさん買ったけど、業務的な挨拶で終わった。でも、いつもと少し違うのは男物を大量に買った私を怪しむような目で店員さん達が見ていたことだった。
まさか生け贄でも森の家にいるのでは、なんて勘違いされてしまった……?
自分の評判が気になる年頃の私はドキドキしながら包まれた品物を受け取り、古着屋を出た。
「値切らなくてよかったのか?」
「えっ……ね、値切るなんて。私にそんな高度な会話術はできません……」
値切ることができると知っていたけど、まだ一度もしたことがない。
それに――
「魔女が使い魔を連れて買い物をしているぞ」
「使い魔を召喚したのか?」
「いや、森で密かに使い魔を育てていたのでは?」
私が魔女ではないかという疑惑がさらに深まっている今、交渉というより脅しになりそうな気がしていた。
のんびりしているヒマはない。
買い物は服だけじゃなく、まだまだ買わなくてはいけないものがたくさんある。ラウリが家を出る前に書いてくれた買い物リストを眺めた。
「あとは小麦と野菜、バターと牛……牛っ? まさか、竜のエサになるとか?」
「そんなわけあるか。乳牛だ」
「却下です」
「食生活が向上するぞ」
「生き物を飼うのは竜だけで手一杯です」
「俺をペット扱いするな!」
言い争いながら、大通りを歩いていると、ガラガラと馬車が走る音が聞こえた。その馬車の周りには護衛と思われる兵士達が数人いて、穏やかな町に相応しくない物騒な雰囲気を感じる。
兵士達は怖い顔をして馬に乗り、馬上から周囲を警戒し、鋭い視線を走らせる。馬車の周りに誰も近寄らせない。
先日、町に来た時に見かけた馬車で、貴族のお忍びではないかと、私が疑っていた立派な馬車だった。
案の定そうだったらしく兵士の護衛が増えていた。その兵士達は昨日はなかった王家の紋章が入った旗を掲げている。
王家の紋章があるということは馬車の中にいるのは王族で間違いない。
地方の田舎町へ視察にやって来る王族は私が知り得る中でただ一人だけ。
「大仰な一団だな」
「それは仕方ないというか……」
ラウリは私の顔を見た。なぜ、お前が馬車の中の人物をわかるんだという目だった。
だって、この馬車に乗っているのは他でもない――
25
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
離婚と追放された悪役令嬢ですが、前世の農業知識で辺境の村を大改革!気づいた元夫が後悔の涙を流しても、隣国の王子様と幸せになります
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢リセラは、夫である王子ルドルフから突然の離婚を宣告される。理由は、異世界から現れた聖女セリーナへの愛。前世が農業大学の学生だった記憶を持つリセラは、ゲームのシナリオ通り悪役令嬢として処刑される運命を回避し、慰謝料として手に入れた辺境の荒れ地で第二の人生をスタートさせる!
前世の知識を活かした農業改革で、貧しい村はみるみる豊かに。美味しい作物と加工品は評判を呼び、やがて隣国の知的な王子アレクサンダーの目にも留まる。
「君の作る未来を、そばで見ていたい」――穏やかで誠実な彼に惹かれていくリセラ。
一方、リセラを捨てた元夫は彼女の成功を耳にし、後悔の念に駆られ始めるが……?
これは、捨てられた悪役令嬢が、農業で華麗に成り上がり、真実の愛と幸せを掴む、痛快サクセス・ラブストーリー!
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる