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第二幕
ep.10 試行の肆 -ブラント侯爵令嬢- (3)
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舞踏会の夜から二週間が過ぎた頃、クラウスの執務室で告げられた内容に、ルイーゼは内心の笑いを押し殺してそうですかと頷いた。
結局あの後、ブラント侯爵令嬢の婚姻話は、レンツ侯爵側から破談される形で取りやめになったのだという。どうやら侯爵令嬢が獣人の肩を持つような物言いをしたらしい、とクラウスが複雑そうな表情で告げる。
ルイーゼは執務机の前に立ち、軽く首を傾げてみせた。
「それは、殿下にとって良いことではないのですか」
「貴族にとって、婚姻とは家同士を結びつけるものだ。この件によって、ブラント侯爵家はレンツ侯爵家と手を組む機会を逃したとも言える」
問いに対してそう答えてから、クラウスは遂にため息を漏らした。
「正直なところ、政局としては助かる。両家共に、獣人に対する融和策には強い反対姿勢を取っていたからな。だが、そのような環境において、真っ向から獣人保護の立場を取ることは、侯爵令嬢にとっても苦行の判断だったろうと思ったまでだ」
「それが、ご本人の意思だったのであれば、殿下にも手出しできるものではないでしょう。私は、とてもご立派なことだと思います。逆境の環境で、それでも意思を貫くことは、決して容易なことではありません」
机上に広げられた魔装具に関する報告書を整理しながら、ルイーゼがそう返答する。とん、と最後に書類を束ねて端へと置き、クラウスの表情を見て片眉を上げた。
「それ程までにご心配なのであれば、殿下が侯爵令嬢の新たな婚姻相手をご用意されては? ブラント侯爵程の上位貴族であれば、王族の伴侶としても認められるでしょう」
「私に、彼女を娶れと言うのか。それこそ、侯爵は許しはしないだろう」
「そうでしょうね。軍の指揮権を持つ殿下と、強固な私兵団を有するブラント侯爵とが結びつくとなれば、保守派の宰相殿が黙っている筈もありません」
貴族の婚姻事情は難しいものです、とルイーゼは肩を竦める。
クラウスはそれには答えず、机上に重ねられた報告書を一瞥した。
魔装具に関する研究は、このひと月余りでルイーゼの忙しい隙を縫うようにして進められ、それはその紙束の分厚さが物語っていた。それでも肝心の『獣人に魔力を持たせる』という点については、なかなか実現を見ないようで、相変わらずグンターが苛立った様子で寝食を忘れて没頭しているという。
クラウスは先程提出された、改良された装置をルイーゼへと返しながら、グンターの行動について釘を刺した。
「ないとは思うが、もし隊士を含む獣人に対する非人道的な実験を行おうとすれば、必ず止めるよう」
「分かっております。私もただでさえ人手不足のところ、優秀な部下を失っては困ります」
「ルイーゼ」
「理解しています、クラウス様。理想の為に相応しい手段を。無念の屍を踏み台にするようなことは致しません」
そう答えて、ルイーゼは魔装具を受け取り懐へとしまった。
ふと、死に戻り以前に、隊士の一人に自分の死体をクラウスの理想の為に使って欲しいと頼まれたことを思い出す。本人の意思があれば許される所業だろうかと、そのようなことを考えながらルイーゼは扉の方へと踵を返した。
扉へと手を伸ばしかけた時、ルイーゼの背後からクラウスの声がかけられた。
「ルイーゼ、お前の後見人はホーエンベルク公爵ということになっているが、近衛騎士という立場とこの十年の城勤めから、お前に爵位授与の可能性がある」
さらりと言われた内容に、ルイーゼは少し目を見開いて振り返る。
「それは……初耳です」
「ああ、初めて言った」
クラウスが悪びれた風もなく淡々と返す。
ルイーゼが少し眉を寄せて、クラウスは微かに苦笑した。期待を持たせないよう、話がある程度まで進むところまでは黙っていようと思ったのだと、そのような旨を続けると、彼女の表情は一層不機嫌になる。
隠し事のあったことに詫びてから、クラウスが彼女を軽く手招きした。ルイーゼはため息を吐いて、それでも素直にクラウスのそばへとやって来る。
クラウスは執務机から立ちあがり、ルイーゼの頭を軽く撫でた。
「前々から王へと打診はしていたが、このところのお前の働きから、無視する訳にもいかないと」
ルイーゼの出自は公には人間ということになっており、他の近衛騎士の手前もある。歴や手柄からいえば彼女への授爵を拒むことはもはや不自然であり、保守派層も強固な反対姿勢は取りづらいのだとクラウスは言った。
その表情の中に微かに滲む喜びのようなものに、ルイーゼはやがて眉を下げて少し困ったように笑った。
「クラウス様が私の身を案じてくださることは、ありがたく存じます。ですが、どうぞお一人でやられず、私をお使いください。私の立場が良くなり、それでクラウス様が倒れられては、私はその方が困ります」
「ああ、次はそのように。……ルイーゼ、お前も把握しているとは思うが、近々また戦が始まる。隊士たちにもその旨を」
「はい、油断して大怪我を負うことのないよう、くれぐれも申し伝えておきます」
そう言ってルイーゼは今度こそ執務室を後にした。
◇
自室の扉を開けると、既にそこにはロズが浮かんでいた。
「それで、ようやく『テオ』のこともテコ入れするのか?」
「ええ、本来であればブラント侯爵の破談の件について、結果を確認してからにしたかったですが……御令嬢の件で試行を重ね過ぎましたね」
そう言ってルイーゼが額を抑える。
ブラント侯爵の性格や立場から言っても、ルイーゼの隊の者に直接接触したとは考えづらい。試行としては望ましくはないが、テオの件と併せて確認したのでいいだろう、と少し疲れた声でルイーゼは続けた。
ふうん、と豆粒から然程興味なさげな返答が返り、ルイーゼは少し苛立たしげに眉を寄せる。首を振って気を取りなおすと、取り出した手帳に今回の施行の経緯を書き連ね始めた。
それにしても、とルイーゼの頭上からまた声が降ってくる。
「あの世間知らずのお嬢様には、上手くやったな。あれが、魔装具の成果か?」
「本人に異和を悟らせないためには、あの程度の誘導がせいぜいでしたが。これが仮に尋問であれば、もう少し干渉を強めてみてもいいでしょう」
手帳から顔を上げずにルイーゼが答える。
はああ、と感心したようなため息が降ってきた。
「すごいな、部下全員に持たせりゃ、国の思想すら思うがままの悪の軍団の誕生だ」
「魔装具も万能ではありませんよ。あくまで個人の魔力を強めるだけです。これによって力を発現させられたとして、私のような特性が現われ出るとは、出自からしても考えづらい。それに、先程殿下に報告したでしょう。彼らに使わせられるには至っていないのです。なかなか思うように研究の時間が取れず」
戦前で忙しいのだ、とルイーゼが暗にロズへと去るよう命じる。
豆粒は一度姿を消しかけて、ずいとルイーゼの鼻先に迫った。
「報告といえば……なんでクラウスに黙ってるんだ? 魔装具を使えば、相手の思考や言動にまで干渉できるって。それこそ治癒なんかより何倍も役に立つだろう」
「分かっていることを聞くのはやめてください。あの方がそれをお許しになるとでも?」
「ならなんで使う? もうなりふり構わなくなったのか?」
ようやく全て書き付け終えて、ルイーゼは苛立ちを露わに手帳を閉じた。少し痛む頭に手をやって、反対の手で浮かぶ豆粒を追い払う。
「私がこの力をかつて尋問に用いようとしたことは、隊士ですら知っています。私を最もよく知るクラウス様が、気付かれていない訳はないでしょう。しかし、はっきりとそのことについて言及されなかった。望ましくはないが、明確に止めるべきかどうかは悩んでいる、ということです」
「なるほど、つまり……?」
「つまり、理想の為の手段としては『グレー』ということです」
故に、研究が進んでいることに勘付かれて禁じられる前に進められるものを進めたいのだ、邪魔をするな、とルイーゼは舌打ち混じりに続けた。
ロズから酷く面白がっているような笑い声が聞こえたが、ルイーゼはもはや取り合わず、もう一度手帳を開いて視線を落とした。
「はあ……ひとまずは保守派貴族への干渉と、下手人の件ですね。後者についてはおおかた予想はついていますが、ここで一度試しておきましょうか」
そう独り言を言ってルイーゼは自室を出ると、隊士たちのいる詰所へと向かった。
結局あの後、ブラント侯爵令嬢の婚姻話は、レンツ侯爵側から破談される形で取りやめになったのだという。どうやら侯爵令嬢が獣人の肩を持つような物言いをしたらしい、とクラウスが複雑そうな表情で告げる。
ルイーゼは執務机の前に立ち、軽く首を傾げてみせた。
「それは、殿下にとって良いことではないのですか」
「貴族にとって、婚姻とは家同士を結びつけるものだ。この件によって、ブラント侯爵家はレンツ侯爵家と手を組む機会を逃したとも言える」
問いに対してそう答えてから、クラウスは遂にため息を漏らした。
「正直なところ、政局としては助かる。両家共に、獣人に対する融和策には強い反対姿勢を取っていたからな。だが、そのような環境において、真っ向から獣人保護の立場を取ることは、侯爵令嬢にとっても苦行の判断だったろうと思ったまでだ」
「それが、ご本人の意思だったのであれば、殿下にも手出しできるものではないでしょう。私は、とてもご立派なことだと思います。逆境の環境で、それでも意思を貫くことは、決して容易なことではありません」
机上に広げられた魔装具に関する報告書を整理しながら、ルイーゼがそう返答する。とん、と最後に書類を束ねて端へと置き、クラウスの表情を見て片眉を上げた。
「それ程までにご心配なのであれば、殿下が侯爵令嬢の新たな婚姻相手をご用意されては? ブラント侯爵程の上位貴族であれば、王族の伴侶としても認められるでしょう」
「私に、彼女を娶れと言うのか。それこそ、侯爵は許しはしないだろう」
「そうでしょうね。軍の指揮権を持つ殿下と、強固な私兵団を有するブラント侯爵とが結びつくとなれば、保守派の宰相殿が黙っている筈もありません」
貴族の婚姻事情は難しいものです、とルイーゼは肩を竦める。
クラウスはそれには答えず、机上に重ねられた報告書を一瞥した。
魔装具に関する研究は、このひと月余りでルイーゼの忙しい隙を縫うようにして進められ、それはその紙束の分厚さが物語っていた。それでも肝心の『獣人に魔力を持たせる』という点については、なかなか実現を見ないようで、相変わらずグンターが苛立った様子で寝食を忘れて没頭しているという。
クラウスは先程提出された、改良された装置をルイーゼへと返しながら、グンターの行動について釘を刺した。
「ないとは思うが、もし隊士を含む獣人に対する非人道的な実験を行おうとすれば、必ず止めるよう」
「分かっております。私もただでさえ人手不足のところ、優秀な部下を失っては困ります」
「ルイーゼ」
「理解しています、クラウス様。理想の為に相応しい手段を。無念の屍を踏み台にするようなことは致しません」
そう答えて、ルイーゼは魔装具を受け取り懐へとしまった。
ふと、死に戻り以前に、隊士の一人に自分の死体をクラウスの理想の為に使って欲しいと頼まれたことを思い出す。本人の意思があれば許される所業だろうかと、そのようなことを考えながらルイーゼは扉の方へと踵を返した。
扉へと手を伸ばしかけた時、ルイーゼの背後からクラウスの声がかけられた。
「ルイーゼ、お前の後見人はホーエンベルク公爵ということになっているが、近衛騎士という立場とこの十年の城勤めから、お前に爵位授与の可能性がある」
さらりと言われた内容に、ルイーゼは少し目を見開いて振り返る。
「それは……初耳です」
「ああ、初めて言った」
クラウスが悪びれた風もなく淡々と返す。
ルイーゼが少し眉を寄せて、クラウスは微かに苦笑した。期待を持たせないよう、話がある程度まで進むところまでは黙っていようと思ったのだと、そのような旨を続けると、彼女の表情は一層不機嫌になる。
隠し事のあったことに詫びてから、クラウスが彼女を軽く手招きした。ルイーゼはため息を吐いて、それでも素直にクラウスのそばへとやって来る。
クラウスは執務机から立ちあがり、ルイーゼの頭を軽く撫でた。
「前々から王へと打診はしていたが、このところのお前の働きから、無視する訳にもいかないと」
ルイーゼの出自は公には人間ということになっており、他の近衛騎士の手前もある。歴や手柄からいえば彼女への授爵を拒むことはもはや不自然であり、保守派層も強固な反対姿勢は取りづらいのだとクラウスは言った。
その表情の中に微かに滲む喜びのようなものに、ルイーゼはやがて眉を下げて少し困ったように笑った。
「クラウス様が私の身を案じてくださることは、ありがたく存じます。ですが、どうぞお一人でやられず、私をお使いください。私の立場が良くなり、それでクラウス様が倒れられては、私はその方が困ります」
「ああ、次はそのように。……ルイーゼ、お前も把握しているとは思うが、近々また戦が始まる。隊士たちにもその旨を」
「はい、油断して大怪我を負うことのないよう、くれぐれも申し伝えておきます」
そう言ってルイーゼは今度こそ執務室を後にした。
◇
自室の扉を開けると、既にそこにはロズが浮かんでいた。
「それで、ようやく『テオ』のこともテコ入れするのか?」
「ええ、本来であればブラント侯爵の破談の件について、結果を確認してからにしたかったですが……御令嬢の件で試行を重ね過ぎましたね」
そう言ってルイーゼが額を抑える。
ブラント侯爵の性格や立場から言っても、ルイーゼの隊の者に直接接触したとは考えづらい。試行としては望ましくはないが、テオの件と併せて確認したのでいいだろう、と少し疲れた声でルイーゼは続けた。
ふうん、と豆粒から然程興味なさげな返答が返り、ルイーゼは少し苛立たしげに眉を寄せる。首を振って気を取りなおすと、取り出した手帳に今回の施行の経緯を書き連ね始めた。
それにしても、とルイーゼの頭上からまた声が降ってくる。
「あの世間知らずのお嬢様には、上手くやったな。あれが、魔装具の成果か?」
「本人に異和を悟らせないためには、あの程度の誘導がせいぜいでしたが。これが仮に尋問であれば、もう少し干渉を強めてみてもいいでしょう」
手帳から顔を上げずにルイーゼが答える。
はああ、と感心したようなため息が降ってきた。
「すごいな、部下全員に持たせりゃ、国の思想すら思うがままの悪の軍団の誕生だ」
「魔装具も万能ではありませんよ。あくまで個人の魔力を強めるだけです。これによって力を発現させられたとして、私のような特性が現われ出るとは、出自からしても考えづらい。それに、先程殿下に報告したでしょう。彼らに使わせられるには至っていないのです。なかなか思うように研究の時間が取れず」
戦前で忙しいのだ、とルイーゼが暗にロズへと去るよう命じる。
豆粒は一度姿を消しかけて、ずいとルイーゼの鼻先に迫った。
「報告といえば……なんでクラウスに黙ってるんだ? 魔装具を使えば、相手の思考や言動にまで干渉できるって。それこそ治癒なんかより何倍も役に立つだろう」
「分かっていることを聞くのはやめてください。あの方がそれをお許しになるとでも?」
「ならなんで使う? もうなりふり構わなくなったのか?」
ようやく全て書き付け終えて、ルイーゼは苛立ちを露わに手帳を閉じた。少し痛む頭に手をやって、反対の手で浮かぶ豆粒を追い払う。
「私がこの力をかつて尋問に用いようとしたことは、隊士ですら知っています。私を最もよく知るクラウス様が、気付かれていない訳はないでしょう。しかし、はっきりとそのことについて言及されなかった。望ましくはないが、明確に止めるべきかどうかは悩んでいる、ということです」
「なるほど、つまり……?」
「つまり、理想の為の手段としては『グレー』ということです」
故に、研究が進んでいることに勘付かれて禁じられる前に進められるものを進めたいのだ、邪魔をするな、とルイーゼは舌打ち混じりに続けた。
ロズから酷く面白がっているような笑い声が聞こえたが、ルイーゼはもはや取り合わず、もう一度手帳を開いて視線を落とした。
「はあ……ひとまずは保守派貴族への干渉と、下手人の件ですね。後者についてはおおかた予想はついていますが、ここで一度試しておきましょうか」
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