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第二章第一節degeneration1
始まりの扉
午後三時を少し回った頃、家の中は不自然なほど静まり返っていた。
リビングの壁時計が、秒針の音をかすかに響かせている。
翔子はソファに腰を沈め、膝に置いたスマホを指先で滑らせていた。
料理ブログ、ペットの写真、家庭菜園の自慢
——そんな無害な投稿の合間に、ふと広告が目に入る。
《UWish 日常の愚痴や想い、吐き出してみませんか?》
やわらかな色合いの背景に、笑顔の主婦のイラスト。
だが、小さなキャッチコピーの端々に、妙な温度差があった。
「夫に言えない夜の悩み」「秘密の共有」
……読んだ瞬間、胸の奥で何かがぴくりと動く。
半信半疑でリンクを開くと、
UWishのトップページは一見すると家庭や日常の話題ばかりだ。
それでも、タイムラインの中に時折混じる
「夜が長くて」「我慢ばかりで」という断片的な言葉が、
じわりと翔子の視線を捉えた。
それらは決して露骨ではないが、読む者の想像をかすかにくすぐる。
登録フォームに、ためらいながら「Co-Show」とIDを入力する。
はじめは他愛もない愚痴、洗濯物を干すときの腰の痛み、
冷め切った夫婦の会話、孤独な夕食を綴るだけだった。
するとすぐに「分かる」「うちも同じ」という返信が返ってくる。
画面の向こうで誰かが頷いている。その感覚は、思いのほか心地よかった。
数日もすると、フォロワーは着実に増えていった。
コメント欄で馴染みのIDができ、
軽い冗談や労いの言葉を交わすようになる。
そんな中、ある晩、翔子はいつもより少しだけ重い投稿をした。
《毎日がストレスでたまらない。自分の居場所がない》
送信ボタンを押したあと、胸の奥でじわりと冷たい波が広がった。
数分後、返信が届く。IDカリス。時折リプを返してくれるフォロワー。
《一番の不満って何? 欲求不満なら吐いてみたら? 少しは楽になるよ》
その文面に、指先が止まる。
冗談半分に、鍵付きのまま一文を打ち込んだ。
《……セックスしたい》
表示されたその文字列を見つめながら、背筋に薄い汗がにじむ。
偽らざる本音。でも、日常では絶対言えない言葉。
顔も名前も知られない、この場所だからこそ出せた。
しかしその瞬間から、何かの歯車が、静かに回り始めていた。
通知欄に見慣れぬ招待が届いたのは、あの投稿をしてから一晩後のことだった。
《UWish-Xへの招待-初回限定パス》
説明文には「女性は無料」「解約はいつでも可能」。
そして、脇に添えられたごく小さなサンプル画像。
そこには、はっきりとした生々しい“性”の輪郭が映っていた。
指先が震える。
何度も読み返しては閉じ、閉じてはまた開く。
家の外では近所の犬が吠え、子どもの笑い声が通り過ぎる。
日常の音が、妙に遠く感じられた。
夕方、夕食の支度を終え、
台所の明かりを落としてから翔子はスマホを手に取った。
タップ一つ、画面は暗色に変わり、
表示される言葉も、漂う空気も一変する。
そこには、隠すことを知らない剥き出しの世界が広がっていた。
色と音がむき出しのままぶつかってくる。
女性の笑い声、男の低い吐息、
コメント欄を流れる無遠慮な言葉たち。
呼吸が浅くなり、心臓が脈打つ。
慌ててウィンドウを閉じた。
……けれど翌日、またそのサイトを開いてしまう。
それは何かを試すような感覚だった。
安全な場所から覗く、絶対に触れてはいけない領域。
だが、案内ページの最後の一行が、背中を軽く押す。
《登録はこちらから——HNを入力してください》
翔子はゆっくりと文字を打った。
——夜翔。
入力を終えた瞬間、名前がスクリーン上で新しい皮膚のように馴染んでいく。
現実の八神翔子ではない、もうひとつの自分。
「裸は見せない」そう決めている。
けれど、視線を集めたい。
その欲求は、抑えたはずの奥底から静かに顔を覗かせる。
記憶はふいに遠ざかり、光景は十数年前へと滲んでいった。
中学の頃からずっと、バレー部でアタッカーは自分の位置だった。
ジャンプの頂点でボールを叩き込む瞬間の高揚感、
仲間から寄せられる信頼、観客席からの歓声。そのすべてが自分の誇りだった。
高校に進学しても、当然のようにアタッカー候補として期待されていた。
私自身も、その未来を疑わなかった。
だが、2年生に上がる前の春。
身長は164センチで止まり、その代わり、胸だけが急激に育っていった。
新しいユニフォームに袖を通すたび、布地が胸の形をくっきりと縁取る。
試合の最中でも、相手チームや観客の視線がそこに吸い寄せられるのを感じた。
重くなった胸は、助走のスピードもジャンプの高さも奪った。
気づけば、アタッカーとしての動きができなくなっていた。
「セッターをやってみないか」
顧問の言葉は提案というより、通告だった。
ポジションの転向と同時にキャプテンを任されたが、
それは“選ばれた”栄誉というより、
アタッカーではなくなった敗北の証のように思えた。
試合後のロッカールームでユニフォームを脱ぐたび、
鏡に映る自分の身体が他人のように感じられた。
体毛の濃さもまた、早くからの悩みだった。
高校一年の夏、少しでも綺麗でいたい一心で、思い切って腋毛を剃った。
だが翌日、鏡の前で愕然とした。
腋の下は真っ赤に腫れ、細かな湿疹が広がっていた。
皮膚科の診察室で、医者は淡々と告げた。
「極度の剃毛アレルギーです。剃れば剃るほど、症状は悪化します」
処方薬を受け取りながら、自分の身体を呪うような感覚が胸にこびりついた。
その時から、ノースリーブの服は箪笥の奥にしまい込まれたままだ。
高校三年の夜、初めての経験は暗闇の中。
体毛や肌の荒れを見られたくなくて、電気を消し、呼吸だけが響いていた。
社会人になっても、視線からは逃れられなかった。
就職した家具メーカーの職場は、表向きは穏やかで礼儀正しい空気を纏っていたが、
裏側では、女性社員への視線や接触が日常のように横行していた。
通路ですれ違うとき、わざと肩や腰を擦るように通る男。
OJTの名目で至近距離に立ち、肘を胸にぶつけてくる先輩。
ある日、商品の運搬指導という理由で、倉庫の奥へ呼び出された。
教えると言いながら、背後から伸びた手が制服越しに胸を揉んだ。
声を出そうとしても喉が固まり、腕を振りほどくこともできない。
男の指は執拗に形をなぞり、やがてブラのカップに手を差し入れようとしたその時。
「この商品の仕様、教えてもらえますか?」
低い声が背後から響いた。
振り返ると、そこに立っていたのは客として来ていた康人だった。
彼の視線が、瞬時に状況を読み取ったことを私は直感した。
康人が質問を繰り返す間に、上司は慌てて手を離し、
「後は任せた」と吐き捨てるように去っていった。
それが、康人と私の最初の接点だった。
やがて彼と結婚し、翔桜と凛桜を出産した。
……けれど、時間とともに康人の熱は冷め、昴流を授かる頃には、
触れられることもほとんどなくなっていた。
顔立ちは美人と今でもよく言われる。
それでも身体は、胸の形も、肌のアレルギーも、毛深さも——
コンプレックスが幾重にも重なっていた。
現在へと意識が戻る。
夜翔。
登録されたその名が、スマホの画面に淡く光っている。
視線を集めたい。存在を自覚したい。
その衝動が、静かに胸の奥で脈打っていた。
リビングの壁時計が、秒針の音をかすかに響かせている。
翔子はソファに腰を沈め、膝に置いたスマホを指先で滑らせていた。
料理ブログ、ペットの写真、家庭菜園の自慢
——そんな無害な投稿の合間に、ふと広告が目に入る。
《UWish 日常の愚痴や想い、吐き出してみませんか?》
やわらかな色合いの背景に、笑顔の主婦のイラスト。
だが、小さなキャッチコピーの端々に、妙な温度差があった。
「夫に言えない夜の悩み」「秘密の共有」
……読んだ瞬間、胸の奥で何かがぴくりと動く。
半信半疑でリンクを開くと、
UWishのトップページは一見すると家庭や日常の話題ばかりだ。
それでも、タイムラインの中に時折混じる
「夜が長くて」「我慢ばかりで」という断片的な言葉が、
じわりと翔子の視線を捉えた。
それらは決して露骨ではないが、読む者の想像をかすかにくすぐる。
登録フォームに、ためらいながら「Co-Show」とIDを入力する。
はじめは他愛もない愚痴、洗濯物を干すときの腰の痛み、
冷め切った夫婦の会話、孤独な夕食を綴るだけだった。
するとすぐに「分かる」「うちも同じ」という返信が返ってくる。
画面の向こうで誰かが頷いている。その感覚は、思いのほか心地よかった。
数日もすると、フォロワーは着実に増えていった。
コメント欄で馴染みのIDができ、
軽い冗談や労いの言葉を交わすようになる。
そんな中、ある晩、翔子はいつもより少しだけ重い投稿をした。
《毎日がストレスでたまらない。自分の居場所がない》
送信ボタンを押したあと、胸の奥でじわりと冷たい波が広がった。
数分後、返信が届く。IDカリス。時折リプを返してくれるフォロワー。
《一番の不満って何? 欲求不満なら吐いてみたら? 少しは楽になるよ》
その文面に、指先が止まる。
冗談半分に、鍵付きのまま一文を打ち込んだ。
《……セックスしたい》
表示されたその文字列を見つめながら、背筋に薄い汗がにじむ。
偽らざる本音。でも、日常では絶対言えない言葉。
顔も名前も知られない、この場所だからこそ出せた。
しかしその瞬間から、何かの歯車が、静かに回り始めていた。
通知欄に見慣れぬ招待が届いたのは、あの投稿をしてから一晩後のことだった。
《UWish-Xへの招待-初回限定パス》
説明文には「女性は無料」「解約はいつでも可能」。
そして、脇に添えられたごく小さなサンプル画像。
そこには、はっきりとした生々しい“性”の輪郭が映っていた。
指先が震える。
何度も読み返しては閉じ、閉じてはまた開く。
家の外では近所の犬が吠え、子どもの笑い声が通り過ぎる。
日常の音が、妙に遠く感じられた。
夕方、夕食の支度を終え、
台所の明かりを落としてから翔子はスマホを手に取った。
タップ一つ、画面は暗色に変わり、
表示される言葉も、漂う空気も一変する。
そこには、隠すことを知らない剥き出しの世界が広がっていた。
色と音がむき出しのままぶつかってくる。
女性の笑い声、男の低い吐息、
コメント欄を流れる無遠慮な言葉たち。
呼吸が浅くなり、心臓が脈打つ。
慌ててウィンドウを閉じた。
……けれど翌日、またそのサイトを開いてしまう。
それは何かを試すような感覚だった。
安全な場所から覗く、絶対に触れてはいけない領域。
だが、案内ページの最後の一行が、背中を軽く押す。
《登録はこちらから——HNを入力してください》
翔子はゆっくりと文字を打った。
——夜翔。
入力を終えた瞬間、名前がスクリーン上で新しい皮膚のように馴染んでいく。
現実の八神翔子ではない、もうひとつの自分。
「裸は見せない」そう決めている。
けれど、視線を集めたい。
その欲求は、抑えたはずの奥底から静かに顔を覗かせる。
記憶はふいに遠ざかり、光景は十数年前へと滲んでいった。
中学の頃からずっと、バレー部でアタッカーは自分の位置だった。
ジャンプの頂点でボールを叩き込む瞬間の高揚感、
仲間から寄せられる信頼、観客席からの歓声。そのすべてが自分の誇りだった。
高校に進学しても、当然のようにアタッカー候補として期待されていた。
私自身も、その未来を疑わなかった。
だが、2年生に上がる前の春。
身長は164センチで止まり、その代わり、胸だけが急激に育っていった。
新しいユニフォームに袖を通すたび、布地が胸の形をくっきりと縁取る。
試合の最中でも、相手チームや観客の視線がそこに吸い寄せられるのを感じた。
重くなった胸は、助走のスピードもジャンプの高さも奪った。
気づけば、アタッカーとしての動きができなくなっていた。
「セッターをやってみないか」
顧問の言葉は提案というより、通告だった。
ポジションの転向と同時にキャプテンを任されたが、
それは“選ばれた”栄誉というより、
アタッカーではなくなった敗北の証のように思えた。
試合後のロッカールームでユニフォームを脱ぐたび、
鏡に映る自分の身体が他人のように感じられた。
体毛の濃さもまた、早くからの悩みだった。
高校一年の夏、少しでも綺麗でいたい一心で、思い切って腋毛を剃った。
だが翌日、鏡の前で愕然とした。
腋の下は真っ赤に腫れ、細かな湿疹が広がっていた。
皮膚科の診察室で、医者は淡々と告げた。
「極度の剃毛アレルギーです。剃れば剃るほど、症状は悪化します」
処方薬を受け取りながら、自分の身体を呪うような感覚が胸にこびりついた。
その時から、ノースリーブの服は箪笥の奥にしまい込まれたままだ。
高校三年の夜、初めての経験は暗闇の中。
体毛や肌の荒れを見られたくなくて、電気を消し、呼吸だけが響いていた。
社会人になっても、視線からは逃れられなかった。
就職した家具メーカーの職場は、表向きは穏やかで礼儀正しい空気を纏っていたが、
裏側では、女性社員への視線や接触が日常のように横行していた。
通路ですれ違うとき、わざと肩や腰を擦るように通る男。
OJTの名目で至近距離に立ち、肘を胸にぶつけてくる先輩。
ある日、商品の運搬指導という理由で、倉庫の奥へ呼び出された。
教えると言いながら、背後から伸びた手が制服越しに胸を揉んだ。
声を出そうとしても喉が固まり、腕を振りほどくこともできない。
男の指は執拗に形をなぞり、やがてブラのカップに手を差し入れようとしたその時。
「この商品の仕様、教えてもらえますか?」
低い声が背後から響いた。
振り返ると、そこに立っていたのは客として来ていた康人だった。
彼の視線が、瞬時に状況を読み取ったことを私は直感した。
康人が質問を繰り返す間に、上司は慌てて手を離し、
「後は任せた」と吐き捨てるように去っていった。
それが、康人と私の最初の接点だった。
やがて彼と結婚し、翔桜と凛桜を出産した。
……けれど、時間とともに康人の熱は冷め、昴流を授かる頃には、
触れられることもほとんどなくなっていた。
顔立ちは美人と今でもよく言われる。
それでも身体は、胸の形も、肌のアレルギーも、毛深さも——
コンプレックスが幾重にも重なっていた。
現在へと意識が戻る。
夜翔。
登録されたその名が、スマホの画面に淡く光っている。
視線を集めたい。存在を自覚したい。
その衝動が、静かに胸の奥で脈打っていた。
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