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「どうしてだ、ケイオス。なぜ」
核から権能が奪われた。権能を奪われることは、核から神力――神として保つための力――が生み出せなくなる。すなわち、それは死だ。
地上は穢れによって理性を持たぬ魔獣が跋扈しており、万物の神アエリオスはそれらが決して届かぬ遙か天上へ常春が永劫に続く楽園を生み出した。まさに苦しみとは無縁の完璧な領域だ。
そこに最高神として君臨しているアエリオスが唯一自らの力を分け与え、弟のように可愛がっていた不浄の神ケイオスはどんな時も絶対にアエリオスの味方で居続けてくれていた。だからこそわからない。
どうして謀反を起こしたのか。
いつもならどんな言葉でも優しく笑う顔が今は視界が霞んで確認できない。
「ケイオス……頼む。答えてくれ」
かろうじて絞り出した言葉は届いているはずだ。けれど、ケイオスは何も言わない。
アエリオスから権能を奪い終えるともう用はないと言わんばかりに胸を貫いた腕を引き抜き、アエリオスを魔獣で溢れかえる地上へと落とした。
その時気のせいだったかもしれないが、かすかにケイオスの震える声が聞こえた。
「アエリオス様、俺はあなたを――」
床につくほど長い銀髪が大きくうねり、アエリオスの視界を隠す。風きりの音であっという間に聞こえなくなったその声は、心から許しを請う叫びのようにも聞こえた。
小鳥の鳴き声と背中に伝わる暖かな苔の柔らかさに目が覚める。
腹の上で両手を組み、仰向けに寝ていたアエリオスは体を起こすとどこか重い肩を回した。
「うぅ、我が輩は落ちた衝撃で意識を失っていたのか」
消滅していないということは完全に力を奪われなかったようだ。核さえ壊れなければ神の体が傷つくことはない。
アエリオスはズキズキと痛む頭に手を添えると、肺の中の空気を押し出す勢いでため息をついた。
「確かケイオスに地上へおとされたのだったな。我が輩の名はアエリオス。あと覚えていることは……」
自分が力を失った万物の神であり最高神アエリオスで、弟のように寵愛していた不浄の神ケイオスに謀反を起こされ、万物の権能を奪われたあげく魔獣が跋扈する地上へ落とされたということのみだ。
冷や汗がどっと溢れ、魔獣から襲われる危険性にいまさらながらまわりを警戒する。だが、警戒はむなしく、あたりは驚くほど穏やかだ。
神界には劣るが、森の中はみずみずしく空気も澄んでいる。あらためてみれば自分の周りは多種多様な色とりどりの花が咲き誇り、ときおり愛らしいさえずりが遠くから聞こえてくる。
「ふふっ、まるで我が輩の目覚めを歓迎するようではないか。うむうむ、いいことだ」
上機嫌になったアエリオスは立ち上がると、首筋に絡む銀髪とヒダができるように体へ巻き付けていた一枚布についている花びらを払った。ぐっと体を伸ばし大きく息を吐いて花たちを踏まないよう飛び越えた。
森の中を進めば、どこからともなく現れた小鳥たちが案内すると言わんばかりに先行していく。薄暗い森を抜けると視界が一瞬白く染まった。目が光になれていき、アエリオスはパチパチと真珠色の瞳を瞬かせた。
「これは……どうなっているのだ?」
アエリオスが知っている地上は穢れに溢れ、魔獣が跋扈する地獄だ。なのに、目の前に広がる光景は目が冴えるような豊かな緑と整備されたであろう道。そして遠くには高い壁を築いた町が視認できる。
神力があればそれこそ頭に浮かべただけで移動できたが、力を失った今歩いていくしかない。木の枝に留まっている小鳥たちを見上げてアエリオスは頬を緩めて微笑んだ。
「ここまで案内してくれて助かった。祝福を授けたいところだが今はできないことを許してくれ」
アエリオスの言葉が伝わったのか小鳥たちは小さく鳴いた。
意気揚々とアエリオスが道すがら進んでいると道中物珍しそうにアエリオスを見ていく馬車がいくつも通った。アエリオスは気にせず歩き続ければ、昼頃には町の入り口へとついた。
だが、町へ入るには長蛇の列ができていた。不思議に思って最後尾に並んでいる大きなリュックを背負った青年に声をかけた。
「そこの若者よ、少し聞きたいことがあるのだがいいだろうか」
「はあ、なんでしょうか」
「なぜ町へ入るのにこんなに待っていなければならないのだ? 先頭では何が行われている?」
「なにって荷物検査ですよ。安全面を考慮して変なものを持っていないか兵士にチェックされるんです。あたりまえのことじゃないですか」
「なるほど、あの囲いの中にいるものたちはずいぶん警戒心が強いのだな。教えてくれてありがとう。そなたの道に幸がおおからんことを」
「はあ……」
青年は変なものでも見たと言わんばかりにそそくさと先へ進んだ。
ひとまず町というものがどういうものか気になるため、青年に習って列へ並ぶことにした。やがてアエリオスの番に来ると兵士たちは一瞬あっけにとられたものの、こほんと空咳をした。頭のてっぺんから足下まで眺めて不審そうにアエリオスに尋ねた。
「名前、職業、目的をお願いします」
「我が輩の名はアエリオス。神界においては最高神だ。今はちょっとした事情で力を失っている。目的は、そうだな。この町? というものの中がどうなってるかが気になるから見てみたい」
腰に手を当てふふんと自信満々に言えば、兵士たちは顔を見合わせた後、アエリオスを列から外すと「はい、次の方」と声を上げた。
まさかの門前払いあっけにとられている間もアエリオス以外はあっさりと町へ入っていく。
「なぜ? 我が輩は嘘をついてないのに……」
身分証明ができないのはしょうがない。だとしても取り合ってもらえないとは思わなかった。
どうしたものかと思って眺めていると、くんっと髪を引っ張られた。視線を下ろせば子供だ。アエリオスは子供の目線とあわせるようにかがむと目尻を下げて微笑んだ。
「どうした、子供よ」
「お兄さん町に入りたいの?」
「ああ。しかし我が輩の言葉を信じてくれぬのだ」
キラキラと目を輝かせる子供に、アエリオスは銀色の睫を伏せるとしゅんとうなだれた。すると子供は「僕がどうにかしてあげる!」というなり、列の後ろに並んでいる馬車へかけよるとなにやら御者に話しかけた。
御者は渋っていたようだが、子供がアエリオスの方を指差し何か言うと御者は納得したのか頷いた。子供が満面の笑みを浮かべて戻ってきてアエリオスに手を差し出した。
「大丈夫だって! きて!」
「うむ」
子供は無邪気にアエリオスの手を引いて馬車の中へ入るよう促した。そして奥にある樽へ近づくと蓋を開けて手招きした。
「お兄さんはこの中に入ってて! 絶対音を立てちゃだめだからね」
「わ、わかった」
子供に言われるがまま樽の中に入るとそっと蓋をかぶせられる。
ゴトゴトと音を立てて馬車が進みやがて先ほどの兵士の声が聞こえてくる。
「それじゃあ積み荷を確認させてもらうぞ」
「かまいませんが、奥にある樽は開けないでくださいね。希少な酒が入っていて、蓋を開けられると商品にならなくなってしまいます」
「しかしだな、我らも確認しなければ」
「でしたらこれを」
御者が兵士になにか手渡したのか、先ほどまで渋っていた兵士は打って変わって「わかりました、お通りください」とあっさりと引いた。
馬車が門を通り抜けてしばらくすると薄暗かった樽の中に光が差し込んだ。顔を上げれば、先ほどの子供だ。
「お兄さん、もうだいじょうぶだよ!」
「助かった。しかし、なぜ我が輩を助けてくれたのだ?」
樽からでて、乱れた布をまきなおして尋ねれば子供はにこっと無邪気に微笑んだ。
「お兄さんの姿が、母様と一緒に見た絵とそっくりだったから!」
「ふふ、そうか。あらためて助けてくれてありがとう。これからそなたの歩む道に祝福があらんことを」
身をかがめてちゅっと子供の額に唇を当てれば、子供はくすぐったそうに笑った。
核から権能が奪われた。権能を奪われることは、核から神力――神として保つための力――が生み出せなくなる。すなわち、それは死だ。
地上は穢れによって理性を持たぬ魔獣が跋扈しており、万物の神アエリオスはそれらが決して届かぬ遙か天上へ常春が永劫に続く楽園を生み出した。まさに苦しみとは無縁の完璧な領域だ。
そこに最高神として君臨しているアエリオスが唯一自らの力を分け与え、弟のように可愛がっていた不浄の神ケイオスはどんな時も絶対にアエリオスの味方で居続けてくれていた。だからこそわからない。
どうして謀反を起こしたのか。
いつもならどんな言葉でも優しく笑う顔が今は視界が霞んで確認できない。
「ケイオス……頼む。答えてくれ」
かろうじて絞り出した言葉は届いているはずだ。けれど、ケイオスは何も言わない。
アエリオスから権能を奪い終えるともう用はないと言わんばかりに胸を貫いた腕を引き抜き、アエリオスを魔獣で溢れかえる地上へと落とした。
その時気のせいだったかもしれないが、かすかにケイオスの震える声が聞こえた。
「アエリオス様、俺はあなたを――」
床につくほど長い銀髪が大きくうねり、アエリオスの視界を隠す。風きりの音であっという間に聞こえなくなったその声は、心から許しを請う叫びのようにも聞こえた。
小鳥の鳴き声と背中に伝わる暖かな苔の柔らかさに目が覚める。
腹の上で両手を組み、仰向けに寝ていたアエリオスは体を起こすとどこか重い肩を回した。
「うぅ、我が輩は落ちた衝撃で意識を失っていたのか」
消滅していないということは完全に力を奪われなかったようだ。核さえ壊れなければ神の体が傷つくことはない。
アエリオスはズキズキと痛む頭に手を添えると、肺の中の空気を押し出す勢いでため息をついた。
「確かケイオスに地上へおとされたのだったな。我が輩の名はアエリオス。あと覚えていることは……」
自分が力を失った万物の神であり最高神アエリオスで、弟のように寵愛していた不浄の神ケイオスに謀反を起こされ、万物の権能を奪われたあげく魔獣が跋扈する地上へ落とされたということのみだ。
冷や汗がどっと溢れ、魔獣から襲われる危険性にいまさらながらまわりを警戒する。だが、警戒はむなしく、あたりは驚くほど穏やかだ。
神界には劣るが、森の中はみずみずしく空気も澄んでいる。あらためてみれば自分の周りは多種多様な色とりどりの花が咲き誇り、ときおり愛らしいさえずりが遠くから聞こえてくる。
「ふふっ、まるで我が輩の目覚めを歓迎するようではないか。うむうむ、いいことだ」
上機嫌になったアエリオスは立ち上がると、首筋に絡む銀髪とヒダができるように体へ巻き付けていた一枚布についている花びらを払った。ぐっと体を伸ばし大きく息を吐いて花たちを踏まないよう飛び越えた。
森の中を進めば、どこからともなく現れた小鳥たちが案内すると言わんばかりに先行していく。薄暗い森を抜けると視界が一瞬白く染まった。目が光になれていき、アエリオスはパチパチと真珠色の瞳を瞬かせた。
「これは……どうなっているのだ?」
アエリオスが知っている地上は穢れに溢れ、魔獣が跋扈する地獄だ。なのに、目の前に広がる光景は目が冴えるような豊かな緑と整備されたであろう道。そして遠くには高い壁を築いた町が視認できる。
神力があればそれこそ頭に浮かべただけで移動できたが、力を失った今歩いていくしかない。木の枝に留まっている小鳥たちを見上げてアエリオスは頬を緩めて微笑んだ。
「ここまで案内してくれて助かった。祝福を授けたいところだが今はできないことを許してくれ」
アエリオスの言葉が伝わったのか小鳥たちは小さく鳴いた。
意気揚々とアエリオスが道すがら進んでいると道中物珍しそうにアエリオスを見ていく馬車がいくつも通った。アエリオスは気にせず歩き続ければ、昼頃には町の入り口へとついた。
だが、町へ入るには長蛇の列ができていた。不思議に思って最後尾に並んでいる大きなリュックを背負った青年に声をかけた。
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「なぜ町へ入るのにこんなに待っていなければならないのだ? 先頭では何が行われている?」
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「はあ……」
青年は変なものでも見たと言わんばかりにそそくさと先へ進んだ。
ひとまず町というものがどういうものか気になるため、青年に習って列へ並ぶことにした。やがてアエリオスの番に来ると兵士たちは一瞬あっけにとられたものの、こほんと空咳をした。頭のてっぺんから足下まで眺めて不審そうにアエリオスに尋ねた。
「名前、職業、目的をお願いします」
「我が輩の名はアエリオス。神界においては最高神だ。今はちょっとした事情で力を失っている。目的は、そうだな。この町? というものの中がどうなってるかが気になるから見てみたい」
腰に手を当てふふんと自信満々に言えば、兵士たちは顔を見合わせた後、アエリオスを列から外すと「はい、次の方」と声を上げた。
まさかの門前払いあっけにとられている間もアエリオス以外はあっさりと町へ入っていく。
「なぜ? 我が輩は嘘をついてないのに……」
身分証明ができないのはしょうがない。だとしても取り合ってもらえないとは思わなかった。
どうしたものかと思って眺めていると、くんっと髪を引っ張られた。視線を下ろせば子供だ。アエリオスは子供の目線とあわせるようにかがむと目尻を下げて微笑んだ。
「どうした、子供よ」
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「ああ。しかし我が輩の言葉を信じてくれぬのだ」
キラキラと目を輝かせる子供に、アエリオスは銀色の睫を伏せるとしゅんとうなだれた。すると子供は「僕がどうにかしてあげる!」というなり、列の後ろに並んでいる馬車へかけよるとなにやら御者に話しかけた。
御者は渋っていたようだが、子供がアエリオスの方を指差し何か言うと御者は納得したのか頷いた。子供が満面の笑みを浮かべて戻ってきてアエリオスに手を差し出した。
「大丈夫だって! きて!」
「うむ」
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「お兄さんはこの中に入ってて! 絶対音を立てちゃだめだからね」
「わ、わかった」
子供に言われるがまま樽の中に入るとそっと蓋をかぶせられる。
ゴトゴトと音を立てて馬車が進みやがて先ほどの兵士の声が聞こえてくる。
「それじゃあ積み荷を確認させてもらうぞ」
「かまいませんが、奥にある樽は開けないでくださいね。希少な酒が入っていて、蓋を開けられると商品にならなくなってしまいます」
「しかしだな、我らも確認しなければ」
「でしたらこれを」
御者が兵士になにか手渡したのか、先ほどまで渋っていた兵士は打って変わって「わかりました、お通りください」とあっさりと引いた。
馬車が門を通り抜けてしばらくすると薄暗かった樽の中に光が差し込んだ。顔を上げれば、先ほどの子供だ。
「お兄さん、もうだいじょうぶだよ!」
「助かった。しかし、なぜ我が輩を助けてくれたのだ?」
樽からでて、乱れた布をまきなおして尋ねれば子供はにこっと無邪気に微笑んだ。
「お兄さんの姿が、母様と一緒に見た絵とそっくりだったから!」
「ふふ、そうか。あらためて助けてくれてありがとう。これからそなたの歩む道に祝福があらんことを」
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