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14章 二心を抱かずに
③
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「お呼びはいつかかるのでしょうか?」
ラドルフはそう問いかけながら布面をずらし、フィナンシェを口に押し込んだ。
「うまーっ!」
「食事は別々なのか?」
イーサンの問いかけに、ノイは片眉を上げた。
「ジーン秘書官は、特に時間は言ってなかったけど。」
アリムは自然と集まった視線に、首を傾げる。
「僕も何も言われていません……。」
アリムは途端に所在なさげに、グラスを傾けた。
クリスタルのグラスの中で、氷がカランっと澄んだ音を立てる。
「なんでですかね?他のお妃様の時は、夕食も一緒にとるのに。この前だって、リアナ妃殿下と、ディナーの席を設けていましたよ?」
「……ん……?」
アリムはのそりと視線を上げ、口を滑らせた騎士を見遣った。
「ラドルフ!!」
またイーサンが鋭い声で、ラドルフを制した。
ハッとラドルフが口を塞ぐ。
部屋が一瞬で沈黙と共に冷え切る。
「申し訳ございま……!」
「ランディ、男色の経験は?」
アリムはラドルフに向き直り、唐突に切り出した。
「だ、男色でございますか……?」
「そう、男色。」
アリムはテーブルに肘をつきながら、ラドルフの皿に、チョコレートを入れる。
目の前の妃がマルグリットならば、このチョコレートは間違いなく毒入りだろう。
そして肘をつくだけで、不機嫌そうに見えるのは何故だろうか。
ラドルフは恐る恐るアリムとチョコレートを交互に見つめた。
「失礼な質問でしたか?」
アリムはチョコレートの包みを解き、ポイッと口の中に放り込む。
それを口の中で転がしながら、軽く肩をすくめた。
「口が軽いランディなら、なんでも答えてくれると思ったんですけど。」
ラドルフはポカンッと口を開いた。
無礼な発言に、無神経な質問を返した。
つまり今の失言を不問にすると言うことだろうか。
だが先程の発言は、他の王族の前ならば、口の軽さを理由に、懲戒をうけたとしてもおかしくはなかった。
懐の深いリアナでさえ、きっと退室を命じたであろう。
「……口の軽さは、懲罰の対象っす。」
ノイがこめかみを押さえる。
「ラドルフに退室を命じてください。」
「……。」
ノイの進言に、アリムは口をへの字に曲げた。
「ランディには借りがありますから。」
「はぁ?」
「さっき鳩尾に思い切り打ち込んでしまったじゃないですか。ランディ、これでチャラになりますか?」
アリムはフフッと口元を緩める。そのイタズラな笑いに、ラドルフはもげるばかりに首を振る。
「とんでもない!!許すもなにもございません!」
「良かった。なら、これでお終いです。」
アリムの許し方に、何も言う事ができなかった。
イーサンとラドルフも、戸惑ってアリムを見つめている。
アリムはその沈黙を嫌がるように、ラドルフの皿にチョコレートを積み上げていった。
あと一つ、シェルチョコレートを乗せようとしたところで、ラドルフが慌ててその手を止めた。
「この辺りで……!」
「甘すぎる。」
ノイはジトリとアリムを睨め付けた。
「ナトマ卿。これ以上いうなら、追い出しますよ。」
「なんで俺なんだよ。」
「無礼は懲罰の対象にはならないんですか?」
その言葉に、ノイはグッと押し黙った。
流石に何も言い返せなかった。
アリムは、ノイが口を噤んだのをいい事に、くるりとラドルフを振り返った。
「で、ランディ。男色の経験は?」
「ええっと……。あります。先輩騎士と、遊びでですが。」
「へぇ!」
ラドルフは相手の名前を伏せつつ、掻い摘んでエピソードを語る。
それでも第二騎士団にいれば、相手が誰なのか容易に想像がつく。イーサンは「お前、遊びで済ませて正解だよ。」と彼の肩を叩き、ノイも後味の悪さに肩をすくめた。
「トマス卿は?」
「私のことも、どうかエタンとお呼びください。」
イーサンは相好を崩し、愛称で呼ぶようにねだる。
「エタン?」
アリムが小さく笑いながら、イーサンを呼び直す。
イーサンは「はい。」と行儀良く返事をした。
「私はございませんよ。でも我々の中ではあってもおかしな事ではございません。生死の境を共に歩けば、友情以上の気持ちが湧くものです。」
「へぇ……。」
アリムはシパシパと目を瞬き、なんとも言えない様子で頷いた。
「妃殿下はバーリとはそういう関係ではないのですか?」
「ラドルフ……!」
イーサンが唸る。
3度だ。
この短い時間で3度、ラドルフは不用意な発言をしている。
そろそろ我慢が限界に達しそうだった。
ノイはもう一度ラドルフの退室を促そうと、アリムを見る。
しかしアリムは面食らったように目を丸くした。
「……よく、わかりません。」
今度はラドルフとイーサンが目を丸くした。
アリムの登宮以降、雷が頻発しているのは有名な所だ。ラドルフだって、それくらい知っているはずだ。
ラドルフは戸惑って、無闇に口を開く。
「でも、ほら。バーリのご様子をみれば、妃殿下を寵愛されているのは、わかりきったことじゃないですか。そのうちに妃殿下も……。」
身を乗り出したラドルフの前に、ノイは腕を割り込ませた。
「殿下、グラスを。」
驚いて顔を上げるラドルフに、ノイは一瞬だけ鋭い視線を向けた。
ラドルフはビクッと震え上がると、身を竦める。
「殿下。」
ノイはもう一度アリムを呼んだ。
「……はい。」
「グラスが空いてます。まだ飲むでしょう?」
アリムはグラスに視線を落とし、それからノイを見上げる。
その目には明らかな戸惑いが浮かんでいた。
「ありがとうございます。」
アリムは濡れたグラスを差し出して、ノイの給仕を受ける。
カランっと氷がグラスの中で崩れる。
それに目を向けながら、アリムはまた首を傾げた。
「……俺、これからどうなるんだろう。」
アリムはノイに向かって、問いかける。
不安げな声音だった。
ノイは静かに首を縦に振った。
アリムの瞳が更に頼りなく、ユラユラと揺れる。
「俺は、後継者を産めないし、バーリが関心をなくせば、守ってくれるものもなくなる……よね?そうしたら、俺はどうなるんですか?」
マルグリットとリアナですら、後継者を産まなければ、家の援助に頼って生きなければならないだろう。
「バーリと枕を交わせば、妃殿下のお立場は確固たるものとなります。あまり不安に思いませんように。」
イーサンが慌てた様にアリムを宥めた。
アリムの不安を煽った事に気がついたラドルフも、舌をもつれさせながらそれに便乗する。
「寝れば自然と情も湧きますよ!」
「はい……。」
アリムは不安げに2人を見遣り、曖昧に頷く。
アリムは数ヶ月前まで、平民だったのだ。
貴族の様に、政略結婚をする可能性もなく育ってきた。
城下で暮らしていたならば、義務で枕を交わす必要はなかったはずだ。
貴族には血筋を残す使命がある。
結婚は利益を生み出すものであり、床を共にする行為は、いわば義務であった。
それが王の寝所に入るということなら、栄誉は如何程のものか。
ならばアリムのような戸惑いは、彼らにとっては、思いもつかない事だろう。
ノイはその事を理解していた。
「バーリと寝るのが嫌って事っすか?」
直接的な言葉を受けて、アリムは答えに窮したようだった。
「それなら腹でも壊せばいいんですよ。」
ノイはアリムのグラスに、氷を追加した。
ガランっと乱暴な音が響く。
アリムはハッとしたように、ノイを見上げた。
ラドルフはそう問いかけながら布面をずらし、フィナンシェを口に押し込んだ。
「うまーっ!」
「食事は別々なのか?」
イーサンの問いかけに、ノイは片眉を上げた。
「ジーン秘書官は、特に時間は言ってなかったけど。」
アリムは自然と集まった視線に、首を傾げる。
「僕も何も言われていません……。」
アリムは途端に所在なさげに、グラスを傾けた。
クリスタルのグラスの中で、氷がカランっと澄んだ音を立てる。
「なんでですかね?他のお妃様の時は、夕食も一緒にとるのに。この前だって、リアナ妃殿下と、ディナーの席を設けていましたよ?」
「……ん……?」
アリムはのそりと視線を上げ、口を滑らせた騎士を見遣った。
「ラドルフ!!」
またイーサンが鋭い声で、ラドルフを制した。
ハッとラドルフが口を塞ぐ。
部屋が一瞬で沈黙と共に冷え切る。
「申し訳ございま……!」
「ランディ、男色の経験は?」
アリムはラドルフに向き直り、唐突に切り出した。
「だ、男色でございますか……?」
「そう、男色。」
アリムはテーブルに肘をつきながら、ラドルフの皿に、チョコレートを入れる。
目の前の妃がマルグリットならば、このチョコレートは間違いなく毒入りだろう。
そして肘をつくだけで、不機嫌そうに見えるのは何故だろうか。
ラドルフは恐る恐るアリムとチョコレートを交互に見つめた。
「失礼な質問でしたか?」
アリムはチョコレートの包みを解き、ポイッと口の中に放り込む。
それを口の中で転がしながら、軽く肩をすくめた。
「口が軽いランディなら、なんでも答えてくれると思ったんですけど。」
ラドルフはポカンッと口を開いた。
無礼な発言に、無神経な質問を返した。
つまり今の失言を不問にすると言うことだろうか。
だが先程の発言は、他の王族の前ならば、口の軽さを理由に、懲戒をうけたとしてもおかしくはなかった。
懐の深いリアナでさえ、きっと退室を命じたであろう。
「……口の軽さは、懲罰の対象っす。」
ノイがこめかみを押さえる。
「ラドルフに退室を命じてください。」
「……。」
ノイの進言に、アリムは口をへの字に曲げた。
「ランディには借りがありますから。」
「はぁ?」
「さっき鳩尾に思い切り打ち込んでしまったじゃないですか。ランディ、これでチャラになりますか?」
アリムはフフッと口元を緩める。そのイタズラな笑いに、ラドルフはもげるばかりに首を振る。
「とんでもない!!許すもなにもございません!」
「良かった。なら、これでお終いです。」
アリムの許し方に、何も言う事ができなかった。
イーサンとラドルフも、戸惑ってアリムを見つめている。
アリムはその沈黙を嫌がるように、ラドルフの皿にチョコレートを積み上げていった。
あと一つ、シェルチョコレートを乗せようとしたところで、ラドルフが慌ててその手を止めた。
「この辺りで……!」
「甘すぎる。」
ノイはジトリとアリムを睨め付けた。
「ナトマ卿。これ以上いうなら、追い出しますよ。」
「なんで俺なんだよ。」
「無礼は懲罰の対象にはならないんですか?」
その言葉に、ノイはグッと押し黙った。
流石に何も言い返せなかった。
アリムは、ノイが口を噤んだのをいい事に、くるりとラドルフを振り返った。
「で、ランディ。男色の経験は?」
「ええっと……。あります。先輩騎士と、遊びでですが。」
「へぇ!」
ラドルフは相手の名前を伏せつつ、掻い摘んでエピソードを語る。
それでも第二騎士団にいれば、相手が誰なのか容易に想像がつく。イーサンは「お前、遊びで済ませて正解だよ。」と彼の肩を叩き、ノイも後味の悪さに肩をすくめた。
「トマス卿は?」
「私のことも、どうかエタンとお呼びください。」
イーサンは相好を崩し、愛称で呼ぶようにねだる。
「エタン?」
アリムが小さく笑いながら、イーサンを呼び直す。
イーサンは「はい。」と行儀良く返事をした。
「私はございませんよ。でも我々の中ではあってもおかしな事ではございません。生死の境を共に歩けば、友情以上の気持ちが湧くものです。」
「へぇ……。」
アリムはシパシパと目を瞬き、なんとも言えない様子で頷いた。
「妃殿下はバーリとはそういう関係ではないのですか?」
「ラドルフ……!」
イーサンが唸る。
3度だ。
この短い時間で3度、ラドルフは不用意な発言をしている。
そろそろ我慢が限界に達しそうだった。
ノイはもう一度ラドルフの退室を促そうと、アリムを見る。
しかしアリムは面食らったように目を丸くした。
「……よく、わかりません。」
今度はラドルフとイーサンが目を丸くした。
アリムの登宮以降、雷が頻発しているのは有名な所だ。ラドルフだって、それくらい知っているはずだ。
ラドルフは戸惑って、無闇に口を開く。
「でも、ほら。バーリのご様子をみれば、妃殿下を寵愛されているのは、わかりきったことじゃないですか。そのうちに妃殿下も……。」
身を乗り出したラドルフの前に、ノイは腕を割り込ませた。
「殿下、グラスを。」
驚いて顔を上げるラドルフに、ノイは一瞬だけ鋭い視線を向けた。
ラドルフはビクッと震え上がると、身を竦める。
「殿下。」
ノイはもう一度アリムを呼んだ。
「……はい。」
「グラスが空いてます。まだ飲むでしょう?」
アリムはグラスに視線を落とし、それからノイを見上げる。
その目には明らかな戸惑いが浮かんでいた。
「ありがとうございます。」
アリムは濡れたグラスを差し出して、ノイの給仕を受ける。
カランっと氷がグラスの中で崩れる。
それに目を向けながら、アリムはまた首を傾げた。
「……俺、これからどうなるんだろう。」
アリムはノイに向かって、問いかける。
不安げな声音だった。
ノイは静かに首を縦に振った。
アリムの瞳が更に頼りなく、ユラユラと揺れる。
「俺は、後継者を産めないし、バーリが関心をなくせば、守ってくれるものもなくなる……よね?そうしたら、俺はどうなるんですか?」
マルグリットとリアナですら、後継者を産まなければ、家の援助に頼って生きなければならないだろう。
「バーリと枕を交わせば、妃殿下のお立場は確固たるものとなります。あまり不安に思いませんように。」
イーサンが慌てた様にアリムを宥めた。
アリムの不安を煽った事に気がついたラドルフも、舌をもつれさせながらそれに便乗する。
「寝れば自然と情も湧きますよ!」
「はい……。」
アリムは不安げに2人を見遣り、曖昧に頷く。
アリムは数ヶ月前まで、平民だったのだ。
貴族の様に、政略結婚をする可能性もなく育ってきた。
城下で暮らしていたならば、義務で枕を交わす必要はなかったはずだ。
貴族には血筋を残す使命がある。
結婚は利益を生み出すものであり、床を共にする行為は、いわば義務であった。
それが王の寝所に入るということなら、栄誉は如何程のものか。
ならばアリムのような戸惑いは、彼らにとっては、思いもつかない事だろう。
ノイはその事を理解していた。
「バーリと寝るのが嫌って事っすか?」
直接的な言葉を受けて、アリムは答えに窮したようだった。
「それなら腹でも壊せばいいんですよ。」
ノイはアリムのグラスに、氷を追加した。
ガランっと乱暴な音が響く。
アリムはハッとしたように、ノイを見上げた。
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