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策略も、言葉も、何も要らない。
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11月11日。言わずと知れたポッキー&プリッツの日だ。企業の策略だとか何だとか、そういったものを気にしてしまっては面白くない。分かった上で乗せられるのだって、そう悪いものではないのだから。
好きな人とポッキーゲームがしたい――なんて、恋人がいる男子高校生なら、誰しも考えるのではないのだろうか。少なくとも俺は考えるし、単純だと言われようが気にも留めない。こういうことは楽しんだ者勝ちなのだ。
ポッキーは用意済み、準備は万端だ。強いて言えば、まだ心の準備が出来ていないくらいだろうか。タイミングが重要だろうし、教室内の喧騒も……ああ、変に意識しすぎて上手くいく気がしない。出来れば、二人きりの方が――。
「――おい、成海」
「……え?」
「なに間抜けな顔してんだ、もう授業終わってんだよ」
「はっ? え……まじで?」
「いつまでもぼさっとしてんじゃねぇ。……とっとと練習行くぞ」
なんということだろうか。悩んでいるうちに一日の授業が終わっていたらしい。確かに、今日の授業内容はあまり覚えていない。準備を整えて練習に――いや、待て。そう、練習だ。練習室に向かうまでなら二人きりだし、先輩たちは遅れると聞いている。何の問題もない、万事解決じゃないか。
「よし! 行くぞ玲慈」
「あ? なんだよ、突然……今日のお前、意味分かんねぇ」
「いやぁ、早く練習したくてさ! あー、ほら! 昨日言ってたとこ! あのフレーズもう一回合わせてみようぜ?」
それらしいことを言えば、納得したような顔で教室を出て行く玲慈。その背中を追いつつ、まだ心の準備が整っていないことに焦りを感じた。少し、心音が早い。策略は捨てて、あとは勢いで何とかするしかない。理由は何だって構わない。出来るだけ自然な流れで、平静を装わなければ……。
「……なぁ、玲慈」
「なんだよ」
「俺と勝負しない?」
教室から離れて数分。まだ賑やかさのある廊下で、それとなく持ちかけてみる。これなら、当たり障りのない流れのはずだ。相手が玲慈なだけあって、自信はないが。
「なんだそれ」
「負けたほうが今日のメシ奢りで! ほら、お前の食費も浮くじゃん?」
「唐突すぎて胡散くせぇ」
「うっわ、つまんないなー。玲慈くんさぁ、こういうのは積極的にノってこうぜ?」
明らかに怪訝そうな顔で返された。この流れは失敗だろうか。基本的には音楽以外のことに鈍い玲慈だが、たまに想定外の勘の良さを見せることもある。とはいえ、もう後にも退けないし、このまま突っ切るしかない。
いつの間にやら、到着してしまっていた練習室の扉をゆっくりと開ける。意を決し、数秒の沈黙を破って口を開く。
「……あー、玲慈さ? 今日、何の日か知ってる?」
「知らねぇ」
「うんうん、そうだよなー? はは、知るわけないかー」
「何の日かは知らねぇが、あからさまにお前が落ち着きねぇのは分かる」
「うっ……」
冷ややかな視線が突き刺さる。バタン、という扉の閉まる音がやけに大きく聞こえた。――ああ、もう駄目だ。思考がまるで働かない。いっそストレートにいこう。そもそも、予想外の行動に振り回されるばかりの相手なのだ、何も考えずに動いたほうが上手くいくかもしれない。
「これ、なんだと思う?」
「どう見てもポッキーだろ」
予め用意をしておいた鮮やかな赤色の箱を片手に口を開けば、即答で返された。大半の男子高校生なら、この時点で察するのではないだろうか。言わずと知れたポッキー&プリッツの日である11月11日に、男二人きりの部屋でポッキーを出されようものなら、俺だったら身構える。
残念ながら、玲慈はその大半に含まれない。もっと直接的な言葉でなければ、届くことはないのだ。ポッキーを箱から取り出し、個包装の封を切る。ふわりと甘い香りが広がった。
「っ、玲慈……ポッキーゲーム、したい」
ポッキーを片手に、ぽつりと呟く。何とも言えない仕上がりとなってしまった。確かに”直接的”だが、あまりに露骨すぎるし、俺が思い描いていたものとはまるで違う。スマートさと余裕さの欠片もない、理想と現実の差が酷すぎる。
もう既にこの場から立ち去りたい俺とは対照的に、玲慈はというと合点のいった顔を浮かべていた。どうしたというのだろうか。
「そんなもん要らねぇだろ」
その一言と同時に、背中が壁に当たった。そこまで強くはないが押し付けられた肩口が少し痛い。至近距離に三日月色の瞳が迫る。俗に言う”壁ドン”という――いや、そういうことではなくて。これは一体どういう状況だ?
「ちょっと待て。お前なにしてんの?」
「あ? 何って……そんなもんなんて無くたってやること変わんねぇだろ。したいならしたいって言え」
「……あー、分かった。そういうことね」
その一言で状況が理解できた。なんて情緒のないことを言い出すんだコイツは。俺が今日一日、どれくらい頭を抱えていたか、なんて微塵も分かっちゃいない。ロマンのない奴だ。
「ったく、いちいち面倒くせぇ真似すんじゃね……んぐっ!?」
面白みのないことを言い出しそうな口を塞ぐ。唇ではなくポッキーで、だが。玲慈の驚く顔を見られる機会はそうそうないから、割と貴重な体験だ。たまには、俺が振り回す側だっていい。
「お前の言いたいことも分かるけど――たまには、焦らすのだって悪くはないんだぜ?」
「おい、成海てめぇ……!」
なんとかポッキーを食べ終えた玲慈が不服そうに俺を睨む。今にも噛まれそうだ。こんな状況だと、なんとも可愛らしく見えてくるものだから不思議である。――この流れは悪くない。今までの焦りが嘘のように思考回路は冷静だ。このまま、こちらのペースに乗ってもらうとしようか。
「勝負。負けたほうが今日のメシ奢り、って言ったじゃん」
「下らねぇな」
「ふーん? ……それじゃ、俺の不戦勝ってことで良いよな?」
「チッ……」
負けず嫌いな玲慈のことだ、ここまで言えば退くことはしないだろう。チョロいなぁ。なんとも容易く乗せられてくれるものだから、この単純さは助かる。
「――おい、待て」
「ん? どうかしたか?」
「俺はプリッツ派だ」
「えー、やだよ。俺甘い方が好きだもん」
どちらを使用してもいいのだろうが、そもそも俺はポッキーしか用意していないし、どうせなら甘い方がいい。言わないでおくが、玲慈は甘いものが苦手だということをすっかり忘れていたのだ。まぁ――きっと、ポッキーの甘さを味わう余裕なんて残らないだろうから、おそらく問題はない。
「残念ー、ポッキーしか用意してないから無理だな!」
「気が利かねぇな……」
「ま、諦めろって。――じゃ、途中で折ったり離したほうが負け。ゆっくりだからなー?」
「さっさとしろ」
「はいはい。じゃ、そっち咥えて……うん」
***
残り5センチ程度、といったところだろうか。ゆっくり、ゆっくりと進んでいく。想定内だが、一向にポッキーが折れそうな気配も、唇が離れる気配もない。おそらくは意地だろう。いかにも玲慈らしい。僅かに伏せられた目が射るように俺を捉えている。俺としては、こうして実行に移すことができただけで満足しているため、勝敗に拘るつもりは無いのだが。
動く度、微かに揺れる髪。至近距離で絡む視線――この状況の全てに、じわじわと身体中に熱が帯びていくのが分かる。心音は加速していくばかりだ。ポッキーゲームとは、こんなにも気が昂るものだったか。
「(この表情、たまらないなぁ)」
何よりも。どんどん皺が深くなる眉間と、どこか苦しそうにも見えるこの表情が堪らなく愛おしい。このまま進んだら”どうなるか”……なんて、玲慈も最初から分かっていた筈なわけで。
よく、玲慈は俺に”回りくどい”だとか”面倒な真似をするな”だとか言う。ポッキーゲームにだって、恥じらう姿を見せるようなことはまず無い。最終的にすることは同じだというのに、わざわざこんなことをする必要はないと思っているだろう。
欲しいものは目の前にあるのに、勝敗という意地が邪魔をして、手にできない。もどかしさ。苛立ち。火傷しそうなほどの熱を帯びた瞳が、訴えかけるように絡みついてくる。――ああ、もう限界かな。ほぼゼロ距離に等しい距離を、身を引き寄せて埋めた。ポッキーではなく、唇で。
「ん。ごちそうさま」
「っ……成海、お前」
「――お前さぁ、ほんと焦らされるのキライだよね」
「うるせぇ。……お前が回りくどいだけだろ」
強気な口調は変わらないが、余裕はないのだろう。至近距離のまま、離れようともしない。言いたいことは分かっているつもりだ。
「もう一回、ポッキーゲームしたい……? まだ足りないだろ?」
口の端についたチョコレートを舐めて、わざとらしく囁けば、絡みついた視線の熱が増していくのが伝わってくる。ああ、この熱が堪らない。
ポッキーを取り出そうと伸ばした手が、力強く引かれる。言葉よりも、ギラつくこの瞳の方が、よっぽど素直で分かりやすい。
「同じこと言わせんじゃねぇよ。……そんなもん要らねぇ」
「うん、知ってる。ギリギリって顔してるもんなー? 一秒も惜しいくらい、早く欲しいって」
「いいから――」
言葉を紡ごうとした唇を塞ぐ。もう、言葉も何も要らないだろう。――お望み通り、目一杯の甘さをあげるから、余すことなく味わってね。
好きな人とポッキーゲームがしたい――なんて、恋人がいる男子高校生なら、誰しも考えるのではないのだろうか。少なくとも俺は考えるし、単純だと言われようが気にも留めない。こういうことは楽しんだ者勝ちなのだ。
ポッキーは用意済み、準備は万端だ。強いて言えば、まだ心の準備が出来ていないくらいだろうか。タイミングが重要だろうし、教室内の喧騒も……ああ、変に意識しすぎて上手くいく気がしない。出来れば、二人きりの方が――。
「――おい、成海」
「……え?」
「なに間抜けな顔してんだ、もう授業終わってんだよ」
「はっ? え……まじで?」
「いつまでもぼさっとしてんじゃねぇ。……とっとと練習行くぞ」
なんということだろうか。悩んでいるうちに一日の授業が終わっていたらしい。確かに、今日の授業内容はあまり覚えていない。準備を整えて練習に――いや、待て。そう、練習だ。練習室に向かうまでなら二人きりだし、先輩たちは遅れると聞いている。何の問題もない、万事解決じゃないか。
「よし! 行くぞ玲慈」
「あ? なんだよ、突然……今日のお前、意味分かんねぇ」
「いやぁ、早く練習したくてさ! あー、ほら! 昨日言ってたとこ! あのフレーズもう一回合わせてみようぜ?」
それらしいことを言えば、納得したような顔で教室を出て行く玲慈。その背中を追いつつ、まだ心の準備が整っていないことに焦りを感じた。少し、心音が早い。策略は捨てて、あとは勢いで何とかするしかない。理由は何だって構わない。出来るだけ自然な流れで、平静を装わなければ……。
「……なぁ、玲慈」
「なんだよ」
「俺と勝負しない?」
教室から離れて数分。まだ賑やかさのある廊下で、それとなく持ちかけてみる。これなら、当たり障りのない流れのはずだ。相手が玲慈なだけあって、自信はないが。
「なんだそれ」
「負けたほうが今日のメシ奢りで! ほら、お前の食費も浮くじゃん?」
「唐突すぎて胡散くせぇ」
「うっわ、つまんないなー。玲慈くんさぁ、こういうのは積極的にノってこうぜ?」
明らかに怪訝そうな顔で返された。この流れは失敗だろうか。基本的には音楽以外のことに鈍い玲慈だが、たまに想定外の勘の良さを見せることもある。とはいえ、もう後にも退けないし、このまま突っ切るしかない。
いつの間にやら、到着してしまっていた練習室の扉をゆっくりと開ける。意を決し、数秒の沈黙を破って口を開く。
「……あー、玲慈さ? 今日、何の日か知ってる?」
「知らねぇ」
「うんうん、そうだよなー? はは、知るわけないかー」
「何の日かは知らねぇが、あからさまにお前が落ち着きねぇのは分かる」
「うっ……」
冷ややかな視線が突き刺さる。バタン、という扉の閉まる音がやけに大きく聞こえた。――ああ、もう駄目だ。思考がまるで働かない。いっそストレートにいこう。そもそも、予想外の行動に振り回されるばかりの相手なのだ、何も考えずに動いたほうが上手くいくかもしれない。
「これ、なんだと思う?」
「どう見てもポッキーだろ」
予め用意をしておいた鮮やかな赤色の箱を片手に口を開けば、即答で返された。大半の男子高校生なら、この時点で察するのではないだろうか。言わずと知れたポッキー&プリッツの日である11月11日に、男二人きりの部屋でポッキーを出されようものなら、俺だったら身構える。
残念ながら、玲慈はその大半に含まれない。もっと直接的な言葉でなければ、届くことはないのだ。ポッキーを箱から取り出し、個包装の封を切る。ふわりと甘い香りが広がった。
「っ、玲慈……ポッキーゲーム、したい」
ポッキーを片手に、ぽつりと呟く。何とも言えない仕上がりとなってしまった。確かに”直接的”だが、あまりに露骨すぎるし、俺が思い描いていたものとはまるで違う。スマートさと余裕さの欠片もない、理想と現実の差が酷すぎる。
もう既にこの場から立ち去りたい俺とは対照的に、玲慈はというと合点のいった顔を浮かべていた。どうしたというのだろうか。
「そんなもん要らねぇだろ」
その一言と同時に、背中が壁に当たった。そこまで強くはないが押し付けられた肩口が少し痛い。至近距離に三日月色の瞳が迫る。俗に言う”壁ドン”という――いや、そういうことではなくて。これは一体どういう状況だ?
「ちょっと待て。お前なにしてんの?」
「あ? 何って……そんなもんなんて無くたってやること変わんねぇだろ。したいならしたいって言え」
「……あー、分かった。そういうことね」
その一言で状況が理解できた。なんて情緒のないことを言い出すんだコイツは。俺が今日一日、どれくらい頭を抱えていたか、なんて微塵も分かっちゃいない。ロマンのない奴だ。
「ったく、いちいち面倒くせぇ真似すんじゃね……んぐっ!?」
面白みのないことを言い出しそうな口を塞ぐ。唇ではなくポッキーで、だが。玲慈の驚く顔を見られる機会はそうそうないから、割と貴重な体験だ。たまには、俺が振り回す側だっていい。
「お前の言いたいことも分かるけど――たまには、焦らすのだって悪くはないんだぜ?」
「おい、成海てめぇ……!」
なんとかポッキーを食べ終えた玲慈が不服そうに俺を睨む。今にも噛まれそうだ。こんな状況だと、なんとも可愛らしく見えてくるものだから不思議である。――この流れは悪くない。今までの焦りが嘘のように思考回路は冷静だ。このまま、こちらのペースに乗ってもらうとしようか。
「勝負。負けたほうが今日のメシ奢り、って言ったじゃん」
「下らねぇな」
「ふーん? ……それじゃ、俺の不戦勝ってことで良いよな?」
「チッ……」
負けず嫌いな玲慈のことだ、ここまで言えば退くことはしないだろう。チョロいなぁ。なんとも容易く乗せられてくれるものだから、この単純さは助かる。
「――おい、待て」
「ん? どうかしたか?」
「俺はプリッツ派だ」
「えー、やだよ。俺甘い方が好きだもん」
どちらを使用してもいいのだろうが、そもそも俺はポッキーしか用意していないし、どうせなら甘い方がいい。言わないでおくが、玲慈は甘いものが苦手だということをすっかり忘れていたのだ。まぁ――きっと、ポッキーの甘さを味わう余裕なんて残らないだろうから、おそらく問題はない。
「残念ー、ポッキーしか用意してないから無理だな!」
「気が利かねぇな……」
「ま、諦めろって。――じゃ、途中で折ったり離したほうが負け。ゆっくりだからなー?」
「さっさとしろ」
「はいはい。じゃ、そっち咥えて……うん」
***
残り5センチ程度、といったところだろうか。ゆっくり、ゆっくりと進んでいく。想定内だが、一向にポッキーが折れそうな気配も、唇が離れる気配もない。おそらくは意地だろう。いかにも玲慈らしい。僅かに伏せられた目が射るように俺を捉えている。俺としては、こうして実行に移すことができただけで満足しているため、勝敗に拘るつもりは無いのだが。
動く度、微かに揺れる髪。至近距離で絡む視線――この状況の全てに、じわじわと身体中に熱が帯びていくのが分かる。心音は加速していくばかりだ。ポッキーゲームとは、こんなにも気が昂るものだったか。
「(この表情、たまらないなぁ)」
何よりも。どんどん皺が深くなる眉間と、どこか苦しそうにも見えるこの表情が堪らなく愛おしい。このまま進んだら”どうなるか”……なんて、玲慈も最初から分かっていた筈なわけで。
よく、玲慈は俺に”回りくどい”だとか”面倒な真似をするな”だとか言う。ポッキーゲームにだって、恥じらう姿を見せるようなことはまず無い。最終的にすることは同じだというのに、わざわざこんなことをする必要はないと思っているだろう。
欲しいものは目の前にあるのに、勝敗という意地が邪魔をして、手にできない。もどかしさ。苛立ち。火傷しそうなほどの熱を帯びた瞳が、訴えかけるように絡みついてくる。――ああ、もう限界かな。ほぼゼロ距離に等しい距離を、身を引き寄せて埋めた。ポッキーではなく、唇で。
「ん。ごちそうさま」
「っ……成海、お前」
「――お前さぁ、ほんと焦らされるのキライだよね」
「うるせぇ。……お前が回りくどいだけだろ」
強気な口調は変わらないが、余裕はないのだろう。至近距離のまま、離れようともしない。言いたいことは分かっているつもりだ。
「もう一回、ポッキーゲームしたい……? まだ足りないだろ?」
口の端についたチョコレートを舐めて、わざとらしく囁けば、絡みついた視線の熱が増していくのが伝わってくる。ああ、この熱が堪らない。
ポッキーを取り出そうと伸ばした手が、力強く引かれる。言葉よりも、ギラつくこの瞳の方が、よっぽど素直で分かりやすい。
「同じこと言わせんじゃねぇよ。……そんなもん要らねぇ」
「うん、知ってる。ギリギリって顔してるもんなー? 一秒も惜しいくらい、早く欲しいって」
「いいから――」
言葉を紡ごうとした唇を塞ぐ。もう、言葉も何も要らないだろう。――お望み通り、目一杯の甘さをあげるから、余すことなく味わってね。
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