37 / 37
第31話 7月1日
しおりを挟む
「そういえば、千家くん。陽氷って、知ってる?」
「ようひょう?」
「そう。太陽の陽と、かき氷の氷で、陽氷っていうの」
「へえ。初めて聞いた」
雨が降っていた今朝は、学校に7時55分に着くバスに乗り、途中から乗ってきた羽白さんと、バスを降りてからものんびりと並んで歩きながら話している。
「旧暦の6月のことをさすらしくて。7月3日くらいからの一ヶ月なんだって」
「じゃあ、そろそろってことか」
「そうみたい」
笑顔を浮かべて頷いた羽白さんの傘が、ぴょこんと、と揺れる。
そういえば、この一ヶ月で、随分と自分の周りの環境が変わったなあ、と隣を歩く羽白さんを見て思う。
まずは、誰かと並んで学校に行くなんて思ってもみなかったし。
たくさんの声の中で、家族以外の誰か、というよりは、善人や羽白さん、寺岡さんの声を探すようになる、なんてことも思ってもいなかったし。
そもそも誰かと夜中に電話することになるなんてことすら考えてもいなかったな、と昨日の夜にかかってきた善人の電話に、ほんの少し苦笑いに近い笑いをこぼす。
「千家くん、ちょっと眠たそうだね」
「あー…、昨日、夜中に善人から電話かかってきて」
くあ、と欠伸をかみしめながら答えれば、「照屋くん、千家くん大好きだもんね」と羽白さんが楽しそうに笑う。
善人が俺を大好き、ねぇ……。
まあでも、それに関してはいくら鈍い俺でもよく分かる。
あんなにも人に対して好意を全面に出せるのは、多少羨ましくと思うところもある。ただ、夜中の電話はやめてほしい。何回言ってもまたかけてくるし。
そんなため息をつけば、羽白さんがくすくすと小さく笑う。
「夜中、といえば善人が学校よりちょっと先に出来たクレープ屋に行きたいらしくてさ」
「クレープ?」
「うん。今日の帰りに行かないか、ってさ」
「行きたい!」
ぱっ、とこっちを向いた羽白さんの瞳がきらきらと輝く。
可愛いなあ、と一人思いながら「って言うと思った」と答えれば、彼女が嬉しそうに笑う。
学校帰りにクレープ屋。
自分で言っておきながら、その行動に、そんな行動を嫌とも、面倒だとも思わなくなったこの一ヶ月の自分の変化に少し面白ささえ感じてくる。
環境が変わったのはもちろんのことだけど、善人が俺と同じく甘党だということとか、羽白さんが辛いものが苦手だけど、寺岡さんは辛いもの大好きだと気がつくとか。
誰かと一緒に行きたいところ、一緒に見たいものが出来るとか。これ面白かった、とか、ここが良かったとか、美味しかったとか。
空が綺麗だ、とか、雨が降ってきたよ、とか、そういう小さなことを共有したいと思う人が出来るとか。
高校入学前の俺なら、そんな風に思う日がくるなんて、想像すらもいなかっただろうけど。
あの日。
ー 「なあ、千家。一ヶ月だけ、アルバイト、しない?」
放課後の教室で、特にすることもなくボンヤリと外を眺めていた俺に後ろの席だった照屋善人は、俺にそう声をかけてきて。
その善人は、気がつけばすんなりと俺の横にいて、いつの間にか友達、というか親友、と呼んでもいいのかもしれない立ち位置にいて。
気がつけば、善人の幼馴染みの寺岡さんとも話すようになったし、それどころか斉藤に荒井、その他のクラスメイトとも話すようになった。
ただ、それだけじゃなくて。
ちら、と隣に並ぶ彼女を見やれば、「ん?」とすぐに彼女が俺の視線に気がつく。
「いや……」
「?」
誰かを、好きだと思う気持ちも、理解できた、気がする。
「まだ、言えるわけでもないけど」
「…?」
ぼそり、と呟いた言葉は、羽白さんには届いてはいなくて、彼女が小さく首を傾げる。
そんな些細な行動ですら、少し眩しいような気がする。
陽氷。
ー 「太陽の陽と、かき氷の氷で、陽氷っていうの」
漢字の表現に、かき氷、と聞いたからか、その言葉が、夏の間の、色鮮やかなものをさしている。そんな風に思うようになったのも、多分こういう小さな出来事が積み重なってきたんだろう。
その出来事の中に、彼女、羽白さんがいること。
それだけでも、何やらすごいことのようにも思えてくる。
そんな途方もない違いことを考えている俺に、気がついたのか気がついていないのか。羽白さんは、じい、と俺を見たあと、ふふ、と小さな笑い声をこぼす。
「ん? どうかした?」
「ううん。なんだか、千家くん、楽しそうだな、って思って」
「…俺?」
「おれ、です」
言い慣れない言葉を繰り返しながら、羽白さんがまた笑う。
見透かされているような気持ちになりながらも、「あー、まあ…」と頬をかきながら口を開く。
「一ヶ月前には、想像もしてなかったから」
「…? なにが?」
呟いたつもりは無かったのだが、どうやら声に出てたらしい。
今度はきょとん、とした表情を向けてくる羽白さんに、「ええと……今の状況?」と答えれば、うん?と羽白さんが首をかしげる。
「夜中に善人から電話がかかってきて読書の邪魔されたり、とか」
「体育のペアでいつの間にか照屋くんと組むのが当たり前になってたり、とか?」
「あ、やっぱり?」
「千家くんと照屋くんが一緒にいるのが普通になってきたよね。みんなも」
「あー…やっぱり」
どうりで最近、何かと二人一組のペアを組む時に善人とばっかりになると思った。
思い返して小さく息を吐けば、羽白さんがくすくすと笑う。
「照屋くん、すぐに千家くんのこと見つけちゃうしね」
「センサーでもついてるのか、あいつ」
「それくらい、千家くんのこと大好きなんだよ、きっと」
そう言って、また小さく笑う羽白さんに、ほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ悪戯心がわく。
「俺も、羽白さんのこと、すぐ見つけられるけど」
「……っ?!」
ひょい、と顔を覗き込みながら言えば、「せ、千家くん?!」と羽白さんが顔を赤くしながら驚いた表情を浮かべる。
そんな彼女の様子すら、可愛い、と思うあたり、俺も大概だな、と小さく笑う。
「もう!」
「はは、ごめん、ごめん」
ぷく、とほんの少し頬を膨らませながら抗議をする羽白さんに、笑いながらも謝れば、俺を見た羽白さんは一瞬、また驚いた顔をしたあと、くすくす、と笑い出す。
「ん? なんかついてる?」
何かおかしなことでもあったのか、と俺の顔を見たあと急に笑い出した彼女に、首を傾げれば、羽白さんが「ううん、違うの」と楽しそうな表情のままで口を開く。
「いろんな千家くんが見られるようになって嬉しいな、って思って」
「…な…」
「な?」
その表情は、反則では。
そんな風にすら思えるほど、笑った羽白さんの顔がきら、と眩しく光ったように見え、思わず言葉がつまれば、羽白さんが俺の呟いた言葉を繰り返しながら首を傾げる。
「な…んでもないです」
かろうじて、それだけを返した俺に、「変なの」とくすくす、と楽しそうに彼女が笑うから、まだ、これでいいかな、とか思ったりもして。
代わり映え無い毎日。
つまらなかった日常。
今は、そこからはかなり遠く。
騒がしい毎日も、日々変わる日常も、案外楽しいものだと、思う。
「世界って、結構、色鮮やか…なんだな」
ぼそり、と呟いた俺の言葉は、彼女には届かない。
はずだったのに。
「皆が、千家くんがいるから、かな?」
「……え…」
「陽氷、どんな一ヶ月になるんだろうね」
そう言った羽白さんが、俺を真っ直ぐに見やる。
「羽白さんと、一緒だと、嬉しいんだけど」
同じように、真っ直ぐに彼女を見返しながら言った俺に、羽白さんが嬉しそうに笑う。
そんな彼女を見ながら、これから訪れる陽氷の季節は、何色なんだろう、と、一人、密かに胸を踊らせた。
完
「ようひょう?」
「そう。太陽の陽と、かき氷の氷で、陽氷っていうの」
「へえ。初めて聞いた」
雨が降っていた今朝は、学校に7時55分に着くバスに乗り、途中から乗ってきた羽白さんと、バスを降りてからものんびりと並んで歩きながら話している。
「旧暦の6月のことをさすらしくて。7月3日くらいからの一ヶ月なんだって」
「じゃあ、そろそろってことか」
「そうみたい」
笑顔を浮かべて頷いた羽白さんの傘が、ぴょこんと、と揺れる。
そういえば、この一ヶ月で、随分と自分の周りの環境が変わったなあ、と隣を歩く羽白さんを見て思う。
まずは、誰かと並んで学校に行くなんて思ってもみなかったし。
たくさんの声の中で、家族以外の誰か、というよりは、善人や羽白さん、寺岡さんの声を探すようになる、なんてことも思ってもいなかったし。
そもそも誰かと夜中に電話することになるなんてことすら考えてもいなかったな、と昨日の夜にかかってきた善人の電話に、ほんの少し苦笑いに近い笑いをこぼす。
「千家くん、ちょっと眠たそうだね」
「あー…、昨日、夜中に善人から電話かかってきて」
くあ、と欠伸をかみしめながら答えれば、「照屋くん、千家くん大好きだもんね」と羽白さんが楽しそうに笑う。
善人が俺を大好き、ねぇ……。
まあでも、それに関してはいくら鈍い俺でもよく分かる。
あんなにも人に対して好意を全面に出せるのは、多少羨ましくと思うところもある。ただ、夜中の電話はやめてほしい。何回言ってもまたかけてくるし。
そんなため息をつけば、羽白さんがくすくすと小さく笑う。
「夜中、といえば善人が学校よりちょっと先に出来たクレープ屋に行きたいらしくてさ」
「クレープ?」
「うん。今日の帰りに行かないか、ってさ」
「行きたい!」
ぱっ、とこっちを向いた羽白さんの瞳がきらきらと輝く。
可愛いなあ、と一人思いながら「って言うと思った」と答えれば、彼女が嬉しそうに笑う。
学校帰りにクレープ屋。
自分で言っておきながら、その行動に、そんな行動を嫌とも、面倒だとも思わなくなったこの一ヶ月の自分の変化に少し面白ささえ感じてくる。
環境が変わったのはもちろんのことだけど、善人が俺と同じく甘党だということとか、羽白さんが辛いものが苦手だけど、寺岡さんは辛いもの大好きだと気がつくとか。
誰かと一緒に行きたいところ、一緒に見たいものが出来るとか。これ面白かった、とか、ここが良かったとか、美味しかったとか。
空が綺麗だ、とか、雨が降ってきたよ、とか、そういう小さなことを共有したいと思う人が出来るとか。
高校入学前の俺なら、そんな風に思う日がくるなんて、想像すらもいなかっただろうけど。
あの日。
ー 「なあ、千家。一ヶ月だけ、アルバイト、しない?」
放課後の教室で、特にすることもなくボンヤリと外を眺めていた俺に後ろの席だった照屋善人は、俺にそう声をかけてきて。
その善人は、気がつけばすんなりと俺の横にいて、いつの間にか友達、というか親友、と呼んでもいいのかもしれない立ち位置にいて。
気がつけば、善人の幼馴染みの寺岡さんとも話すようになったし、それどころか斉藤に荒井、その他のクラスメイトとも話すようになった。
ただ、それだけじゃなくて。
ちら、と隣に並ぶ彼女を見やれば、「ん?」とすぐに彼女が俺の視線に気がつく。
「いや……」
「?」
誰かを、好きだと思う気持ちも、理解できた、気がする。
「まだ、言えるわけでもないけど」
「…?」
ぼそり、と呟いた言葉は、羽白さんには届いてはいなくて、彼女が小さく首を傾げる。
そんな些細な行動ですら、少し眩しいような気がする。
陽氷。
ー 「太陽の陽と、かき氷の氷で、陽氷っていうの」
漢字の表現に、かき氷、と聞いたからか、その言葉が、夏の間の、色鮮やかなものをさしている。そんな風に思うようになったのも、多分こういう小さな出来事が積み重なってきたんだろう。
その出来事の中に、彼女、羽白さんがいること。
それだけでも、何やらすごいことのようにも思えてくる。
そんな途方もない違いことを考えている俺に、気がついたのか気がついていないのか。羽白さんは、じい、と俺を見たあと、ふふ、と小さな笑い声をこぼす。
「ん? どうかした?」
「ううん。なんだか、千家くん、楽しそうだな、って思って」
「…俺?」
「おれ、です」
言い慣れない言葉を繰り返しながら、羽白さんがまた笑う。
見透かされているような気持ちになりながらも、「あー、まあ…」と頬をかきながら口を開く。
「一ヶ月前には、想像もしてなかったから」
「…? なにが?」
呟いたつもりは無かったのだが、どうやら声に出てたらしい。
今度はきょとん、とした表情を向けてくる羽白さんに、「ええと……今の状況?」と答えれば、うん?と羽白さんが首をかしげる。
「夜中に善人から電話がかかってきて読書の邪魔されたり、とか」
「体育のペアでいつの間にか照屋くんと組むのが当たり前になってたり、とか?」
「あ、やっぱり?」
「千家くんと照屋くんが一緒にいるのが普通になってきたよね。みんなも」
「あー…やっぱり」
どうりで最近、何かと二人一組のペアを組む時に善人とばっかりになると思った。
思い返して小さく息を吐けば、羽白さんがくすくすと笑う。
「照屋くん、すぐに千家くんのこと見つけちゃうしね」
「センサーでもついてるのか、あいつ」
「それくらい、千家くんのこと大好きなんだよ、きっと」
そう言って、また小さく笑う羽白さんに、ほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ悪戯心がわく。
「俺も、羽白さんのこと、すぐ見つけられるけど」
「……っ?!」
ひょい、と顔を覗き込みながら言えば、「せ、千家くん?!」と羽白さんが顔を赤くしながら驚いた表情を浮かべる。
そんな彼女の様子すら、可愛い、と思うあたり、俺も大概だな、と小さく笑う。
「もう!」
「はは、ごめん、ごめん」
ぷく、とほんの少し頬を膨らませながら抗議をする羽白さんに、笑いながらも謝れば、俺を見た羽白さんは一瞬、また驚いた顔をしたあと、くすくす、と笑い出す。
「ん? なんかついてる?」
何かおかしなことでもあったのか、と俺の顔を見たあと急に笑い出した彼女に、首を傾げれば、羽白さんが「ううん、違うの」と楽しそうな表情のままで口を開く。
「いろんな千家くんが見られるようになって嬉しいな、って思って」
「…な…」
「な?」
その表情は、反則では。
そんな風にすら思えるほど、笑った羽白さんの顔がきら、と眩しく光ったように見え、思わず言葉がつまれば、羽白さんが俺の呟いた言葉を繰り返しながら首を傾げる。
「な…んでもないです」
かろうじて、それだけを返した俺に、「変なの」とくすくす、と楽しそうに彼女が笑うから、まだ、これでいいかな、とか思ったりもして。
代わり映え無い毎日。
つまらなかった日常。
今は、そこからはかなり遠く。
騒がしい毎日も、日々変わる日常も、案外楽しいものだと、思う。
「世界って、結構、色鮮やか…なんだな」
ぼそり、と呟いた俺の言葉は、彼女には届かない。
はずだったのに。
「皆が、千家くんがいるから、かな?」
「……え…」
「陽氷、どんな一ヶ月になるんだろうね」
そう言った羽白さんが、俺を真っ直ぐに見やる。
「羽白さんと、一緒だと、嬉しいんだけど」
同じように、真っ直ぐに彼女を見返しながら言った俺に、羽白さんが嬉しそうに笑う。
そんな彼女を見ながら、これから訪れる陽氷の季節は、何色なんだろう、と、一人、密かに胸を踊らせた。
完
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
【完結】小さなマリーは僕の物
miniko
恋愛
マリーは小柄で胸元も寂しい自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。
彼女の子供の頃からの婚約者は、容姿端麗、性格も良く、とても大事にしてくれる完璧な人。
しかし、周囲からの圧力もあり、自分は彼に不釣り合いだと感じて、婚約解消を目指す。
※マリー視点とアラン視点、同じ内容を交互に書く予定です。(最終話はマリー視点のみ)
【完結】後宮の片隅にいた王女を拾いましたが、才女すぎて妃にしたくなりました
藤原遊
恋愛
【溺愛・成長・政略・糖度高め】
※ヒーロー目線で進んでいきます。
王位継承権を放棄し、外交を司る第六王子ユーリ・サファイア・アレスト。
ある日、後宮の片隅でひっそりと暮らす少女――カティア・アゲート・アレストに出会う。
不遇の生まれながらも聡明で健気な少女を、ユーリは自らの正妃候補として引き取る決断を下す。
才能を開花させ成長していくカティア。
そして、次第に彼女を「妹」としてではなく「たった一人の妃」として深く愛していくユーリ。
立場も政略も超えた二人の絆が、やがて王宮の静かな波紋を生んでいく──。
「私はもう一人ではありませんわ、ユーリ」
「これからも、私の隣には君がいる」
甘く静かな後宮成長溺愛物語、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる