23 / 42
第一部
第23話 風と鈴と初月と
しおりを挟む
「……何がどうなってこうなった」
「いやぁ、やっぱり規格外ですねぇ」
ケラケラと愉快そうに笑う鵺に「やっぱ変だよね?!」と詰め寄れば、鵺はまた笑う。
祓詞も無事に唱えられたし、神酒もちゃんとまけた。
そこまではいい。
そこまでは問題なかった。
黒い靄に意識をむけ、祓詞を唱えている最中、足元に青白い光が浮かんだ。
そう思った時、その光がぶわっ、と吹いた風と一緒に一瞬にして広がっていった。
いや、広がったというよりは。
「ほぼ爆発……」
「まぁそうですねぇ。予想通りでしたけどね」
「そうなの?」
「ええ。坊っちゃん、今日が初めてですしね。力加減できないだろうなと」
にこりと笑いながら頷く鵺に、「……えええ」と思わず呟く。
「大丈夫ですよ。それにそろそろ帰ってくるころですし」
「帰って? 誰が」
「たっだいまーーーーー!!」
「うおっ?!」
誰が。
そう問いかけようとした時、頭上に見知った気配を感じて上を見上げれば、元気な声と白い毛玉が頭上から降ってくる。
「初月?!」
「真備!!」
ぴょーんっ、と俺に向けて飛んできた初月を両手でキャッチすれば、初月か嬉しそうな顔で見上げる。
「ボクちゃんと出来たよ! 偉い? 偉い?」
俺と鵺を交互に見ながらいう初月に、「なにが?」と首を傾げれば、「ご苦労さま」と鵺が初月の頭を撫でる。
「えっと……?」
褒めて! 褒めて! と言わんばかりの顔をして俺を見上げる初月に、なんのことだよ、と鵺を見れば、鵺は「ああ、そういえば」と口を開く。
「初月に、周囲の妖かしたちに、坊っちゃんの存在を知らせる役割をお願いしていたんですが……言ってませんでしたね」
「……聞いてないね」
「それはそれは……」
「ていうか、何で?」
「何で、ですか。そうですね簡潔に言えば」
「いえば」
「祓われたくなければ引っ込んでろ、ですかね」
「……鵺って時々バイオレンスだよね」
「まあ私、妖かしですからねぇ」
さらりと物騒なことを言ってのけた鵺に、思わずツッコミをいれれば、鵺はふふっ、と綺麗な顔をして笑う。
「まあ事実、あれだけの坊っちゃんの力を浴びたら、弱いモノは一発でさようならですしね」
「……え、俺まさか無関係のやつまで祓っちゃった……?」
「どうでしょうねぇ。初月に気が付かずにいたモノはそうかもしれませんね」
「……あー……、そっか……」
そっか。
もう一度、そう呟けば鵺が不思議そうな顔をして俺を見やる。
「何で申し訳なさそうな顔をしているんです?」
「いや……何も悪いことしてない妖かしで祓っちゃったのも居たのかな、と思って」
「まあ居たかもしれないですね」
「悪いことしたな……」
「……何故?」
「え、だって、めちゃくちゃ理不尽じゃないか? 突然なにもしてないのに、たまたま居合わせただけで祓われるって」
「まあそうとも言えますが。でも坊っちゃん。それは人間も同じでは?」
「……まあそうなんだけど……」
「弱肉強食というだけの話です。弱ければ弱いなりに生き残る努力をしなくてはいけませんし」
「……そういうもの?」
「そういうものですよ」
鵺の言葉に、見ず知らずの祓ってしまったかもしれない妖かしに、ごめん、と心の中で小さく謝る。
「それに弱い彼らは簡単に祓われてしまったとしても、すぐに別の個体が生まれますし。まあ、しつこいとも言えますが」
「いや、しつこいって」
「まあ要は気にしなくていい、ということです」
ぽすぽす、と俺の頭を軽く撫でながら言った鵺に、「ん」とひとまず頷く。
「それで? 初月、あなた、何でアレを連れてきたのです?」
俺の頭を数回なでたあと、鵺が初月の前足を握りながら問いかける。
「アレ? って?」
「でも、でも、真備の匂いしたもん」
「彼女はそうでしょうが……アレは違うでしょうに」
「そんなことないよ! ほんとにしたもん!」
ぷくー、と頬を膨らませながら鵺に何かを抗議する初月に、「……ふむ」と片手を自身の顎にあてながら鵺が呟く。
「まぁ……有り得ない話では無いでしょうし。話はご本人から伺うのが1番でしょうね」
何かに納得した鵺が、初月が飛んできた方向を見上げながら口を開く。
「降りてきたらどうです?」
「降りる?」
何の話、と鵺の視線を追いかけながら思えば、『リィン』と聞き覚えのある音が空から聞こえる。
「今の」
あの鈴の音!
そう呟きかけた瞬間、ぶわっ、と強い風が全身を襲った。
「何なになに?!」
「大丈夫ですよ、坊っちゃん」
突然の強風に驚き、思わず目を瞑るものの、その風は、俺にまったく当たることなく。
当たらなかった、のだが。
「よお、真備!」
しゅるん、と空から降りてきた風の塊が解けたのと同時に見聞きしたのは、とてもよく知った声と顔で。
「え、鎌井?! なんで?!」
「おーおーその顔! その顔!」
「いや、え? 待って意味が分かんない」
「なんで?」
「え、いや、それこっちの台詞!! なんで? え、本当になんで?!」
「何でだろうなぁ」
にやにやと口元を緩めながら俺を見る鎌井の様子に、「どういうこと??」と鵺と鎌井を交互に見れば、ふたりして笑っている。
「……本当に分からないんだけど」
思わずほんの少しイラッとしながら鵺を見やれば「仕方ないですねぇ」と鵺が肩をすくめる。
「こちらの少年、鎌井太地は、鎌鼬の妖かしですよ。坊っちゃん」
「…………はい??」
鎌井を見ながら言った鵺の言葉に、鵺と鎌井の顔を交互に見れば、鎌井がニッ、といつもの顔で笑う。
その顔は、ふだん教室で見かける鎌井の表情そのもので、どうにも実感がわかない。
「かといって、こんなドッキリしかける意味もないし……誰も得しないしな……」
「坊っちゃん」
ぶつぶつ、と呟いている俺に、鵺の声がかかる。
「見慣れすぎていただけかと思いますよ」
「というと?」
「ちゃんとみれば分かるでしょう?」
「みる」
「視る、ですね」
鵺の言葉に、ちら、と鎌井を視る。
「ああ、確かに」
「やっと目が合った気がすんなぁ、真備」
「鎌井」
「太地でいいよ」
「あ、うん」
確かにそこにいるのは、人であって、人ではないもの。
ずっと見ていたけれど、視てはいなかったヒト。
「ま、でも真備が真備だって、自覚したのはつい最近だけどな!」
「俺が俺? ってことは……鎌井も、あの人を知ってるのか?」
「あの人? ああ、真備ね。あ、えーっと紛らわしいのか。えと、知ってるよ。吉備真備」
「………………わーお」
「つっても、オレがあの真備と居た時間は鵺たちに比べたら全っ然かなり短いけどな」
「……へえ……」
「なんか、懐かしいけどはじめまして! って感じがする!」
へへ、となんだか照れたように笑って鎌井が俺を見る。
そんな鎌井に、「なんで照れてんだよ鎌井」とツッコめば「太地ね、タイチ」と返ってくる。
「てか、ぶっちゃけもっと早く気づくと思ってたけどな!」
そう言って笑ったあと鎌井、じゃなかった、太地が「初月」と俺が抱きかかえていた初月の名前を呼んで手を伸ばす。
「あんがとな」
「えへへ~」
がしがし、と初月の頭を撫でる太地に、初月の尻尾が嬉しそうに揺れる。
「で、オレの挨拶はこんくらいにして、っと」
「っ!!」
くるっ、と後ろを振り返った太地の背後で、もう一つの人影がびくりと動く。
「君は」
「っ!!」
そう言った俺の声に、リィンという鈴の音が重なる。
太地の背にぴったりと隠れるようにする人影には見覚えがある。
「君、確か」
あの夜に、境内にいた。
言葉にしないまま、彼女を見やれば、リン、と短い鈴の音が、耳に響いた。
「いやぁ、やっぱり規格外ですねぇ」
ケラケラと愉快そうに笑う鵺に「やっぱ変だよね?!」と詰め寄れば、鵺はまた笑う。
祓詞も無事に唱えられたし、神酒もちゃんとまけた。
そこまではいい。
そこまでは問題なかった。
黒い靄に意識をむけ、祓詞を唱えている最中、足元に青白い光が浮かんだ。
そう思った時、その光がぶわっ、と吹いた風と一緒に一瞬にして広がっていった。
いや、広がったというよりは。
「ほぼ爆発……」
「まぁそうですねぇ。予想通りでしたけどね」
「そうなの?」
「ええ。坊っちゃん、今日が初めてですしね。力加減できないだろうなと」
にこりと笑いながら頷く鵺に、「……えええ」と思わず呟く。
「大丈夫ですよ。それにそろそろ帰ってくるころですし」
「帰って? 誰が」
「たっだいまーーーーー!!」
「うおっ?!」
誰が。
そう問いかけようとした時、頭上に見知った気配を感じて上を見上げれば、元気な声と白い毛玉が頭上から降ってくる。
「初月?!」
「真備!!」
ぴょーんっ、と俺に向けて飛んできた初月を両手でキャッチすれば、初月か嬉しそうな顔で見上げる。
「ボクちゃんと出来たよ! 偉い? 偉い?」
俺と鵺を交互に見ながらいう初月に、「なにが?」と首を傾げれば、「ご苦労さま」と鵺が初月の頭を撫でる。
「えっと……?」
褒めて! 褒めて! と言わんばかりの顔をして俺を見上げる初月に、なんのことだよ、と鵺を見れば、鵺は「ああ、そういえば」と口を開く。
「初月に、周囲の妖かしたちに、坊っちゃんの存在を知らせる役割をお願いしていたんですが……言ってませんでしたね」
「……聞いてないね」
「それはそれは……」
「ていうか、何で?」
「何で、ですか。そうですね簡潔に言えば」
「いえば」
「祓われたくなければ引っ込んでろ、ですかね」
「……鵺って時々バイオレンスだよね」
「まあ私、妖かしですからねぇ」
さらりと物騒なことを言ってのけた鵺に、思わずツッコミをいれれば、鵺はふふっ、と綺麗な顔をして笑う。
「まあ事実、あれだけの坊っちゃんの力を浴びたら、弱いモノは一発でさようならですしね」
「……え、俺まさか無関係のやつまで祓っちゃった……?」
「どうでしょうねぇ。初月に気が付かずにいたモノはそうかもしれませんね」
「……あー……、そっか……」
そっか。
もう一度、そう呟けば鵺が不思議そうな顔をして俺を見やる。
「何で申し訳なさそうな顔をしているんです?」
「いや……何も悪いことしてない妖かしで祓っちゃったのも居たのかな、と思って」
「まあ居たかもしれないですね」
「悪いことしたな……」
「……何故?」
「え、だって、めちゃくちゃ理不尽じゃないか? 突然なにもしてないのに、たまたま居合わせただけで祓われるって」
「まあそうとも言えますが。でも坊っちゃん。それは人間も同じでは?」
「……まあそうなんだけど……」
「弱肉強食というだけの話です。弱ければ弱いなりに生き残る努力をしなくてはいけませんし」
「……そういうもの?」
「そういうものですよ」
鵺の言葉に、見ず知らずの祓ってしまったかもしれない妖かしに、ごめん、と心の中で小さく謝る。
「それに弱い彼らは簡単に祓われてしまったとしても、すぐに別の個体が生まれますし。まあ、しつこいとも言えますが」
「いや、しつこいって」
「まあ要は気にしなくていい、ということです」
ぽすぽす、と俺の頭を軽く撫でながら言った鵺に、「ん」とひとまず頷く。
「それで? 初月、あなた、何でアレを連れてきたのです?」
俺の頭を数回なでたあと、鵺が初月の前足を握りながら問いかける。
「アレ? って?」
「でも、でも、真備の匂いしたもん」
「彼女はそうでしょうが……アレは違うでしょうに」
「そんなことないよ! ほんとにしたもん!」
ぷくー、と頬を膨らませながら鵺に何かを抗議する初月に、「……ふむ」と片手を自身の顎にあてながら鵺が呟く。
「まぁ……有り得ない話では無いでしょうし。話はご本人から伺うのが1番でしょうね」
何かに納得した鵺が、初月が飛んできた方向を見上げながら口を開く。
「降りてきたらどうです?」
「降りる?」
何の話、と鵺の視線を追いかけながら思えば、『リィン』と聞き覚えのある音が空から聞こえる。
「今の」
あの鈴の音!
そう呟きかけた瞬間、ぶわっ、と強い風が全身を襲った。
「何なになに?!」
「大丈夫ですよ、坊っちゃん」
突然の強風に驚き、思わず目を瞑るものの、その風は、俺にまったく当たることなく。
当たらなかった、のだが。
「よお、真備!」
しゅるん、と空から降りてきた風の塊が解けたのと同時に見聞きしたのは、とてもよく知った声と顔で。
「え、鎌井?! なんで?!」
「おーおーその顔! その顔!」
「いや、え? 待って意味が分かんない」
「なんで?」
「え、いや、それこっちの台詞!! なんで? え、本当になんで?!」
「何でだろうなぁ」
にやにやと口元を緩めながら俺を見る鎌井の様子に、「どういうこと??」と鵺と鎌井を交互に見れば、ふたりして笑っている。
「……本当に分からないんだけど」
思わずほんの少しイラッとしながら鵺を見やれば「仕方ないですねぇ」と鵺が肩をすくめる。
「こちらの少年、鎌井太地は、鎌鼬の妖かしですよ。坊っちゃん」
「…………はい??」
鎌井を見ながら言った鵺の言葉に、鵺と鎌井の顔を交互に見れば、鎌井がニッ、といつもの顔で笑う。
その顔は、ふだん教室で見かける鎌井の表情そのもので、どうにも実感がわかない。
「かといって、こんなドッキリしかける意味もないし……誰も得しないしな……」
「坊っちゃん」
ぶつぶつ、と呟いている俺に、鵺の声がかかる。
「見慣れすぎていただけかと思いますよ」
「というと?」
「ちゃんとみれば分かるでしょう?」
「みる」
「視る、ですね」
鵺の言葉に、ちら、と鎌井を視る。
「ああ、確かに」
「やっと目が合った気がすんなぁ、真備」
「鎌井」
「太地でいいよ」
「あ、うん」
確かにそこにいるのは、人であって、人ではないもの。
ずっと見ていたけれど、視てはいなかったヒト。
「ま、でも真備が真備だって、自覚したのはつい最近だけどな!」
「俺が俺? ってことは……鎌井も、あの人を知ってるのか?」
「あの人? ああ、真備ね。あ、えーっと紛らわしいのか。えと、知ってるよ。吉備真備」
「………………わーお」
「つっても、オレがあの真備と居た時間は鵺たちに比べたら全っ然かなり短いけどな」
「……へえ……」
「なんか、懐かしいけどはじめまして! って感じがする!」
へへ、となんだか照れたように笑って鎌井が俺を見る。
そんな鎌井に、「なんで照れてんだよ鎌井」とツッコめば「太地ね、タイチ」と返ってくる。
「てか、ぶっちゃけもっと早く気づくと思ってたけどな!」
そう言って笑ったあと鎌井、じゃなかった、太地が「初月」と俺が抱きかかえていた初月の名前を呼んで手を伸ばす。
「あんがとな」
「えへへ~」
がしがし、と初月の頭を撫でる太地に、初月の尻尾が嬉しそうに揺れる。
「で、オレの挨拶はこんくらいにして、っと」
「っ!!」
くるっ、と後ろを振り返った太地の背後で、もう一つの人影がびくりと動く。
「君は」
「っ!!」
そう言った俺の声に、リィンという鈴の音が重なる。
太地の背にぴったりと隠れるようにする人影には見覚えがある。
「君、確か」
あの夜に、境内にいた。
言葉にしないまま、彼女を見やれば、リン、と短い鈴の音が、耳に響いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
烏の王と宵の花嫁
水川サキ
キャラ文芸
吸血鬼の末裔として生まれた華族の娘、月夜は家族から虐げられ孤独に生きていた。
唯一の慰めは、年に一度届く〈からす〉からの手紙。
その送り主は太陽の化身と称される上級華族、縁樹だった。
ある日、姉の縁談相手を誤って傷つけた月夜は、父に遊郭へ売られそうになり屋敷を脱出するが、陽の下で倒れてしまう。
死を覚悟した瞬間〈からす〉の正体である縁樹が現れ、互いの思惑から契約結婚を結ぶことになる。
※初出2024年7月
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる