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第一部
第27話 愛とか恋とかそんなものじゃなく
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「もう、この際ついでだから言っておきますが」
「うん?」
「坊っちゃん、坊っちゃんにかけてある封印は、もうじき切れます」
「へ?」
「もう、もたないんです」
「もたない?」
「ええ。私たちの封印が保てないほどに、坊っちゃんの力は、年々つよくなっていますから」
「…………知らなかった」
「あえて、お伝えしていなかったんですよ、主」
馨結の言葉に、驚いてばかりいれば、滉伽がにこりと笑いながら口を開く。
「優しい貴方の負担にならぬよう、十二代目と、十三代目からも、奥様からもお願いされていましたし」
なんでそこでじいちゃんと父さん、それに母さんが出てくるんだ。
まったく把握できない状況に、「なんで?」と首を傾げながら問いかければ、滉伽は困ったように笑う。
「主の力を封じる際に、十二代目は、力の半分を。十三代目は、力のほとんどを、主のために使いました」
「……え……」
「幼い貴方の身を守るにも限界がある。たとえ我々がついていようとも、善悪の区別がつかない内では、どんな隙をつかれるかわからない。それほどまでに貴方という存在は、我々、妖かしにとって魅力的で、貴重で、甘美なもの」
「……そ、え、でも」
なんでそんなに。
なんで、そこまで。
俺なんかのために、どうして。
「え、だって。え、待って。じいちゃんはともかく、父さんが、ほとんど、って。え?」
父さんは、昔からあんまり祓いの力が無い、って。
父さん自身も、言ってたじゃないか。
それは、
「大切だから、ですよ」
「……たいせつ……」
「大事な家族だから。愛しているから。と、十三代目も十二代目も言っていましたね」
「でも、父さんもじいちゃんも」
「主のせいではありません」
「でも!!」
小さい頃、何度か見たことがある。
親戚だと名乗ったあの人たちが、父さんにひどいことを言っていた場面を。
そのたびに父さんは、聞き流しながら、困った顔もしていた。
あの人たちが帰ったあとは、いつもため息をついていた。
本当なら、そんなこと言われる必要なんて、無かったんじゃないか。
全部、
俺のせいで
俺が生まれたせいで
「主」
「だって……っ」
ぽん、ぽん、と滉伽の手が俺の頭を撫でた。
下がっていく視線に、「主」ともう一度、滉伽の声がかかる。
「主。わたしには愛、というのは……いまだにまだよく分かりません」
「……滉伽?」
「ですが」
そう言って、言葉を区切った滉伽が俺の目を見る。
「手放すつもりがない、ということなら、よく分かります」
「……?」
「どこの誰だかも分からないモノたちに、傷をつけさせるつもりも、渡すつもりも、さらさらありません。もっと細かくいうなら、血の一滴も、髪の毛一本だって渡すつもりはありません」
滉伽の額から、目尻に向かって広がる蔦のような紋様が赤く光を帯びる。
「えっ……と?」
「ですから主。いえ、真備様」
「え、あ、はい」
「十二代目と十三代目の力のことも。鍛錬を今までちゃんとやってこなかったと、後悔とやらをする必要はありません。というか後悔するくらいなら、これから、さらに、きちんともっとうんとご自分の力と向き合ってくだい」
「滉伽……」
「ま、というか今まで以上に、ですけどね、坊っちゃん」
「馨結」
ぺた、と俺の頬を触りながら、馨結がくす、と笑う。
「まぁ、一応、十二代目は常時、術の発動をしている状態ではありましたが、あの人ならそんなのいつものことですし」
「え、だ、大丈夫なのじいちゃん?!」
「大丈夫ですって。あの狸爺がこんなことでくたばる訳がありません。そもそも、あの爺の寿命はまだ先ですし」
「狸って……」
「だって狐よりも狸って感じじゃないですか」
ククク、と笑いながら話す馨結に、じいちゃんの姿を思い浮かべても、狸には思えない。
「……どっちといえば、アライグマとかじゃ……」
「そんな可愛くないですって」
首を横に振りながら言う馨結に、滉伽をちらりと見れば、滉伽もまた「それはちょっと可愛く言いすぎですね」と笑う。
「ま、ともかく」
「んぐ」
「坊っちゃん、貴方には、貴方の、坊っちゃんにしかできないことがあるんです」
俺の頬をひっぱりながら、馨結はいう。
「ですから、坊っちゃん。このあとのお話、聞き漏らさずに聞いてくださいね」
「へ?」
「運命とやらに選ばれぬ者にならぬよう。この私と、滉伽があなたと共にいるのですから」
「選ばれぬ者?」
「それに、坊っちゃんだってまだ死にたくはないでしょう?」
にやり、と口元に弧を描き、馨結は妖しく笑った。
「はい、というわけでお待たせしました」
「え、は?! いつの間に?!」
「お、おかえり真備~」
「た、だいま?」
クンッ、と唐突な一瞬の浮遊感のあと、目に映ったのはついさっきまでいた部屋で。
何やら太地とすずはお菓子を、桂岐は積んであった漫画へと手を伸ばしていた、らしい。
「よっしゃ、んじゃ話し合い再開だな!」
「え、あ、うん?」
馨結と滉伽に腕を掴まれたままの俺に、ほら座れよ! と太地は笑顔で敷いてある座布団を叩く。
「つっても、白澤からの説明待ちなんだけどさ!」
けらけらと笑う太地の表情に、思わず横に立つ滉伽を見れば、「でしょうね」と滉伽も笑う。
「とりあえず必要そうなのは三人で地図に書き込んでみたんだけどさ~」
「それは助かります」
「さ、坊っちゃん早く座って」
ぺしぺし、と太地と同じ行動をしながら、ちゃっかり先に座っていた馨結が俺を見上げる。
「この話は貴方がいないと始まらないんですよ」
「うん?」
「だって坊っちゃんのための勉強会なんですから」
「……そうだった」
確かにそんなこと言ってた、と馨結の言葉に苦笑いを浮かべて、手をひかれながら馨結と滉伽の間に座る。
「さて、真備様。まずは最近、この一週間のことでお話しますね」
「うん」
「まぁ、まずはそうですね……ところで真備様。今日、町内を見て回った結果、どのように感じましたか?」
「どのように、って?」
滉伽の質問の意味が分からず、そのまま聞き返せば、「そのままの意味ですよ」と滉伽は静かに笑う。
滉伽の言葉に、少し考えたあと、口を開く。
「えっと……なんか……なんていうか、新鮮だった。今まで見てた景色でも気づかなかったこととか、よく行ってたり通ってたとこに要石があったりしてさ。今日まで気付かなかったことが不思議なくらいでさ。一回気がついたら、そこから先はずっと色んなものが視えてた」
「……物事は、一度知ってしまったら、知らなかった頃には戻れないですからね」
一気に言い切った俺に、馨結がぽそりと言う。
「そう。それ。よく馨結が言ってるけど、まさにその通りだった」
一度、気がついてしまったら、目に映る景色ががらりと変わった。
そのことは怖いというよりも新鮮で、どこか懐かしい気がした。
「なるほど。真備様」
「うん?」
「では、改めて町内図を見てなにかを思いませんか?」
そう言われてもう一度、町内図を見れば、自分が回ったところ以外にも、バツ印がついている。
「……なんか、案外少ないんだね」
人の心が穢れ、澱みの源を生み、悪しきモノがソレを喰らい、増えていく。
人にも社会にも疲れた現代人は、昔よりもソレをうみだしてしまいやすい、と聞いていた気がするんだけど。
そんなことを思いながら呟けば、「坊っちゃん」と馨結に名前を呼ばれる。
「なに?」
「これの話、ちゃんと聞いてました?」
これ、と言いながら、馨結が滉伽に親指を向ける。
「え?」
「町内図を見てどう思ったか。これに一番はじめにそう聞かれた直前の言葉、思い出せます?」
「町内図の前……」
確か……、2回同じこと聞かれて……?
「まずは、はじめにここ最近のことを話す、って」
「その最近とは?」
「えっと……確か……。……あ!」
バッ、と滉伽の顔を見れば、こくり、と滉伽が頷く。
「そうです。これは、この一週間で増えた穢れの数です」
「一週間で……こんなに……?」
ざっと数えても、20箇所以上のバツ印が書いてある。
「でも、じいちゃんも父さんも今までそんなに頻繁に祓いに行ってなかったよね?」
確かに出かけていくことがあったのは知っていたけど、そんなに頻繁に出かけていたか?
ううん、と唸りながら記憶を引っ張りだそうとした時。
1つのことに気がつく。
「もしかして」
原因は、俺なのでは。
声に出せずにいた俺を、桂岐がつい、と目を細めながら見据えた。
「うん?」
「坊っちゃん、坊っちゃんにかけてある封印は、もうじき切れます」
「へ?」
「もう、もたないんです」
「もたない?」
「ええ。私たちの封印が保てないほどに、坊っちゃんの力は、年々つよくなっていますから」
「…………知らなかった」
「あえて、お伝えしていなかったんですよ、主」
馨結の言葉に、驚いてばかりいれば、滉伽がにこりと笑いながら口を開く。
「優しい貴方の負担にならぬよう、十二代目と、十三代目からも、奥様からもお願いされていましたし」
なんでそこでじいちゃんと父さん、それに母さんが出てくるんだ。
まったく把握できない状況に、「なんで?」と首を傾げながら問いかければ、滉伽は困ったように笑う。
「主の力を封じる際に、十二代目は、力の半分を。十三代目は、力のほとんどを、主のために使いました」
「……え……」
「幼い貴方の身を守るにも限界がある。たとえ我々がついていようとも、善悪の区別がつかない内では、どんな隙をつかれるかわからない。それほどまでに貴方という存在は、我々、妖かしにとって魅力的で、貴重で、甘美なもの」
「……そ、え、でも」
なんでそんなに。
なんで、そこまで。
俺なんかのために、どうして。
「え、だって。え、待って。じいちゃんはともかく、父さんが、ほとんど、って。え?」
父さんは、昔からあんまり祓いの力が無い、って。
父さん自身も、言ってたじゃないか。
それは、
「大切だから、ですよ」
「……たいせつ……」
「大事な家族だから。愛しているから。と、十三代目も十二代目も言っていましたね」
「でも、父さんもじいちゃんも」
「主のせいではありません」
「でも!!」
小さい頃、何度か見たことがある。
親戚だと名乗ったあの人たちが、父さんにひどいことを言っていた場面を。
そのたびに父さんは、聞き流しながら、困った顔もしていた。
あの人たちが帰ったあとは、いつもため息をついていた。
本当なら、そんなこと言われる必要なんて、無かったんじゃないか。
全部、
俺のせいで
俺が生まれたせいで
「主」
「だって……っ」
ぽん、ぽん、と滉伽の手が俺の頭を撫でた。
下がっていく視線に、「主」ともう一度、滉伽の声がかかる。
「主。わたしには愛、というのは……いまだにまだよく分かりません」
「……滉伽?」
「ですが」
そう言って、言葉を区切った滉伽が俺の目を見る。
「手放すつもりがない、ということなら、よく分かります」
「……?」
「どこの誰だかも分からないモノたちに、傷をつけさせるつもりも、渡すつもりも、さらさらありません。もっと細かくいうなら、血の一滴も、髪の毛一本だって渡すつもりはありません」
滉伽の額から、目尻に向かって広がる蔦のような紋様が赤く光を帯びる。
「えっ……と?」
「ですから主。いえ、真備様」
「え、あ、はい」
「十二代目と十三代目の力のことも。鍛錬を今までちゃんとやってこなかったと、後悔とやらをする必要はありません。というか後悔するくらいなら、これから、さらに、きちんともっとうんとご自分の力と向き合ってくだい」
「滉伽……」
「ま、というか今まで以上に、ですけどね、坊っちゃん」
「馨結」
ぺた、と俺の頬を触りながら、馨結がくす、と笑う。
「まぁ、一応、十二代目は常時、術の発動をしている状態ではありましたが、あの人ならそんなのいつものことですし」
「え、だ、大丈夫なのじいちゃん?!」
「大丈夫ですって。あの狸爺がこんなことでくたばる訳がありません。そもそも、あの爺の寿命はまだ先ですし」
「狸って……」
「だって狐よりも狸って感じじゃないですか」
ククク、と笑いながら話す馨結に、じいちゃんの姿を思い浮かべても、狸には思えない。
「……どっちといえば、アライグマとかじゃ……」
「そんな可愛くないですって」
首を横に振りながら言う馨結に、滉伽をちらりと見れば、滉伽もまた「それはちょっと可愛く言いすぎですね」と笑う。
「ま、ともかく」
「んぐ」
「坊っちゃん、貴方には、貴方の、坊っちゃんにしかできないことがあるんです」
俺の頬をひっぱりながら、馨結はいう。
「ですから、坊っちゃん。このあとのお話、聞き漏らさずに聞いてくださいね」
「へ?」
「運命とやらに選ばれぬ者にならぬよう。この私と、滉伽があなたと共にいるのですから」
「選ばれぬ者?」
「それに、坊っちゃんだってまだ死にたくはないでしょう?」
にやり、と口元に弧を描き、馨結は妖しく笑った。
「はい、というわけでお待たせしました」
「え、は?! いつの間に?!」
「お、おかえり真備~」
「た、だいま?」
クンッ、と唐突な一瞬の浮遊感のあと、目に映ったのはついさっきまでいた部屋で。
何やら太地とすずはお菓子を、桂岐は積んであった漫画へと手を伸ばしていた、らしい。
「よっしゃ、んじゃ話し合い再開だな!」
「え、あ、うん?」
馨結と滉伽に腕を掴まれたままの俺に、ほら座れよ! と太地は笑顔で敷いてある座布団を叩く。
「つっても、白澤からの説明待ちなんだけどさ!」
けらけらと笑う太地の表情に、思わず横に立つ滉伽を見れば、「でしょうね」と滉伽も笑う。
「とりあえず必要そうなのは三人で地図に書き込んでみたんだけどさ~」
「それは助かります」
「さ、坊っちゃん早く座って」
ぺしぺし、と太地と同じ行動をしながら、ちゃっかり先に座っていた馨結が俺を見上げる。
「この話は貴方がいないと始まらないんですよ」
「うん?」
「だって坊っちゃんのための勉強会なんですから」
「……そうだった」
確かにそんなこと言ってた、と馨結の言葉に苦笑いを浮かべて、手をひかれながら馨結と滉伽の間に座る。
「さて、真備様。まずは最近、この一週間のことでお話しますね」
「うん」
「まぁ、まずはそうですね……ところで真備様。今日、町内を見て回った結果、どのように感じましたか?」
「どのように、って?」
滉伽の質問の意味が分からず、そのまま聞き返せば、「そのままの意味ですよ」と滉伽は静かに笑う。
滉伽の言葉に、少し考えたあと、口を開く。
「えっと……なんか……なんていうか、新鮮だった。今まで見てた景色でも気づかなかったこととか、よく行ってたり通ってたとこに要石があったりしてさ。今日まで気付かなかったことが不思議なくらいでさ。一回気がついたら、そこから先はずっと色んなものが視えてた」
「……物事は、一度知ってしまったら、知らなかった頃には戻れないですからね」
一気に言い切った俺に、馨結がぽそりと言う。
「そう。それ。よく馨結が言ってるけど、まさにその通りだった」
一度、気がついてしまったら、目に映る景色ががらりと変わった。
そのことは怖いというよりも新鮮で、どこか懐かしい気がした。
「なるほど。真備様」
「うん?」
「では、改めて町内図を見てなにかを思いませんか?」
そう言われてもう一度、町内図を見れば、自分が回ったところ以外にも、バツ印がついている。
「……なんか、案外少ないんだね」
人の心が穢れ、澱みの源を生み、悪しきモノがソレを喰らい、増えていく。
人にも社会にも疲れた現代人は、昔よりもソレをうみだしてしまいやすい、と聞いていた気がするんだけど。
そんなことを思いながら呟けば、「坊っちゃん」と馨結に名前を呼ばれる。
「なに?」
「これの話、ちゃんと聞いてました?」
これ、と言いながら、馨結が滉伽に親指を向ける。
「え?」
「町内図を見てどう思ったか。これに一番はじめにそう聞かれた直前の言葉、思い出せます?」
「町内図の前……」
確か……、2回同じこと聞かれて……?
「まずは、はじめにここ最近のことを話す、って」
「その最近とは?」
「えっと……確か……。……あ!」
バッ、と滉伽の顔を見れば、こくり、と滉伽が頷く。
「そうです。これは、この一週間で増えた穢れの数です」
「一週間で……こんなに……?」
ざっと数えても、20箇所以上のバツ印が書いてある。
「でも、じいちゃんも父さんも今までそんなに頻繁に祓いに行ってなかったよね?」
確かに出かけていくことがあったのは知っていたけど、そんなに頻繁に出かけていたか?
ううん、と唸りながら記憶を引っ張りだそうとした時。
1つのことに気がつく。
「もしかして」
原因は、俺なのでは。
声に出せずにいた俺を、桂岐がつい、と目を細めながら見据えた。
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