現実は非モテでも、転生先ではモテモテで求婚されまくりで迷惑です

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見つかる、そして…

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「ん?何の音だ?」

(まずい…!)

急いで閉めたが、気付かれてしまったかもしれない。
ただ、閉めた事で、また匂いに包まれてしまい、頭痛が激しくなる。

(気付かないで…早く出てって…)

祈るようにクローゼットの扉に頭をつけ寄り添い、頭痛による痛みから、はぁはぁ…と呼吸をする。

「なんでもないよ、…リースが動いただけだよ」  

「あ?猫ならそこで寝てるじゃねぇか?」

目線の先には椅子の上で丸くなり、全身が真っ白である為、その寝姿は饅頭のようだった。

「あ、いや、えーっと」

「どけ。気になるから確認させろ」

つかつかとクローゼットに近づくクロウさんを私は隙間から確認した。
来ないで!と願うばかりだが、頭が痛くてそれどころでは無かった。

ガチャ!?

クローゼットを開けられた事で、私はクロウさんに寄りかかるようにもたれた。

「あやか!お前、こんなところに!
なんだ。寄り添いたいならそう言えばいつでも俺は…」

「そんな訳ないでしょ…。あやかさん…?」

私の様子がおかしい事をクロウさんは全く気付かず、セレスさんだけが気付いてくれた。

「どいて、兄さん!」

クロウさんから私を取り上げ、私の名前を呼び続けた。
しかし、私は頭痛が激しく気持ち悪さも重なり今は喋るのさえ苦痛になっていたが、なんとか言葉を発した。

「頭…痛い…」

青ざめた顔から発する言葉にセレスさんは直ぐにでも横に、と思い私を抱えベッドに連れて行く。

「おい、変な事するな!」

「はぁ!なにいってるの?見てわからない?あやかさん、体調悪いんだよ。医者呼んできてよ」

「…お前が呼びに行けよ、俺が見といてやるから」

「兄さんには呆れるよ、全く!?」

私をベッドに横にさせ、イラついた様子でセレスさんは急いで部屋を出て医者を呼びに行ってくれた。
なりたくない二人きりの状況。
横になる私の近くに椅子を持ってきて、座り出すクロウさん。

「あやか、体調悪いのか?」

ズキズキと痛みが強くなる頭痛のため、静かにして欲しくて答えず黙っていた。
いくらこの人でも体調悪いと分かれば話を続ける事はしないだろうと思っていた。
でも…違った…。

「なぁ、アランが気になるのか?やめとけ、あいつは。昔から…」

人を気遣うより私の気持ちの中をほじくろうとしてくるこの人に心底嫌気が差してきたので、つい言ってしまった。

「もう少し、人の態度をみたり気遣いをしたら…
今の私を労るとか無いんですか…」

言葉を発したから痛みが増したのか、それともイライラが募って余計に増したのか分からないが、頭痛が強くなってしまった。

「もう、喋らないで…」

クロウさんにそっぽを向く感じに寝返りを打ち、私は背中を向け掛け布団に身を隠した。

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