現実は非モテでも、転生先ではモテモテで求婚されまくりで迷惑です

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強引にも程がある

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朝起きると外はどんよりとした厚く黒い雲が空を覆っていた。
不安もある私の気持ちを表しているかのようである。
ゆっくりと流れていく雲を見ながら今日はどう接したら良いかと考えているとノックをされる。
返事をし、中に通すとクロウさんが現れた…。

「何故!?もう時間なんですか?」

驚く私にクロウさんは、いいや、まだだと告げ、お盆を持っていた。
そして、食べるぞ、と私に言う。

「あの、一緒にですか??」

「なんだ、迷惑か?食べたら行くつもりだから一緒のがいちいち呼び来なくて良いだろう、少しは分かれ」

ムカッとした。
迷惑かと言われたから、そうだ!と答えたかったが、答えるよりも早く押さえつけられた感じだ。

しかし、テーブルに置かれたお盆は一つだけだ。

「あの…私のは?」

「なんだ、食べるのか?全く食べないと俺は聞いたから用意は無いが?」

思えば持って来てもらった食事をほとんど食べなかった私も悪いが、一緒に食べたいならもう一つ持って来るのが普通でしょ…と突っ込みたくなった。

そんな私を他所にクロウさんは自分のお盆に並べられた食事を黙々と食べていく。
朝からフルコースみたいでやっぱり豪華だなぁ…と思いながら見ている。

食べながらチラッと私を見て言う。

「…食べたいのか?お前」

「当たり前です、お腹空いてるんですから!持ってこないんだったら取りに行きます。どこに行けば!?」

朝からイライラさせるような言動と空腹のため、口調は強めだ。

「取りに行ってもお前の分は無いぞ?喰わん奴に用意する程シェフは暇じゃないんでな」

「…はいはい、分かりました。もう良いです」

私は相手するだけイライラしてしまうと思い、椅子を持ち、窓の近くに置いてまた外を眺めた。

ただ外を見る私と黙ってナイフとフォークの音を響かせ食べているクロウさん。

(本当に自分だけ食べるんだ…少しはくれたりする優しさは無いんだろうか?)

そんな風に考えたら今日、マナーを教えてもらうとか寄る場所がある、なんて言っていたがもうどうでも良くなってきた。

「あやか」

「なんですか?」

私を呼ぶクロウさんの方を一切見ず、外を見ながら返事をした。
どうせ、また訳わからない事を言うんだろうとしか思ってないから対応なんてこれで十分と思っていた。
しかし、もう一度、私の名を呼ぶ。
しつこい…。
ため息をつき、私は振り返るとすぐ後ろにクロウさんが立っていた。
しかも左手に皿、右手にフォークという出で立ちで。

「な、何か?」

右手を私の顔の方に近づけるとポテト?か何かを差し出してくる。

「腹減ってるんだろ?食べるんじゃないのか?」

お腹が空いているから食べたい。
でもコレって…恋人同士がやるような事じゃないか!と思い、私は渋った。
しかし、クロウさんは、早く食えとさらに顔に近づけてくるが、少し思うのはこのフォーク、さっきまでクロウさん使っていたよな…って事だ。

口を付けたらそれこそ間接キス…。

私はもっと渋った。子供じゃないんだから気にしすぎだと言われるかもしれないが、やっぱり気にはなる。

私の態度にイライラが募るクロウさんはフォークより自分の顔を近づけキスしようとしてきた!

ビックリした私は、えっ。と口を開いた。
その瞬間、勢いよくフォークを私の口に入れた…。
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