79 / 120
意外な弱点
しおりを挟む
フォークを入れられすぐに口を閉じるとクロウさんはフォークを素早く引き抜く。
そして私の口の中にはポテトだけが残った。
よく料理に備え付けられている少し大きめなガーリック風に味付けされたポテトが。
美味しい…じゃなく、なんて強引に食べさせるんだろうかと考える方が上回っていた。
口に入ったポテトをモグモグとしながら私は怒った。
「そんな、食べさせ、方ありますか?!」
「…食べるか喋るかどちらに絞れ。マナーの欠片もない」
確かに…とここは私でも間違ってると思い反論よりもまずは口の中のポテトを食べる事に集中した。
でも早く反論したいから普段よりも咀嚼するスピードは早めである。
ゴクン
(よし!)
私はすぐに反論しようと口を開くが…
「まだ食べるか?」
クロウさんは私が飲み込むのを見越し、次に食べさそうとしている物にフォークを刺していた。
「…私は鳥の雛ではありません」
「ふっ、餌付けみたいで面白いが?」
「馬鹿にしないでください!自分で食べますからそれ、渡してください!」
私はクロウさんが持つ皿を渡すよう手を出すが、クロウさんは皿を地面に対し90°傾けた…。
「なにやっ…」
しかし、皿からはなにも落ちてこず、フォークに刺さった物だけが宙を浮いていた。
しかも…またポテトだ。
「もうこれ以外には無いが?」
さも当然と言った顔で答えるが、私はふと思った。
あれだけ一人で黙々と食べていたのに、ポテトだけは食べずに私に差し出す。
まさか…
「ポテト、嫌いなんですね」
どうやら図星らしい。
持つフォークが一瞬、ピクリと動いたのを私は見逃さなかった。
何が嫌なんだろう、ポテトの。
弱みを見せたくないのか私にフォークを渡し、振り返ると椅子へと戻って行った。
ポテトが刺さったフォークを見ながら少しだけニヤッと私は笑う。
「どうした、早く食べろ!もう行くんだからな!」
私に突っ込まれるのは面倒だ、といった感じで私に命令してくる。
しかし、私は食べずにフォークを持ちながらクロウさんの前に近づいた。
「意外…お子さまなんですね」
「うるせぇ…」
「なにがダメなんです?コレの」
「…味だ。…さっさと食え!行くぞ!?」
これ以上詮索されたくない!といった感じでクロウさんは立ち上がり私を置いて部屋を出た。
そして私の口の中にはポテトだけが残った。
よく料理に備え付けられている少し大きめなガーリック風に味付けされたポテトが。
美味しい…じゃなく、なんて強引に食べさせるんだろうかと考える方が上回っていた。
口に入ったポテトをモグモグとしながら私は怒った。
「そんな、食べさせ、方ありますか?!」
「…食べるか喋るかどちらに絞れ。マナーの欠片もない」
確かに…とここは私でも間違ってると思い反論よりもまずは口の中のポテトを食べる事に集中した。
でも早く反論したいから普段よりも咀嚼するスピードは早めである。
ゴクン
(よし!)
私はすぐに反論しようと口を開くが…
「まだ食べるか?」
クロウさんは私が飲み込むのを見越し、次に食べさそうとしている物にフォークを刺していた。
「…私は鳥の雛ではありません」
「ふっ、餌付けみたいで面白いが?」
「馬鹿にしないでください!自分で食べますからそれ、渡してください!」
私はクロウさんが持つ皿を渡すよう手を出すが、クロウさんは皿を地面に対し90°傾けた…。
「なにやっ…」
しかし、皿からはなにも落ちてこず、フォークに刺さった物だけが宙を浮いていた。
しかも…またポテトだ。
「もうこれ以外には無いが?」
さも当然と言った顔で答えるが、私はふと思った。
あれだけ一人で黙々と食べていたのに、ポテトだけは食べずに私に差し出す。
まさか…
「ポテト、嫌いなんですね」
どうやら図星らしい。
持つフォークが一瞬、ピクリと動いたのを私は見逃さなかった。
何が嫌なんだろう、ポテトの。
弱みを見せたくないのか私にフォークを渡し、振り返ると椅子へと戻って行った。
ポテトが刺さったフォークを見ながら少しだけニヤッと私は笑う。
「どうした、早く食べろ!もう行くんだからな!」
私に突っ込まれるのは面倒だ、といった感じで私に命令してくる。
しかし、私は食べずにフォークを持ちながらクロウさんの前に近づいた。
「意外…お子さまなんですね」
「うるせぇ…」
「なにがダメなんです?コレの」
「…味だ。…さっさと食え!行くぞ!?」
これ以上詮索されたくない!といった感じでクロウさんは立ち上がり私を置いて部屋を出た。
0
あなたにおすすめの小説
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜
四葉美名
恋愛
「危険です! 突然現れたそんな女など処刑して下さい!」
ある日突然、そんな怒号が飛び交う異世界に迷い込んでしまった橘莉子(たちばなりこ)。
竜王が統べるその世界では「迷い人」という、国に恩恵を与える異世界人がいたというが、莉子には全くそんな能力はなく平凡そのもの。
そのうえ莉子が現れたのは、竜王が初めて開いた「婚約者候補」を集めた夜会。しかも口に怪我をした治療として竜王にキスをされてしまい、一気に莉子は竜人女性の目の敵にされてしまう。
それでもひっそりと真面目に生きていこうと気を取り直すが、今度は竜王の子供を産む「運命の花嫁」に選ばれていた。
その「運命の花嫁」とはお腹に「竜王の子供の魂が宿る」というもので、なんと朝起きたらお腹から勝手に子供が話しかけてきた!
『ママ! 早く僕を産んでよ!』
「私に竜王様のお妃様は無理だよ!」
お腹に入ってしまった子供の魂は私をせっつくけど、「運命の花嫁」だとバレないように必死に隠さなきゃ命がない!
それでも少しずつ「お腹にいる未来の息子」にほだされ、竜王とも心を通わせていくのだが、次々と嫌がらせや命の危険が襲ってきて――!
これはちょっと不遇な育ちの平凡ヒロインが、知らなかった能力を開花させ竜王様に溺愛されるお話。
設定はゆるゆるです。他サイトでも重複投稿しています。
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる