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対峙する陛下とニックさん
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「それにしてもご無事でなによりです、ソマリア様。
さぁ、陛下との時間を邪魔したらいけません、私達はこれで失礼しますね」
と、給仕達を部屋から出そうとする。
今陛下と2人になったら何をされるかわからないからいって欲しくないが、止める理由も見つからない。
一人、また一人と私達にお辞儀をし、部屋を出ていく…。
段々と部屋から人が居なくなり、最後に執事が出ていく。
「あっ…」と執事を引き留める声を出し、気付いて!と願ったが、そのまま執事は部屋を出ていった。
部屋には私と陛下…。
視線を感じ、陛下の方を見ると怒ってるみたいだ。無理もない、私が陛下を受け入れようとしていないのだから…。
部屋にいたら何されるか分からないから、外に行きませんか?と提案してみた。
あぁ…と私の提案をあっさり受け入れたのが不思議だった。
いつもなら二人になったら私を求めてくるのにそんな素振りが見えなかったから。
それか外に行くのも何か意図があるのでは…と疑いしか持たないようになってしまっている。
「おや、陛下。久しぶりですね、今日はお嬢様と散歩ですか?」
「あぁ、ブラックか、久しいな。たまには外に行かないとな。部屋ばかりでは息が詰まる」
息が詰まるとよく言えるなと感心してしまう…本当の姿をブラックさんに見せてやりたいと思ってしまう。
野獣の様に欲を発散したがるこの人の本性を…。
「ソマリア、街に行かないか?」
「えっ…」
「たまには下人の生活を見てみたいしな。どんな暮らしをして過ごしているのかを」
街に行くのはあの催事があった時以来だった。
久しぶりに外に出る解放感より、私はあの人に会いたいと思った。今なら兵もいない。陛下はいるが、隙を見て逃げれるのではないか、とも考え、はやる気持ちを抑え、街を歩き始めた。
「あんなものを食べているのか、ここでは、美味いのか?おっ、あれは何だ?」と隣にいて恥ずかしい気持ちになる。
育った環境が違うから珍しい感じになるのは分かるが、子供みたいなことしか言わない陛下に街の人はジロジロと見てくる。
「あちらに行きませんか?」と人を避ける様に角を曲がる。だが、曲がりながら私はニックさんの住む場所に誘導していた。それを陛下に気づかれない様に少しずつ…。
あの角を曲がれば、もう見える。居るかな?とドキドキしながら歩く。そんな時、前から走る子供が陛下にぶつかった。
母親と見られる人が陛下に頭を何度も下げ謝るが
「おい、俺を誰だと思ってる。そんな謝り方では首が飛ぶぞ?」と腰に帯刀している剣を抜こうとしている。
「やめてください、陛下!ちょっとぶつかっただけじゃないですか!」と二人の前に立ち、手を広げた。
「ちっ、ソマリアに救われたな、お前ら」と剣を納めた。
私に頭を下げ、その場を離れていく。
はぁ…と息を吐く私に、何故あんな奴を庇うんだ?と聞く陛下に、この人は自分が全てなんだ、気に入らないと当たり散らす、そんな事も知らなかった私自身も愚かだなと感じた。
「ソマリア様?」
私を呼ぶ方を見ると、台車を押しながらこちらに歩いてくるニックさんがいた。
久しぶりに見るニックさんの顔は、少しやつれた感じになっており、綺麗に揃えてあった顎髭は伸びて、無精髭になっていた。あれから行商に決まり、忙しいのだろうと思っていた。
「誰だ、ソマリア」
「あっ…王宮の鎧を納めてくれるニックさんです。ニックさん、こちらアムール国のカブス陛下です」とお互いに紹介した後、ニックさんの方に視線を送るのを見逃さなかった陛下は、私をグイッと引っ張りニックさんから距離を取らせた。
「行商か、大変だな」
「いえ、王宮に納めれるのは光栄です」
「そうか。先に言っとくが、ソマリアに変な目でみたら殺すからな、覚えておけ」
「…わかりました」
「いくぞ、ソマリア」と強引に腕を引き、街から王宮へと引き返していった。
さぁ、陛下との時間を邪魔したらいけません、私達はこれで失礼しますね」
と、給仕達を部屋から出そうとする。
今陛下と2人になったら何をされるかわからないからいって欲しくないが、止める理由も見つからない。
一人、また一人と私達にお辞儀をし、部屋を出ていく…。
段々と部屋から人が居なくなり、最後に執事が出ていく。
「あっ…」と執事を引き留める声を出し、気付いて!と願ったが、そのまま執事は部屋を出ていった。
部屋には私と陛下…。
視線を感じ、陛下の方を見ると怒ってるみたいだ。無理もない、私が陛下を受け入れようとしていないのだから…。
部屋にいたら何されるか分からないから、外に行きませんか?と提案してみた。
あぁ…と私の提案をあっさり受け入れたのが不思議だった。
いつもなら二人になったら私を求めてくるのにそんな素振りが見えなかったから。
それか外に行くのも何か意図があるのでは…と疑いしか持たないようになってしまっている。
「おや、陛下。久しぶりですね、今日はお嬢様と散歩ですか?」
「あぁ、ブラックか、久しいな。たまには外に行かないとな。部屋ばかりでは息が詰まる」
息が詰まるとよく言えるなと感心してしまう…本当の姿をブラックさんに見せてやりたいと思ってしまう。
野獣の様に欲を発散したがるこの人の本性を…。
「ソマリア、街に行かないか?」
「えっ…」
「たまには下人の生活を見てみたいしな。どんな暮らしをして過ごしているのかを」
街に行くのはあの催事があった時以来だった。
久しぶりに外に出る解放感より、私はあの人に会いたいと思った。今なら兵もいない。陛下はいるが、隙を見て逃げれるのではないか、とも考え、はやる気持ちを抑え、街を歩き始めた。
「あんなものを食べているのか、ここでは、美味いのか?おっ、あれは何だ?」と隣にいて恥ずかしい気持ちになる。
育った環境が違うから珍しい感じになるのは分かるが、子供みたいなことしか言わない陛下に街の人はジロジロと見てくる。
「あちらに行きませんか?」と人を避ける様に角を曲がる。だが、曲がりながら私はニックさんの住む場所に誘導していた。それを陛下に気づかれない様に少しずつ…。
あの角を曲がれば、もう見える。居るかな?とドキドキしながら歩く。そんな時、前から走る子供が陛下にぶつかった。
母親と見られる人が陛下に頭を何度も下げ謝るが
「おい、俺を誰だと思ってる。そんな謝り方では首が飛ぶぞ?」と腰に帯刀している剣を抜こうとしている。
「やめてください、陛下!ちょっとぶつかっただけじゃないですか!」と二人の前に立ち、手を広げた。
「ちっ、ソマリアに救われたな、お前ら」と剣を納めた。
私に頭を下げ、その場を離れていく。
はぁ…と息を吐く私に、何故あんな奴を庇うんだ?と聞く陛下に、この人は自分が全てなんだ、気に入らないと当たり散らす、そんな事も知らなかった私自身も愚かだなと感じた。
「ソマリア様?」
私を呼ぶ方を見ると、台車を押しながらこちらに歩いてくるニックさんがいた。
久しぶりに見るニックさんの顔は、少しやつれた感じになっており、綺麗に揃えてあった顎髭は伸びて、無精髭になっていた。あれから行商に決まり、忙しいのだろうと思っていた。
「誰だ、ソマリア」
「あっ…王宮の鎧を納めてくれるニックさんです。ニックさん、こちらアムール国のカブス陛下です」とお互いに紹介した後、ニックさんの方に視線を送るのを見逃さなかった陛下は、私をグイッと引っ張りニックさんから距離を取らせた。
「行商か、大変だな」
「いえ、王宮に納めれるのは光栄です」
「そうか。先に言っとくが、ソマリアに変な目でみたら殺すからな、覚えておけ」
「…わかりました」
「いくぞ、ソマリア」と強引に腕を引き、街から王宮へと引き返していった。
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