陛下!私、好きな人が出来ちゃいました、だから私を諦めて下さい?!

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嘘が誤解を生む

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「知りたいですか?」
「はい!」
「では…」
とブラックさんは周りに聞かれないように耳元でこっそりと教えてくれた。
「えっ…そうなんですか?」
「えぇ、そうですよ、知りませんでしたか?」
「まったく…」
「そろそろ時期ですから、明日正午に迎えに参りますね」

ドタドタと執事がこちらにやって来た。
顔は青ざめ、息もゼィゼィ言いながら…。
「やっと…見つけましたぞ…ソマリア様…さ、さぁ、早く教養を…しますぞ」
「落ち着いた方が良いですよ。でも、今日は無しと決めてるから!」
私はゼィゼィ言う執事を置いて、また部屋に戻って行った。帰り際、ブラックさんに言わない様にと
口元に人差し指を置き、合図をした。

「お嬢様、なにか嬉しそうですが、どうかされましたか?」
どうやら明日を考えて、ニヤニヤしてしまい、口元が緩みっぱなしらしい。
必死に手で、戻そうとしてもニヤニヤと。

「何でもないですよ」と平静を保とうとしてもどうやらダメみたいで、給仕に笑われてしまった。

「もしかして、陛下から何か送られるんですか?」
「違います!陛下からなん…」
ハッとした。今、給仕達に陛下への気持ちをうっかり喋りそうになり、ヒヤヒヤしてしまった。
給仕が首を傾げるのを取り繕おうと
「陛下との約束で…」と嘘をついてしまった。

「それって、指輪じゃないですか??婚約指輪ですよね、きっと。いいなぁ~。羨ましいです!」
「え…いや…」
「皆に知らせておきますね!」
「え~!待って…」

あらぬ誤解のまま給仕が素早く部屋を出て行ってしまい、追いかけようにも、もう姿が見えなかった…。
「どうしよう…」
この話が一人歩きしたら…いや、陛下の耳に入ったら大変だ…。

夜、私をチラチラ見ながら給仕をしている。
どうやら、給仕達には知れ渡ったみたいで…。
「おめでとうございます」と言われる度にドンドンと気が沈む。

早く明日にならないかな…。
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