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12時のチャイムが鳴るとすぐに、すずは私の元へとやってきた。
「先輩、行きましょ」
「いくって、……どこに?」
そう言うと、すずは携帯を操作し始めたあと手を止め画面を見せてくる。
「ここ、会社の近くに出来た洋食屋さんなんですけど、ハンバーグが売りなんです!」
見せてくれた画面に映るハンバーグはどれも美味しそうで、お昼時の今見せられるとお腹が鳴ってしまいそうだった。
「ねっ!行きましょうよ、先輩」
腕を掴み、強引に部屋を出させようとするすずに私は問いかけた。
「新しく出来たお店なんでしょ?なら今いったら行列に捕まり休憩時間中に戻れなくなるかもしれないよ。そうしたら課長に何を言われるか……」
「えー!行きたいのにー!!」
手をブンブンと振るすずをどう宥めようかと悩んでいる間も時間だけは無常にも過ぎていき、1時間の昼休憩はあっという間に10分過ぎていた。
「……今日は諦めて次、落ち着いたら行こう。私が奢るから」
「むぅ」
片頬を膨らませつついじけてるすずを必死に宥め、食堂で何か一つ奢ると付け加えるとようやく折れてくれた。
「貸し、一つですよ。先輩」
「わかった」
食堂の窓際に向かい合い座った私達は残り少なくなった休憩を使い、昼食を取り始めた。
「あれ?今日はここのを食べるんですか?いつもはお弁当」
「……今日はちょっと寝坊しちゃって」
吹っ切ったとはいえ失恋の傷はすぐには癒えず、毎日簡単な物ばかりであったが弁当作りをストップし、サンドイッチを頬張った。
しかし、そんな急のつく行動を取る私を見て、すずは食べれなかったハンバーグを口に含みつつじっと私を見てきた。
「なに、そんなに見て?」
「先輩、私には分かりますよ」
「なにが?」
「……失恋、したんでしょ?」
「……っ!」
私は口に含んでいたサンドイッチをグッと喉の奥へと押し込むと同時に咳き込んだ。
「やっぱり」
「ち、違うよ」
「いいえ、違わない。先輩って顔に出やすいし、態度も分かりやすいですよ。だからズバリ図星!!」
すずは持っていた箸をビシッと私へと向けてきた。
でも私はそこまで分かりやすい態度を取っているとは思っていない。
だって翔平といる時は表情をあまり崩さず、終始平穏を装っていたんだから。
……あぁ、そうか。
すずに言われてスッと何かが胸に落ちてきた気がした。
これが翔平にはつまらないと感じていたんだと。
でも目の前いるすずにはそれとは真逆だった。
気心知れた相手でもあるし、同じ女性という事もあり気負いがないからかも知れない。
「……」
「先輩、沈黙は肯定してると同じですよ」
すずの言葉はズンッと重く響いた。
私が翔平に対し思っていた言葉を一言一句違わずに言ってくるから。
だから私は観念し頷くしか無かった。
「先輩、行きましょ」
「いくって、……どこに?」
そう言うと、すずは携帯を操作し始めたあと手を止め画面を見せてくる。
「ここ、会社の近くに出来た洋食屋さんなんですけど、ハンバーグが売りなんです!」
見せてくれた画面に映るハンバーグはどれも美味しそうで、お昼時の今見せられるとお腹が鳴ってしまいそうだった。
「ねっ!行きましょうよ、先輩」
腕を掴み、強引に部屋を出させようとするすずに私は問いかけた。
「新しく出来たお店なんでしょ?なら今いったら行列に捕まり休憩時間中に戻れなくなるかもしれないよ。そうしたら課長に何を言われるか……」
「えー!行きたいのにー!!」
手をブンブンと振るすずをどう宥めようかと悩んでいる間も時間だけは無常にも過ぎていき、1時間の昼休憩はあっという間に10分過ぎていた。
「……今日は諦めて次、落ち着いたら行こう。私が奢るから」
「むぅ」
片頬を膨らませつついじけてるすずを必死に宥め、食堂で何か一つ奢ると付け加えるとようやく折れてくれた。
「貸し、一つですよ。先輩」
「わかった」
食堂の窓際に向かい合い座った私達は残り少なくなった休憩を使い、昼食を取り始めた。
「あれ?今日はここのを食べるんですか?いつもはお弁当」
「……今日はちょっと寝坊しちゃって」
吹っ切ったとはいえ失恋の傷はすぐには癒えず、毎日簡単な物ばかりであったが弁当作りをストップし、サンドイッチを頬張った。
しかし、そんな急のつく行動を取る私を見て、すずは食べれなかったハンバーグを口に含みつつじっと私を見てきた。
「なに、そんなに見て?」
「先輩、私には分かりますよ」
「なにが?」
「……失恋、したんでしょ?」
「……っ!」
私は口に含んでいたサンドイッチをグッと喉の奥へと押し込むと同時に咳き込んだ。
「やっぱり」
「ち、違うよ」
「いいえ、違わない。先輩って顔に出やすいし、態度も分かりやすいですよ。だからズバリ図星!!」
すずは持っていた箸をビシッと私へと向けてきた。
でも私はそこまで分かりやすい態度を取っているとは思っていない。
だって翔平といる時は表情をあまり崩さず、終始平穏を装っていたんだから。
……あぁ、そうか。
すずに言われてスッと何かが胸に落ちてきた気がした。
これが翔平にはつまらないと感じていたんだと。
でも目の前いるすずにはそれとは真逆だった。
気心知れた相手でもあるし、同じ女性という事もあり気負いがないからかも知れない。
「……」
「先輩、沈黙は肯定してると同じですよ」
すずの言葉はズンッと重く響いた。
私が翔平に対し思っていた言葉を一言一句違わずに言ってくるから。
だから私は観念し頷くしか無かった。
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