1 / 75
転校生
しおりを挟む
中村衣里、18歳、高校3年生。
人生で1番楽しい高校生をエンジョイ…と言いたいところだが、私には悩みがある。
それは、人見知りであり男性に対し、苦手意識がある事だ。
なので、今まで彼氏とかは居ない。
いわゆる彼氏いない歴=年齢である。
そんな人見知りの私にも仲の良い友達がいる。
「おっはよ~、えりりん」
彼女が、中学からの親友で、立花綾だ。
「おはよ、あや」
朝からテンションが良く、そんな彼女に救われている。
「聞いて、えりりん。彼氏が出来ちゃった」
そう報告しながら、Vサインを見せる。
「良かったね、次はどんな人?」
「バイト先の先輩なんだけど、カッコいいんだ~」
そう聞きながら、彼氏とかちょっと羨ましいなぁって
気持ちになる。
「えりりんも彼氏作りなよ~、のろけ話とか聞きたい!」
「私は…まだいいよ。」
「え~、えりりん、可愛いのに、もったいない。私が男だったらアタックしちゃうけどなぁ」
正直、綾が男だったら良いかもと思った時もある。
「でも、変な男だけは、絶対ダメだからね、特にアレとか」
そういいながら、走ってくる男に指を差す。
「おはよ~、お二人さん」
フランクに近づいてきて、挨拶するこの人は
佐藤慎二くん、みんなから【さとしん】と呼ばれている。
「さとしん、えりりんを狙って毎日来ないで、怖がってるから」
少し綾の後ろにつき、隠れるようにする。
「ほら!嫌がってるから、しっしっ」
綾は、犬を追い払うかのような手つきをする。
「そりゃ、ないぜ~、可愛い子を好きになるのは男の宿命だよ?仲良くさせて欲しいんだけどなぁ…」
「絶対ムリ!行こう、えりりん」
こんな風に人とぶつかっていける綾が頼もしく、私に無いから尊敬してしまう。
「いい、えりりん、さとしんが近づいたら私に言って。すぐ追い払うから」
「ありがとう…」
頼もしいけど、本当は私がしっかり対応しないといけないなと感じる。
2人で教室に向かいながら、ヒソヒソと話し声が聞こえる。
(みた?また、さとしんに言い寄られてたよ)
(みたみた、ちょっと可愛いからってズルイよね)
周りから聞こえる嫌味、こういうのを聞くから余計に人見知りが激しくなる。
綾が腕を掴み、歩き出す。
「いいたい人には言わせれば良い。えりりんは何も悪くないから」
黙って頷く。
教室に入ると、少しザワザワしていた。
どうやら転校生がやってくるらしい。
男子達は「可愛いのかなぁ、マジ楽しみ!」と騒いでいたけど
ある女子が、「残念、男子だよ。さっき職員室で担任と話してるとこ見たから」というと
「なんだよ~、男かよ、あ~あ」
新しい男子かぁ、期待より不安のが強かった。
「鐘鳴ったぞ~、席に着け」
担任の一言で、バタバタと席に戻る生徒達。
「今日から新しくこのクラスで学ぶ転校生を紹介する、入ってきなさい」
教壇に立つ転校生を見て、ガヤガヤとする教室。
(ちょっとカッコよくない!?)
周りの女子達が話す声が聞こえる。
スラっとして、優しそうな雰囲気が第1印象だ。
「はじめまして、鈴木翔太といいます。一年と短いですが、宜しくお願いします」
一斉に拍手が鳴る。
「じゃあ、席は中村の隣が空いてるからそこに」
「はい」
ゆっくり席に向かい、「宜しく」と声を掛けられ
「こちらこそ宜しくお願いします」と返事をする。
人生で1番楽しい高校生をエンジョイ…と言いたいところだが、私には悩みがある。
それは、人見知りであり男性に対し、苦手意識がある事だ。
なので、今まで彼氏とかは居ない。
いわゆる彼氏いない歴=年齢である。
そんな人見知りの私にも仲の良い友達がいる。
「おっはよ~、えりりん」
彼女が、中学からの親友で、立花綾だ。
「おはよ、あや」
朝からテンションが良く、そんな彼女に救われている。
「聞いて、えりりん。彼氏が出来ちゃった」
そう報告しながら、Vサインを見せる。
「良かったね、次はどんな人?」
「バイト先の先輩なんだけど、カッコいいんだ~」
そう聞きながら、彼氏とかちょっと羨ましいなぁって
気持ちになる。
「えりりんも彼氏作りなよ~、のろけ話とか聞きたい!」
「私は…まだいいよ。」
「え~、えりりん、可愛いのに、もったいない。私が男だったらアタックしちゃうけどなぁ」
正直、綾が男だったら良いかもと思った時もある。
「でも、変な男だけは、絶対ダメだからね、特にアレとか」
そういいながら、走ってくる男に指を差す。
「おはよ~、お二人さん」
フランクに近づいてきて、挨拶するこの人は
佐藤慎二くん、みんなから【さとしん】と呼ばれている。
「さとしん、えりりんを狙って毎日来ないで、怖がってるから」
少し綾の後ろにつき、隠れるようにする。
「ほら!嫌がってるから、しっしっ」
綾は、犬を追い払うかのような手つきをする。
「そりゃ、ないぜ~、可愛い子を好きになるのは男の宿命だよ?仲良くさせて欲しいんだけどなぁ…」
「絶対ムリ!行こう、えりりん」
こんな風に人とぶつかっていける綾が頼もしく、私に無いから尊敬してしまう。
「いい、えりりん、さとしんが近づいたら私に言って。すぐ追い払うから」
「ありがとう…」
頼もしいけど、本当は私がしっかり対応しないといけないなと感じる。
2人で教室に向かいながら、ヒソヒソと話し声が聞こえる。
(みた?また、さとしんに言い寄られてたよ)
(みたみた、ちょっと可愛いからってズルイよね)
周りから聞こえる嫌味、こういうのを聞くから余計に人見知りが激しくなる。
綾が腕を掴み、歩き出す。
「いいたい人には言わせれば良い。えりりんは何も悪くないから」
黙って頷く。
教室に入ると、少しザワザワしていた。
どうやら転校生がやってくるらしい。
男子達は「可愛いのかなぁ、マジ楽しみ!」と騒いでいたけど
ある女子が、「残念、男子だよ。さっき職員室で担任と話してるとこ見たから」というと
「なんだよ~、男かよ、あ~あ」
新しい男子かぁ、期待より不安のが強かった。
「鐘鳴ったぞ~、席に着け」
担任の一言で、バタバタと席に戻る生徒達。
「今日から新しくこのクラスで学ぶ転校生を紹介する、入ってきなさい」
教壇に立つ転校生を見て、ガヤガヤとする教室。
(ちょっとカッコよくない!?)
周りの女子達が話す声が聞こえる。
スラっとして、優しそうな雰囲気が第1印象だ。
「はじめまして、鈴木翔太といいます。一年と短いですが、宜しくお願いします」
一斉に拍手が鳴る。
「じゃあ、席は中村の隣が空いてるからそこに」
「はい」
ゆっくり席に向かい、「宜しく」と声を掛けられ
「こちらこそ宜しくお願いします」と返事をする。
0
あなたにおすすめの小説
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
【完結】付き合ってもいないのに、幼なじみの佐藤がプロポーズしてきた
ぽぽよ
恋愛
「俺らさ、結婚しない?」
三十二歳、独身同士。
幼なじみの佐藤が、たこ焼きパーティの最中に突然言い出した。
付き合ってもないのに。
夢見てた甘いプロポーズじゃないけれど、佐藤となら居心地いいし、給料もあるし、嫁姑問題もないし、性格も知ってる。
断る理由が、ない。
こうして、交際0日で結婚することが決まった。
「とりあえず同棲すっか」
軽いノリで決まってゆく未来。
ゆるっとだらっと流れていく物語。
※本編は全7話。
※スパダリは一人もいません笑
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
【完結/番外追加】サリシャの光 〜憧れの先へ〜
ねるねわかば
恋愛
彼女は進む。過去に囚われた者たちを残して──
大商会の娘サーシャ。
子どもの頃から家業に関わる彼女は、従妹のメリンダと共に商会の看板娘として注目を集めていた。
華々しい活躍の裏で、着実に努力を重ねて夢へと向かうサーシャ。しかし時には心ないことを言う者もいた。
そんな彼女が初めて抱いた淡い恋。
けれどその想いは、メリンダの涙と少年の軽率な一言であっさり踏みにじられてしまう。
サーシャはメリンダたちとは距離をおき、商会の仕事からも離れる。
新たな場所で任される仕事、そして新たな出会い。どこにあっても、彼女が夢を諦めることはない。
一方、光に囚われた者たちは後悔と執着を募らせていき──
夢を諦めない少女が、もがきながら光を紡いでいく軌跡。
※前作「ルースの祈り」と同じ世界観で登場人物も一部かぶりますが、単体でお読みいただけます。
※作中の仕事や制作物、小物の知識などは全てフィクションです。史実や事実に基づいていないことをご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる