貴方に出会った幸せ〜人生初の恋〜

mock

文字の大きさ
62 / 75

修学旅行 二日目

しおりを挟む
翌朝、不安の中、起きた。
藤原さんは私が言った事実を知らない。
これから藤原さん以外の人には知られる事になっている。
もちろんそれは翔太君にも…。

朝食を食べるため、ご飯場に行くと、他クラスの生徒達。その中に佐藤君や綾も見受けられる。

手を上げ、こっちだよ。と気付かせてくれる翔太君。隣にはやっぱり藤原さんが座っている。

「おはよう、中村さん。寝れた?」
「うん…」
翔太君と話すとその奥にいる藤原さんとも目が合う。

ーー本気でイジメるからーー

昨日の言葉が蘇り、ドッドッ…と鼓動が早くなり、上手く呼吸が出来なくなる。
ギュッと胸を掴み、治まれって心で何度も唱える。

先生の話も全く耳に入らず、胸を抑え続ける私に何かあるなと藤原さん以外は感じ取っていた。


「じゃあ今日も昼までは自由行動だ。ちゃんと時間までに昼食場に集まれよ!いいな!」

話が終わり、バラバラと散らばりながらホテルを後にして行く生徒達を見ながら僕達も行こうか、と移動を始める時に「ちょっといいか?」と担任が私達を引き止めた。

「なんですか?」
「ここじゃなんだから、中に来てくれるか?」と私達をホテルに引き戻し、誰もいない場所に連れてかれ、
藤原さんは他クラスの担任が他の場所に引き離して私達から距離を置く形にした。

「いいか、今日は中村と藤原を一緒に行動させるな。
俺含め担任達が近くをみていると思え」

「まぁ、一緒に行動したくないですけど、藤原さんとは」と村瀬君がいい、「だな。嫌いだし、あいつ」と加藤君が続く。

翔太君は、すべてを察しているのか、担任には何も言わなかった。
なぜ何も言わないと問われると
「分かってましたよ、藤原さんが中村さんに対する嫌がせは。本当は色々いいたいけど、修学旅行を壊したくないから、終わるまでは言うつもりはないです」
「翔太君…」

担任からの忠告を受け止め、私達4人と藤原さんが、合流した。

「翔太君、行こう!」
昨日と全く変わらず翔太君の隣を歩こうとする。
「そうだね…」と藤原さんが引く手につれられ2人が離れていった。

私と藤原さんを一緒に行動させない。
担任の忠告を翔太は守ってくれたんだなと思うが複雑な気持ちになった。

「中村さん。大丈夫?」2人が私を心配して声を掛けてくれた。
「昨日もあんな事あったし、嫌だよね、あいつ。翔太には悪いな…引き受けてもらう形だし。俺らはあいつとは回れんから…」
「だな…」

「うっ…、っく」と私は2人の前で泣いてしまった。
オロオロする2人に、近くにいた担任が寄ってくる。
「違いますよ、俺らじゃ…」と言う2人に、
「みてたからわかるわ!」と答える。

「中村、今日は昼まで俺らといろ、いいな?」
コクリと首を振り、村瀬君と加藤君には2人で行動しろ、と担任は告げた。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』

鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、 仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。 厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議―― 最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。 だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、 結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。 そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、 次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。 同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。 数々の試練が二人を襲うが―― 蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、 結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。 そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、 秘書と社長の関係を静かに越えていく。 「これからの人生も、そばで支えてほしい。」 それは、彼が初めて見せた弱さであり、 結衣だけに向けた真剣な想いだった。 秘書として。 一人の女性として。 結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。 仕事も恋も全力で駆け抜ける、 “冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。

冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?

由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。 皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。 ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。 「誰が、お前を愛していないと言った」 守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。 これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

偽装夫婦

詩織
恋愛
付き合って5年になる彼は後輩に横取りされた。 会社も一緒だし行く気がない。 けど、横取りされたからって会社辞めるってアホすぎません?

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

~春の国~片足の不自由な王妃様

クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。 春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。 街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。 それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。 しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。 花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??

【完結】付き合ってもいないのに、幼なじみの佐藤がプロポーズしてきた

ぽぽよ
恋愛
「俺らさ、結婚しない?」 三十二歳、独身同士。 幼なじみの佐藤が、たこ焼きパーティの最中に突然言い出した。 付き合ってもないのに。 夢見てた甘いプロポーズじゃないけれど、佐藤となら居心地いいし、給料もあるし、嫁姑問題もないし、性格も知ってる。 断る理由が、ない。 こうして、交際0日で結婚することが決まった。 「とりあえず同棲すっか」 軽いノリで決まってゆく未来。 ゆるっとだらっと流れていく物語。 ※本編は全7話。 ※スパダリは一人もいません笑

【完結】言いつけ通り、夫となる人を自力で見つけました!

まりぃべる
恋愛
エーファ=バルヒェットは、父から十七歳になったからお見合い話を持ってこようかと提案された。 人に決められた人とより、自分が見定めた人と結婚したい! そう思ったエーファは考え抜いた結果、引き籠もっていた侯爵領から人の行き交いが多い王都へと出向く事とした。 そして、思わぬ形で友人が出来、様々な人と出会い結婚相手も無事に見つかって新しい生活をしていくエーファのお話。 ☆まりぃべるの世界観です。現実世界とは似ているもの、違うものもあります。 ☆現実世界で似たもしくは同じ人名、地名があるかもしれませんが、全く関係ありません。 ☆現実世界とは似ているようで違う世界です。常識も現実世界と似ているようで違います。それをご理解いただいた上で、楽しんでいただけると幸いです。 ☆この世界でも季節はありますが、現実世界と似ているところと少し違うところもあります。まりぃべるの世界だと思って楽しんでいただけると幸いです。 ☆書き上げています。 その途中間違えて投稿してしまいました…すぐ取り下げたのですがお気に入り入れてくれた方、ありがとうございます。ずいぶんとお待たせいたしました。

処理中です...