69 / 75
修学旅行 最終日
しおりを挟む
朝、目を覚まし、すぐに携帯を触った。
翔太君から電話やメールが無いかすぐ確認をするが、どちらとも無い…。
なんで?どうして?
何か悪いこと言ったかな?病室で手を繋いで欲しいって甘えたから?…など、自分に非が無いかを起きですぐに考えるが、答えが出なかった。
ふと、考えたらテレビで流れた映像には翔太君は映ってなかったが、周りにいた人が生徒なら翔太君絡みと捉えてもおかしくない…。
そう考えたら、どうしよう…って事しか頭に浮かばなかった。
そうだ!綾なら連絡は付くはず、と思い、朝早かったが電話をした。
「…もしもし」
「あや?ごめん、朝早くて…でも教えて欲しい事あって」
「何?」
「翔太君と連絡つかなくて…ホテルにいるよね?」
「んー…どうかな。女子とは階違うし、さとしんに聞いてみるから、ちょっと待ってて」
綾からの連絡待ちの時間が途方にもなく、長く感じる。あれから五分くらいだろうか、経ったけど連絡は来ない。
来ない間もメール来ないかな…電話は…と携帯を見続けてしまう。
そんな時、綾から電話が来た。
「もしもし!」
「さとしんに聞いたけど、ホテルにいるって」
「じゃあなんで連絡くれないんだろう…。やっぱりあの映像絡みで…?」
「あれが流れてから話題になってしまったのはあるよ。あれってえりりんだよね?とか藤原さん、怖い。って」
「やっぱり…じゃあ近くにいた翔太君にも話がいった、よね…多分」
「多分ね…私もあったらえりりんが連絡欲しいって言うから、まずは休んでね」
「ありがとう、あや」
ホテルにはいる…でも連絡はしない。原因は私だと確信した。
楽しい思い出を作るための修学旅行が嫌な思い出に変わってしまった。
やり切れない気持ちから、携帯をベット脇に置き、泣いた。
「中村さん、入りますよ」
看護師さんの言葉に反応できず、ゆっくり扉を開け中の様子を伺いながら入ってきた。
泣く私に驚き、すぐ駆け寄ってきた。
点滴が外れたわけでもなく、ナースコールを押した訳でも無いけど、泣く私を優しく撫でた。
「すみません、泣いていて…」
「いいえ、修学旅行だったんですよね?聞いたら今日帰る予定だったとか」
「はい…」
「あの男の子は彼氏さん?」
「翔太君ですか?」
「そう、先生方が出て行った後もしばらく居たけど、
最後は連れ戻されちゃったわよ。離れるのが嫌だ、といっていたけど」
寝てる間にそんな事が…。
離れたくない、そんな風に思ってくれていたのが嬉しかったけど、やっぱり今は少しでいいから連絡が欲しくなる。それに、会いたい…。
「いつ退院出来るんですか?私は」
「明日には出来るみたいですよ」
明日、まだ起きてすぐなのに、早く明日が来てここを退院し、翔太君に会いに行きたい。
そして、ちゃんと話そう…。思った事を。
翔太君から電話やメールが無いかすぐ確認をするが、どちらとも無い…。
なんで?どうして?
何か悪いこと言ったかな?病室で手を繋いで欲しいって甘えたから?…など、自分に非が無いかを起きですぐに考えるが、答えが出なかった。
ふと、考えたらテレビで流れた映像には翔太君は映ってなかったが、周りにいた人が生徒なら翔太君絡みと捉えてもおかしくない…。
そう考えたら、どうしよう…って事しか頭に浮かばなかった。
そうだ!綾なら連絡は付くはず、と思い、朝早かったが電話をした。
「…もしもし」
「あや?ごめん、朝早くて…でも教えて欲しい事あって」
「何?」
「翔太君と連絡つかなくて…ホテルにいるよね?」
「んー…どうかな。女子とは階違うし、さとしんに聞いてみるから、ちょっと待ってて」
綾からの連絡待ちの時間が途方にもなく、長く感じる。あれから五分くらいだろうか、経ったけど連絡は来ない。
来ない間もメール来ないかな…電話は…と携帯を見続けてしまう。
そんな時、綾から電話が来た。
「もしもし!」
「さとしんに聞いたけど、ホテルにいるって」
「じゃあなんで連絡くれないんだろう…。やっぱりあの映像絡みで…?」
「あれが流れてから話題になってしまったのはあるよ。あれってえりりんだよね?とか藤原さん、怖い。って」
「やっぱり…じゃあ近くにいた翔太君にも話がいった、よね…多分」
「多分ね…私もあったらえりりんが連絡欲しいって言うから、まずは休んでね」
「ありがとう、あや」
ホテルにはいる…でも連絡はしない。原因は私だと確信した。
楽しい思い出を作るための修学旅行が嫌な思い出に変わってしまった。
やり切れない気持ちから、携帯をベット脇に置き、泣いた。
「中村さん、入りますよ」
看護師さんの言葉に反応できず、ゆっくり扉を開け中の様子を伺いながら入ってきた。
泣く私に驚き、すぐ駆け寄ってきた。
点滴が外れたわけでもなく、ナースコールを押した訳でも無いけど、泣く私を優しく撫でた。
「すみません、泣いていて…」
「いいえ、修学旅行だったんですよね?聞いたら今日帰る予定だったとか」
「はい…」
「あの男の子は彼氏さん?」
「翔太君ですか?」
「そう、先生方が出て行った後もしばらく居たけど、
最後は連れ戻されちゃったわよ。離れるのが嫌だ、といっていたけど」
寝てる間にそんな事が…。
離れたくない、そんな風に思ってくれていたのが嬉しかったけど、やっぱり今は少しでいいから連絡が欲しくなる。それに、会いたい…。
「いつ退院出来るんですか?私は」
「明日には出来るみたいですよ」
明日、まだ起きてすぐなのに、早く明日が来てここを退院し、翔太君に会いに行きたい。
そして、ちゃんと話そう…。思った事を。
0
あなたにおすすめの小説
【短編】ちゃんと好きになる前に、終わっただけ
月下花音
恋愛
曖昧な関係を続けていたユウトとの恋は、彼のインスタ投稿によって一方的に終わりを告げた。
泣くのも違う。怒るのも違う。
ただ静かに消えよう。
そう決意してトーク履歴を消そうとした瞬間、指が滑った。
画面に表示されたのは、間の抜けたクマのスタンプ。
相手に気付かれた? 見られた?
「未練ある」って思われる!?
恐怖でブロックボタンを連打した夜。
カモメのフンより、失恋より、最後の誤爆が一番のトラウマになった女子大生の叫び。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる
鷹 綾
恋愛
永遠の十七歳――
それは祝福ではなく、三百年続く“呪い”だった。
公には「名門イソファガス家の孫娘」として知られる少女キクコ。
だがその正体は、歴史の裏側で幾度も国を救ってきた不老の元聖女であり、
王家すら真実を知らぬ“生きた時代遺産”。
政治も権力も、面倒ごとは大嫌い。
紅茶と読書に囲まれた静かな余生(?)を望んでいたキクコだったが――
魔王討伐後、王位継承問題に巻き込まれたことをきっかけに、
まさかの王位継承権十七位という事実が発覚する。
「……私が女王? 冗談じゃないわ」
回避策として動いたはずが、
誕生した新国王アルフェリットから、なぜか突然の求婚。
しかも彼は、
幼少期に命を救われた“恩人”がキクコであることを覚えていた――
年を取らぬ姿のままで。
永遠に老いない少女と、
彼女の真実を問わず選んだ自分ファーストな若き王。
王妃になどなる気はない。
けれど、逃げ続けることももうできない。
これは、
歴史の影に生きてきた少女が、
はじめて「誰かの隣」を選ぶかもしれない物語。
ざまぁも陰謀も押し付けない。
それでも――
この国で一番、誰よりも“強い”のは彼女だった。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
【完結】ポチャッ娘令嬢の恋愛事情
かのん
恋愛
侯爵家令嬢のアマリー・レイスタンは舞踏会の隅っこで静かに婚約破棄をされた。
誰も見ていないし、誰も興味なさそうではあったが、アマリーはやはりショックで涙を流す。
これは、ポチャッ娘令嬢のアマリーが、ありのままの自分を愛してくれる人を見つけるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる