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第58回『一歩一歩 スッポン ロマンティック』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第58回『一歩一歩 スッポン ロマンティック』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約40分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=KqE3-qgRTBc
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
久実は日菜子に恋愛の相談をしていた。
「でね、彼氏ってばクリスマスの日は忙しいって言ってたのに、駅前で待っててくれてたの。」
「へー、優しいじゃん。」
「でしょ。それも私のためにスッポンポンで。」
「……え?」
「私、馬鹿だからさ、このときになって初めて彼がどれだけ一生懸命なのかがわかったの。」
「ちょっと待って。ちょっとおかしい。」
「え、何が?」
「今スッポンポンって言ってなかった? 裸ってこと?」
「そうだよ? あ、言ってなかったっけ? 彼氏、外資系だから仕事でも普段着でいいんだ。」
「ふ、普段着?」
「そ。それで表参道をレストランに向って歩いてたら、ちらちらと雪が降ってきて。周りはイルミネーションできらきらしてるし、すっごくロマンティックな雰囲気になって。」
「その状況ロマンティックになれる?」
「さすが日菜子。よくわかったね。」
「さすがと言われても。」
「彼、身に着けてるのは革靴だけだからすっごく寒そうで。それで私マフラー貸してあげたら、ありがとうって言う顔がかわいくて私キューンと来たの。」
「ちょいちょいちょい。」
「そのとき彼氏が言ったの。俺はこのまま君と一歩一歩歩いていきたいって。」
「私の疑問が止まらないんだけど。」
「そのとおりよ。私も日菜子と同じく疑問がわいたの。そのときは何も返事ができなかったけど、この言葉って本当に私と一緒に道を歩いていたいって意味なのか、それともプロポーズ的な意味だったのか。」
「私の疑問とはかけ離れてるね。」
「もしプロポーズだとしたらちゃんと話したほうがいいのかな、と。それとももう一度彼の方から言ってくるのを待った方がいいのかと、私そればかりが気になって。」
「他のことは気にならないの?」
「そりゃあ気になるわよ。」
「よかった。」
「あんな素敵な人が私と一緒になったって月とスッポンって笑われちゃうかも。」
「そっち?」
「だって最初にも言ったけど、忙しいはずなのに私が会いたいって口を滑らせちゃったばっかりにわざわざ時間を作ってくれるような人なんだよ? だから思うの。私は彼のやさしさに甘えて、気苦労ばかりかけてるんじゃないかって。」
日菜子は頭を抱えた。
「……私の方こそあなたに相談したいことがありそう。」
「そうなの? 何? なんでも言って。人間、裸になった方が楽になれるわよ。」
日菜子は言った。
「ならあなたの彼氏は楽に生きてると思う。」
~・~・~・~・~
~感想~
早く終わらせたくて会話だけの形式にしてしまいました。
彼氏が裸であることをちゃんと理由付けとかをするべきだったと反省してます。
お題のスッポンはスッポンポンで使用したと見せかけて月とスッポンで使用するという構成にしました。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第58回『一歩一歩 スッポン ロマンティック』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約40分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=KqE3-qgRTBc
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
久実は日菜子に恋愛の相談をしていた。
「でね、彼氏ってばクリスマスの日は忙しいって言ってたのに、駅前で待っててくれてたの。」
「へー、優しいじゃん。」
「でしょ。それも私のためにスッポンポンで。」
「……え?」
「私、馬鹿だからさ、このときになって初めて彼がどれだけ一生懸命なのかがわかったの。」
「ちょっと待って。ちょっとおかしい。」
「え、何が?」
「今スッポンポンって言ってなかった? 裸ってこと?」
「そうだよ? あ、言ってなかったっけ? 彼氏、外資系だから仕事でも普段着でいいんだ。」
「ふ、普段着?」
「そ。それで表参道をレストランに向って歩いてたら、ちらちらと雪が降ってきて。周りはイルミネーションできらきらしてるし、すっごくロマンティックな雰囲気になって。」
「その状況ロマンティックになれる?」
「さすが日菜子。よくわかったね。」
「さすがと言われても。」
「彼、身に着けてるのは革靴だけだからすっごく寒そうで。それで私マフラー貸してあげたら、ありがとうって言う顔がかわいくて私キューンと来たの。」
「ちょいちょいちょい。」
「そのとき彼氏が言ったの。俺はこのまま君と一歩一歩歩いていきたいって。」
「私の疑問が止まらないんだけど。」
「そのとおりよ。私も日菜子と同じく疑問がわいたの。そのときは何も返事ができなかったけど、この言葉って本当に私と一緒に道を歩いていたいって意味なのか、それともプロポーズ的な意味だったのか。」
「私の疑問とはかけ離れてるね。」
「もしプロポーズだとしたらちゃんと話したほうがいいのかな、と。それとももう一度彼の方から言ってくるのを待った方がいいのかと、私そればかりが気になって。」
「他のことは気にならないの?」
「そりゃあ気になるわよ。」
「よかった。」
「あんな素敵な人が私と一緒になったって月とスッポンって笑われちゃうかも。」
「そっち?」
「だって最初にも言ったけど、忙しいはずなのに私が会いたいって口を滑らせちゃったばっかりにわざわざ時間を作ってくれるような人なんだよ? だから思うの。私は彼のやさしさに甘えて、気苦労ばかりかけてるんじゃないかって。」
日菜子は頭を抱えた。
「……私の方こそあなたに相談したいことがありそう。」
「そうなの? 何? なんでも言って。人間、裸になった方が楽になれるわよ。」
日菜子は言った。
「ならあなたの彼氏は楽に生きてると思う。」
~・~・~・~・~
~感想~
早く終わらせたくて会話だけの形式にしてしまいました。
彼氏が裸であることをちゃんと理由付けとかをするべきだったと反省してます。
お題のスッポンはスッポンポンで使用したと見せかけて月とスッポンで使用するという構成にしました。
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