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第57回『コーヒー 性癖 酔う』
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YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第57回『コーヒー 性癖 酔う』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題には傍点を振ってあります。
所要時間は約59分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=pfaqwNChM4I
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
YouTubeで行った
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第57回『コーヒー 性癖 酔う』
の完成テキストです。
お題はガチャで決めました。
お題は太字にしてます。
所要時間は約59分でした。
詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=pfaqwNChM4I
↓使用させていただいたサイト↓
ランダム単語ガチャ
https://tango-gacha.com/
~・~・~・~・~
「驚いた。私あなたの性癖がちっともわからなかった。」
事を終えたあと、響子が裸のまま長岡の胸に頭を預けながら言った。
「性癖? フェチってこと?」
「そう。私将来探偵になりたいの。だから誰かと会ったときは必ずその人の癖や性格を観察するようにしてたし、男の人と寝たときはその人の性癖も見抜く訓練をしていたの。おかげで最近では百発百中よ。でも、あなただけは全然性癖が分からなかった。あなたって一体女性のどこが好きなの? 胸? 違うわよね。まさか足の指でもなさそう。かといってSMプレイとかコスチュームプレイをやりたかった風でもない。言っておくけど私今までそんなそぶりも見せなかった性癖も当ててきたからね。でもあなたは本当にわからない。私ってそんなに魅力ない? 待って、もしかしたらあなたはスパイで私から情報を盗み出すために私に近づいてきたのかも。」
長岡は響子を抱き寄せたまま笑い出した。
「笑わないでよ。そりゃあ私にはまだスパイをする価値はないかもしんないけど、探偵になったときには絶対難事件を解決してみせるんだから。」
「ごめん、違うんだ。探偵というのは自分はあまりしゃべらず相手にしゃべらせるというイメージがあるから。」
起き上がっていた響子は再び頭をこつんと長岡の胸に埋めた。
「私、探偵になれないのかなあ。」
長岡は響子の口から気弱なことを聞くのは初めてだった。
「なれるよ。百発百中だったんだろ?」
「……でもあなたはわからない。」
「俺一人わからなくたっていいじゃないか。」
長岡は顔をそむけた。
響子は長岡のほほをつかみ、自分の方に向かせた。
「今のはわかった。あなた、私が性癖を当てられないわけをわかってるんでしょう?」
顔をつかまれている長岡は目だけでもそっぽを向けた。
「大したことじゃないよ。僕は自分にも興味がないだけだ。だから自分を満足させるための性癖も持ち合わせていない。いつもただなんとなく、さ。ちょうどこのホテルの部屋の窓からの景色と一緒だ。星と街の灯りの間でふわふわしている。」
響子は長岡の顔から手をそっと離した。
自由を得たことを契機として長岡が響子を見ると、彼女は突然笑い出した。
「あはははは! くっさ~~! 自分にも興味がないって! あは、あははははははは!」
響子は笑いながら体を跳ねらせたために、ベッドがへこむたびに長岡の体は響子の方に少しずつ寄っていった。
「ふふ、くっくっく。自分に酔いすぎだよ。」
「そ、そうかな。」
響子が怒り出すのではないかと思っていた長岡は困惑していた。
実際長岡は過去にこういう発言で何度も女性の不興を買ってきていた。
「でも、いいね。私、あなたを助手にしたくなったわ。探偵になったときの話だけど。周りを観察する私と自分にすら興味のないあなた。真逆がいいコンビになりそう。」
「俺が探偵の助手になりたいと言うと思う?」
長岡が言い終わるか終わらないかのうちに響子はキスをした。
「明日の朝までにあなたをその気にさせてみせるわ。」
長岡はほほえんだ。
「そうか、俺の酔いを覚まさせることができたらいいな。」
「ええ、明日のあなたはモーニングコーヒーなんていらないわ。」
~・~・~・~・~
~感想~
調べてみると性癖はエッチな意味ではないということがわかったのですが、本来の意味だと伝わりにくいので、はっきりとフェチの話ですよと宣言する冒頭を最初に決めてそこから話を考えました。
ちょっと二人のキャラはぶれてますし、探偵のエピソードはあんまり深堀りさせるべきではなかったなと後悔してます。
ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第57回『コーヒー 性癖 酔う』
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事を終えたあと、響子が裸のまま長岡の胸に頭を預けながら言った。
「性癖? フェチってこと?」
「そう。私将来探偵になりたいの。だから誰かと会ったときは必ずその人の癖や性格を観察するようにしてたし、男の人と寝たときはその人の性癖も見抜く訓練をしていたの。おかげで最近では百発百中よ。でも、あなただけは全然性癖が分からなかった。あなたって一体女性のどこが好きなの? 胸? 違うわよね。まさか足の指でもなさそう。かといってSMプレイとかコスチュームプレイをやりたかった風でもない。言っておくけど私今までそんなそぶりも見せなかった性癖も当ててきたからね。でもあなたは本当にわからない。私ってそんなに魅力ない? 待って、もしかしたらあなたはスパイで私から情報を盗み出すために私に近づいてきたのかも。」
長岡は響子を抱き寄せたまま笑い出した。
「笑わないでよ。そりゃあ私にはまだスパイをする価値はないかもしんないけど、探偵になったときには絶対難事件を解決してみせるんだから。」
「ごめん、違うんだ。探偵というのは自分はあまりしゃべらず相手にしゃべらせるというイメージがあるから。」
起き上がっていた響子は再び頭をこつんと長岡の胸に埋めた。
「私、探偵になれないのかなあ。」
長岡は響子の口から気弱なことを聞くのは初めてだった。
「なれるよ。百発百中だったんだろ?」
「……でもあなたはわからない。」
「俺一人わからなくたっていいじゃないか。」
長岡は顔をそむけた。
響子は長岡のほほをつかみ、自分の方に向かせた。
「今のはわかった。あなた、私が性癖を当てられないわけをわかってるんでしょう?」
顔をつかまれている長岡は目だけでもそっぽを向けた。
「大したことじゃないよ。僕は自分にも興味がないだけだ。だから自分を満足させるための性癖も持ち合わせていない。いつもただなんとなく、さ。ちょうどこのホテルの部屋の窓からの景色と一緒だ。星と街の灯りの間でふわふわしている。」
響子は長岡の顔から手をそっと離した。
自由を得たことを契機として長岡が響子を見ると、彼女は突然笑い出した。
「あはははは! くっさ~~! 自分にも興味がないって! あは、あははははははは!」
響子は笑いながら体を跳ねらせたために、ベッドがへこむたびに長岡の体は響子の方に少しずつ寄っていった。
「ふふ、くっくっく。自分に酔いすぎだよ。」
「そ、そうかな。」
響子が怒り出すのではないかと思っていた長岡は困惑していた。
実際長岡は過去にこういう発言で何度も女性の不興を買ってきていた。
「でも、いいね。私、あなたを助手にしたくなったわ。探偵になったときの話だけど。周りを観察する私と自分にすら興味のないあなた。真逆がいいコンビになりそう。」
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長岡が言い終わるか終わらないかのうちに響子はキスをした。
「明日の朝までにあなたをその気にさせてみせるわ。」
長岡はほほえんだ。
「そうか、俺の酔いを覚まさせることができたらいいな。」
「ええ、明日のあなたはモーニングコーヒーなんていらないわ。」
~・~・~・~・~
~感想~
調べてみると性癖はエッチな意味ではないということがわかったのですが、本来の意味だと伝わりにくいので、はっきりとフェチの話ですよと宣言する冒頭を最初に決めてそこから話を考えました。
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