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第5章 佐久間修、ここにあり!
第72話 みんなが来る。
しおりを挟む縋りつく…見方によっては抱きついているかのようだった粟原さん、今は少し落ち着いている。しかし、今でこそ抱きついてはいないが僕の制服…学ランの裾を遠慮がちに掴んで斜め後ろを歩いている。
そして周りにはバレー部の皆さんが僕を中心に円陣を組みガードをしながらかつてのアルバイト先に向かっている。そしてついに県道沿いの牛丼屋さんに着いた。敷地に入らせてもらう為、とりあえずご迷惑にならないように短時間だけ店舗を外から眺めさせて下さいとお店にご挨拶に行く。
対応してくれたお店の方は僕のいきなりの訪問にビックリしていたが今の時間なら丁度利用客も少ない時間なので駐車場からなら良いですよとの事、ありがたくお言葉に甘えさせてもらいなるべく駐車場の端っこの方に集まる事にする。
河越八幡女子高校880人ほどの生徒がほとんど集まっている。その全員が移動してきた為、先頭集団にいる僕と最後尾にいる生徒では到着時間に差が生まれる。
「全員揃ったよー!」
近くにいたバレー部の人の声がする、どうやら全員集合したようだ。
夕食にするにはまだ早い時間の為、広々とした駐車場にはこの900人に近い生徒達が集結しても迷惑にはならなそうなのは幸いだった。この牛丼店は広い駐車場を備えていて大型トラックのドライバーさん御用達みたいな雰囲気である、その広さは僕達が全員入ってもまだスペースがあるくらいだ。駐車場には停まっている車も無かったので少しだけ働いていた頃の話を始めた、頑張ってなるべく大きな声を出しながら。
「ここで佐久間君が…」
女子生徒の皆が何やら思いを馳せている。あたりの噂話に耳をすませば…男性の手料理…、いやたとえ作っていなくても配膳された物を口に出来るだけで今のご時世、女性にとってはもの凄くラッキーなんだそうだ。
「世の中には男の人の手料理を食べたくても…、会う事も出来ない人もいるんだからねっ!!」
なぜかツンデレ風に語る人もいるくらいだ。僕という存在はなかなかに希少価値があるらしい。そして僕はなるべく大きな声を出して当時の話をした。
「…そんな訳で、行方不明になるまでのほんの一週間程ですけどここでアルバイトをしてました」
なるべく手短に当時の状況を話してみた。一応、全校生徒が入り切る前にお店の方には挨拶をして駐車場に入る許可だけは得ていたのだがいつまでもいるものではない。
「では、行きましょう。あまり長居するのも…。案内をよろしくお願いします」
そう言って僕達は牛丼屋さんにお礼を言ってその場を後にする事にした。バレーボール部キャプテンの三早江さんが円陣の準備にとりかかる。
「さーて、じゃあ帰りの円陣を…」
ザッザッザッ…!!バレー部キャプテンの三早江さんが呼びかけようとした時、近づいてくる足音が響く。
「帰りはアタシ達に任せてもらおうか」
そこに現れたのはバレーボール部の面々にも負けない背の高い女子生徒だ。
「なっ!?お、お前は…、バスケ部のゴリ子!!」
「誰がゴリ子だ!赤井だ、赤井!バスケ部キャプテンのっ!」
…赤井さんは自分のあだ名を気にしているらしい。そんな赤井さんに三早江さんは腰に手を当てて真っ向から対峙する。
「…で?アタシ達に任せてもらうというのは…、どういう意味だい?」
「言葉通りだ、背が高いのはバレー部だけの売りじゃない。…それにウチの部のディフェンスには定評がある。マンツーマンもゾーンもこなす、敵のどんな戦法にも即座に対応する。まあどんなヤツが相手でもウチが勝つがな。そして当然、いつ男子生徒が現れても良いように護衛の為のディフェンスにも我々は備えてきた…」
ザッ…。
赤井キャプテンの後ろにこれまた長身の女子生徒達が集まり整列した。
「試合と言ってもネットのあっち側とこっち側でやり合うバレー部より直接の接触プレイも多いバスケ部の方が佐久間君のガードには向いてるとは思わないか?」
「な、なんだと?」
「たまたま佐久間君と同じクラスの部員がいたのが縁でガードを始めたようだが…、それならウチにもいる!日暮ッ!」
赤井さんが一人の生徒を呼び出す、その姿に僕は見覚えがあった。
「さ、佐久間君…」
そこに現れたのはバスケ部の日暮さん。平均よりやや高い身長はバスケ部っぽいなとは思うけどそれよりも文系少女に見える眼鏡が特徴だ。
「あ、日暮さん…」
「あの…私達…、頑張るから…佐久間君を重点防衛させてっ!」
「え、ええと…」
とても必死な感じの日暮さん、そしてその周りには背の高い女の子達がいる。多分…バスケ部なんだろうか、ちょっとプレッシャーめいたものさえ感じる…。この女子の連帯感…あなどれないッ!
「じゃ、じゃあ…行きはバレー部の皆さんに守ってもらったんで…帰りはバスケ部の皆さんにお願い…しますかね」
「「「「い…いよおっしゃああああッ!!」」」」
「「「「ぎぃやあああああーッ!!!」」」」
たちまち上がる歓声と悲鳴。特にバレー部の落ち込みようはハンパじゃない、フォローを入れておいた方が良いかも知れない。
「すいません、バレー部の皆さん。行きでは本当にありがとうございました。さすがにずっとお願いすると不公平っぽくなりそうだったんで…」
「…う、うん」
「分かった…」
頷いてはくれたけどバレー部の皆さんはなんだか元気がない。特に粟原さんは目に見えて落ち込んでいる。うーん、なんか一声かけとこうかなあ…。
「よーし、ここから佐久間君の周りを固めるのはウチらバスケ部に交代だあ!!」
「死んでも佐久間君を守れよ、お前らァ!!佐久間君をゴールに見立ててゾーンを敷け!!全方向だ」
「「「うんっ!!ディーフェンス!ディーフェンスッ!!」」」
先程までバレー部がやっていた鉄壁のディフェンス、それを今度はバスケ部が行う。僕の周りに再び身長を超える人の壁が出来た。
マスコミから僕を守る役割を交代、今度はバスケ部の皆さん守られながら僕は学校へと戻った。
「今後、こういう佐久間君の外出時には我々バスケ部に任せてもらうぞ。高さにも強く、そして接触にも慣れているからな」
無事に学校にたどり着くとバスケ部キャプテンの赤井さんが宣言するように言った。
「いやいや待て!何勝手に決めてんだ!最初に佐久間君近くを守ったのは私達バレー部だ!三人も同じクラスの者もいる!信用が違うんだ、信用が!」
バレー部キャプテンの三早江さんが反論するとそこにはさらに論争に加わってくる生徒達が現れる。
「何が信用だ!肝心なのはいかに男の子を守れるかだ!その為には守るだけじゃない、障害を排除する事こそ最善だ!」
「「お、お前は…レスリング部キャプテンの…」」
二人のキャプテンが驚きの声を上げた。
「サ…サオリンだッ!!」
そこに現れたのは警察署内だってたか寮かは忘れたけどテレビのニュースで見た事のある人…、ウチの学校の有名人。たしか古田沙保里《ふるたさおり》さんだったっけ?ニックネームはサオリン、四月の国体だか全国大会で優勝したんじゃなかったっけ?バランス良く弱点の無いレスリング巧者で向かうところ敵なし、特に目にも止まらぬ高速タックルは来ると分かっていてもかわせないほどだという。
その強さは社会人や大学生の選手相手にしても無双状態、このままケガとかせずにいけば将来オリンピックの金メダル間違いなしと言われている逸材じゃなかったっけ…。背はやや低めだけどその体幹とか重心というやつだろうか、それが素人目にもどっしりと低く構えられているのが分かる。
その古田さんは腕組みをして自信満々といった様子で話し始めた。強い意志を感じる目元とキリッとした眉、そして腕のたくましさを見るに思わず安心感を覚える。
「私ならどんな不審者も瞬きする間に無力化できる…、この間の日本選手権の時の銀メダルの選手が言ってたよ…来たと思ったら次の瞬間には両肩がマットに着いていた…ってね。負ける気がしないよ、どんなのが相手でも間違いなく組み伏せるさ」
そうだ…、たしか古田さんは三年生で全試合フォール勝ち…。しかも試合開始1分以内で決めるというケタ違いの強さだったんじゃ…。そんな有名人の登場に僕は思わずミーハー心がうずいてしまい声をかけた。
「…ふ、古田…沙保里さん…ですか?先日ニュースで拝見しました、全試合1分以内の圧勝で大会を制覇したって…」
「…ッ!!?」
僕がそう言うと腕組みしたままの古田さんが驚いたようにこちらを見た。そして次の瞬間には力強い表情はどこへやら、たちまち顔を赤くして挙動がおかしくなる。
「えっ!?さ、佐久間君が私を…み、見てた…?わ、私を…?え、えへっ…」
『へにゃっ』という効果音が出そうな感じで先程までの力強い眉が緩み、急にモジモジし始めた。腕組みも解け、左右の人差し指をツンツンさせていたりする。頼もしさが一気に雲散霧消した。そこに新たな人物がふたり割って入る。
「貴様、何を女の顔になっている!武に生きる者は常に戦場常在ッ!腑抜けている場合ではないわッ!」
「戦場常在…、戦国武将の馬場信春が常に心掛けていた言葉だ!そうでなければ男性も…、いや己ひとりの身さえ満足に守れぬわッ!」
「むっ!?お前達は居合道部の宮本と佐々木ッ!」
とろけた表情だった古田さんの表情が一瞬で引き締まった。その視線の先には凛々しい袴姿の女子生徒が二人、宮本さんは野生的なウルフカット、佐々木さんはポニーテールである。
「それに敵が常に無手(素手のこと)とは限らぬ。手段は選ばぬ、勝つ事…目的を達する事こそ兵法」
「対して我らにはこの通り、愛刀は常に帯びておる…。いかなる敵にも万難を排し立ち向かえる…」
見れば腰に刀を差している、あのまま街を歩いてて良いのかな…。まあ良いか、ダメなら美晴さん達が声かけてるだろうし…。それにしても…日本刀ってカッコ良いなあ、袴姿も凛々しいし…。僕は二人の
「あの…それ、真剣なんですか?日本刀…、カッコ良いですよね。お二人とも似合ってると言うか…凛々しいと言うか…、とにかく素敵ですね」
「「はうっ!?」」
あれ?なぜだか凛々しかった二人のサムライガールの様子がおかしくなり始めた。
「い、いや…た、たいした…ことは…にゃい。わ、我々には…い、いちゅもの事だ」
「そ、その通り。ちゅ、ちゅねに心をし、しじゅめて冷静に…」
宮本さんも佐々木さんも大丈夫だろうか?さっきまでのサムライ的凛々しさはどこに行ってしまったのだろう…。
「そんなデレデレで大丈夫か?」
「だ、だいじょうぶでゃ!もんでゃいない」
「駄目だろ、これは…」
誰かの呟きに僕もちょっとそう思う。
「ならば我々サッカー部が!」
「そうだ!ウチの部の秘技があれば!」
またまた現れた新たな集団が会話に加わってくる。
「ん、秘技?」
「そうだよ、佐久間君!初めましてだね!」
キラッと輝きそうな白い歯を見せて現れた女子生徒が言った。短めのスカートが活発さを物語る、そして制服のリボンの色から三年生…つまり先輩だという事が分かる。
「私達、河越八幡女子高校サッカー部の必勝の秘技…勝負所で繰り出すのが雪崩式スライディング突貫部隊!!」
「な…、なんか凄い名前です」
「名前だけじゃないよ!これはチーム全員で繰り出す一斉スライディングなんだ!」
「ほ、ほう…」
「逃げ場すら無いスライディングを繰り出し友達を…じゃなかったボールを奪いそのまま敵ゴールまで全員で押し込むんだ」
「えっ?ゴ、ゴールまで!?キーパーは?」
「キーパーも押し込む!」
「えっ?そ、それ、反則になったりはしないんですか?」
「ボールに行けば大丈夫!!それに今回は佐久間君を守れれば良いんだから直接スライディングに行ける!不審者はすぐに排除できるよ!」
「は、はあ…」
「ちょっと待ったァ!」
「「ちょっと待ったコールだ!?」」
そこに色々な人達が入ってくる。
「排除なら私に任せてもらおう、掃除は得意なんだ。佐久間君、依頼の際には昇降口横の伝言板にXY…」
「いや、ここは封印したデンプシーを再び…ボクシング部の…」
「科学部です。ちょっとアレな物質を駆使しますが絶対佐久間君を守りますよ?」
やんややんや。
「い、今はバスケ部の皆さんにお願いしていますから…」
次々と売り込みに来る生徒達、僕はそれをなんとかかわしながらバスケ部のみなさんに円陣を再び組んでもらいなんとか学校へと戻るのだった。
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