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第二章 人神代理戦争 予兆
十章 聖女の行進 其の弍
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国を出ると広がる平野を馬で駆ける。
風は強くなく、程よく彼らに触れると吟千代が気持ちよさそうにしていた。
「気持ちいいなぁー! カラカラカラ、思わず笑顔になってしまう!」
吟千代が楽しそうにしているのを後ろから眺めながら彼らはルーヴェン王国の国境前に着いた。
「ここからはルーヴェン王国です。検問がありますが本日はこのミレニアム王国の商人証がありますのですんなり入れます」
ユースに渡されたバッジを服に付け、バサラ達は検問所を通る。
バサラは少しばかりドキドキしたがあまりに気にするされることはなく、素通りした。
(案外すんなり入れるものなんだー。こうやって他の国に入るのは初めてだからドキドキするな)
検問を通るとそこには市場が広がっており、人と物が行き来する光景が圧倒した。
「あばばばばばば、人が多い」
「あばばばばばばばばば、首が多い」
「何をやってるのですか、二人とも」
あまりの人の多さにバサラと吟千代が震えており、それを見たユースが突っ込んだ。
「ユースはすごいね! 慣れてるのかい?」
「そうですね、自分は育ちはミレニアム王国場内でしたから。人混みにはある程度には慣れてます」
「都暮らしか! 羨ましいな! カラカラカラ! 拙者は片田舎の辺境であった故!」
そんな会話をしながら市場の中を見て回る。人が人との商いを行い、平等を唯一無二の価値がある通貨の存在が担う。
流れる様な市場の動きに吟千代は初めは戸惑っていたものの今は目を光らせながらウキウキし始めた。
あれもこれも手をつけては驚き、そして、笑顔を溢す。そんな姿をバサラとユースは後ろから眺め、二人は宿を探そうと辺りを見渡していた。
そんな中、吟千代は一人で商人の店の前に並んでいた武器達に惹かれ、バサラとユースを呼ぶために声を上げる。
「バサラ殿! ユース! 見てくれ! ここの刀剣屋の一品凄いぞ! 氣が満ち満ちておる! 店主! あなたが打ったのか?!」
「嬢ちゃん見る目があるねぇ、コイツらは俺が揃えた一級品、俺は武器は打てませんが目はいいと自負しております。旦那達も見てってくだせえ、お気に入りのものがありやしたら安くしますぜ」
前が見えてるか分からない様な真っ黒な眼鏡をし、足を組んで座っている側から見れば胡散臭い商人はバサラとユースを呼ぶと彼らも吟千代同様、並んでいる武器に目を向けた。
「先生、自分はここにあるのがいい物とは思えないのですが一体、吟千代様は何を見ているのですか?」
「そうだねー、物体に漲る氣を見てる。これに関してはコツとかは分からないんだけどね。腕利きの鍛治士が打てば彼らの氣が残る時があるんだけどここのお店の武器は全部それが残ってる。どれを取っても確かに一級品だ」
「そっちの旦那も見る目があるねえ! 気に入ったよ、旦那達今から見せる中で一番の武器を見つけられたらそれをくれてやる!」
気のいい商人はそう言うと三本の剣をバサラ達の目の前に広げた。一つは真っ直ぐに伸びた赫い刀身の剣、もう一つは宝石の装飾がなされた短剣、最後に白い翼の柄がいつているレイピア。
三本をバサラと吟千代はマジマジと眺め始めた。
手に取って、それを一本一本注意深く確認するとそれらを再び置き、腕を組んだ。
((全部、一級品だ、コレ))
一振り一振りに残る氣は均等かつ莫大であり、店の前に出していた物が霞むほどの物である。
商人が出した三本の剣達、それは紛れもなく一品と呼ぶに相応しい物達であり、商人自身も知っていた。だが、その中でどれを選ぶか、それがその人間が持つ運命の一振りになる可能性がある。商人に取ってそれを見るのが楽しみであった。
数分して、バサラと吟千代は目を見開き、ほぼ同時に声を上げた。
「「ユースはどう思う?」」
「え? 自分ですか?」
急に話を振られたユースが初めて驚くところを見せると彼もうーんと唸りながら赫い剣に手をつけた。
「自分ならコレにします」
「ほう、坊ちゃん、理由は?」
「直感、ですかね」
そう言うと商人は嬉しそうにその剣の鞘をユースに投げると彼は驚きながらなんとか掴んだ。
「えーと、コレは?」
「坊ちゃんの勝ちだ。その剣はタダでやる。あんたの運命がそう言ったんならそれで良い。中々、良い時間だったぜ」
「ありがとう、ございます?」
「礼はいらんよ! まぁ、商売はあがったりだ! また、ご利用お待ちするぜ、嬢ちゃん、坊ちゃん、旦那」
言い終わるとせっせと片付けを始め、いつの間にか商人の姿は消えていた。一瞬の間に去っていった商人に対して、本当に彼がいたのかは分からないがユースの手元には彼から貰った赫い刀身の剣は残っていた。
風は強くなく、程よく彼らに触れると吟千代が気持ちよさそうにしていた。
「気持ちいいなぁー! カラカラカラ、思わず笑顔になってしまう!」
吟千代が楽しそうにしているのを後ろから眺めながら彼らはルーヴェン王国の国境前に着いた。
「ここからはルーヴェン王国です。検問がありますが本日はこのミレニアム王国の商人証がありますのですんなり入れます」
ユースに渡されたバッジを服に付け、バサラ達は検問所を通る。
バサラは少しばかりドキドキしたがあまりに気にするされることはなく、素通りした。
(案外すんなり入れるものなんだー。こうやって他の国に入るのは初めてだからドキドキするな)
検問を通るとそこには市場が広がっており、人と物が行き来する光景が圧倒した。
「あばばばばばば、人が多い」
「あばばばばばばばばば、首が多い」
「何をやってるのですか、二人とも」
あまりの人の多さにバサラと吟千代が震えており、それを見たユースが突っ込んだ。
「ユースはすごいね! 慣れてるのかい?」
「そうですね、自分は育ちはミレニアム王国場内でしたから。人混みにはある程度には慣れてます」
「都暮らしか! 羨ましいな! カラカラカラ! 拙者は片田舎の辺境であった故!」
そんな会話をしながら市場の中を見て回る。人が人との商いを行い、平等を唯一無二の価値がある通貨の存在が担う。
流れる様な市場の動きに吟千代は初めは戸惑っていたものの今は目を光らせながらウキウキし始めた。
あれもこれも手をつけては驚き、そして、笑顔を溢す。そんな姿をバサラとユースは後ろから眺め、二人は宿を探そうと辺りを見渡していた。
そんな中、吟千代は一人で商人の店の前に並んでいた武器達に惹かれ、バサラとユースを呼ぶために声を上げる。
「バサラ殿! ユース! 見てくれ! ここの刀剣屋の一品凄いぞ! 氣が満ち満ちておる! 店主! あなたが打ったのか?!」
「嬢ちゃん見る目があるねぇ、コイツらは俺が揃えた一級品、俺は武器は打てませんが目はいいと自負しております。旦那達も見てってくだせえ、お気に入りのものがありやしたら安くしますぜ」
前が見えてるか分からない様な真っ黒な眼鏡をし、足を組んで座っている側から見れば胡散臭い商人はバサラとユースを呼ぶと彼らも吟千代同様、並んでいる武器に目を向けた。
「先生、自分はここにあるのがいい物とは思えないのですが一体、吟千代様は何を見ているのですか?」
「そうだねー、物体に漲る氣を見てる。これに関してはコツとかは分からないんだけどね。腕利きの鍛治士が打てば彼らの氣が残る時があるんだけどここのお店の武器は全部それが残ってる。どれを取っても確かに一級品だ」
「そっちの旦那も見る目があるねえ! 気に入ったよ、旦那達今から見せる中で一番の武器を見つけられたらそれをくれてやる!」
気のいい商人はそう言うと三本の剣をバサラ達の目の前に広げた。一つは真っ直ぐに伸びた赫い刀身の剣、もう一つは宝石の装飾がなされた短剣、最後に白い翼の柄がいつているレイピア。
三本をバサラと吟千代はマジマジと眺め始めた。
手に取って、それを一本一本注意深く確認するとそれらを再び置き、腕を組んだ。
((全部、一級品だ、コレ))
一振り一振りに残る氣は均等かつ莫大であり、店の前に出していた物が霞むほどの物である。
商人が出した三本の剣達、それは紛れもなく一品と呼ぶに相応しい物達であり、商人自身も知っていた。だが、その中でどれを選ぶか、それがその人間が持つ運命の一振りになる可能性がある。商人に取ってそれを見るのが楽しみであった。
数分して、バサラと吟千代は目を見開き、ほぼ同時に声を上げた。
「「ユースはどう思う?」」
「え? 自分ですか?」
急に話を振られたユースが初めて驚くところを見せると彼もうーんと唸りながら赫い剣に手をつけた。
「自分ならコレにします」
「ほう、坊ちゃん、理由は?」
「直感、ですかね」
そう言うと商人は嬉しそうにその剣の鞘をユースに投げると彼は驚きながらなんとか掴んだ。
「えーと、コレは?」
「坊ちゃんの勝ちだ。その剣はタダでやる。あんたの運命がそう言ったんならそれで良い。中々、良い時間だったぜ」
「ありがとう、ございます?」
「礼はいらんよ! まぁ、商売はあがったりだ! また、ご利用お待ちするぜ、嬢ちゃん、坊ちゃん、旦那」
言い終わるとせっせと片付けを始め、いつの間にか商人の姿は消えていた。一瞬の間に去っていった商人に対して、本当に彼がいたのかは分からないがユースの手元には彼から貰った赫い刀身の剣は残っていた。
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