【完結!】田舎暮らしの神殺し、二度目の神殺しに挑む〜余生は静かに暮らしたいのに弟子達がさせてくれない件〜

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第二章 人神代理戦争 予兆

十一章 聖女の行進 其の参

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「なんだったんだろうね、あの商人」

「なんだったんですかね、あの商人」

「二人同時に同じことを流行ってるんですか?」

 バサラ達は宿泊所を見つけ、部屋に荷物を置くと食堂に来ていた。ルーヴェン王国に入ってから、自分達のやることの整理を行うために、持ち運ばれる料理を待ちながら話を進めた。

「とりあえず、国には来れたし、ここからどうやって情報収集しようか」

「拙者は武力行使しか出来ぬぞ」

「ここはそんなところじゃないのであまりことを大きくするのは危険ですし、それと我々は極秘任務として出向いてますのでそこの所を理解してくれると幸いです、吟千代ぎんちよ様」

 そんなことをしてい間に、料理が届いた。頼んだ物は魚貝の煮込みとトマトソースのパスタ、サラダであった。トマトのフレッシュな味わいに、コトコトと煮込まれた魚を頬張る。食堂には様々な客が入り乱れ、店員が忙しそうに注文を取っていた。

「繁盛店だね」

「ですね」

 そう短く交わすと彼らとは別のテーブルの話し声に三人は耳を澄ましていた。

「なんか教会で持ち上げられてる聖女様が、魔物を一人で討伐したらしいぞ」

「やはり、我々も祈りを捧げるべきなのだろうか?」

「やめとけやめとけ! 俺達の祈るのは人であり、通貨だ。それ以外を信じて商売なんかやってけねえよ」

 客の基本層は商人であり、あまり、教会に繋がるような手がかりは簡単には見つからない。だが、彼らは料理の皿を空にした後、飲み物を注文し、再び客の入りを待っていた。

「こう言うのは食堂とかで話聞いてたらポロッと出てきたりするかと思ったんだけどねー」

 バサラが小声で喋ると吟千代ぎんちよは頼んでいたオレンジジュースを飲んでおり、ユースも静かに頷いた。

 だが、彼らは一切、油断をしておらず、常に客に目を向けた。

 その時である。
 カラカランと鐘の音を立てて、ドアが開かれるとそこにはミカが着ていた修道服に身を包んだ男達が入って来た。

 二人のターゲットは注文をすると会話を始めた。

「聖女様の実力は本物だ、我々は新たな導き手を得たのだ」

「でも、本当に良いのですか? あの様な余所者を教会に招き入れて」

「貴様、聖女様を愚弄するか?」

「いえ! そんなわけではないのですが」

 彼らの声は意外と大きく食堂に響き渡っており、バサラ達はそれに耳を立てる。

「良い加減、彼女を信じんか!」

「しかし、我々は人が平等に過ごすために人に祈るのですよ? それを彼女のために願うなど、30年前、神に祈りを捧げていたのとおんなじ事です」

「それは神であろう。相手は人、ならば、それに違いはない。それに彼女は我々を導いてくれると仰っていた。なら、一度くらい祈ろうが死ぬわけではないだろう」

 若い男とバサラと同様の歳に見える男の二人。彼らは更に会話を進めるも料理が出てくると途中で止まり、他の話題に移ってしまった。

 バサラ達はこの後、再び先ほどの話題に戻らないと目で合図すると三人は料理の代金を出し、食堂を後にした。
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