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第二章 人神代理戦争 予兆
二十七章 聖女の行進 其の拾玖
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トオルはそう言うとユースを守っていた六機の鉄を吸収し、割れていた武装を補った。トオルの武器である黑鎧武装、それは自動変態型記憶合金を用いて凡ゆる兵器に対応出来るものであるが、弱点がある。
自動変態型記憶合金は破壊されるとそれっきりで一日に使える量は限られている事。現在、第三階層での攻撃から第四、第五階層の悪魔を退け、結果、自動変態型記憶合金の消費を余儀なくされており、ユースを守っていた六機を自身に戻し、修復させた。
故に、残り三度破壊されれば、自動変態型記憶合金が尽き、トオルは戦闘不可能となる。
「ユース! ここからは俺もメインだがお前も同様! 一蓮托生、命預けっから任せたぞ!」
日下部トオル、彼は誰よりも人を信じ、そして、人に信頼される男であり、その言葉を聞き、ユースは答えた。
「承知しました、自分もここからが本領発揮です。我、運命は闘士! 猛る闘争、握るは剣! 共鳴器・グロウよ、我が運命の導に従い解き放て! その真なる姿を!」
ユースの言葉に呼応して、彼が右腕に持つレイピアが長刃の剣となり、商人からもらった赫い刃の剣を握り締め、構える。そして、ユースとトオルは全ての準備が終わると同時に、一気にカラスに向けて走り出した。
カラスは折られた腕を気にする事なく、片腕で十字架を握りしめており、その場から動こうとしなかった。
氷獄は無数に合わさる腕が獣の様な形をしており、向かい来るユースとトオルに目掛けて咆哮する。
その咆哮を聞いた途端、ユースの体が硬直した。第六階層悪魔、それは一般人であれば見ただけで気を失い、立つことの許されない存在。強者ですら、その咆哮を受ければ、硬直を産んでしまい、バサラですらもその動きを止めれる。
ユースが足を止めた瞬間、トオルは咆哮に原因があることに気づいた。彼の顔にはマスクがつけられており、それはただのマスクでは無く、黑鎧武装により、生み出されたものであるからこそだった。
だが、ユースを信じて戦うと決めたトオルは彼に目を向けず、全力で駆けた。自動変態型記憶合金を変化させ、両手に剣を握ると氷獄の首目掛けて一直線に振るう。
氷獄の首に刃が到着するも、それは幾つものある腕が止めるとトオルに目掛けて獣の咆哮ではないものが飛び出した。
「氷刃」
氷獄が放った言葉、それは紛れもなく肉声であり、カラスが放った言葉ではない。そして、それと同時にトオルの体に目掛けて氷の刃が放たれた。
剣を手放し、ギリギリのところでそれを掴むもトオルは再び遠ざかってしまう。
だが、そんな中をユースは狙って追撃を仕掛けていた。氷獄の首を追っていたのは二人であり、一人ではない。もう一人に割かれていた意識の虚を突き、ユースは氷獄の首にグロウの刃を振り下ろした。
獣の首を断ち、断末魔もなく転がるも二人は勝利を感じる事はなく、寧ろ、彼らの背筋をねっとりと弄り、恐怖心を煽った。
「首を断たれるとは、恐れ入ったよ、坊主ら。第六階層十字二段階解放、振え、八寒氷獄」
カラスの一言で切られた首から無数の手が飛び出すとそこに獣であったモノの輪郭が変わり、龍を思わせる姿へと変貌する。主人よりも大きくなった八寒氷獄はユース達を見下げると再び咆哮を放った。
その咆哮は硬直などで済むモノではなく、その場の人間に対して、絶対零度の吹雪を与え、カラス以外の物を凍らせる。
それは、ユース、トオルだけで無く、その場、半径20メートルの気温を生物が生きていくには不可能なものとする。
「絶対零度」
ユース、トオル、彼らは、その悪魔と対峙した時点で、敗北していた。その事実は間違いなく、覆せぬ結果であり、二人の戦士は悪魔を見上げながら彼らの記憶は途絶えている。
自動変態型記憶合金は破壊されるとそれっきりで一日に使える量は限られている事。現在、第三階層での攻撃から第四、第五階層の悪魔を退け、結果、自動変態型記憶合金の消費を余儀なくされており、ユースを守っていた六機を自身に戻し、修復させた。
故に、残り三度破壊されれば、自動変態型記憶合金が尽き、トオルは戦闘不可能となる。
「ユース! ここからは俺もメインだがお前も同様! 一蓮托生、命預けっから任せたぞ!」
日下部トオル、彼は誰よりも人を信じ、そして、人に信頼される男であり、その言葉を聞き、ユースは答えた。
「承知しました、自分もここからが本領発揮です。我、運命は闘士! 猛る闘争、握るは剣! 共鳴器・グロウよ、我が運命の導に従い解き放て! その真なる姿を!」
ユースの言葉に呼応して、彼が右腕に持つレイピアが長刃の剣となり、商人からもらった赫い刃の剣を握り締め、構える。そして、ユースとトオルは全ての準備が終わると同時に、一気にカラスに向けて走り出した。
カラスは折られた腕を気にする事なく、片腕で十字架を握りしめており、その場から動こうとしなかった。
氷獄は無数に合わさる腕が獣の様な形をしており、向かい来るユースとトオルに目掛けて咆哮する。
その咆哮を聞いた途端、ユースの体が硬直した。第六階層悪魔、それは一般人であれば見ただけで気を失い、立つことの許されない存在。強者ですら、その咆哮を受ければ、硬直を産んでしまい、バサラですらもその動きを止めれる。
ユースが足を止めた瞬間、トオルは咆哮に原因があることに気づいた。彼の顔にはマスクがつけられており、それはただのマスクでは無く、黑鎧武装により、生み出されたものであるからこそだった。
だが、ユースを信じて戦うと決めたトオルは彼に目を向けず、全力で駆けた。自動変態型記憶合金を変化させ、両手に剣を握ると氷獄の首目掛けて一直線に振るう。
氷獄の首に刃が到着するも、それは幾つものある腕が止めるとトオルに目掛けて獣の咆哮ではないものが飛び出した。
「氷刃」
氷獄が放った言葉、それは紛れもなく肉声であり、カラスが放った言葉ではない。そして、それと同時にトオルの体に目掛けて氷の刃が放たれた。
剣を手放し、ギリギリのところでそれを掴むもトオルは再び遠ざかってしまう。
だが、そんな中をユースは狙って追撃を仕掛けていた。氷獄の首を追っていたのは二人であり、一人ではない。もう一人に割かれていた意識の虚を突き、ユースは氷獄の首にグロウの刃を振り下ろした。
獣の首を断ち、断末魔もなく転がるも二人は勝利を感じる事はなく、寧ろ、彼らの背筋をねっとりと弄り、恐怖心を煽った。
「首を断たれるとは、恐れ入ったよ、坊主ら。第六階層十字二段階解放、振え、八寒氷獄」
カラスの一言で切られた首から無数の手が飛び出すとそこに獣であったモノの輪郭が変わり、龍を思わせる姿へと変貌する。主人よりも大きくなった八寒氷獄はユース達を見下げると再び咆哮を放った。
その咆哮は硬直などで済むモノではなく、その場の人間に対して、絶対零度の吹雪を与え、カラス以外の物を凍らせる。
それは、ユース、トオルだけで無く、その場、半径20メートルの気温を生物が生きていくには不可能なものとする。
「絶対零度」
ユース、トオル、彼らは、その悪魔と対峙した時点で、敗北していた。その事実は間違いなく、覆せぬ結果であり、二人の戦士は悪魔を見上げながら彼らの記憶は途絶えている。
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