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第二章 人神代理戦争 予兆
二十八章 聖女の行進 其の弍拾
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凍結したユースとトオル、そんな彼らをカラスは視線を送った。自分の腕を折られ、第六階層悪魔すらも解放させられたと言う事実は、カラスにとっても意外であり、彼らに対して尊敬の念すら抱いていた。
(頑張ったよ、お前らは。一人は俺の右腕を折って、他、階層悪魔を退け、第六階層悪魔を使わせた。もう一人は何も無いのに第六階層悪魔に恐れずに立ち向かい、首を刎ねた。若いのに良くやったが相手が悪すぎたな)
カラスは背を向け、勝利を確信するも、背後から熱が伝わって来た。氷の中からも感じる様な燃えたぎる炎、それを感じると再びユース達に視線を向ける。
氷が溶け出し、ユース一人が、地面に膝を突きながら姿を現した。
「氷溶かせたんだ。まぁ、いい。英雄がいない今、俺に勝てるのか? 坊主」
凍える様な体をグロウの能力が急激に温度を引き上げ、なんとか動かせる様になっていた。共鳴器・グロウ、その本質は炎、燃えたぎる様な闘志に呼応して、その温度は上昇する。
これまでユースがグロウの力を100%発揮出来てはおらず、それは彼がどこか戦いを自分のものでは無く、一歩引いたところで見ていた節があった。だが、今、彼はこの戦いを自分の戦いであると認知し、誰かの為、国の為、様々な思いを背負う事でグロウはその闘志に呼応した。
そして、ユースの持つもう一振りの赫い刃の剣、それもまた彼を認め、己が持つ共鳴器の名を伝える。
目の前に立つは自身が勝つ事のできない巨大なモノでありながら、ユースに体の震えはなく、ただひたすらに自分の戦いに赴くために、その共鳴器を解放させた。
「我、運命は闘士! 猛る闘争、握るは剣! 共鳴器・アレックスよ、我が運命の導に従い解き放て! その真なる姿を!」
共鳴器・アレックス、ユースが握るもう一振りの剣の名であり、それは彼の声に呼応して、変化する。剣は四角く、厚さはおよそ5㎝である、ユースの体をすっぽりと入るほどの大きな盾になった。
(盾、だと?! 初めて、盾なんて持ちながら戦うぞ)
ユースはそんなことを考えるも体に回る力強さを信じるとグロウ、そして、アレックスを信頼し、八寒氷獄へと立ち向かう。
八寒氷獄は向かい来るユース目掛けて再び咆哮を放った。全てを凍結させる硬直させる咆哮をユースは盾を使い防ぐと彼は一歩一歩ジワジワと進んで行った。
(あの盾のおかげで八寒氷獄の咆哮が効かなくなってるな。聞けば硬直、直撃すれば凍結、両方が効かないとは面倒だな)
カラスの考えとは裏腹に、全ての攻撃をユースは盾を使い、弾く。幾つもの手から放つ氷の刃をグロウを使い、口から放つ咆哮は盾を使い、着実に距離を詰めていく。
そして、彼は幾重と放たれた攻撃全てを首の皮一枚で対処し、八寒氷獄の目の前に彼は立った。
悪魔は自分の前に立つ物に容赦はない。人であれど、物であれど、同じ悪魔であれど目の前に立つ存在を容赦無く潰す事しかしない。
それが自身の攻撃を何度も受けては潰れる事なく、立ち向かったとしてもおんなじように壊す。目の前に現れたユースを潰すために幾つもの腕で攻撃を放つとそれらを盾と剣で弾き、両手が空いた途端、咆哮を放った。
盾で咆哮を防ぐ事が出来ず、ユースの体には硬直と凍結、両方の恐怖が襲い掛かる。だが、ユースは笑っていた。
共鳴器・アレックス、その本質は守護、それは主人が持つ闘志に呼応して、あらゆる障害から守ることが出来る。今のユースは進み戦うことのみに、全てを載せた状態であり、アレックスの能力が最大限に発揮されている。
故に、その咆哮を受けても尚、凍結も硬直も無く、ユースを止めることが出来ず、彼はグロウを八寒氷獄の頭目掛けて投げつけた。
頭に刺さったグロウは燃え上がり、八寒氷獄の頭上から燃やし尽くす。あたり構わず痛みに悶え、苦しむ竜を見て、今が好機であるとユースは考え、その剣を目標に走り出した。再び剣を握り、振り下ろせば、その首を断ち切ることが出来、自分達の勝利に繋がる、それがユースの目的となった。
盾で無差別に放たれる咆哮と氷の刃を防ぎ、首元に駆け上がるとグロウが刺さっていた箇所まで登り切り、それを抜こうとした。次の瞬間、ユースの足は無数の腕に掴まれ、剣を抜くことなく、空へと放り出されしまう。
(頑張ったよ、お前らは。一人は俺の右腕を折って、他、階層悪魔を退け、第六階層悪魔を使わせた。もう一人は何も無いのに第六階層悪魔に恐れずに立ち向かい、首を刎ねた。若いのに良くやったが相手が悪すぎたな)
カラスは背を向け、勝利を確信するも、背後から熱が伝わって来た。氷の中からも感じる様な燃えたぎる炎、それを感じると再びユース達に視線を向ける。
氷が溶け出し、ユース一人が、地面に膝を突きながら姿を現した。
「氷溶かせたんだ。まぁ、いい。英雄がいない今、俺に勝てるのか? 坊主」
凍える様な体をグロウの能力が急激に温度を引き上げ、なんとか動かせる様になっていた。共鳴器・グロウ、その本質は炎、燃えたぎる様な闘志に呼応して、その温度は上昇する。
これまでユースがグロウの力を100%発揮出来てはおらず、それは彼がどこか戦いを自分のものでは無く、一歩引いたところで見ていた節があった。だが、今、彼はこの戦いを自分の戦いであると認知し、誰かの為、国の為、様々な思いを背負う事でグロウはその闘志に呼応した。
そして、ユースの持つもう一振りの赫い刃の剣、それもまた彼を認め、己が持つ共鳴器の名を伝える。
目の前に立つは自身が勝つ事のできない巨大なモノでありながら、ユースに体の震えはなく、ただひたすらに自分の戦いに赴くために、その共鳴器を解放させた。
「我、運命は闘士! 猛る闘争、握るは剣! 共鳴器・アレックスよ、我が運命の導に従い解き放て! その真なる姿を!」
共鳴器・アレックス、ユースが握るもう一振りの剣の名であり、それは彼の声に呼応して、変化する。剣は四角く、厚さはおよそ5㎝である、ユースの体をすっぽりと入るほどの大きな盾になった。
(盾、だと?! 初めて、盾なんて持ちながら戦うぞ)
ユースはそんなことを考えるも体に回る力強さを信じるとグロウ、そして、アレックスを信頼し、八寒氷獄へと立ち向かう。
八寒氷獄は向かい来るユース目掛けて再び咆哮を放った。全てを凍結させる硬直させる咆哮をユースは盾を使い防ぐと彼は一歩一歩ジワジワと進んで行った。
(あの盾のおかげで八寒氷獄の咆哮が効かなくなってるな。聞けば硬直、直撃すれば凍結、両方が効かないとは面倒だな)
カラスの考えとは裏腹に、全ての攻撃をユースは盾を使い、弾く。幾つもの手から放つ氷の刃をグロウを使い、口から放つ咆哮は盾を使い、着実に距離を詰めていく。
そして、彼は幾重と放たれた攻撃全てを首の皮一枚で対処し、八寒氷獄の目の前に彼は立った。
悪魔は自分の前に立つ物に容赦はない。人であれど、物であれど、同じ悪魔であれど目の前に立つ存在を容赦無く潰す事しかしない。
それが自身の攻撃を何度も受けては潰れる事なく、立ち向かったとしてもおんなじように壊す。目の前に現れたユースを潰すために幾つもの腕で攻撃を放つとそれらを盾と剣で弾き、両手が空いた途端、咆哮を放った。
盾で咆哮を防ぐ事が出来ず、ユースの体には硬直と凍結、両方の恐怖が襲い掛かる。だが、ユースは笑っていた。
共鳴器・アレックス、その本質は守護、それは主人が持つ闘志に呼応して、あらゆる障害から守ることが出来る。今のユースは進み戦うことのみに、全てを載せた状態であり、アレックスの能力が最大限に発揮されている。
故に、その咆哮を受けても尚、凍結も硬直も無く、ユースを止めることが出来ず、彼はグロウを八寒氷獄の頭目掛けて投げつけた。
頭に刺さったグロウは燃え上がり、八寒氷獄の頭上から燃やし尽くす。あたり構わず痛みに悶え、苦しむ竜を見て、今が好機であるとユースは考え、その剣を目標に走り出した。再び剣を握り、振り下ろせば、その首を断ち切ることが出来、自分達の勝利に繋がる、それがユースの目的となった。
盾で無差別に放たれる咆哮と氷の刃を防ぎ、首元に駆け上がるとグロウが刺さっていた箇所まで登り切り、それを抜こうとした。次の瞬間、ユースの足は無数の腕に掴まれ、剣を抜くことなく、空へと放り出されしまう。
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