【完結!】田舎暮らしの神殺し、二度目の神殺しに挑む〜余生は静かに暮らしたいのに弟子達がさせてくれない件〜

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第二章 人神代理戦争 予兆

四十七章 博士の愛した蒸気国 其の陸

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***

 グランは一人、機械兵の上にすわっており、手にはなんの変哲もない剣を握っていた。共鳴器ですらない剣でありながらグランはその機械兵達の硬い金属の体を切り裂いており、つまらなそうに辺りを見ていた。

「うーん、なんか急に襲って来たから倒しちゃったけどこれまずいのでは?」

 その瞬間、霧を切り裂くように上空から機械兵かれらと似ているが強さと形が違う存在がグランの前に飛んで来た。

「貴様か? その機械兵達を傷つけたのは?」

 マントをつけ、両腕は先程の機械よりも太く人を殺す事に特化しているような形をしている機械兵がグラン目掛けて拳を振るいながら彼に問いかけると剣で受け、丁寧に答えた。

「俺って言ったらどうなる?」

廃棄孔アクタール十一席、追跡者チェイサーが貴様に引導を渡してやる」

***

 ジータの周りだけ、霧が晴れており、機械兵達も見渡し良く切り刻まれているのがハッキリと見えていた。

「早く、御師様と合流しないと。常に運命の解放しておくのが便利ね」

 彼女は既に運命の解放を済ませており、無窮壱尽バアルが姿を現していた。そんな中、追跡者は臆することなく現れるとジータ目掛けて自身の持つ腕で突きを放った。

 両腕には得物を持ってはおらず、その機械兵は素手のみでジータに勝負を挑むと彼女は急に襲いかかって来たそれに声を上げた。

「あなた、何者?」

廃棄孔アクタール十一席、追跡者チェイサー。言葉は無用」

「あら、そう。それの方が綺麗さっぱりしててありがたいわ」

***

 ミカは機械兵の顔を拳で貫いており、得物は既に姿を変えていた。拳を振るったら打つかった瞬間に鉄から穴が空き、機械兵はその動力源を簡単に破壊され動かなくなる。

「まだ、何も話してもいないのに攻撃してくるなんて。私からはやっていませんからね」

 ミカがそう呟くとそれはゆっくりと霧の中を歩いて来ると彼女に人の言葉で音を立てた。

「あらあら、可哀想に。こんな姿になるなんて、あなたがやったのかしら?」

 マントをつけた声の主人は悲しそうに機械兵達の残骸に手をつけるとミカに向けて問いかけた。

「そうですね。私もなるべく穏便に済ましたかったのですが話も聞かずに急に襲いかかって来るものですから困ってしまって」

 ミカは丁寧に答えるとそれを聞き、機械でありながら悲しそうにしており、レイピアを握る力を強めると口を開いた。

「そうですか。なら、彼らの代わりに謝ります。そして、それと同時に死んでもらいます。廃棄孔アクタール十一席、追跡者チェイサー、あなたを会う最後のモノです」

「そうですか。あなたも私の話を聞かずに戦おうとするのですね。仕方が無いです、死んでもらいましょうか」

***

 この時、四人ほぼ同時に廃棄孔アクタール十席、追跡者チェイサーを語る機械兵と対峙する事になる。そして、彼らは見せつける事になった。四護聖とその四護聖を育てた師匠の実力を。
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