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第三章 人神代理戦争 勃発
二十二話 誰を英雄と讃えるのか 其の弍拾弍
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「ようようよう! オーディンの旦那ぁ! 俺を呼ぶってことはここはもう俺の領域! 人間を呼ぶなんて! なんて野暮だろう! 人間! 俺の神技、神々の戦いは入ったら最後、誰に干渉もできない絶対空間! 出るための条件は一つ! どちらかが死ぬこと! さぁ! さぁ! 御託はここまで! 切って張ったの大勝負! 角笛ギャラルホルン、鳴らせば始まる大一番! 大神オーディン対、んー? お前名前は?」
ヘイムダルに声をかけられると彼に目掛けて涅槃静寂を向けるも体に斬撃は通らず、彼は指を出してチッチッチッと音を立てて、再び口を開いた。
「オイオイ、言ったろ! 俺には干渉出来ないし、俺にも干渉出来ねえんだ! 坊主! 名前を言えよ! 名前! そうしなきゃ出れねえぜ~? そんで持って俺も殺せねえ! 言うのがいいぜ~!」
バサラはその言葉に嘘がないことを見て判断し、ため息をついて答える。
「バサラ」
「ほーう! バサラって言うのか! 贅沢な名だね! そんじゃあ、まぁ、始めよう! 大神オーディン 対 神殺しバサラ! いざ、尋常に、勝負!」
バサラとオーディンは互いに見合いながらその角笛が音を立てるのを耳を立てながら待った。そして、互いの緊張が頂点に達した瞬間、ヘイムダルはその角笛の音を鳴り響かせる。
それとほぼ同時、バサラとオーディンの手が動き、目に負えぬほどの速度で握っている得物を振るった。
槍と剣、リーチはオーディンに利があるが彼はバサラに対してそれはほぼ無いと踏んでいた。その理由、それは今から見せるであろう技をオーディンは知っているから故。
打つけた合った衝撃で少しばかり空いた距離を見て、バサラは涅槃静寂の刃先を空高く上げると思いっきり振り下ろした。トールとの戦いで得た光速とプルートとの戦いで得た剛腕の重ね掛け、それはバサラが神々に最初に放った一撃よりは威力は下がるものの速度は変わらず、打つかれば神の体を食い破れるもの。
0.00000017秒の光速の斬撃はオーディンの目の前に現れるもの彼は平然と立ち尽くしており、バサラは予想外の早い決着かと思った。
しかし、その考えとは裏腹に斬撃は当たること無く、霧散する。霧散という言葉が正しいのか、それすらも不明であるもののバサラが放った斬撃は消えて無くなった。
(何かが弾いたのか? いや、違う。斬撃の存在自体が無くなった。違和感よりも勝る気味悪さ。原理が分からんが、この間合いでも俺のがヤバいな)
バサラが分析する最中、オーディンは地面に槍を突き刺すと彼を睨みつけながら片目につけていた眼帯を外し、口を開いた。
「神技、虚空領域」
外した眼帯の中には何も無いのにも関わらず、バサラは自身を追っているかの様に感じると身構える。ただ、それは身構えたところで意味は無く、オーディンは自身が握る槍でバサラ目掛け突きを放った。
最初にも見せた突きをバサラは涅槃静寂で弾くもそれは彼の腕を抉った。
弾いたはずの突きが自身の腕を軽く抉ったと言うことにバサラが驚くもオーディンもまた同様、それに驚愕していた。
(虚空領域使用後の俺の槍は虚空を孕む。防御不可の必殺、それがどうした? 何故、アイツは腕が少し抉れただけなんだ?)
オーディン、彼は自身の神技及び、その技術、能力全てにおいてユピテルですら右に出る事はないと言う矜持を持っていた。
だが、その矜持を人間に初めて傷つけられる。人智及ばぬ絶対的存在、それこそが自身であり、神の本来の在り方で有るべきとしたオーディンにとって、バサラに必殺の槍を止められたのは神として生まれてきた中での汚点。
屈辱とも言える出来事により、彼は初めてバサラという人間を敵として認識する。
「バサラ、と言ったな」
バサラは自分を傷付けた一撃、そして、様々な要因を結びつけ、分析に徹していたが故に唐突にオーディンに喋りかけられたことにビクリと体を震わせると怪訝そうに答えた。
「ああ? 何だ?」
「お前は俺の矜持を傷付けた」
「お前の矜持なんて知らんし、実際問題、俺が傷付けられただけだぞ?」
「必殺の槍、それを防がれるのはこうも気分が悪いとは思いもしなかった」
そう言い終えるとオーディンは構えを変え、先程よりも殺気を立てながらバサラを両眼で捉えていた。双眸が見るのは人間でありながら、初めて敵として認識させられた者をオーディンは殺意を向けて、足に力を入れて踏み込むと相手との間合いを詰める。
ヘイムダルに声をかけられると彼に目掛けて涅槃静寂を向けるも体に斬撃は通らず、彼は指を出してチッチッチッと音を立てて、再び口を開いた。
「オイオイ、言ったろ! 俺には干渉出来ないし、俺にも干渉出来ねえんだ! 坊主! 名前を言えよ! 名前! そうしなきゃ出れねえぜ~? そんで持って俺も殺せねえ! 言うのがいいぜ~!」
バサラはその言葉に嘘がないことを見て判断し、ため息をついて答える。
「バサラ」
「ほーう! バサラって言うのか! 贅沢な名だね! そんじゃあ、まぁ、始めよう! 大神オーディン 対 神殺しバサラ! いざ、尋常に、勝負!」
バサラとオーディンは互いに見合いながらその角笛が音を立てるのを耳を立てながら待った。そして、互いの緊張が頂点に達した瞬間、ヘイムダルはその角笛の音を鳴り響かせる。
それとほぼ同時、バサラとオーディンの手が動き、目に負えぬほどの速度で握っている得物を振るった。
槍と剣、リーチはオーディンに利があるが彼はバサラに対してそれはほぼ無いと踏んでいた。その理由、それは今から見せるであろう技をオーディンは知っているから故。
打つけた合った衝撃で少しばかり空いた距離を見て、バサラは涅槃静寂の刃先を空高く上げると思いっきり振り下ろした。トールとの戦いで得た光速とプルートとの戦いで得た剛腕の重ね掛け、それはバサラが神々に最初に放った一撃よりは威力は下がるものの速度は変わらず、打つかれば神の体を食い破れるもの。
0.00000017秒の光速の斬撃はオーディンの目の前に現れるもの彼は平然と立ち尽くしており、バサラは予想外の早い決着かと思った。
しかし、その考えとは裏腹に斬撃は当たること無く、霧散する。霧散という言葉が正しいのか、それすらも不明であるもののバサラが放った斬撃は消えて無くなった。
(何かが弾いたのか? いや、違う。斬撃の存在自体が無くなった。違和感よりも勝る気味悪さ。原理が分からんが、この間合いでも俺のがヤバいな)
バサラが分析する最中、オーディンは地面に槍を突き刺すと彼を睨みつけながら片目につけていた眼帯を外し、口を開いた。
「神技、虚空領域」
外した眼帯の中には何も無いのにも関わらず、バサラは自身を追っているかの様に感じると身構える。ただ、それは身構えたところで意味は無く、オーディンは自身が握る槍でバサラ目掛け突きを放った。
最初にも見せた突きをバサラは涅槃静寂で弾くもそれは彼の腕を抉った。
弾いたはずの突きが自身の腕を軽く抉ったと言うことにバサラが驚くもオーディンもまた同様、それに驚愕していた。
(虚空領域使用後の俺の槍は虚空を孕む。防御不可の必殺、それがどうした? 何故、アイツは腕が少し抉れただけなんだ?)
オーディン、彼は自身の神技及び、その技術、能力全てにおいてユピテルですら右に出る事はないと言う矜持を持っていた。
だが、その矜持を人間に初めて傷つけられる。人智及ばぬ絶対的存在、それこそが自身であり、神の本来の在り方で有るべきとしたオーディンにとって、バサラに必殺の槍を止められたのは神として生まれてきた中での汚点。
屈辱とも言える出来事により、彼は初めてバサラという人間を敵として認識する。
「バサラ、と言ったな」
バサラは自分を傷付けた一撃、そして、様々な要因を結びつけ、分析に徹していたが故に唐突にオーディンに喋りかけられたことにビクリと体を震わせると怪訝そうに答えた。
「ああ? 何だ?」
「お前は俺の矜持を傷付けた」
「お前の矜持なんて知らんし、実際問題、俺が傷付けられただけだぞ?」
「必殺の槍、それを防がれるのはこうも気分が悪いとは思いもしなかった」
そう言い終えるとオーディンは構えを変え、先程よりも殺気を立てながらバサラを両眼で捉えていた。双眸が見るのは人間でありながら、初めて敵として認識させられた者をオーディンは殺意を向けて、足に力を入れて踏み込むと相手との間合いを詰める。
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