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第三章 人神代理戦争 勃発
四十九話 五大王国会議 其の拾伍
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帰還者の双剣は互いに形を変えながら右手には赫い刀身の剣、左に手には蒼い刀身の刀が握られた。赫と蒼の二つの対をなす得物を帰還者は構えるとダラモスはそんな彼に向かって、一切の躊躇もなく走り出す。
「炉心解放、鉄機兵ダラモス! 殺戮形態に移行! 燃えろ、我が闘争の運命。守護者としての義務を果たすために!」
ダラモス、彼に与えられた運命は闘争。全身に宿るアダマンタイトに自身の運命を共鳴させることで、彼の肉体は限界の遙か向こう側へと前進させる。体に練られたアダマンタイトが共鳴と共に姿を変え、人型の美しい機体が、殺戮に特化し、凶々しい姿となっていた。
全身に宿る焔を使い、帰還者の目に追えない速度に到達した瞬間、ダラモスは彼の体を貫こうと跳んだ。
「火焔殺戮葬送」
音よりも速く帰還者の目の前に現れるとダラモスの蹴りが彼の体に直撃する。アダマンタイトですら耐え切れるかギリギリの業火を全身に宿し、帰還者を焼却しようと放たれた蹴りは正しく、この世界で耐え切るのは不可能な程の一撃であり、それは彼であっても同じであった。
ダラモスは完全に帰還者を捉えており、その一撃は防がれようとも彼を大幅に削ることができる、そう思っていた。
それが共鳴器を使い、運命を解放していない帰還者であれば。
帰還者は体にぶつかっている蹴りを全身で受けながら、左手に握っていた蒼の刀を動かすとダラモスが放っていた蹴りの威力が徐々に収まっていった。
(何故?! この威力であれば触れた途端に蒸発するはず?! それなのに蹴りを受けながら平然と立っている! そして、私の蹴りの威力が、火焔が全て蒼の刀、あれに吸われているのか?! まだ、まだだ! ここで、コイツをぉ!)
ダラモスは引くことを知らない。それは意地でも今ここで帰還者を殺せる術と決めつけているが故に、機械としての本来持つべき合理性を失っていた。
火焔は徐々に弱まり、そして、全てを出し切ったのか、帰還者を傷つけることもその場から一歩たりとも動かすことができないまま、蹴りは受け止められてしまう。
「火焔殺戮撃」
自身が放てる渾身の蹴りを止められるも全身に宿る火焔は消えず、それであればまだ、戦えると切り替え、ダラモスは帰還者目掛けて拳を突き立てようとした。
威力は下がっている、それでもダラモスは任務を遂行しようとする。だが、それが帰還者にぶつけられる事は無かった。
赫の剣が振るわれるとそれはダラモスが放つ突きを簡単に縦に割り、切り裂く。
帰還者の赫と蒼の対なる共鳴器・無量辺処、その本質は循環。
蒼の刀が自身に向かい放たれた攻撃を帰還者だけが操ることが出来る質量として「虚空」と呼ばれる空間に送る。そして、赫の剣がその虚空から送られた質量を吸収する事で斬撃を放つことが出来、その威力は吸収した質量によって変わると言うモノ。
ただ、これは全て、他の人間が持てばの話。帰還者、彼が持てば変わる。
帰還者が鍛い上げた技術、それは相手から吸収した質量に自身の築き上げた肉体の力を加えると言った合気の応用。
縦に切り裂かれた腕を再生せず、ダラモスはもう片方の腕を使い、最後まで諦めようとしなかった。ただ、そんなダラモスに対して最大限の称賛を込めて帰還者は赫の剣を容赦無く振るう。
斬撃はただ飛んでいく物では無く、質量を持ち、光り輝きながら振り下ろされた。解き放たれた光線はダラモスの機体を全てとその射線に入っていた山すらも飲み込む。ダラモスの眼が最後に捉えた光景、それは光線と言うに等しい一撃と、それを従え立ち塞がる帰還者の姿であった。
赫の刃からダラモス自身の攻撃の威力と帰還者の肉体の力を重ねて放たれる光線はルーヴェンの山を跡形もなく消し去るとそこにはダラモスであったものの頭だけが残っていた。
山を消し去り、ヴェープルの騎士を大破させる。五大王国会議の中、王達を強襲した帰還者、異界ゴルドバレーにおける最大の脅威であると言う事実を刻み込んだ瞬間であった。
「炉心解放、鉄機兵ダラモス! 殺戮形態に移行! 燃えろ、我が闘争の運命。守護者としての義務を果たすために!」
ダラモス、彼に与えられた運命は闘争。全身に宿るアダマンタイトに自身の運命を共鳴させることで、彼の肉体は限界の遙か向こう側へと前進させる。体に練られたアダマンタイトが共鳴と共に姿を変え、人型の美しい機体が、殺戮に特化し、凶々しい姿となっていた。
全身に宿る焔を使い、帰還者の目に追えない速度に到達した瞬間、ダラモスは彼の体を貫こうと跳んだ。
「火焔殺戮葬送」
音よりも速く帰還者の目の前に現れるとダラモスの蹴りが彼の体に直撃する。アダマンタイトですら耐え切れるかギリギリの業火を全身に宿し、帰還者を焼却しようと放たれた蹴りは正しく、この世界で耐え切るのは不可能な程の一撃であり、それは彼であっても同じであった。
ダラモスは完全に帰還者を捉えており、その一撃は防がれようとも彼を大幅に削ることができる、そう思っていた。
それが共鳴器を使い、運命を解放していない帰還者であれば。
帰還者は体にぶつかっている蹴りを全身で受けながら、左手に握っていた蒼の刀を動かすとダラモスが放っていた蹴りの威力が徐々に収まっていった。
(何故?! この威力であれば触れた途端に蒸発するはず?! それなのに蹴りを受けながら平然と立っている! そして、私の蹴りの威力が、火焔が全て蒼の刀、あれに吸われているのか?! まだ、まだだ! ここで、コイツをぉ!)
ダラモスは引くことを知らない。それは意地でも今ここで帰還者を殺せる術と決めつけているが故に、機械としての本来持つべき合理性を失っていた。
火焔は徐々に弱まり、そして、全てを出し切ったのか、帰還者を傷つけることもその場から一歩たりとも動かすことができないまま、蹴りは受け止められてしまう。
「火焔殺戮撃」
自身が放てる渾身の蹴りを止められるも全身に宿る火焔は消えず、それであればまだ、戦えると切り替え、ダラモスは帰還者目掛けて拳を突き立てようとした。
威力は下がっている、それでもダラモスは任務を遂行しようとする。だが、それが帰還者にぶつけられる事は無かった。
赫の剣が振るわれるとそれはダラモスが放つ突きを簡単に縦に割り、切り裂く。
帰還者の赫と蒼の対なる共鳴器・無量辺処、その本質は循環。
蒼の刀が自身に向かい放たれた攻撃を帰還者だけが操ることが出来る質量として「虚空」と呼ばれる空間に送る。そして、赫の剣がその虚空から送られた質量を吸収する事で斬撃を放つことが出来、その威力は吸収した質量によって変わると言うモノ。
ただ、これは全て、他の人間が持てばの話。帰還者、彼が持てば変わる。
帰還者が鍛い上げた技術、それは相手から吸収した質量に自身の築き上げた肉体の力を加えると言った合気の応用。
縦に切り裂かれた腕を再生せず、ダラモスはもう片方の腕を使い、最後まで諦めようとしなかった。ただ、そんなダラモスに対して最大限の称賛を込めて帰還者は赫の剣を容赦無く振るう。
斬撃はただ飛んでいく物では無く、質量を持ち、光り輝きながら振り下ろされた。解き放たれた光線はダラモスの機体を全てとその射線に入っていた山すらも飲み込む。ダラモスの眼が最後に捉えた光景、それは光線と言うに等しい一撃と、それを従え立ち塞がる帰還者の姿であった。
赫の刃からダラモス自身の攻撃の威力と帰還者の肉体の力を重ねて放たれる光線はルーヴェンの山を跡形もなく消し去るとそこにはダラモスであったものの頭だけが残っていた。
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