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第四章 人神代理戦争 霹靂
幕間 鍛治士と師
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***
「よっ! バサラ」
声がした。
聞き馴染み、少しの間だけど、親しみ、信頼した者の声。
「ここは?」
そう呟くと徐々に自分の体がしっかりと形作られ、目の前に居た存在に認識できた。
「ヴォルガ?!」
バサラは唐突に無機質で真っ白な空間と共にヴォルガが目の前に現れたことに驚くもそれに対して彼は嬉しそうに答えた。
「元気にしてたか! いや、それよりもすごいな! 魂の世界ですぐに体まで形成してるなんてすげえな!」
「た、魂? いや、いや、訳わかんないよ?! と言うよりも、魂の世界?! なら、僕死んだ?!」
バサラが驚き、両手で顔を覆うとそれを見ながらヴォルガはに笑っていた。
「ガハハハ! お前どうした! 俺が知っていたバサラは気にしなかったぞ! それにその姿、老けたな! 魂の状態くらい若い頃の姿でもいいんじゃねえか?」
「いやいや! 何笑ってんの?! 僕死んじゃったんだよ?! と言うよりも、もしかしてヴォルガ、あんたも」
「ん? ああ、死んだよ、ついさっきな。まぁ、お前は死んでない。俺は死んだからこそ、この魂の世界でお前に会いに来れた。久しいな」
「え、ええ。その、うん、久しぶり。いや、でも、そんなに急に魂どうこうって言われても、うーーん、僕、部屋で寝てたはずだから、とりあえず夢の中ってことでいいのか?」
「好きにしろ。んなもん、どうでも良いんだよ。俺はお前に会いに来たってこと以外はな!」
突然、魂の世界とやらに連れてこられたバサラだったがヴォルガが自身が死んだということを思い出し、彼に声をかけた。
「さっき、死んだって言ってたよな。本当なのか?」
「ん? ああ、本当だよ。全部出し尽くして死んだ。悔いはあったがそんなに残念ではなかったな。そうそう、お前さ、俺が神だって知ってたか?」
突然のヴォルガからの告白、しかし、バサラは、動揺しなかった。
「まぁわ察してたよ。氣でなんと無く分かってたけど、そうか、本当に神だったんだな」
「んだよ、知ってたんか。すまんな、嘘吐き続けて」
ヴォルガは軽く謝るも、バサラはそんなことを一切気にしない。何故なら、バサラにとって三十年前の日々を支えてくれた恩人を責める権利も何かを言う権利もあるとは思っていなかったから。
「なぁ、バサラ、俺の予想ではお前の魂の形は若い頃だと思ったんだが、今の姿か? 渋くていい男になったな」
「あはは、そりゃどうも。そっか、僕の魂の形? ってのは今の姿なのか?」
「少なくとも少年の時の姿じゃねえな。もしかして、過去に囚われるのやめたとか?」
ヴォルガは冗談でそう言うもバサラは微笑みで濁そうとする。だが、その姿を見て、直ぐにそれが本当のことだと知った。
「マジか、何だ? 何があった? もしかして」
「な、何だよ! そんなに食いつかなくてもいいだろ!」
「ほーーう! 女か! ガハハ! めでたいなぁ! 誰だ? 誰なんだ?!」
ヴォルガは嬉しそうにバサラを問い詰めると彼は少し頬を赤らめながら答えた。
「女って言い方よせよ。はぁー、なんで、そこ食いつくんだよ。まぁ、そのさ、ずっと僕のことを好いてくれた弟子が居てね、その子に変えられたって感じ、かな。」
「弟子か! ガハハ! お前なかなかにすごいことしてるな!」
「僕だって気にしてるよ! 年齢だって20歳も差があるんだし」
「あ? 20歳?! バカ言え! 俺も嫁さんとは2000歳くらいさがあるわ! 年齢なんて気にするなよ! そこに愛があるなら関係ねえ!」
大声を上げると魂の世界に響くとそんな彼の言葉にバサラは妙に納得出来たのか声を出して笑った。
「あはは、ヴォルガらしいね、全く。そうか、年齢なんて関係ない、か。なら、僕もヴォルガの言葉に沿って頑張ってみるよ」
「おう! そうしろ! ん、あー、そろそろ時間だ。バサラ、メタリカには言うなよ。俺は勝手に消えたからな! あいつも気にしない!」
「いや、気にするぞ!? それよりも、もういくのか? もう少しゆっくりしても」
「ガハハ! お前に会いに無理矢理来たんだ! 無茶言うな! な、バサラ! 俺はお前の剣を打てて、涅槃寂静を打ててよかった! いや、お前に出会えてよかったよ! じゃあな! 別れはいつか訪れる! お前の姿、一目見ようと無茶した甲斐があったぞ! 会えてよかった!」
ヴォルガは笑いながら手を振った。
そんな彼を見て、バサラも笑顔で手を振り返す。
魂の輪郭が徐々に捉えられなくなると、世界は暗転した。
***
「あれは、夢?」
明るく照らされた世界、そこには日常が広がる。
「ヴォルガ、そっか、あれは」
そう呟き、バサラは体を起こすとほんの少しだけ涙を流した。バサラにとってのヴォルガ、それは鍛治士であり、自分を支えてくれた友である。
それが神であろうと、人であろうと関係ない。
「また、会えるといいな」
そう漏らすとバサラは立ち上がり、服を着替えると部屋を後にする。
「よっ! バサラ」
声がした。
聞き馴染み、少しの間だけど、親しみ、信頼した者の声。
「ここは?」
そう呟くと徐々に自分の体がしっかりと形作られ、目の前に居た存在に認識できた。
「ヴォルガ?!」
バサラは唐突に無機質で真っ白な空間と共にヴォルガが目の前に現れたことに驚くもそれに対して彼は嬉しそうに答えた。
「元気にしてたか! いや、それよりもすごいな! 魂の世界ですぐに体まで形成してるなんてすげえな!」
「た、魂? いや、いや、訳わかんないよ?! と言うよりも、魂の世界?! なら、僕死んだ?!」
バサラが驚き、両手で顔を覆うとそれを見ながらヴォルガはに笑っていた。
「ガハハハ! お前どうした! 俺が知っていたバサラは気にしなかったぞ! それにその姿、老けたな! 魂の状態くらい若い頃の姿でもいいんじゃねえか?」
「いやいや! 何笑ってんの?! 僕死んじゃったんだよ?! と言うよりも、もしかしてヴォルガ、あんたも」
「ん? ああ、死んだよ、ついさっきな。まぁ、お前は死んでない。俺は死んだからこそ、この魂の世界でお前に会いに来れた。久しいな」
「え、ええ。その、うん、久しぶり。いや、でも、そんなに急に魂どうこうって言われても、うーーん、僕、部屋で寝てたはずだから、とりあえず夢の中ってことでいいのか?」
「好きにしろ。んなもん、どうでも良いんだよ。俺はお前に会いに来たってこと以外はな!」
突然、魂の世界とやらに連れてこられたバサラだったがヴォルガが自身が死んだということを思い出し、彼に声をかけた。
「さっき、死んだって言ってたよな。本当なのか?」
「ん? ああ、本当だよ。全部出し尽くして死んだ。悔いはあったがそんなに残念ではなかったな。そうそう、お前さ、俺が神だって知ってたか?」
突然のヴォルガからの告白、しかし、バサラは、動揺しなかった。
「まぁわ察してたよ。氣でなんと無く分かってたけど、そうか、本当に神だったんだな」
「んだよ、知ってたんか。すまんな、嘘吐き続けて」
ヴォルガは軽く謝るも、バサラはそんなことを一切気にしない。何故なら、バサラにとって三十年前の日々を支えてくれた恩人を責める権利も何かを言う権利もあるとは思っていなかったから。
「なぁ、バサラ、俺の予想ではお前の魂の形は若い頃だと思ったんだが、今の姿か? 渋くていい男になったな」
「あはは、そりゃどうも。そっか、僕の魂の形? ってのは今の姿なのか?」
「少なくとも少年の時の姿じゃねえな。もしかして、過去に囚われるのやめたとか?」
ヴォルガは冗談でそう言うもバサラは微笑みで濁そうとする。だが、その姿を見て、直ぐにそれが本当のことだと知った。
「マジか、何だ? 何があった? もしかして」
「な、何だよ! そんなに食いつかなくてもいいだろ!」
「ほーーう! 女か! ガハハ! めでたいなぁ! 誰だ? 誰なんだ?!」
ヴォルガは嬉しそうにバサラを問い詰めると彼は少し頬を赤らめながら答えた。
「女って言い方よせよ。はぁー、なんで、そこ食いつくんだよ。まぁ、そのさ、ずっと僕のことを好いてくれた弟子が居てね、その子に変えられたって感じ、かな。」
「弟子か! ガハハ! お前なかなかにすごいことしてるな!」
「僕だって気にしてるよ! 年齢だって20歳も差があるんだし」
「あ? 20歳?! バカ言え! 俺も嫁さんとは2000歳くらいさがあるわ! 年齢なんて気にするなよ! そこに愛があるなら関係ねえ!」
大声を上げると魂の世界に響くとそんな彼の言葉にバサラは妙に納得出来たのか声を出して笑った。
「あはは、ヴォルガらしいね、全く。そうか、年齢なんて関係ない、か。なら、僕もヴォルガの言葉に沿って頑張ってみるよ」
「おう! そうしろ! ん、あー、そろそろ時間だ。バサラ、メタリカには言うなよ。俺は勝手に消えたからな! あいつも気にしない!」
「いや、気にするぞ!? それよりも、もういくのか? もう少しゆっくりしても」
「ガハハ! お前に会いに無理矢理来たんだ! 無茶言うな! な、バサラ! 俺はお前の剣を打てて、涅槃寂静を打ててよかった! いや、お前に出会えてよかったよ! じゃあな! 別れはいつか訪れる! お前の姿、一目見ようと無茶した甲斐があったぞ! 会えてよかった!」
ヴォルガは笑いながら手を振った。
そんな彼を見て、バサラも笑顔で手を振り返す。
魂の輪郭が徐々に捉えられなくなると、世界は暗転した。
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「あれは、夢?」
明るく照らされた世界、そこには日常が広がる。
「ヴォルガ、そっか、あれは」
そう呟き、バサラは体を起こすとほんの少しだけ涙を流した。バサラにとってのヴォルガ、それは鍛治士であり、自分を支えてくれた友である。
それが神であろうと、人であろうと関係ない。
「また、会えるといいな」
そう漏らすとバサラは立ち上がり、服を着替えると部屋を後にする。
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