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第四章 人神代理戦争 霹靂
七話 High voltage! 其の陸
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涅槃静寂の最後の一閃、それはナナシの体に振り下ろされたはずだった。
グサリと音を立て、何かがヴォルカヌスの体に突き刺さる。
弾き飛ばしたはずの救世真愛、それは宙を舞っており、自身の体に何を突きつけられたかさっぱりわからないものの自分の大切な部分、そこを間違いなく貫かれたことだけは確かであった。
(いや、ちがう。その手。そのなかにあるのは、救世真愛、?)
魂を知覚し、その目で捉える世界を理解するとナナシの腕に握られていたモノを知った。
「正確には、救世親愛、かな。殺しに必要なのは透明な殺意、そんなことを漫画で読んだ気がするね。ビックリしただろ?」
ヴォルカヌスの体を救世真愛そっくりであるものの刃の色が全く違う、漆黒の刀身が貫いていた。痛みは無く、優しく、丁寧に傷などつけられたことすら無いかのように感じるもその刃は確実にヴォルカヌスと言う最後の神に死を与える。
ナナシはその一言を残すと剣を彼に背を向けた。
空いた穴から血は溢れない。ヴォルカヌスはまだ戦う為にもう一度、涅槃静寂を握ろうとするもそれは既になくなっていた。
そして、ゆっくりと空を仰ぐように地面に倒れ込んだ。
「ナイスファイト、ヴォルカヌス」
ナナシは讃える。
本心からの賛辞であり、それは自身が生んだ最後の神が素晴らしい変化と自分には無い混沌を見せてくれたことに対してによるものであった。
(くそ、体を貫いたと言うよりも魂、それを傷つけられ、た。メタ、リカ、は大丈夫か。あの、子ならバサラたちを助けれる。いや、まだ、死ぬ訳じゃ、くそ、思考が纏まらん、あー、バ、サラ、元気にしてるかな)
空を見た。
神々の戦いの能力が切れ、明るく自身を太陽が照らした。
聖者と神を分け隔てなく照らす太陽の眩しさに、ナナシは手で目を隠すと愛を込めて立つことのないヴォルカヌスに喋りかける。
「救世真愛と救世親愛。二本で一振りなのでは無く、両方が一振りの共鳴器。分かりにくいから、救世真愛と救世親愛とでも呼ぼうかな。君を貫いたのは親愛の方。ヴォルカヌス、君は魂を知覚して、その空間で最後の一振りを打った。だが、過程を飛ばしすぎたね。見えない斬撃、それを見れればいいとしたのが惜しかった。もっと魂を視覚するべきだったね。あー、どうせ死ぬんだし、色々言うけどね、君との殺し合い。とてもても、良い物だったよ。君に、神の加護あらんことを。あはは! 私が君たちが祈るべき神なんだろうけどね! それに殺されるなんて逆に名誉なんじゃないかな。ね? ヴォルカヌス?」
ナナシが問いかけるも、その問いに答える者はいない。
少しだけつまらなそうにするも、自身の目的を終えたからこその達成感に浸るとその場を後にした。
かつてその地に君臨した神々の技の応酬により、生まれた戦跡。そこに一柱だけ、ポツリと倒れており、体が徐々に灰になって消えていく。
異界ゴルドバレー、最後の神が今、殺された。
グサリと音を立て、何かがヴォルカヌスの体に突き刺さる。
弾き飛ばしたはずの救世真愛、それは宙を舞っており、自身の体に何を突きつけられたかさっぱりわからないものの自分の大切な部分、そこを間違いなく貫かれたことだけは確かであった。
(いや、ちがう。その手。そのなかにあるのは、救世真愛、?)
魂を知覚し、その目で捉える世界を理解するとナナシの腕に握られていたモノを知った。
「正確には、救世親愛、かな。殺しに必要なのは透明な殺意、そんなことを漫画で読んだ気がするね。ビックリしただろ?」
ヴォルカヌスの体を救世真愛そっくりであるものの刃の色が全く違う、漆黒の刀身が貫いていた。痛みは無く、優しく、丁寧に傷などつけられたことすら無いかのように感じるもその刃は確実にヴォルカヌスと言う最後の神に死を与える。
ナナシはその一言を残すと剣を彼に背を向けた。
空いた穴から血は溢れない。ヴォルカヌスはまだ戦う為にもう一度、涅槃静寂を握ろうとするもそれは既になくなっていた。
そして、ゆっくりと空を仰ぐように地面に倒れ込んだ。
「ナイスファイト、ヴォルカヌス」
ナナシは讃える。
本心からの賛辞であり、それは自身が生んだ最後の神が素晴らしい変化と自分には無い混沌を見せてくれたことに対してによるものであった。
(くそ、体を貫いたと言うよりも魂、それを傷つけられ、た。メタ、リカ、は大丈夫か。あの、子ならバサラたちを助けれる。いや、まだ、死ぬ訳じゃ、くそ、思考が纏まらん、あー、バ、サラ、元気にしてるかな)
空を見た。
神々の戦いの能力が切れ、明るく自身を太陽が照らした。
聖者と神を分け隔てなく照らす太陽の眩しさに、ナナシは手で目を隠すと愛を込めて立つことのないヴォルカヌスに喋りかける。
「救世真愛と救世親愛。二本で一振りなのでは無く、両方が一振りの共鳴器。分かりにくいから、救世真愛と救世親愛とでも呼ぼうかな。君を貫いたのは親愛の方。ヴォルカヌス、君は魂を知覚して、その空間で最後の一振りを打った。だが、過程を飛ばしすぎたね。見えない斬撃、それを見れればいいとしたのが惜しかった。もっと魂を視覚するべきだったね。あー、どうせ死ぬんだし、色々言うけどね、君との殺し合い。とてもても、良い物だったよ。君に、神の加護あらんことを。あはは! 私が君たちが祈るべき神なんだろうけどね! それに殺されるなんて逆に名誉なんじゃないかな。ね? ヴォルカヌス?」
ナナシが問いかけるも、その問いに答える者はいない。
少しだけつまらなそうにするも、自身の目的を終えたからこその達成感に浸るとその場を後にした。
かつてその地に君臨した神々の技の応酬により、生まれた戦跡。そこに一柱だけ、ポツリと倒れており、体が徐々に灰になって消えていく。
異界ゴルドバレー、最後の神が今、殺された。
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