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第四章 人神代理戦争 霹靂
三十話 人神代理戦争 其の拾伍 戦兎復讐②
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ジークフリートの敗北よりも早く、その決闘に決着がついていた。
「我が運命は壊滅。求めるは終焉、目覚めるは破壊者。共鳴器・陀羅尼 |《ダラニ》よ、我が運命の導に従い解き放て。その真なる姿を」
金次が握る共鳴器・陀羅尼 |《ダラニ》、その真なる能力を発揮するために声を放つ。だが、それは彼だけだ有らず。
「我が運命は壊滅。求めるは終焉、目覚めるは破壊者。共鳴器・毘羯羅よ、我が運命の導に従い解き放て。その真なる姿を」
吟千代もまたその刃の真髄を解放させた。
普段の吟千代は毘羯羅を刀としての能力を発揮させることは決してない。相手が真の強者か、勝てぬと感じる圧倒的な存在以外で使うことはないと吟千代自身が決めていた。
何故であるか?
それは答えは至ってシンプル。
吟千代の刀と剣術が合わされば、凡ゆる物を断つからである。
吟千代の握る得物は姿を変えぬが二人の侍が握るのは正真正銘、壊滅の運命の共鳴器。
見合う間もなく、瞬く間に、彼らは同時に踏み込むとその勝負を一太刀で終わらすために、はじめに金次が声を上げる。
「馘無侍流、 八握剣」
吟千代に襲い掛かるのはかつて金次の首を落とさず生かした馘無侍《くびなし》流の奥義。吟千代から受けた太刀が今でも忘れられず、何度も首元なぞってはその痛みを感じては思い出した。
そして、復讐に呑まれた金次が見せたのは断たずして殺さずを体現した馘無侍流の奥義を見様見真似で改造し、どの技よりも早く、鋭い抜刀術、殺人剣へと昇華させていた。
それに対して、吟千代はこれまでに無いほどの怒りを見せる。その怒りは馘無侍流の奥義に対しての侮辱、唯一無二たる活人剣を殺人剣として使ったこと。
(金次よ、お前は今、一線を越えたぞ)
馘無侍流が代々受け継いで来た技に対しいての侮辱に近い行為に、吟千代は怒り、そして、それら全てをぶつける為に彼女もまた口を開いた。
「馘無侍流、永遠乃残響」
金次は吟千代が放とうとする技名に聞き覚えが無く、彼女自身が作り出した剣であると理解した。
(何処までも、何処までも俺を侮辱するのだ! 俺を! お前の技などで俺は殺されん!)
迫る刃を避ける事なく、首に触れると同時、極限に死が近づいた状態で吟千代はその剣を抜いた。
目に見えるのは金次の怨に呑まれた魂と自分に対しての劣等感、それら全てを知った上で、吟千代は振るった。
金次は既に首に刃が触れた時点で勝ちを確信していた。彼女諸共死ねるなら、この世界に未練は無く、全てを投げ打っても良いとすら感じるほどであった。
だが、そんな彼の目の前から吟千代は消えた。
カァーンと言う甲高い音が鳴り響き、それが決闘の幕引きの合図かの様にも思えた。
吟千代は凪の世界、それから得た相手の弱点を全て見抜き、弱点目掛けて自身が放てる最速の剣を放った。
共鳴器・毘羯羅、その本質は刹那。抜刀と言う行為を行うと同時に時間を圧縮する能力。圧縮した時間の中、動くことが出来るのは吟千代のみであり、彼女に容赦は無い。
吟千代が切り裂いたのは金次の怨とその首、あまりにも早く断たれたことで感覚が遅れており、彼は自分の死を知覚できずに目の前から彼女が消えたと言う事実だけを認識していた。
「何処に行った!?」
永遠乃残響、それは馘無侍流に新たに刻まれた抜刀術であり、自身に刹那の決着を、相手に永遠に残る痛みの残響を与える。
切り離された首、変わる視界により、切られた事を理解するが、切られようともそれは肉体を動かそうと思えば動かせるそんな感覚に陥るもそんなことは出来ない。
「すまんな、金次。お前が求めた戦国の世は、時代に沿えぬ。馘無侍流は平和の時代には要らぬのだ。拙者が最後の後継者となり、終わらせる。それが戦兎と呼ばれた拙者の運命なのかもしれん」
魂と自身の怨、そして、首を断たれて金次は既に体は死んでいるにも関わらず、立っていた。
「立派であったぞ、拙者に言われるのは不服だとは思うがな」
吟千代は一言残し、彼の首から背を向けて、何処かに歩き出した。
「我が運命は壊滅。求めるは終焉、目覚めるは破壊者。共鳴器・陀羅尼 |《ダラニ》よ、我が運命の導に従い解き放て。その真なる姿を」
金次が握る共鳴器・陀羅尼 |《ダラニ》、その真なる能力を発揮するために声を放つ。だが、それは彼だけだ有らず。
「我が運命は壊滅。求めるは終焉、目覚めるは破壊者。共鳴器・毘羯羅よ、我が運命の導に従い解き放て。その真なる姿を」
吟千代もまたその刃の真髄を解放させた。
普段の吟千代は毘羯羅を刀としての能力を発揮させることは決してない。相手が真の強者か、勝てぬと感じる圧倒的な存在以外で使うことはないと吟千代自身が決めていた。
何故であるか?
それは答えは至ってシンプル。
吟千代の刀と剣術が合わされば、凡ゆる物を断つからである。
吟千代の握る得物は姿を変えぬが二人の侍が握るのは正真正銘、壊滅の運命の共鳴器。
見合う間もなく、瞬く間に、彼らは同時に踏み込むとその勝負を一太刀で終わらすために、はじめに金次が声を上げる。
「馘無侍流、 八握剣」
吟千代に襲い掛かるのはかつて金次の首を落とさず生かした馘無侍《くびなし》流の奥義。吟千代から受けた太刀が今でも忘れられず、何度も首元なぞってはその痛みを感じては思い出した。
そして、復讐に呑まれた金次が見せたのは断たずして殺さずを体現した馘無侍流の奥義を見様見真似で改造し、どの技よりも早く、鋭い抜刀術、殺人剣へと昇華させていた。
それに対して、吟千代はこれまでに無いほどの怒りを見せる。その怒りは馘無侍流の奥義に対しての侮辱、唯一無二たる活人剣を殺人剣として使ったこと。
(金次よ、お前は今、一線を越えたぞ)
馘無侍流が代々受け継いで来た技に対しいての侮辱に近い行為に、吟千代は怒り、そして、それら全てをぶつける為に彼女もまた口を開いた。
「馘無侍流、永遠乃残響」
金次は吟千代が放とうとする技名に聞き覚えが無く、彼女自身が作り出した剣であると理解した。
(何処までも、何処までも俺を侮辱するのだ! 俺を! お前の技などで俺は殺されん!)
迫る刃を避ける事なく、首に触れると同時、極限に死が近づいた状態で吟千代はその剣を抜いた。
目に見えるのは金次の怨に呑まれた魂と自分に対しての劣等感、それら全てを知った上で、吟千代は振るった。
金次は既に首に刃が触れた時点で勝ちを確信していた。彼女諸共死ねるなら、この世界に未練は無く、全てを投げ打っても良いとすら感じるほどであった。
だが、そんな彼の目の前から吟千代は消えた。
カァーンと言う甲高い音が鳴り響き、それが決闘の幕引きの合図かの様にも思えた。
吟千代は凪の世界、それから得た相手の弱点を全て見抜き、弱点目掛けて自身が放てる最速の剣を放った。
共鳴器・毘羯羅、その本質は刹那。抜刀と言う行為を行うと同時に時間を圧縮する能力。圧縮した時間の中、動くことが出来るのは吟千代のみであり、彼女に容赦は無い。
吟千代が切り裂いたのは金次の怨とその首、あまりにも早く断たれたことで感覚が遅れており、彼は自分の死を知覚できずに目の前から彼女が消えたと言う事実だけを認識していた。
「何処に行った!?」
永遠乃残響、それは馘無侍流に新たに刻まれた抜刀術であり、自身に刹那の決着を、相手に永遠に残る痛みの残響を与える。
切り離された首、変わる視界により、切られた事を理解するが、切られようともそれは肉体を動かそうと思えば動かせるそんな感覚に陥るもそんなことは出来ない。
「すまんな、金次。お前が求めた戦国の世は、時代に沿えぬ。馘無侍流は平和の時代には要らぬのだ。拙者が最後の後継者となり、終わらせる。それが戦兎と呼ばれた拙者の運命なのかもしれん」
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