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第4章 辿り着いた王子様
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久方振りに、四人の幼馴染が顔を合わせる。互いが昔の面影を残しながら、その記憶を合わせていく。
「えっと、佐藤太郎って言います。」
「タロウさんね。以後、お見知りおきを。」
太郎が名乗ると、エカチェリーナは可憐なカーテシーを見せる。その所作に、なぜかぞくりとする。
「あ、まあ……」
たじろぐ太郎に、エカチェリーナは、また、優しく微笑む。
「貴方、よくフィリップの代わりをこなせましたわね。」
感心したようなエカチェリーナに、
「いやあ、この二人には大変迷惑を掛けてしまって。」
頭を掻きながら、そう弁明する。実際、この二人には沢山の苦労を掛けたことだろう。
「いいや、改めて仕事を見直すいい機会になった。」
「はい。フィリップの時と違って新鮮ですよ。これはこれで、楽しいです!」
気にさせまいとする二人の気遣いに、感謝しかない。いつの間にか、居心地の良くなっていたこの世界で、
「事件を解決しなきゃいけないんです。」
これを解決したら、きっと自分はここには残れない。それでも、
「エカチェリーナちゃんのとびっきりの笑顔、まだ見てないから。」
太郎はエカチェリーナに笑いかける。それに彼女は、戸惑うような、照れるような、何とも言えない笑みを返す。
「じゃあ、私のお話、聞いてくださるのね?」
改めて確認するようなエカチェリーナの声音に、太郎は緊張しながら頷きを返した。
事件の概要はこうだ。ある日、セイラを路地裏の波止場に呼び出したエカチェリーナ。エカチェリーナは詰め寄る。理由はもちろん、『フィリップを誑かしたこと』について。セイラは謝罪する。しかし、それが気に食わなかったエカチェリーナは、セイラを海に突き落としてしまう。
「従者はいなかったんだよな。」
まず、疑問が一つ。何故従者がいないのか。
「海に落ちた音を聞いて皆駆けつけたってことだけど……口論の時、野次馬はいなかったんだよな?」
また、疑問が一つ。何故、都合よく海に落ちた後、人が寄ってきたのか。そして、
「本当に、君がセイラを突き落としたの?」
これは事実なのか。太郎は努めて、優しく訊く。
「いいえ、違うわ……」
エカチェリーナは、力なく首を振る。二人の親友はただ俯いたまま。
「まず、彼女のことを呼び出したりなど、していないもの……」
やっと、彼女の口から事情が聞ける。太郎は、エカチェリーナを真っ直ぐ見据える。
「えっと、佐藤太郎って言います。」
「タロウさんね。以後、お見知りおきを。」
太郎が名乗ると、エカチェリーナは可憐なカーテシーを見せる。その所作に、なぜかぞくりとする。
「あ、まあ……」
たじろぐ太郎に、エカチェリーナは、また、優しく微笑む。
「貴方、よくフィリップの代わりをこなせましたわね。」
感心したようなエカチェリーナに、
「いやあ、この二人には大変迷惑を掛けてしまって。」
頭を掻きながら、そう弁明する。実際、この二人には沢山の苦労を掛けたことだろう。
「いいや、改めて仕事を見直すいい機会になった。」
「はい。フィリップの時と違って新鮮ですよ。これはこれで、楽しいです!」
気にさせまいとする二人の気遣いに、感謝しかない。いつの間にか、居心地の良くなっていたこの世界で、
「事件を解決しなきゃいけないんです。」
これを解決したら、きっと自分はここには残れない。それでも、
「エカチェリーナちゃんのとびっきりの笑顔、まだ見てないから。」
太郎はエカチェリーナに笑いかける。それに彼女は、戸惑うような、照れるような、何とも言えない笑みを返す。
「じゃあ、私のお話、聞いてくださるのね?」
改めて確認するようなエカチェリーナの声音に、太郎は緊張しながら頷きを返した。
事件の概要はこうだ。ある日、セイラを路地裏の波止場に呼び出したエカチェリーナ。エカチェリーナは詰め寄る。理由はもちろん、『フィリップを誑かしたこと』について。セイラは謝罪する。しかし、それが気に食わなかったエカチェリーナは、セイラを海に突き落としてしまう。
「従者はいなかったんだよな。」
まず、疑問が一つ。何故従者がいないのか。
「海に落ちた音を聞いて皆駆けつけたってことだけど……口論の時、野次馬はいなかったんだよな?」
また、疑問が一つ。何故、都合よく海に落ちた後、人が寄ってきたのか。そして、
「本当に、君がセイラを突き落としたの?」
これは事実なのか。太郎は努めて、優しく訊く。
「いいえ、違うわ……」
エカチェリーナは、力なく首を振る。二人の親友はただ俯いたまま。
「まず、彼女のことを呼び出したりなど、していないもの……」
やっと、彼女の口から事情が聞ける。太郎は、エカチェリーナを真っ直ぐ見据える。
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