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第三章 気高き戦士のもとに旗は翻る
第十一話 思わぬ援軍、繋がれた命
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そして、悲劇の引き金ともなるべき一閃を物理的に止める者は現れる。
茶色がかった外套を頭まですっぽりと覆った二人の乱入者。それは物語に登場する救世主のようで――。
「ねぇ、シスター。今の私たちって英雄みたいで、かなりカッコよくありません?」
「だな、シスター。けど、この役目はウチらにはちと重すぎるぜ……」
なにやら聞き覚えのある会話が耳をつつく。
二人して両手がかりで俺の命を繋ぎ止めているため、外套を抑える役割を果たすものは何もなく、風で煽られ、その素顔が晒された。
ピョコリと生えた薄い茶褐色の耳。髪の長さを除けば、その全てのパーツが瓜二つな双子の狐娘。
ヂーフーとウーフーである。
しかし、男女による体格の違いか、ベースの動物からなる素のパワーの差か、見れば二人の腕はプルプルと震えていた。
もうしばらくも持ち堪えられまい。
そう思った時、呆気に取られた群衆の中から何者かが飛び出す。
そいつは宙を疾駆すると、迷うことなくこの処刑台へと向かい、猛烈な勢いでゴリラ男を蹴り飛ばした。
「全く……遅いぜ、兄様。おかげで手が痺れた」
「本当よ。あのゴリラ、力が強すぎだわ」
「悪かったよ。タイミングが上手く掴めなかったんだ」
そのまま静かに降り立った狼の獣人はバツの悪そうに妹たちに弁明をすると、油断なく吹き飛ばした方向を見据え、隙なく構える。
そして――。
「レス! 大丈夫? うぅー、痛そう……。痛いよね?」
「…………ルゥ」
久しぶりに見た気がする吸血鬼の少女。背が小さくて気が付かなかったが、どうやら一緒に付いてきていたらしい。
狐姉妹と同様に外套を着た彼女は、涙目になりながら心配そうにこちらの様子を窺っていた。
どういった状況なのか未だに理解できないが、どうやら無事でいたようだ。
そうして、続けて聞こえてくるのは広場からの叫び声。
何事かと見渡せば、あれだけ復讐心に刈られていた猿たちは別の獣人に襲われていた。
「……一体、何が――」
あまりの急激な展開に俺の思考はついていけない。
内乱か? それとも派閥争い?
困惑しながらもカチャリと鳴る音を俺の耳が捕え、気が付けば手足は自由に動き、開放感に満ちていた。
「はい、レス君。これが預かっておいた武器ね」
「今は話している時間がありませんの。逃げてもよし、動けないのならそれで自分の身を守ってください」
それだけを言い残し、姉妹は戦場へと舞い降りていく。
「ドウラン……! 貴様、裏切ったな!」
建物を巻き込むように吹き飛ばされたゴリラ男は、その残骸を踏み締め、憤怒の形相で起き上がってきた。
しかし、言われた男はその姿に少しも動じる様子などなく、むしろ楽しげに呟く。
「人聞きの悪いことを言うなよ。そもそも、最初からお前たちの仲間になった覚えはない」
敵の怒りは最早臨界点を超えているようで、言葉さえも出ず、手近にあった木をへし折りドウランへと投げつけた。
距離があったし、精度も甘かったため危なげなく避けることに成功し、彼はこちらへ視線を向ける。
「まぁ、そういうことだ。終わったら全部話してやるから、今は生き残ることだけを考えろ」
次の瞬間には宙へと身を投げ、空を駆けていく。気付いた時には、猿どものボスと戦闘を繰り広げている姿が見て取れた。
残された俺たちはどうしたら良いのだろう。
見たままを語るのなら、猿の獣人たちは自衛に必死でこちらに目を向けようともしていない。
あちらこちらで混戦しており、しかしその実、苦戦を強いられているのは猿たちの方だった。
理由は簡単。単純な人数差である。
多く見積もっても二百人足らずしかいない猿たちに対して、対する獣人は五百人ほどといったところか。
戦闘と形容するよりも、むしろ粛清という言葉が似つかわしいその光景は、先ほどまで殺されかけていた俺の心にさえ虚しさという感情を与える。
だが、そんな中にも猛者と呼ばれる存在は確かに存在していた。
今ドウランが戦っているゴリラ男、狐姉妹が相手をしている顔の見えない何者かがその最たる例であり、まだ致命傷になりえる一撃には足りていなかった。
それでもジリジリと追い詰められていることに気が付いたのか、敵の大将が唐突に叫ぶ。
「……ちっ、仕方ねぇか。お前ら、アレを使え! くたばっている奴らにもだ!」
その言葉を聞くや否や、どこに隠し持っていたのか、直径一センチメートルにも満たない小さくて白い何かを口に含む。
変化は直ぐに起きた。
眼球が血を流したように、瞳孔は真っ赤に染まる。毛は逆立ち、息は荒く、歯を剥き出しに涎は垂れていた。
それだけではない。
動きのキレ、パワー、スピードが比べ物にならないほど上昇しており、まるで別の生き物だ。
また、変化した猿どもは瀕死の重体である仲間にもその何かを口に含ませる。
すると、どうだ。傷の内側から肉が盛り上がり、致命傷たらしめていた怪我がみるみるうちに快復していた。
凶暴化し、また、蘇る敵。
その動揺は大きく、数の暴力があっても苦戦を強いられている。
さすがに俺も参戦しなければ――。
そう思い、立ち上がってみるも、膝は笑って言うことを聞かない。
武器を握ろうとしてみれば、指先に力が入らず簡単に弾き飛ばされそうだ。
爪がないという弊害は思った以上に酷く、歯噛みする。
そして、時を同じくして、ドウランとゴリラ男も歯噛みしていた。
互いの実力が拮抗し、どうにも事態は進展しなかったためだ。
「……野郎ども、一旦引くぞ!」
根負けしたのか、時間的なものか、そんな宣言をするゴリラ男。
「逃がすとでも思うか?」
それに対して強気に言い放つドウランの声が届くけれど、取り合ってはもらえない。
「勘違いをするなよ。貴様らは逃げてもらう側だ」
そう言い捨て、地面に拳を突き下ろす。
足場の喪失、大量の砂埃が舞い上がり、広場全体が覆い隠された。
多くの獣人の咳き込む音が辺りに響き、それらが風で取り払われた頃には数人の瀕死者を除いてもう誰も残ってはいない。
半壊した建物の数々。薄く漂う血の匂い。いつまでも耳に残る呻き声。
一先ずの戦いは終わったのだ。
茶色がかった外套を頭まですっぽりと覆った二人の乱入者。それは物語に登場する救世主のようで――。
「ねぇ、シスター。今の私たちって英雄みたいで、かなりカッコよくありません?」
「だな、シスター。けど、この役目はウチらにはちと重すぎるぜ……」
なにやら聞き覚えのある会話が耳をつつく。
二人して両手がかりで俺の命を繋ぎ止めているため、外套を抑える役割を果たすものは何もなく、風で煽られ、その素顔が晒された。
ピョコリと生えた薄い茶褐色の耳。髪の長さを除けば、その全てのパーツが瓜二つな双子の狐娘。
ヂーフーとウーフーである。
しかし、男女による体格の違いか、ベースの動物からなる素のパワーの差か、見れば二人の腕はプルプルと震えていた。
もうしばらくも持ち堪えられまい。
そう思った時、呆気に取られた群衆の中から何者かが飛び出す。
そいつは宙を疾駆すると、迷うことなくこの処刑台へと向かい、猛烈な勢いでゴリラ男を蹴り飛ばした。
「全く……遅いぜ、兄様。おかげで手が痺れた」
「本当よ。あのゴリラ、力が強すぎだわ」
「悪かったよ。タイミングが上手く掴めなかったんだ」
そのまま静かに降り立った狼の獣人はバツの悪そうに妹たちに弁明をすると、油断なく吹き飛ばした方向を見据え、隙なく構える。
そして――。
「レス! 大丈夫? うぅー、痛そう……。痛いよね?」
「…………ルゥ」
久しぶりに見た気がする吸血鬼の少女。背が小さくて気が付かなかったが、どうやら一緒に付いてきていたらしい。
狐姉妹と同様に外套を着た彼女は、涙目になりながら心配そうにこちらの様子を窺っていた。
どういった状況なのか未だに理解できないが、どうやら無事でいたようだ。
そうして、続けて聞こえてくるのは広場からの叫び声。
何事かと見渡せば、あれだけ復讐心に刈られていた猿たちは別の獣人に襲われていた。
「……一体、何が――」
あまりの急激な展開に俺の思考はついていけない。
内乱か? それとも派閥争い?
困惑しながらもカチャリと鳴る音を俺の耳が捕え、気が付けば手足は自由に動き、開放感に満ちていた。
「はい、レス君。これが預かっておいた武器ね」
「今は話している時間がありませんの。逃げてもよし、動けないのならそれで自分の身を守ってください」
それだけを言い残し、姉妹は戦場へと舞い降りていく。
「ドウラン……! 貴様、裏切ったな!」
建物を巻き込むように吹き飛ばされたゴリラ男は、その残骸を踏み締め、憤怒の形相で起き上がってきた。
しかし、言われた男はその姿に少しも動じる様子などなく、むしろ楽しげに呟く。
「人聞きの悪いことを言うなよ。そもそも、最初からお前たちの仲間になった覚えはない」
敵の怒りは最早臨界点を超えているようで、言葉さえも出ず、手近にあった木をへし折りドウランへと投げつけた。
距離があったし、精度も甘かったため危なげなく避けることに成功し、彼はこちらへ視線を向ける。
「まぁ、そういうことだ。終わったら全部話してやるから、今は生き残ることだけを考えろ」
次の瞬間には宙へと身を投げ、空を駆けていく。気付いた時には、猿どものボスと戦闘を繰り広げている姿が見て取れた。
残された俺たちはどうしたら良いのだろう。
見たままを語るのなら、猿の獣人たちは自衛に必死でこちらに目を向けようともしていない。
あちらこちらで混戦しており、しかしその実、苦戦を強いられているのは猿たちの方だった。
理由は簡単。単純な人数差である。
多く見積もっても二百人足らずしかいない猿たちに対して、対する獣人は五百人ほどといったところか。
戦闘と形容するよりも、むしろ粛清という言葉が似つかわしいその光景は、先ほどまで殺されかけていた俺の心にさえ虚しさという感情を与える。
だが、そんな中にも猛者と呼ばれる存在は確かに存在していた。
今ドウランが戦っているゴリラ男、狐姉妹が相手をしている顔の見えない何者かがその最たる例であり、まだ致命傷になりえる一撃には足りていなかった。
それでもジリジリと追い詰められていることに気が付いたのか、敵の大将が唐突に叫ぶ。
「……ちっ、仕方ねぇか。お前ら、アレを使え! くたばっている奴らにもだ!」
その言葉を聞くや否や、どこに隠し持っていたのか、直径一センチメートルにも満たない小さくて白い何かを口に含む。
変化は直ぐに起きた。
眼球が血を流したように、瞳孔は真っ赤に染まる。毛は逆立ち、息は荒く、歯を剥き出しに涎は垂れていた。
それだけではない。
動きのキレ、パワー、スピードが比べ物にならないほど上昇しており、まるで別の生き物だ。
また、変化した猿どもは瀕死の重体である仲間にもその何かを口に含ませる。
すると、どうだ。傷の内側から肉が盛り上がり、致命傷たらしめていた怪我がみるみるうちに快復していた。
凶暴化し、また、蘇る敵。
その動揺は大きく、数の暴力があっても苦戦を強いられている。
さすがに俺も参戦しなければ――。
そう思い、立ち上がってみるも、膝は笑って言うことを聞かない。
武器を握ろうとしてみれば、指先に力が入らず簡単に弾き飛ばされそうだ。
爪がないという弊害は思った以上に酷く、歯噛みする。
そして、時を同じくして、ドウランとゴリラ男も歯噛みしていた。
互いの実力が拮抗し、どうにも事態は進展しなかったためだ。
「……野郎ども、一旦引くぞ!」
根負けしたのか、時間的なものか、そんな宣言をするゴリラ男。
「逃がすとでも思うか?」
それに対して強気に言い放つドウランの声が届くけれど、取り合ってはもらえない。
「勘違いをするなよ。貴様らは逃げてもらう側だ」
そう言い捨て、地面に拳を突き下ろす。
足場の喪失、大量の砂埃が舞い上がり、広場全体が覆い隠された。
多くの獣人の咳き込む音が辺りに響き、それらが風で取り払われた頃には数人の瀕死者を除いてもう誰も残ってはいない。
半壊した建物の数々。薄く漂う血の匂い。いつまでも耳に残る呻き声。
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