夏色の手紙

淋時雨 怜音

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夏色の手紙

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A1
流れ着いた 瓶を 拾い上げた 僕は
波の音に 混ざった 声を 聴いた
ガラスに 溶け出した 深く 澄んだ 青と
潮の 香りを 秘めた 滲んだ 文字

B1
水面に 波紋が 広がるように
切なさが 淡く 胸をつかんだ
照りつける 日差しが 街を包んで
海風が 手紙を 空高く 舞あげていく

サビ
夏空に 映し出された 影法師
吹き付ける 風を 抱きしめ
顔を上げ 力の限り 踏ん張って
受け取ったよと 叫んだ

A2
街を歩く 人の 中で歌う 私は
騒音に 混ざった 声を 聞いた
夕焼け 色の空 影絵 みたいな 遊具
土の 香りを 秘めた 花々たち

B2
錆び付いた 公園の ベンチに 座って
サイダーを 飲み干して 喉を潤す
閉じ込めた 思いを 海に流して
思いはせた 目線は 雲をこえ 遠く伸びる

サビ
夏の夢 描いた未来 予想図へ
ひたすらに 走った 毎日
流れ星 指先で なぞった 過去は
もう戻らない から

C
確かなこと なんて 一つも わからなくて
だからこそ 希望を 捨てきれないんだ

サビ
旅立った 過去の色 褪せぬ記憶
叶わない 虹の 切れ端
形を変え 巡り巡って
背中を押してくれる

サビ
雲を越え 不意に届く 歌声と
街中で 香る 潮風が
夏の夢 奇跡を 新たに 描き
君と 繋がって いくんだ

A3
書き上げた 手紙を 瓶に 詰めた 僕は
波の ざわめきの 中へ そっと 放った
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