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「さとりの夏休み」
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7月某日(火)。晴れ
朝からいい天気。
お昼にそうめんを茹でて食べた(最近はひとりのときでも火が使えるようになった)。ピンクと緑色の麺が一本ずつ混ざっていて、きれいだからそうすけに見せてあげようとサランラップを取ってきたら、リビングのテーブルの上で白いふわふわの妖怪がピンク色の麺を両端から引っ張り合うように遊んでいた。
「こら! だめだよ!」
慌ててさとりが叱ると、白いふわふわの妖怪は遊んでいたピンク色の麺をその場に残して、ぴゅーっとどこかへ隠れてしまった。
7月某日(日)。晴れ
そうすけと近所のスーパーマーケットへ出かけた。夏の果物がおいしそうで、目移りしてしまう。そうすけは何でもカゴに入れていいと言ったけれど、食べきれなかったらもったいないので、真剣に悩んでどれにするか決めた。さとりが選んだのは、そうすけが大好きなグレープフルーツとさくらんぼ、それからパイナップル。パイナップルは、少し前にそうすけが買ってきてくれたものを初めて食べた。口の中がしぱしぱしてびっくりしたけれど、慣れてくるとじゅわっと果汁が弾けてとてもおいしい。帰りにそうすけがバニラとチョコのソフトクリームを買ってくれた。
八月某日(木)。晴れ一時雨。
午前中、お風呂掃除をしていたら、いきなりザーッと激しい雨音が聞こえた。慌ててリビングへ戻ったら、バケツをひっくり返したような雨だった。きょうは仕事上がりのそうすけと「まちあわせ」をして、花火を見にいく約束をしている。そうすけに誘われてから、さとりはこの日を指折り数えて楽しみにしていた。中止になったらどうしようと不安になったけれど、幸いなことに雨はすぐに止んだ。
そうすけとは毎日会っているのに、「まちあわせ」をしたそうすけはいつもと違って見えて、なんだかどきどきしてしまう。
村に棲んでいたころ、人間たちが祭りで花火を上げているようすをこっそり覗き見たことはあるけれど、ちゃんと見るのは初めてだ。そうすけと一緒に見る花火は胸の中がいっぱいになってしまうほどにきれいで、帰りにそうすけが買ってくれたリンゴ飴は夢見るように甘くておいしかった。
朝からいい天気。
お昼にそうめんを茹でて食べた(最近はひとりのときでも火が使えるようになった)。ピンクと緑色の麺が一本ずつ混ざっていて、きれいだからそうすけに見せてあげようとサランラップを取ってきたら、リビングのテーブルの上で白いふわふわの妖怪がピンク色の麺を両端から引っ張り合うように遊んでいた。
「こら! だめだよ!」
慌ててさとりが叱ると、白いふわふわの妖怪は遊んでいたピンク色の麺をその場に残して、ぴゅーっとどこかへ隠れてしまった。
7月某日(日)。晴れ
そうすけと近所のスーパーマーケットへ出かけた。夏の果物がおいしそうで、目移りしてしまう。そうすけは何でもカゴに入れていいと言ったけれど、食べきれなかったらもったいないので、真剣に悩んでどれにするか決めた。さとりが選んだのは、そうすけが大好きなグレープフルーツとさくらんぼ、それからパイナップル。パイナップルは、少し前にそうすけが買ってきてくれたものを初めて食べた。口の中がしぱしぱしてびっくりしたけれど、慣れてくるとじゅわっと果汁が弾けてとてもおいしい。帰りにそうすけがバニラとチョコのソフトクリームを買ってくれた。
八月某日(木)。晴れ一時雨。
午前中、お風呂掃除をしていたら、いきなりザーッと激しい雨音が聞こえた。慌ててリビングへ戻ったら、バケツをひっくり返したような雨だった。きょうは仕事上がりのそうすけと「まちあわせ」をして、花火を見にいく約束をしている。そうすけに誘われてから、さとりはこの日を指折り数えて楽しみにしていた。中止になったらどうしようと不安になったけれど、幸いなことに雨はすぐに止んだ。
そうすけとは毎日会っているのに、「まちあわせ」をしたそうすけはいつもと違って見えて、なんだかどきどきしてしまう。
村に棲んでいたころ、人間たちが祭りで花火を上げているようすをこっそり覗き見たことはあるけれど、ちゃんと見るのは初めてだ。そうすけと一緒に見る花火は胸の中がいっぱいになってしまうほどにきれいで、帰りにそうすけが買ってくれたリンゴ飴は夢見るように甘くておいしかった。
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