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「home sweet home」
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まっすぐに自分を見つめるさとりは、拙い言葉で一生懸命思いを伝えようとしていた。自分のために壮介に犠牲になどなってほしくない、ただ守られるだけの存在じゃ嫌だと。自分も壮介を守りたいのだと。それを見つめているうちに、壮介は自分が大きな勘違いをしていることに気づいた。
壮介はこれまであらゆるものからさとりを守りたいと思っていた。さとりが傷つかないよう、先回りをして、悲しい思いをすることがないように……。だけどさとりは壮介が思っていたほど弱くない。
わかったよ、さとり……。
その瞬間、山から清冽な風が吹き抜けるように、壮介の中を通り過ぎていった。壮介は不安そうに瞳を揺らすさとりの頬に触れた。
「……さとり。お前はひとつ大事なことを間違えている。本当の家って何だ? お前と俺がいるこの場所が本当の家じゃないのか?」
「そうすけ……」
唇をぎゅっと噛み締めるさとりの瞳が潤んだ。壮介は息を吐くと、そっと笑みを浮かべた。
「これから先、もしかしたら俺と一緒にいることで、お前が傷つくことがあるかもしれない。だけど俺はもうお前に隠し事はしない。それでも俺のそばにいてくれるか? 俺と生きる未来を選んでくれるか? ……さとり」
自分の中にある弱さもすべてを曝け出し、壮介はただひとり、さとりに愛を誓う。
「いる……! おいらずっとそうすけのそばにいたい……!」
次の瞬間、さとりはぴょんと飛びつくように、壮介の首に腕をまわした。
さとり……。
腕の中の大切な温もりを受け止めながら、壮介はほっと息を漏らした。たまらなく愛おしさがこみ上げる。
さとり、お前を愛している――。
さとりの反応に驚いたように、白いふわふわの妖怪たちが何だ何だと飛んできた。それを見て、壮介は少しだけ笑う。
「さとり……」
そっと身体を離し、ゆるくその腰を抱きながら、ひたむきな瞳を向けるさとりにほほ笑む。
「落ち着いたら、一度一緒に実家へいこうか。お前を両親に紹介してもいいか」
これが俺の大切な人だと、一生を共にする人だと。そのとき両親は何て思うだろうか。きっと驚くに違いない。
さとりが驚いたように目を見開いた。
気がつけば、グレーの綿毛がベッドの下から姿を現していた。さとりは一瞬ためらうように壮介を見てからその腕を離すと、グレー綿毛にそっと近づいた。
「だいじょうぶ、何もこわいことなんかないよ」
グレーの綿毛を驚かせないよう、やさしく話しかける。
そのとき、グレーの綿毛がぴょこんとさとりの膝の上に乗った。白いふわふわの妖怪が興味深げに近づくが、先ほどのように逃げようとはしない。まるで最初から一緒にいたようにじゃれ合う三匹に、壮介は諦めの境地でため息を吐いた。これはもう無理に追い出すことはできないだろう。
「こいつにも名前をつけないとな」
壮介の言葉に、さとりが弾けるようなうれしそうな笑みを浮かべた。
この先、想像もつかないような困難や未来が待ち受けているかもしれない。だけどきっと大丈夫だ。たとえ何が起ころうとも、俺はさとりと共に生きていく――。
壮介の胸に希望の光が灯る。
「あのね、この子、ふわふわして色がちょっとグレーだから……」
新しい住人について夢中で話すさとりを促し、リビングへと戻る。その後を、白いふわふわたちが慌てたように追いかけてきた。
end
壮介はこれまであらゆるものからさとりを守りたいと思っていた。さとりが傷つかないよう、先回りをして、悲しい思いをすることがないように……。だけどさとりは壮介が思っていたほど弱くない。
わかったよ、さとり……。
その瞬間、山から清冽な風が吹き抜けるように、壮介の中を通り過ぎていった。壮介は不安そうに瞳を揺らすさとりの頬に触れた。
「……さとり。お前はひとつ大事なことを間違えている。本当の家って何だ? お前と俺がいるこの場所が本当の家じゃないのか?」
「そうすけ……」
唇をぎゅっと噛み締めるさとりの瞳が潤んだ。壮介は息を吐くと、そっと笑みを浮かべた。
「これから先、もしかしたら俺と一緒にいることで、お前が傷つくことがあるかもしれない。だけど俺はもうお前に隠し事はしない。それでも俺のそばにいてくれるか? 俺と生きる未来を選んでくれるか? ……さとり」
自分の中にある弱さもすべてを曝け出し、壮介はただひとり、さとりに愛を誓う。
「いる……! おいらずっとそうすけのそばにいたい……!」
次の瞬間、さとりはぴょんと飛びつくように、壮介の首に腕をまわした。
さとり……。
腕の中の大切な温もりを受け止めながら、壮介はほっと息を漏らした。たまらなく愛おしさがこみ上げる。
さとり、お前を愛している――。
さとりの反応に驚いたように、白いふわふわの妖怪たちが何だ何だと飛んできた。それを見て、壮介は少しだけ笑う。
「さとり……」
そっと身体を離し、ゆるくその腰を抱きながら、ひたむきな瞳を向けるさとりにほほ笑む。
「落ち着いたら、一度一緒に実家へいこうか。お前を両親に紹介してもいいか」
これが俺の大切な人だと、一生を共にする人だと。そのとき両親は何て思うだろうか。きっと驚くに違いない。
さとりが驚いたように目を見開いた。
気がつけば、グレーの綿毛がベッドの下から姿を現していた。さとりは一瞬ためらうように壮介を見てからその腕を離すと、グレー綿毛にそっと近づいた。
「だいじょうぶ、何もこわいことなんかないよ」
グレーの綿毛を驚かせないよう、やさしく話しかける。
そのとき、グレーの綿毛がぴょこんとさとりの膝の上に乗った。白いふわふわの妖怪が興味深げに近づくが、先ほどのように逃げようとはしない。まるで最初から一緒にいたようにじゃれ合う三匹に、壮介は諦めの境地でため息を吐いた。これはもう無理に追い出すことはできないだろう。
「こいつにも名前をつけないとな」
壮介の言葉に、さとりが弾けるようなうれしそうな笑みを浮かべた。
この先、想像もつかないような困難や未来が待ち受けているかもしれない。だけどきっと大丈夫だ。たとえ何が起ころうとも、俺はさとりと共に生きていく――。
壮介の胸に希望の光が灯る。
「あのね、この子、ふわふわして色がちょっとグレーだから……」
新しい住人について夢中で話すさとりを促し、リビングへと戻る。その後を、白いふわふわたちが慌てたように追いかけてきた。
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